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2024.08.26

住宅ローンはリフォームにも使える?利用するために知っておきたい基礎知識

住宅ローンはリフォームにも使える?利用するために知っておきたい基礎知識

経年劣化の修復や設備の新調、中古物件の購入と同時に自分好みにアレンジするなど、さまざまな目的でリフォームを行うことがあります。リフォーム内容によっては多くの資金が必要なため、借り入れを検討する人もいるでしょう。

住宅に関する借り入れというと、住宅ローンを思い浮かべますが、リフォームにも利用できるのでしょうか。

本記事では、住宅ローンはリフォームにも使えるのか、リフォームローンの種類や、住宅ローンとリフォームローンの違いについて解説します。リフォームで住宅ローンを使うメリット・デメリットや住宅ローンを使うときの注意点についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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住宅ローンはリフォームにも使える?

住宅ローンはリフォームにも使える?

住宅ローンはリフォームにも使える?

リフォームにはまとまったお金が必要なため、住宅ローンを利用したいと考える人もいるでしょう。結論から言うと、金融機関や住宅ローン商品にもよりますが、住宅ローンをリフォームに使うことは可能です

 

リフォームを行うタイミングとして、下記の2パターンがあります。

 

・物件の購入とともにリフォームを行う

・現在住んでいる物件でリフォームを行う

 

金融機関によって、物件を購入する際の住宅ローンにリフォーム費用を上乗せできるものやリフォームのみでも利用できるものがあります。リフォームにも対応した住宅ローンを選択することで、資金を調達できるでしょう。

リフォームローンとは

リフォームローンとは

リフォームローンとは

リフォームローンとは、リフォーム費用を借り入れられる専用のローンです。主に物件を購入する際に利用する住宅ローンと異なり、目的がリフォームでなければ借り入れられません。

 

リフォームローンには下記の2種類があります。

 

・無担保型リフォームローン

・有担保型リフォームローン

 

それぞれの特徴について詳しく解説します。

無担保型リフォームローン

無担保型リフォームローンとは、融資を受ける際に物件などの担保を必要としないタイプのローンです。住宅ローンなどでは、目的物である物件に抵当権を設定して担保とするのが一般的です。

 

しかし、無担保型リフォームローンでは担保を必要としません。そのため、下記のような特徴があります。

 

・諸費用が安い

・提出書類が少なく準備の手間が少ない

・審査に時間がかからない

・借入限度額が低く返済期間が短い

・金利が高い

 

抵当権を設定しないため、登記などの諸費用がかかりません。提出書類も少ないため、申請にかかる時間は短縮できるでしょう。

 

また、無担保のため借入限度額が低く返済期間が短いです。金利が比較的高く設定されていることも特徴の一つです。

 

一方、借入額が低いため審査にかかる時間は他のローンと比べて短い傾向にあります。小規模なリフォームや資金が足りない場合などの追加の資金源としておすすめです。

有担保型リフォームローン

有担保型リフォームローンとは、融資を受ける際に物件などを担保として設定するタイプのローンです。一般的には、リフォームの対象となる物件に抵当権を設定して担保としています。

 

有担保型リフォームローンには、主に下記のような特徴があります。

 

・借入限度額が高く返済期間が長い

・金利が低い

・審査に時間がかかる

・諸費用が高い

 

担保があるため借入限度額が高く、返済期間も長く設定できます。また、金利も無担保型と比べて低いため、よりお得に融資を受けられるでしょう。

 

一方で、審査に時間がかかるという特徴もあります。また、抵当権を設定するため登記の諸費用が発生します。

 

大規模なリフォームを行う場合におすすめです。

住宅ローンとリフォームローンの違い

住宅ローンとリフォームローンの違い

住宅ローンとリフォームローンの違い

住宅ローンとリフォームローンでは、それぞれ下記のような違いがあります。

 

項目

住宅ローン

リフォームローン

金利

0.5〜2%程度

2〜5%程度

借入期間

最長35年

最長15〜20年程度

借入限度額

数十万〜1億円

数十万〜1,000万円程度

担保設定

ほとんどの場合必須

無担保・有担保を選べる

団信加入

ほとんどの場合加入必須

商品によって異なる

 

住宅ローンとリフォームローンでは、借入限度額や期間、金利に大きな差があります。住宅ローンでは基本的に大きな金額を借り入れるため、金利が低い傾向にあります。

 

一方で、リフォームローンは借入限度額が低く金利が高いです。団信への加入は、住宅ローンの場合は必須であることが多いですが、リフォームローンでは商品によって条件が異なります。

住宅ローンをリフォームで使うメリット

住宅ローンをリフォームで使うメリット

住宅ローンをリフォームで使うメリット

住宅ローンをリフォームで使うメリットとしては、下記のような点が挙げられます。

 

・金利が低い

・多くの資金を借り入れできる

・長期間で返済できる

 

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

金利が低い

住宅ローンは、リフォームローンと比べて金利が低い傾向にあります。金利が低いと返済総額が少なくなるため、できれば金利は低い方が良いでしょう。

 

具体的に、住宅ローンの固定金利は期間によって異なりますが、一般的に1.25%から1.84%程度の範囲で提供されています。変動金利では0.5%以下ということも珍しくありません。(※1)一方、リフォームローンの金利は2〜4%程度であり、住宅ローンと比べると高くなってしまいます。(※2)

 

※1 参照:三菱UFJ銀行

※2 参照:三菱UFJ銀行

多くの資金を借り入れできる

住宅ローンは、リフォームローンと比べて借入限度額が高く設定されているため、多くの資金を借り入れできます。リフォームローンの一般的な借入限度額が1,000万円程度なのに対し、住宅ローンは最高で1億円まで借り入れできます

 

小規模なリフォームであれば足りるかもしれませんが、大規模なリフォームを行う場合はリフォームローンだけでは資金を準備できない可能性もあるでしょう。リフォームローンの中には住宅ローンと同等額の借り入れができる商品もありますが、実際に限度額まで借入できることは稀です。

 

住宅ローンであれば、資金不足に悩まずにリフォームを行えるでしょう。

長期間で返済できる

住宅ローンは、リフォームローンと比べて返済期間を長期間に設定可能です。リフォームローンが最長15年程度なのに対し、住宅ローンでは多くの金融機関で最長期間を35年と定めています

 

リフォームローンは借入限度額が低いこともあり、返済期間も短めに設定されています。住宅ローンを使うことで、返済期間を長く設定して月々の負担を軽減できるでしょう。

鑑定士コメント

リフォームでも、住宅ローン控除を利用できます。ただし、工事費用や工事面積、工事の種類などさまざまな条件があります。工事内容や見積もり結果をもとに、条件に合致するかを確認しておきましょう。

住宅ローンをリフォームで使うデメリット

住宅ローンをリフォームで使うデメリット

住宅ローンをリフォームで使うデメリット

住宅ローンをリフォームで使う場合、下記のようなデメリットもあります。

 

・担保が必要になる

・審査が厳しい

・審査に時間がかかる

 

それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。

担保が必要になる

住宅ローンでは、ほとんどの場合担保として物件に抵当権を設定する必要があります。抵当権が設定されている場合、返済できなくなってしまうと差し押さえなどのリスクがあるため、より資金計画を綿密に練らなければなりません。

 

また、抵当権には優先順位があり、登記の順番で決まります。住宅ローンでは、第一順位の抵当権を設定することを条件としています。

 

別の住宅ローンですでに目的物に抵当権が設定されている場合は住宅ローンを利用できません。

審査が厳しい

住宅ローンの審査は、リフォームローンよりも厳しいです。返済限度額や返済期間が長いため、滞納リスクがないかを収入、借入時・完済時の年齢、健康状態などをもとに厳しくチェックされます

 

また、ほとんどの住宅ローンでは団信に加入することを条件に融資を行なっています。団信に加入するためには、住宅ローンとは異なる独自の基準で健康状態や年齢などを審査されます。

 

どちらの審査にも通らないと住宅ローンの融資を受けられません。

審査に時間がかかる

住宅ローンの審査は、事前審査と本審査の2つの審査があり、すべての審査が終わるまでに2週間〜1ヶ月程度の時間がかかります。計画的なリフォームであればある程度の待ち期間があっても良いかもしれませんが、修復などのリフォームでは審査に時間がかかると困る人もいるでしょう。

 

今すぐにリフォームしたいという人には、住宅ローンの審査時間は長く感じるかもしれません。

住宅ローンをリフォームで使うときの注意点

住宅ローンをリフォームで使うときの注意点

住宅ローンをリフォームで使うときの注意点

住宅ローンをリフォームで使うときは、下記のような点に注意しましょう。

 

・住宅ローンの支払いが残っている場合は借り換えを検討する

・借り入れ条件が厳しい

住宅ローンの支払いが残っている場合は借り換えを検討する

住宅ローンの支払いが残っている場合、たとえリフォームであっても抵当権の設定などの問題で新たな住宅ローンを契約できません。そのため、リフォームで住宅ローンを使う場合は借り換えを検討しましょう

 

借り換えとは、別の金融機関で住宅ローンの残債と新たな住宅ローンを合算して借り入れを行うことです。住宅ローンと費用を合体させたリフォーム一体型住宅ローンなどがあります。

 

取扱手数料などが新たに発生する可能性はありますが、どうしても大規模なリフォームを行うために資金が必要な場合は借り換えを検討しましょう。

借り入れ条件が厳しい

住宅ローンは借り入れ条件が厳しいため、人によっては借り入れできない可能性があります。リフォームを行う場合、さらにその工事内容についても違法性はないか・売買価格に影響がないかなどを厳しくチェックされます。

 

住宅ローンは、借入限度額が高いのに比例して借り入れ条件が厳しくなってしまうことに注意しましょう

鑑定士コメント

リフォームローンの最低年収の目安はどれくらいでしょうか?リフォームローンでは、金融機関によって異なりますが、およそ少なくとも150〜200万円程度の年収が必要です。ただし、年収だけではなくさまざまな審査基準で総合的に借り入れ可能かを判断するため、必ずしも最低年収を超えていれば借り入れできるというわけではありません。

リフォームで住宅ローンを利用するのが向いている人

リフォームで住宅ローンを利用するのが向いている人

リフォームで住宅ローンを利用するのが向いている人

リフォームでは、住宅ローンとリフォームローンでは2つの選択肢があります。どちらにもメリットデメリットがありますが、住宅ローンを利用するのが向いている人は下記のような人です。

 

・支払い中の住宅ローンがない人

・安定した収入がある人

・健康面で問題がない人

 

支払い中の住宅ローンがない人は、借り換えを行う必要がなく新たに住宅ローンを契約できます。また、安定した収入があり健康状態にも問題がなければ、審査に時間はかかりますが住宅ローンを利用した方がリフォームローンよりもお得でしょう。

まとめ:住宅ローンをリフォームに利用したいなら条件をしっかり確認しよう

まとめ:住宅ローンをリフォームに利用したいなら条件をしっかり確認しよう

まとめ:住宅ローンをリフォームに利用したいなら条件をしっかり確認しよう

住宅ローンはリフォームにも使えますが、リフォームローンというリフォーム専用のローンも存在します。どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが良いという明確な答えはありません。

 

住宅ローンは、リフォームローンと比べて審査が厳しい一方で借入限度額が高く返済期間も長いです。住宅ローンをリフォームに利用する場合は、条件をしっかり確認しましょう

#住宅ローン リフォーム #リフォームローン #金利 #返済

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

本記事で学んだことをおさらいしよう!

簡易テスト

リフォームの種類として、表層リフォーム、部分リフォーム、全面がある。次のうち間違った説明はどれか。

答えは 1

上限はないので、予算に応じ手にはなりますが、管理規約で認められる範囲内であれば設備等昨今のトレンドを反映することも可能です。

  • 資産性が低くて
    売りたくても売れない
  • 安いという理由だけで
    中古マンションを
    買ってしまった
  • 修繕積立金が
    年々上がる
  • 子供が成人したから
    マンションを売って
    一軒家生活したいけど…
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