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更新日:2025.05.26
登録日:2022.08.24

ワンルーム(1R)の間取りとは?1Kや1LDKとの違いも解説!

ワンルーム(1R)の間取りとは?1Kや1LDKとの違いも解説!

シンプルな間取りが特徴のワンルームですが、どのような部屋の構造かわからないという人は多いでしょう。また、ワンルームと似た間取りとして1Kなどがありますが、違いについて詳しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

あまり違いがないのではないかと思っている人もいるかもしれませんが、実際に住み始めるとその違いは大きな影響を及ぼします。部屋選びでは、ワンルームの特徴やほかの間取りとの違いについて把握しておくことが大切です。本記事ではワンルームに関する下記の内容について解説します。

ワンルームを検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事でわかること】
・ワンルーム(1R)とは居室とキッチンが仕切られていない1部屋の住居
・家賃や光熱費を抑えられる一方で臭いや湿気、プライバシーの観点でデメリットもある
・1Kや1DK、1LDKとは各室の仕切りの有無や面積に違いがある

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ワンルーム(1R)とは

ワンルーム(1R)とは

ワンルーム(1R)とは

ワンルームとは、キッチンスペースと居室スペースの仕切りのない1部屋だけの間取りのことで、「1R」とも表記されます。

 

ワンルームと聞くと、玄関を開けると居室の中が丸見えになってしまう構造の部屋を思い浮かべるかもしれません。しかし、ひとえにワンルームと言っても、下記のようなタイプがあります。

 

ワンルームのタイプ

特徴

廊下タイプ

・玄関から少し廊下が伸びているタイプ

・キッチンが廊下側にある間取りと部屋側にある間取りがある

・廊下部分も部屋の面積に含まれているため、間取り図を確認する際は注意が必要

狭小タイプ

・玄関から入るとすぐに部屋が広がっているタイプ

・立地は良い場所に建てられることが多く、狭い面積で最大限スペースを確保できるような間取りになっている

ロフトタイプ

・ワンルームにロフトが設置されているタイプ

・ロフトがある分部屋が狭くなりやすいため、あまり物を置かない人におすすめ

・寝室と生活空間を分けるなどロフトの使い方次第で住みやすい環境を作れる

スタジオタイプ

・部屋が広いタイプ

・ワンルームでも30㎡以上あるデザイナーズマンションに良く見られる間取り

・ワンルームでも2人暮らしが可能

ワンルーム(1R)の2つのメリット

ワンルーム(1R)の2つのメリット

ワンルーム(1R)の2つのメリット

ワンルーム(1R)のメリットには、主に下記の2つのメリットがあります。

 

・家賃が安い

・エアコンを効かせた部屋で料理ができる

 

それぞれのメリットについて、詳しくみていきましょう

 

メリット1:家賃が安い

ワンルーム(1R)は、基本的に部屋の種類の中で最も安い間取りとなります。

 

支払う金額を1円でも抑えたいのであればワンルームに絞って物件を探すと良いでしょう

メリット2:エアコンを効かせた部屋で料理ができる

多くの部屋ではエアコンがついているのは居住スペースです。

 

キッチンスペースが廊下にある場合には、夏場は暑い中、冬場は寒い中で料理することになってしまいます。しかし、ワンルームであれば空調が効いている部屋で料理できます

 

ワンルーム(1R)の4つのデメリットとは

ワンルーム(1R)の4つのデメリットとは

ワンルーム(1R)の4つのデメリットとは

ワンルーム(1R)には、下記のようなデメリットも存在するため、注意が必要です。

 

・料理などの臭いが部屋に広がりやすい

・トイレの音が聞こえやすい

・湿気が溜まりやすい

・玄関から部屋の中が見えやすい場合がある

 

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

デメリット1:料理などの臭いが部屋に広がりやすい

ワンルームで料理を作ると、仕切りがないために部屋の中に臭いが充満します

 

また、定期的にキッチンの排水管の掃除をしないと、その臭いも部屋中に広がってしまいます。ワンルームを選ぶ際には換気の設備がしっかり整っているか確認しましょう。

デメリット2:トイレの音が聞こえやすい

トイレと居住スペースの間にはトイレの扉が1枚だけです。仕切りがないために音が聞こえやすいというデメリットがあります。

 

音漏れを防ぐのはなかなか難しいですが、トイレを居住スペースから遠くに配置している物件を選ぶことで改善されるでしょう。

デメリット3:湿気が溜まりやすい

ワンルームは仕切りがないため、臭いと同様に湿気が部屋全体に溜まりやすいというデメリットもあります。お風呂やキッチンなどの水回りと居室が繋がっているため、お風呂上がりや料理中に湿気が部屋中に蔓延してしまいます

 

日当たりや季節によっては、カビが発生してしまうこともあるでしょう。日頃からきちんと掃除を行う必要があります。

デメリット4:玄関から部屋の中が見えやすい場合がある

廊下がないタイプのワンルームは、玄関から部屋が見えやすいというデメリットがあります。

 

来客時や宅配便を受け取る際に部屋の中が見られてしまうことがあるでしょう。また、人の往来が激しい道沿いなどの場合、部屋の出入りの際に玄関から直接部屋が見えてしまうこともあります。

 

そのため、プライバシーや防犯の観点から不安に感じてしまう人もいるでしょう。間取りを確認する際は、合わせて玄関の向きなども確認すると良いでしょう。玄関付近にカーテンやパーティションを設置することもおすすめです。

 

ワンルーム(1R)と1K・1DK・2DK・1LDKとの違い

ワンルーム(1R)と1K・1DK・2DK・1LDKとの違い

ワンルーム(1R)と1K・1DK・2DK・1LDKとの違い

ワンルームの特徴についてある程度理解しても、ほかの間取りと具体的にどのような違いがあるかわからないという人もいるでしょう。ここでは、ワンルームと似た下記の間取りとワンルームの違いについて解説します。

 

・1K

・1DK

・2DK

・1LDK

 

1Kの特徴

1Kとは、キッチンと居室の間に仕切りがある1部屋だけの間取りのことです。部屋の数はワンルームと同じですが、キッチンと居室の間に仕切りがあるかどうかといった違いがあります。

 

1Kのメリット

1Kのメリットは、居室とキッチンの間に仕切りがあることです。料理や排水管の臭いが居室スペースに広がりにくく、居室スペースからは比較的トイレなどの音も聞こえにくくなります。そのため、臭いや音に敏感な方には1Kがおすすめです。

1Kのデメリット

1Kのデメリットは、住居全体の空調管理が難しいところです。キッチンと居室の間に仕切りがあることで、キッチンの空調管理が難しくなってしまいます

 

また、1Rと比べると家賃が高い傾向にあります。これは、間取り上、面積を1Rよりも狭くしにくいからです。家賃の安さで物件を探す場合は、1Rよりも見つけにくい可能性があります。

 

1DK・2DKの特徴

1DK・2DKとは、居室とダイニング・キッチンが分かれている間取りのことです。1Rとの違いとして挙げられるのは、ダイニング・キッチンとして居室とは独立したスペースがあることです。

 

1DK・2DKのダイニング・キッチンの広さに明確な決まりはありませんが、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会が用語の使用基準として、4.5畳以上なら1DKとされています。

 

1DK・2DKのメリット

1DK・2DKのメリットは、食事空間と生活空間を分けられることです。1Rではキッチンと繋がっており、1Kでもキッチンは分けられているものの食事する場所は居室です。

 

1DK・2DKであれば、食事もダイニング・キッチンで行えるため、ベッドや服に臭いが移りません。食事を運ぶ手間もなく、食事とそのほかの生活を切り分けられます。

 

1DK・2DKのデメリット

1DK・2DKのデメリットとしては居室に行くためにはダイニング・キッチンを通らなければならないという点が挙げられます。ダイニング・キッチンに大きなダイニングテーブルや荷物を置いてしまうと、通行の妨げになってしまうでしょう

 

そのため、あまりスペースを有効活用できない可能性があります。

 

1LDKの特徴

1LDKとは、1DKにリビングが追加されている間取りのことです。1Rとの違いは、居室とは別にリビング・ダイニング・キッチンがあることです。1DKよりもさらにDK部分が広くなり、8畳以上なら1LDKとされています。

 

1LDKのメリット

1LDKのメリットは、居室とは別に広いリビングスペースを確保できることです。LDKを普段の生活空間にして居室を寝室にするなど、間取りの活用方法が広がります

 

広い空間を確保できるため、家具の設置やレイアウトの制限を受けにくいです。自分なりに生活しやすい空間を作れるでしょう。

 

1LDKのデメリット

1LDKのデメリットには、光熱費の負担や掃除の手間などがあります。リビングスペースと居室それぞれがある程度広いため、どちらにも照明や空調が必要です。

 

広いリビングスペースと居室を快適な環境にするには、ある程度光熱費の負担を覚悟しなければなりません。また、面積が広い分掃除の手間もかかります。

 

鑑定士コメント

一番家賃が安いのはどの間取りでしょうか?家賃は立地や面積、築年数によって変わるため、間取りだけでは一概にどちらが安いとは言い切れません。とは言え、家賃相場である程度傾向を確認することは可能です。基本的には、多くの地域で、面積が小さく単身者用の1Rの家賃がより安い傾向にあります。

なお、マンションのタイプごとに注目すべき要素についてより詳しく知りたい場合は以下の資料をご覧ください。無料でダウンロード可能です。

 

マンションのタイプごとの注目すべき要素

1Rのおすすめの使い方

1Rのおすすめの使い方

1Rのおすすめの使い方

1Rで快適に過ごすためには、下記のように部屋の使い方を工夫することが大切です。

 

・間仕切りを使用する

・家具のサイズを調整する

・デッドスペースを作らない

 

1Rでは、間仕切りを利用するのがおすすめです。間仕切りを利用することで、生活空間を分けたり玄関から部屋の中が見えないようにできます。間仕切りを設置するだけで、1Rの臭いや玄関から部屋の中が見えやすいなどのデメリットをある程度軽減できるでしょう。

 

また、家具のサイズを調整することも大切です。1Rに大きな家具を置いてしまうと、圧迫感が出てしまいます。居室スペースにあったサイズの家具を選ぶことで、1Rでも狭さを感じずに快適に過ごせるでしょう

 

面積が限られている1Rでは、デッドスペースを作らないこともポイントです。特にベッド下や家具と家具の隙間のスペースなどは、できるだけ無駄にならないように収納スペースとして活用しましょう。

鑑定士コメント

Rに住むのが向いている人・向いてない人はどんな人でしょうか?1Rに住むのが向いている人は、主に家を空けている時間が長い人や自炊をあまりしない人です。家での生活時間が短いと、部屋が狭くてもあまり気になりません。自炊をしない場合は、臭いに関するトラブルも起きにくいでしょう。一方で、家での生活を楽しみたい人や料理が好きな人などは、1Rのデメリットが大きく響いてしまう可能性があるためあまり向いていないでしょう。

まとめ:ワンルーム(1R)と他の間取りをよく理解し自分に合った部屋を選ぼう!

まとめ:ワンルーム(1R)と他の間取りをよく理解し自分に合った部屋を選ぼう!

まとめ:ワンルーム(1R)と他の間取りをよく理解し自分に合った部屋を選ぼう!

ワンルーム(1R)は、居室スペースとキッチンスペースが仕切られていない1部屋の住居です。一部屋当たりの面積を抑えられるため家賃が安い傾向にあり、キッチンまで居室のエアコンで空調管理できるため光熱費を抑えられるメリットがあります。

 

一方で、料理・食事の臭いや湿気、プライバシーの面でデメリットがあることにも注意しなければなりません。1Rを選ぶ際は、きちんと間取りの特徴を把握したうえで、1Kや1DK、1LDKとの違いについても確認しながら自分に合う部屋を選びましょう

 

#ワンルーム、#物件、#部屋、#キッチン、#間取り

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

本記事で学んだことをおさらいしよう!

簡易テスト

内覧時のチェックについて、間違っている説明はつぎのうちどれか。

答えは 3

共用廊下の幅は、エアコンの室外機を除いて一定幅を確保する必要があります。片側廊下の場合は1200㎜、両側に住戸がある中廊下の場合は1600㎜です。

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