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2022.08.24

マンションの間取りを徹底解説|理想の間取りの選び方も紹介

マンションの間取りを徹底解説|理想の間取りの選び方も紹介

間取りはマンションを選ぶときの基準の一つですが、間取りについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。マンションのおすすめの間取りや、理想の間取りの選び方が気になる人も多いでしょう。

この記事では、マンションの間取りを徹底解説します。マンションの間取りの基礎知識から、おすすめの間取りや間取りの選び方まで紹介。この記事を読めば、マンションの間取りを理解でき、マンション選びの役に立つでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

マンションの間取りの基礎知識3選

マンションの間取りの基礎知識3選

マンションの間取りの基礎知識3選

マンションの間取りの基礎知識を3つ解説します。

・各部屋はアルファベットで表記される

・廊下タイプは2種類

・部屋の広さは㎡(平米)と畳(帖)で表す

以上の3項目は、マンションの間取り図を理解するうえで基本となる知識です。しっかりと把握しておいてください。

①各部屋はアルファベットで表記される

マンションの間取り図では、各部屋はアルファベットで表記されます。各部屋の名称と意味を以下の表にまとめたので、ご覧ください。

略称

意味

L

リビングルーム

D

ダイニングルーム

K

キッチン

DK

ダイニング・キッチン

LDK

リビング・ダイニング・キッチン

数字

その他の部屋数

CL

クローゼット

WIC

ウォークインクローゼット

DEN

プライベート部屋

N

納戸

S

サービスルーム

ウォークインクローゼットとは、中を歩けるほどの大きなクローゼットを意味します。サービスルームとは、建築基準法において居室に必要な採光基準を満たしていない部屋のことです。

 

マンションの間取りを説明する際にも、表の略称は使用されます。例えば、「3部屋とリビング・ダイニング・キッチン」の部屋を表現する場合、「3LDK」と言います。

 

②廊下のタイプは2種類

間取りに加え、共用部分である廊下についても理解しておきましょう。どんなマンションにも廊下がありますが、廊下には外廊下と中廊下の2種類があります。外廊下とは、直接外に露出している共用部分の廊下です。一方、中廊下とは、マンションに内包されている共用廊下です。一般的な廊下は外廊下ですが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

 

外廊下のメリットは、主に低コストであることや防災、換気面に強いことが挙げられます。外に露出しているので、中廊下よりも管理コストは下がり、換気もしやすいです。火災時に煙が外に流れやすい点もメリットと言えます。デメリットは、寒暖や天候の影響を受けやすい点や、防犯面に不安が残る点です。

 

中廊下のメリットは、主にプライバシーを守りやすい点や高級感、外の影響の受けにくさが挙げられます。外廊下のように外から見られないうえ、ホテルのような高級感があります。外気温や雨風の影響を受けにくい点もメリットです。デメリットは、管理コストがかかる点と、風通しが悪い点です。

③部屋の広さは㎡(平米)と畳(帖)で表す

③部屋の広さは㎡(平米)と畳(帖)で表す

③部屋の広さは㎡(平米)と畳(帖)で表す

間取り図において、マンションの部屋の広さは、m²(平米)または畳(帖)で表します。m²はマンションの部屋の広さに限らず、面積を表すときには一般的に使用されている単位です。縦の長さ(m)×横の長さ(m)で求められます。

 

畳(帖)は畳1枚分の広さのことです。畳1枚の一般的な大きさは約1.62m²ですが、地域によって多少の違いがあるので、注意が必要です。それぞれの単位の読み方については、m²は「へいべい」、畳(帖)は「じょう」と読みます。間取りの説明を受ける際によく使われる言葉なので、正しい読み方を覚えておきましょう。

鑑定士コメント

同じ1畳でも、関東と関西で大きさが異なる傾向にあります。関東ではサイズの小さい「江戸間」と言われるもの、関西ではサイズの大きい「京間」と言われるものがよく使われます。ほかにも「中京間」や「団地間」と言われるものもあります。ただし、不動産広告では1畳=1.62㎡で統一されていますので、広さは消費者に誤解のないように表示されています。

マンションのおすすめの間取り4選

マンションのおすすめの間取り4選

マンションのおすすめの間取り4選

マンションの間取りの中でも、以下4つのおすすめの間取りを紹介します。

・田の字プラン

・ワイドスパン

・両面バルコニー

・センターイン

それぞれ詳しく解説します。

 

①田の字プラン

田の字プランは、住居中央にある廊下と中心部分にある水回りによって、居室が4つに分けられている間取りです。居室が上下左右に「田」のように配置されているので、田の字プランと呼ばれています。外廊下のあるマンションでよく見られます。

 

田の字プランのメリットは、住民間での騒音トラブルが起きにくい点です。隣や上下の部屋も同じ間取りであることが多く、同じ部屋が隣り合うことが多いためです。

 

田の字プランは外廊下があるマンションに多いため、外廊下側の部屋のプライバシーをいかに確保するかが重要です。目隠しを用意するなど、工夫しているマンションもあります。

 

②ワイドスパン

ワイドスパンは、スパン(バルコニー側の間口)が広い間取りです。一般的には、スパンが7m以上の間取りを指します。

 

ワイドスパンのメリットは、スパンの広さと奥行きの短さによる日当たりの良さです。玄関から各部屋への導線が短く、廊下の面積が小さく済むので、各部屋が広いこともメリットの一つ。

 

リビングを中心に顔を合わせやすいので、ワイドスパンは特に家族で住む人におすすめです。

 

③両面バルコニー

③両面バルコニー

③両面バルコニー

両面バルコニーは、住居の両サイドにバルコニーがある間取りです。バルコニーが広い分、さまざまな用途で利用できるので、人気の間取りの一つです。

 

両面バルコニーのメリットには、風通しと採光に優れている点が挙げられます。部屋の両側がバルコニーのため、共用廊下に接している居室がない点もメリットの一つです。

 

注意点は、住居の設計に時間とコストがかかる関係で、価格が高くなりがちな点です。また、両面バルコニーの住居自体の数が多くないため、他の同種類の間取りの物件と比較しにくいでしょう。

④センターイン

センターインは、玄関が住居の中央辺りにある間取りです。玄関を中心に、寝室などのプライベートな部屋と、リビングなどのパブリックな部屋を分けられることが特徴です。プライベート空間とパブリック空間を分ける間取りは、それぞれの英単語の頭文字を取って「PP分離型」と呼ばれています。

 

センターインのメリットは、廊下の面積を抑えられる分、各居室や収納に余裕を持たせられる点です。さらに、多くの住人が通る外廊下に面していないため、比較的防犯性も高くなります。

 

デメリットは、建築コストが高いために、価格が高くなりがちな点です。エレベーターを共有する住居数によっては、エレベーターの設置費や維持費が高額になることもあります。また、センターインは前述の両面バルコニーにも設計しやすいです。

鑑定士コメント

子育て世代で子供の成長につれ部屋を分けたい方は、一般的な田の字プランが無難で好まれる傾向にあります。田の字プランは、3LDKはどうしても1部屋が開口部と取りにくい設計になりがちですが、2LDKにリフォームすることでゆったりとかつ開口部を取り明るい空間作りが可能です。

子供が独立して夫婦2人になるタイミングなどリフォームで快適な住空間に変えることが出来ます。家族の人数が多く3LDK、4LDKの間取になると、両面バルコニーやセンターインが各部屋の独立性と採光を取れて人気です。また、リビングで過ごす時間が多くコミュニケーションを重視したい世帯はLDKのワイドスパンが人気です。

マンションの間取りの選び方5選

マンションの間取りの選び方5選

マンションの間取りの選び方5選

マンションの間取りの選び方を紹介します。理想の物件を選ぶために注目すべきポイントは、以下の5つです。

・家族構成で選ぶ

・導線の便利さで選ぶ

・収納で選ぶ

・廊下の有無で選ぶ

・バルコニーの向きで選ぶ

それぞれ詳しく解説します。

①家族構成で選ぶ

家族構成は、間取りを選ぶ際に重要な要素です。住居に住む人数に加えて、子どもや高齢者がいるかどうかも間取り選びに関わります。

 

一人暮らしの場合は、1DKや1LDKがおすすめです。一人で暮らすには十分に快適なスペースを確保できます。同居人が増え、二人暮らしになる場合にも対応しやすい間取りです。一方で、家賃の安さや部屋の広さを求めない場合は、1Rや1Kでも良いでしょう。

 

二人暮らしの場合は、1LDKや2LDKがおすすめです。1LDKならば、費用を抑えながら住めます。2LDKなら、将来子どもができた際にも対応しやすいでしょう。

 

三人、四人暮らしの場合におすすめの間取りは、3LDK以上です。子供の部屋と夫婦の部屋を分けることで、スペースに余裕を持って暮らせます。

②導線の便利さで選ぶ

住居で快適に暮らせるかどうかは、導線の便利さの影響を大きく受けます。導線とは簡潔に言うと、住人の移動ルートのことです。具体的には、脱衣所→洗濯機→物干しの導線や、キッチン→食事をする場所などの導線があります。

 

一般的には、導線が短いほど住みやすくなります。住居の中で、無駄な移動が少なくなるためです。導線の利便性をチェックするには、実際に住んだときにどのような行動をするかを考えると良いでしょう。間取り図に自分のイメージする導線を書き込んだり、内見時に導線を考えて歩いてみたりすることもおすすめです。

③収納で選ぶ

③収納で選ぶ

③収納で選ぶ

住居に欠かせないものに、収納スペースが挙げられます。収納スペースの数や大きさも、間取りを選ぶうえで重要です。もし、住人の数に対して収納スペースが小さすぎると、物が各部屋に溢れてしまうでしょう。これでは不便なだけでなく、見た目も良くありません。

 

家族構成などによって最適な収納スペースの大きさは変わるものの、一般的には住居の8%~10%が理想の大きさと言われています。さらに、子どもがいる場合は成長するにつれて必要な大きさも変化します。

 

大きさだけでなく、収納スペースの使い勝手の良さも重要です。具体的には、導線を意識した場所に用意されているか、などを考える必要があります。トランクルームの有無も、収納の使い勝手を左右します。

④廊下の有無で選ぶ

数は多くはありませんが、廊下のない間取りも存在します。廊下がない間取りのメリットは、各部屋が広くなることです。廊下分のスペースを各部屋に充てられるためです。

 

一方で、注意点としてプライバシーの確保が難しいことが挙げられます。他の部屋に移動する際に、廊下がないと必然的に他の部屋を通る必要があるためです。来客が多い住居の場合は、廊下のある間取りを検討する方が良いかもしれません。

⑤バルコニーの向きで選ぶ

バルコニーの向きも、間取り選びにおいて見逃せない要素です。バルコニーが向いている方角によって、日光が差す時間や部屋の明るさ、室内の温度が変わります。洗濯物の乾きやすさも、バルコニーの向きによって変わるでしょう。

 

さらに、バルコニーの向きはマンションの資産価値にも関わります。日当たりの良さや西日などを踏まえ、一般的には北向き→西向き→東向き→南向きの順に資産価値が高くなります。

 

ただし、日当たりの良さはバルコニーの向きだけでは決まりません。周辺に高い建物があったり、窓が小さかったりすると、日当たりは悪くなりがちです。内見時には、近くの建物もチェックすると良いでしょう。

 

マンションの間取りは変えられる

マンションの間取りは変えられる

マンションの間取りは変えられる

マンションで暮らす中で間取りに不満を感じた場合、間取りを変更できる場合があります。基本的には、専有部分であれば自由にリノベーションが可能です。ただし、マンションごとに管理規約があるので、間取りを変更する際は必ず確認してください。

 

間取りを変更できる度合いは、元々の間取りやマンションの作りに左右されます。具体的には、間取りの形が四角い物件ほどリノベーションにより間取りを変更しやすい傾向にあります。一方で、多角形や丸型などの住居の場合、リノベーションの自由度は下がります。

 

リフォームの自由度には、管理規約だけでなく、物理的な制約が関わる場合もあります。基本的には、二重床や二重天井の物件の方がリフォームの自由度が高いです。

 

二重床や二重天井とは、下階や上階を隔てている「スラブ」という部分と、フローリングや仕上げ材が分かれている構造のことです。対して、スラブに直接フローリングや天井仕上げ材を張り付けている構造を直床、直天井と言います。

 

直床や直天井の場合、配線や配管を動かしづらいため、リフォームの自由度に制限がかかります。また、水回りも自由に変更できないケースが多いので、注意しましょう。

 

まとめ:家族構成などに合った理想の間取りを選ぼう

まとめ:家族構成などに合った理想の間取りを選ぼう

まとめ:家族構成などに合った理想の間取りを選ぼう

マンションの間取りを詳しく解説しました。マンションの間取りにはさまざまなタイプがあり、選び方にもコツがあります。

 

マンションで快適に暮らすためには、間取りが重要です。間取りの変更も可能ではありますが、管理規約などの制限もあります。住人の家族構成や快適さなどを踏まえて、自分に合った理想の間取りを選びましょう。

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

本記事で学んだことをおさらいしよう!

簡易テスト

分譲マンションの「共用部分」に関する記述のうち、明らかに間違っているものは次のうちどれですか?

答えは 4

「共有持分」とは、1つの不動産を複数で共有する場合のそれぞれの共有者の所有権の割合のことです。権利上のものであって、物理的なものではないため、専有部分の床面積に等しいとは限りません。

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