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更新日:2025.01.28
登録日:2025.01.28
浴室ドアのタイプを紹介!効果的なメンテナンス方法もくわしく解説

「浴室のドアにはどのような種類があるの?」
「ドアの交換時期の目安や、メンテナンス方法が知りたい!」
浴室ドアについて、このような疑問を持つ人もいるでしょう。
浴室ドアのタイプは、主に開き戸タイプ・中折れ戸タイプ・引き戸タイプの3つです。この記事では、ドアタイプごとのメリットとデメリットを徹底解説します。
メンテナンス方法や、ドアの交換時期の目安なども具体的に説明しますので、浴室ドアについて知りたい人はぜひ最後までご覧ください。
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浴室ドアの種類

浴室ドアの種類
浴室ドアにはさまざまなものがありますが、主な種類は以下の3つです。
・開き戸タイプ
・中折れ戸タイプ
・引き戸タイプ
開き戸タイプ
開き戸は、ドアノブやハンドルを掴んで開け閉めする一般的なタイプのドアです。
開閉方向には2種類あり、手前に引いて開けるタイプと、奥に押して開けるタイプがあります。この形式は浴室だけでなく、玄関や部屋のドアなど、家のいろいろな場所でよく見かけます。開き戸タイプのドアのメリットとデメリットについて説明します。
開き戸タイプのメリット
開き戸タイプのメリットは、掃除のしやすさです。ドアをスライドさせる溝のある中折れ戸や引き戸に対し、開き戸はスライドさせるための溝がありません。凹凸も少ないため、汚れが溜まりにくく、日常的なメンテナンスがしやすい点が特徴です。
また、体重をかけやすい構造なので、小さな子どもや高齢者でも開閉がしやすいという利点もあります。特にドアノブがレバータイプの場合は、握力の弱い方でも楽に操作できます。
さらに、オプションでタオルバーを取り付けることができ、機能性も高いところもポイントです。折れ戸のように真ん中に枠がないため、見た目もすっきりとしており、デザイン性にも優れています。
開き戸タイプのデメリット
開き戸タイプは、ドアを開け閉めするために広いスペースが必要です。そのため、浴室や脱衣所が狭く感じやすくなります。
また、浴室側に開くタイプには安全面での不安もあります。浴室内で転んでしまった時、もし人がドアの前に倒れると、ドアが開かなくなってしまう危険があります。
このような事態に備えて、普段から緊急時にドアを外す方法を確認しておくことをおすすめします。家族全員で練習しておくと、もしもの時に安心です。
中折れ戸タイプ
中折れ戸タイプは、開閉時に扉の中心が縦半分で折れるタイプのドアです。主にマンションやアパートなどで多く採用されています。住宅を建てる際には、標準仕様に設定している建築会社も珍しくなく、住宅業界ではメジャーなタイプです。
中折れ戸は、扉の半分の場所で折り曲がるため、扉をスライドさせるスペースが引き戸ほど必要なく、省スペースで設置できます。ユニットバスで採用されることが多いのも特徴です。
中折れ戸タイプのメリット
中折れ戸タイプは、開閉時にスペースを取らないことがメリットです。開き戸や引き戸の場合、ドアを開け閉めする際に大きなスペースが必要ですが、中折れ戸はドアが半分に折りたためるため最小限で済みます。
ドアの開閉のために必要なスペースが少ないことから、たとえば廊下に面したドアや狭い脱衣所などに最適です。狭い空間でも広く使うことができます。
中折れ戸タイプのデメリット
中折れ戸タイプの浴室ドアは、真ん中の折りたたみ部分が経年劣化により故障しやすく、長期使用でドアがスムーズに開閉できなくなる可能性があります。
折れ曲がる部分に凹凸が多いため、汚れやカビが溜まりやすく、日常的なメンテナンスに手間がかかりやすいです。特に中折れ部分のレールは汚れが蓄積しやすく、定期的な清掃が欠かせません。
また、小さな子どもにとっては、力を加える方向や場所が分かりにくく、開閉に手間取ることもあるでしょう。ドアを開けた時に折りたたまれた部分が邪魔になり、出入りする空間が狭くなるところも懸念点だと言えます。
引き戸タイプ

引き戸タイプ
引き戸は、ドアを左右にスライドさせて開け閉めするタイプのドアです。折れ戸のように横にスライドしますが、ドアが折れない1枚板という点が異なります。
種類も豊富で、1枚ドアのシンプルなタイプや、2枚で開くタイプ、引き違いのタイプなどから選べます。それぞれの家族構成や生活スタイルに合わせて、最適なタイプを選択可能です。
ドアをスライドさせるスペースさえあれば、設置は比較的簡単に行えます。
引き戸タイプのメリット
引き戸タイプは、入り口付近のスペースを広く確保できる点がメリットです。開き戸や折れ戸のように扉を開くためのスペースが不要で、浴室内や扉周辺に物を置いても邪魔になりません。開口部が広く取れるため、出入りがスムーズで開放感のある浴室空間を実現できるでしょう。
さらに、安全性の面でも大きな利点があります。浴室内で人が倒れた場合でも、ドアの開閉が妨げられることが少なく、素早い救助が可能です。特に介護が必要な方がいる家庭では、介助者が補助しやすく、バリアフリー性に優れています。
引き戸タイプのデメリット
掃除のしにくさはデメリットです。引き戸タイプには溝やレールがあるため、その部分にホコリやごみなどが溜まりやすくなります。
リフォーム費用が高くなりやすい点もネックです。また、引き戸はドアを開閉する際の引き込みスペースが必要なため、部屋のつくりによっては引き戸へリフォームできない場合もあります。
ただし、介護等でリフォームが必要な場合は、補助金の申請ができる場合があります。家族に要介護者がいる場合は、負担額を減らせる可能性があるため覚えておくとよいでしょう。
浴室のドアを交換する場合の費用目安
浴室のドアのみを交換する際、費用の目安は3万~10万円前後とされています。ドアのタイプによって、かかる費用の目安は前後します。詳細は以下のとおりです。
現在使用しているものと、同じタイプのドアに交換した場合の費用目安です。開き戸や中折れ戸であれば、比較的リーズナブルな価格で交換できます。
使用しているものと同じタイプのドアへの交換であれば、既存のドア枠をそのまま利用できるため、ドアのサイズが合わないといった心配もありません。
ドア枠も新しくしたい場合は、上記に追加で費用がかかります。それぞれの家の状況に合わせて検討しましょう。
鑑定士コメント
ドアだけを交換するリフォームはできるのでしょうか?
リフォームでドアだけを交換することは可能です。一番シンプルなのが、外枠はそのままで「ドア部分だけ」を交換する方法です。ドアパネルの破損など、外枠に問題がない場合はこの方法で十分です。ただし、既存のドアと同じ規格の商品が必要なため、古いタイプのドアは部品が手に入らない可能性があります。その他にも「カバー工法」や「外枠とドアを両方交換」する方法があります。どの工法を選ぶかは、予算や現在の浴室の状態によって変わってきます。
浴室ドアのメンテナンス方法

浴室ドアのメンテナンス方法
浴室は湿度が高いことから、さまざまな汚れが溜まりやすい場所です。汚れの場所や種類に応じて、正しい方法で掃除しましょう。ここでは、浴室ドアのメンテナンス方法について、以下の3つのポイントに分けて解説します。
・黒カビには塩素系漂白剤を使う
・水垢には酸性洗剤やクエン酸が効果的
・日常的な換気と水気の拭き取りが重要
黒カビには塩素系漂白剤を使う
浴室ドアのレールやパッキンなどに発生しやすい黒カビには、塩素系漂白剤を使うのが効果的です。塩素系漂白剤は黒カビを取り除けるうえ、殺菌効果もあるため黒カビが新たに発生するのを防げます。
塩素系漂白剤を使う際は、ドアを開けて換気をした状態で行いましょう。塩素系漂白剤は刺激が強いため、メガネやゴム手袋などを装着し、目や手指をしっかりと保護することも大切です。
黒カビは、たまったホコリや髪の毛のあるところで発生します。清掃後にも、黒カビの繁殖を防ぐために、ホコリや髪の毛などが溜まらないように気づいたときにすぐ取り除くとよいでしょう。
水垢には酸性洗剤やクエン酸が効果的
浴室ドアのすりガラスやドア枠などに発生しやすい水垢には、酸性洗剤やクエン酸が効果を発揮します。水垢は、水に含まれているミネラル分が固まったものでアルカリ性です。酸性洗剤やクエン酸は、固まっている汚れを中和することにより汚れを柔らかくします。
クエン酸小さじ1杯を水200mLに溶かし、スプレーボトルに入れば、クエン酸スプレーの完成です。用意しておけば、汚れが気になったときにいつでも水垢掃除ができます。
日常的な換気と水気の拭き取りが重要
日常的に換気や水気の拭き取りを行うことも大切です。カビの原因となる水分を取り除くことで、カビが発生しにくくなります。
日中は浴室ドアを開放したり、常に換気扇を回したりして、換気を心がけましょう。
水分の拭き取りの際は、天井についた水滴にも注意が必要です。天井に水滴が残ったままカビが発生すると、浴室全体にカビ菌が降り注ぐことになってしまいます。日ごろから天井に水滴がついていないかや、カビがないかなどをチェックしておきましょう。
浴室のドアを交換する時期の目安

浴室のドアを交換する時期の目安
ここでは、浴室ドアの交換時期の目安について、以下の2つの観点で解説します。
・浴室のドアの耐久年数
・こんなサインがあれば買い替えどき
浴室のドアの耐久年数
浴室ドアの耐久年数の目安は、設置してから約15~25年前後が目安になります。浴室ドアは湿気の多いところで使われるため、使い方や掃除の頻度などによっては、目安よりも耐久年数が短くなりがちです。
ドアの開け閉めがしにくくなってきたり、脱衣所に水が漏れてきたりなど、だんだん通常の使用が難しくなってくることもあります。浴室ドアの劣化を放置しておくと、気密性の低下や脱衣所の床の劣化などにつながることもあるため、早めに交換するのがおすすめです。
耐久年数の前であっても、浴室ドアに使いづらさや不具合などを感じた場合は、ハウスメーカーやリフォーム業者などに相談するとよいでしょう。
こんなサインがあれば買い替えどき
劣化のサインとして、以下の例が挙げられます。
・パッキンが何度も外れる
・ドアが開け閉めしづらい
・水が漏れて脱衣所の床が濡れる
ドアのパッキンが外れたり、ひび割れや剥がれなどがある場合は交換が必要です。そのほか、ドアの蝶番が壊れて開閉しにくくなったり、脱衣所に水漏れが発生することもあります。こういった場合も買い替えが必要なサインです。
ドア部分にカビが大量発生している場合も、買い替えが必要となります。カビは人体に悪影響を与えるため、掃除しても取り切れない場合は買い替えがおすすめです。このような劣化のサインがあったら、ハウスメーカーやリフォーム業者などに相談するとよいでしょう。
浴室ドアを選ぶときのポイント

浴室ドアを選ぶときのポイント
浴室ドアを選ぶ際のポイントについて、以下の4つの観点で解説します。
・家族構成に合わせて選ぶ
・使いやすさで選ぶ
・お手入れのしやすさで選ぶ
・安全性で選ぶ
家族構成に合わせて選ぶ
浴室ドアは、家族構成に合ったものを選ぶのがポイントです。同じドアでも、家族構成によっては使いやすさが分かれます。
赤ちゃんや介護の必要なお年寄りなどがいる場合は、出入口が広く保てる浴室ドアを選ぶとよいでしょう。中折れ戸や引き戸タイプのドアなら、デッドスペースができにくく、狭い脱衣所をより広く使うことができます。
また、引き戸は開け閉めの際の力が最小限で済むため、力の弱い子どもやお年寄りにおすすめです。中折れ戸のように、開ける際のコツも必要ありません。ドアの取っ手部分が、縦に長い手すりのような形のタイプもあり、どの身長の人でも使いやすい点が魅力です。
使いやすさで選ぶ
使いやすさも重要なポイントです。浴室ドアは毎日使うものなので、できるだけストレスなく使えるものを選びましょう。
お風呂に入るときに、タオルや洗顔フォームなど、さまざまなものを持ち込みたい人には引き戸タイプが向いています。開け閉めの都度、ドアノブを手で掴んで回さなくてはならない開き戸に比べ、引き戸はひじを使ってスライドさせることも可能です。
引き戸は手がふさがっていても開けやすいうえ、なかには自動でスーッと閉まるタイプのものもあります。毎日の入浴時のほか、清掃時に掃除道具を浴室に持ち込む際にも、使い勝手がよいでしょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
日々のお手入れのしやすさを考えて選ぶのも、ひとつの手です。掃除しやすいつくりの浴室ドアを選べば、ごみが溜まりにくくなり、カビなどの発生も防ぎやすくなります。
中折れ戸や開き戸タイプなら、引き戸のような長いレールや溝などがないため、ホコリや髪の毛などが溜まりにくくなります。
浴室ドアのパッキン部分も、注目すべきひとつのポイントです。パッキンには凹凸があるため、カビが発生しやすくなります。
メーカーによってはパッキン不使用のドアや、カビが発生しにくい素材のものを扱っている場合もあります。掃除をより簡単に済ませたい人は、パッキン部分にこだわった浴室ドアを選ぶのもよいでしょう。
安全性で選ぶ
浴室ドアを選ぶうえでは、安全性も重要なポイントになります。浴室は、さまざまな事故やトラブルが起こる可能性のある場所だからです。
浴室は、足元が水で濡れているため、住居のなかでもとくに転倒しやすい場所です。そのほか、体調不良などで浴室内で倒れてしまうケースもあります。引き戸タイプであれば、そういった場合にも外から開けやすく、中の人を素早く救助することが可能です。
開き戸タイプや中折れ戸タイプの場合、人が倒れた方向によっては、ドアが開けられなくなることがあります。そういった場合に備え、外からでも開け閉めしたり取り外しできたりする浴室ドアを選ぶのもよいでしょう。
鑑定士コメント
浴室ドアのデザインに人気のある素材は何ですか?
浴室ドアのデザインは「強化ガラス」や「樹脂パネル」などの素材が人気です。樹脂パネルは、最近の浴室ドアに使われているなかで最もオーソドックスな素材です。樹脂パネルは軽く丈夫で、破損しても破片が飛び散りにくいメリットがあります。コストもそれほどかかりません。
強化ガラスは、開放感のあるお洒落な雰囲気の浴室を好む人におすすめです。通常のガラスに比べ、強度や耐久性が高く、割れた際の安全性にも考慮した特殊な処理が施されています。
まとめ:浴室ドアは特徴を理解して、ぴったりの種類を選ぼう

まとめ:浴室ドアは特徴を理解して、ぴったりの種類を選ぼう
浴室ドアは、主に開き戸・中折れ戸・引き戸の3つのタイプのドアがあります。それぞれメリットやデメリットがあるため、家族構成や安全性、掃除のしやすさなどの点で各家庭に合ったものを選ぶことが大切です。
メンテナンス時には、汚れの種類に応じて適切な方法で掃除します。浴室はカビが発生しやすい場所でもあるため、日ごろからこまめに換気や水分のふき取りをすることも効果的です。
新築時やリフォーム時などには、浴室ドアのタイプごとの特徴をよく理解し、家庭にぴったり合うものを選ぶようにしましょう。
#ドア #浴室 #リフォーム #工法

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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