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更新日:2023.03.15
登録日:2022.10.26
マンションパンフレットの読み方は?記載項目の見方を詳しく解説
「マンションパンフレットの読み方がわからない」
「たくさんの情報があるけどなにを見ればいいの?」
マンションのパンフレットについて、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
マンションの購入を検討しているときに、必ず目にするのがマンションパンフレットです。入居に必要な情報が記載されているため必要不可欠なものですが、正しい知識がないと理解するのが難しいというデメリットがあります。
この記事では、マンションパンフレットの読み方や知っておくべきことを紹介します。マンションの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
マンション図書館の物件検索のここがすごい!
- 個々のマンションの詳細データ
(中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧 - 不動産鑑定士等の専門家によるコメント
表示&依頼 - 物件ごとの「マンション管理適正評価」
が見れる! - 新築物件速報など
今後拡張予定の機能も!
マンションパンフレットに記載されている項目は?
マンションパンフレットに記載されている項目は?
マンションパンフレットにはどのような項目が記載されているのか、疑問に感じる方もいると思います。まずは4つの記載されている項目について紹介します。
・販売価格
・専有面積
・単価
・修繕積立金
それぞれ解説するので参考にしてみてください。
販売価格
マンションパンフレットには販売価格が記載されています。しかし中古マンションの場合は販売価格が記載されているパンフレットは存在しません。中古マンションの場合はチラシに価格が記載されています。
新築マンションの販売価格
新築の分譲マンションの場合は分譲全体で広告費が投下されるため、パンフレットが作成されます。パンフレットには部屋のタイプごとにわかれて販売価格が記載されるケースが多いです。
マンションパンフレットにはマンション全体の部屋の配置と分譲価格が一覧になっている価格表が掲載されています。
中古マンションの販売価格
中古マンションに関しては、そもそもパンフレットではなくチラシが作成されます。中古マンションの販売価格はチラシでの確認が可能です。基本的にパンフレットは新築分譲時にデべロッパーなどが作成するもので、中古には存在しません。
専有面積
マンションパンフレットには専有面積も掲載されています。専有面積とは区分所有者が単独で所有している面積のことです。専有面積には居住スペース内の各部屋、廊下、浴槽などが含まれます。
しかし、中には専有面積に含まれないスペースも存在します。居住スペースに隣接して設置されているバルコニー(ベランダ)や玄関ポーチに加えて玄関ドアも専用使用権のある共用部分と呼ばれるのです。
専有面積とは何かは、以下の記事でより詳しく解説しているので読んでみてください。
専有面積とは?ベランダやロフトは含まれる?計算方法も詳しく解説!
単価
単価
販売価格や専有面積の他には単価もマンションパンフレットに記載されています。マンションパンフレットの単価は坪数と販売価格から計算可能です。例えば、20坪のマンションを5,000万円で購入したら坪単価は250万円と計算できます。
単価が記載されていると面積が違うマンション同士の比較がしやすいです。また、エリアごとに坪単価の平均が変わるのでマンション選びの参考にしてみてください。
管理費
マンションパンフレットには管理費の記載があります。管理費とは家賃とは別に毎月支払う義務があるお金です。主にマンション管理に利用される費用で、名前の通り共用部分の管理をするために支払います。
具体的には、マンションの清掃などをする管理人の人件費や共用部分で使用する消耗品などに使うお金です。
修繕積立金
マンションパンフレットに記載されているものの中には修繕積立金もあります。修繕積立金はマンションの大規模修繕に備えて毎日支払う費用のことです。見た目や設備の経年変化は安心や信頼に関わるものです。
定期的に大規模な修繕工事を行うことでマンションの価値を保ちます。修繕には高額な費用が必要なため、住民の負担を減らすためにも毎月積み立てられるのです。
大規模修繕工事とは?必要な理由や費用・施工の流れを6ステップで解説
パンフレットを見るときに知っておくべきこと
パンフレットを見るときに知っておくべきこと
マンションパンフレットを見るとき、単語や定義の知識を理解しているとスムーズに内容を把握できます。こちらではパンフレットを見るときに知っておくべき4つのことを紹介します。
・専有部分の考え方
・専有部分の面積の表示方法
・間取り図の見方
・管理組合と管理規約について
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
専有部分の考え方
マンションパンフレットに記載されている専用部分とはどこが該当するのか、理解しておくのがおすすめです。専用部分の定義は「マンションなどの区分所有建物において、それぞれの区分所有者が単独で所有している建物の部分のこと」です。
簡単に言うと、実際にマンションに住むときの「◯号室」にあたる部分で、居住スペース内の各部屋が専用部分となります。しかし専用部分には含まれない場所もあるので注意が必要です。バルコニー(ベランダ)や玄関ポーチなどは「専用使用権のある共用部分」と定められています。
専有部分の面積の表示方法
専用部分の面積の表示方法もマンションパンフレットを見るときに知っておきたいポイントです。面積の表示方法は主に2つあります。・
・壁芯面積
・登記簿面積
壁芯面積はパンフレットや販売時の図面に表記される面積です。文字通り、壁の中心を境界線として専有面積を表しています。登記簿面積は、登記簿謄本に記載される面積です。専用部分の壁の内側を境界線として専有面積を表します。
壁芯面積とは何かや計算方法は、こちらの記事でも解説しています。
壁芯面積と登記簿面積(内法面積)の違いとは?計算方法もわかりやすく解説
間取り図の見方
間取り図の見方
間取り図は正しい見方をすると実際の空間まで想像できます。間取り図を見るときにとくに意識するべきポイントは、柱の位置や大きさ、壁と壁との間隔です。詳細な間取り図であれば、部屋の高低までイメージできるため、広さや部屋数以外にも注目してみましょう。
鑑定士コメント
マンションのパンフレットは建物の竣工前に作成され、CGなどを使ったものも多いです。実際の建物が完成した時に、パンフレットの画像とイメージと違うことも起こりえます。また専有部分もパンフレットの画像はモデルルームのようにオプションを採用して豪華に見せていることもあるので、ノーマルな内装がどのようなものか確認が必要です。
例えば、同じディベロッパー、同じゼネコンで似た外観のマンションを探し、見て歩くのも参考になるかと思います。
管理組合と管理規約について
マンションの所有者はその全員が管理組合に入り組合員となります。管理組合は総会と理事会の2つから組織が成り立っていてマンションの管理業務を行うのが一般的です。
また、管理規約はマンションに住む上で最上位のルールとなります。民法や行政上の規制、社会通念上認められるものであっても、管理規約で禁止されている行為はやってはいけません。入居前によく確認しておくと、後のトラブルを避けられます。
管理組合については、以下の記事で詳しく紹介しています。
マンションの管理組合とは?役員の役割やよくあるトラブルも紹介
マンションパンフレットの物件概要に書いてあること
マンションパンフレットの物件概要に書いてあること
マンションパンフレットの物件概要には、限られたスペース内に多くの情報が詰め込まれています。そのため、一つひとつの情報がなにについて書かれているのか理解するのが重要です。
・新築マンション
・中古マンション
それぞれの物件概要に書かれている内容を紹介します。
新築マンションの物件概要
新築マンションの物件概要に書かれていることは、主に以下の通りです。
・販売時期
・間取り図
・部屋のタイプ
・販売予定価格
・専有面積
新築マンションは販売時期を数回にわけることが多く、時期が明記されています。他にも間取りは図面と文字どちらでも記載されていて、販売予定価格が税込で書かれています。
中古マンションの物件概要
中古マンションの物件概要に書かれていることは、主に以下の通りです。
・所在地
・アクセス
・土地権利
・専有面積
・間取り
・家賃
・築年月
中古マンションのチラシに記載されている物件概要は、新築マンションと比べてシンプルです。必要最低限の情報を文字のみで記載されています。
パンフレットに書かれていない確認しておくべき経費は?
パンフレットに書かれていない確認しておくべき経費は?
マンションのパンフレット・チラシには書かれていなくても、かかる費用が存在します。新築マンション、中古マンションそれぞれに確認しておくべき経費を紹介するので、参考にしてみてください。
鑑定士コメント
デベロッパーによってパンフに対する微妙な温度差が存在することがあります。あるデベロッパーでは、パンフの内容を現実に沿ったように再現していることもあれば、あるディベロッパーではCG等を駆使し豪華に見せてあくまで目安ですというところの2通りがあるのです。実際の建物や内装等とパンフの内容に食い違いがあれば不信感を抱く気持ちもよく理解できますが、食い違いはあくまで個人の主観によるところも大きいです。また、理想を求めてもキリがありません。購入後にトラブルを起こすよりも、現実的な折り合い点を見つけ、いいと思った気持ちを大切にすることをおすすめします。
新規マンション購入の場合
新規マンション購入の場合に、確認しておくべき経費は以下の4つです。
・売買契約書に添付する印紙税
・登記費用
・住宅ローン申し込み費用
・その他手数料
マンションの購入時には税金や火災保険料など、さまざまな費用がかかります。マンションの販売価格には含まれていないので、あらかじめどれくらいかかるのか確認しておきましょう。
中古マンション購入の場合
中古マンション購入の場合に、確認しておくべき経費は以下の6つです。
・仲介手数料
・売買契約書に添付する印紙税
・登記費用
・住宅ローン申し込み費用
・その他必要書類取得費用
・売主との清算費
中古マンションを購入するときは、税金や住宅ローン申し込み費用に加えて仲介手数料も発生します。マンションの販売価格以外にも費用が必要なので、チラシをよく確認しておきましょう。
仲介手数料について詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
まとめ:マンションパンフレットを正しく読み取ろう
まとめ:マンションパンフレットを正しく読み取ろう
マンションパンフレットには入居に必要なさまざまな情報が記載されています。価格や部屋の広さだけでなく、ルールや細かな必要事項まで掲載されているので、正しく読み取る意識が大切です。書かれている情報を理解することで、パンフレットの内容を正しく把握できます。
不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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