記事検索

  • HOME
  • 学ぶの記事一覧
  • 住宅ローンのボーナス払いを利用するメリットとデメリットは?知っておきたいポイントを解説

学ぶ

2024.05.24

住宅ローンのボーナス払いを利用するメリットとデメリットは?知っておきたいポイントを解説

住宅ローンのボーナス払いを利用するメリットとデメリットは?知っておきたいポイントを解説

住宅ローンを効率よく返済したいなら、ボーナス払いがおすすめです。年に2回のボーナスを返済にあてることで、月々の返済額を抑えられます。

一方で「負担が増加するのではないか」「ボーナス払いが難しくなったら?」など、不安を抱えている方は多いでしょう。無理のない返済計画をたてるためにも、ボーナス払いの基礎知識を確認しておくことが重要です。

本記事では、住宅ローンのボーナス払いの仕組みとメリット・デメリットをわかりやすく解説します。返済額のシミュレーションや押さえておくべきポイント、ボーナス払いが難しくなった場合の対策とあわせてまとめました。

マンション図書館の物件検索のここがすごい!

img
  • 個々のマンションの詳細データ
    (中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧
  • 不動産鑑定士等の専門家によるコメント
    表示&依頼
  • 物件ごとの「マンション管理適正評価
    が見れる!
  • 新築物件速報など
    今後拡張予定の機能も!

住宅ローンのボーナス払いの仕組み

住宅ローンのボーナス払いの仕組み

住宅ローンのボーナス払いの仕組み

住宅ローンのボーナス払いとは、毎月の返済と併用して年2回のボーナス月に一定額を返済していく方法です。ボーナス返済の割合が多いほど月々の返済額が少なくなります。

 

住宅ローンを契約する際に、ボーナス返済の有無と割合を決定。ボーナス支払いの割合は定められており、多くの金融機関では40〜50%(※1)を上限としています。

 

たとえば借入総額が3,000万円で割合を40%とする場合、ボーナス返済の額は1,200万円となるでしょう(※2)。無理のない返済計画を立てるために、適切な割合を選択することが重要です。

 

また、各金融機関はそれぞれ年に2回のボーナス返済月を定めています。ボーナス支給月がボーナス返済月より遅いと返済が難しくなる可能性があるため、あらかじめチェックしておきましょう。

 

※参照:株式会社北國銀行

※参照:SBI新生銀行

住宅ローンのボーナス払いを利用するメリット

住宅ローンのボーナス払いを利用するメリット

住宅ローンのボーナス払いを利用するメリット

住宅ローンのボーナス払いを利用することで、月々の返済額を抑えられます。ボーナス払いは年に2回なので、それ以外の月は家計への負担を軽減することが可能です。

 

その他のローンや習い事の月謝などで毎月の支出が多い場合は、ボーナス払いで月々の返済額を減らすことを検討しましょう。割合ごとに月々の返済額は変わるため、金融機関のシミュレーションで確認してください。

住宅ローンのボーナス払いを利用するデメリット

住宅ローンのボーナス払いを利用するデメリット

住宅ローンのボーナス払いを利用するデメリット

ボーナス払いなら月々の返済額を減らせますが、返済総額は増加します。ボーナス払いの割合が高いほど返済総額は増えるので、注意しましょう。

 

住宅ローンの返済には、元金(借りたお金)のほかに金融機関に支払う利息が含まれています。元金が早く減るほど支払う利息が少なくなる仕組みです。

 

ボーナス払いは年に2回しかなく、月々の返済額も少ないため、元本が減りにくい傾向があります。元金返済のスピードが遅くなることで支払う利息が増えてしまい、返済総額が高くなるわけです。

鑑定士コメント

年収に対してボーナスの割合が大きい方や、確実にボーナスが支給される方に向いています。安定した返済計画を立てられるため、より確実に住宅ローンを返済できるでしょう。また、ボーナス払いを設定しなくても、ボーナスで都度繰り上げ返済をしていけば、ボーナス払いと併用する場合と同じく、早く完済できる可能性が高くなります。始めからボーナス払いを設定するか、繰り上げ返済か、どちらが良いかはご自分の収入見込みで考えてみましょう。

毎月払いとボーナス併用払いとの返済額のシミュレーション

毎月払いとボーナス併用払いとの返済額のシミュレーション

毎月払いとボーナス併用払いとの返済額のシミュレーション

毎月払い(ボーナス払いなし)とボーナス併用払いの返済額を、以下の条件でシミュレーションしました。

 

・借入額3,000万円

・借入期間35年

・元利均等返済

・固定金利

・金利1.5%(年)

 

 

月々の返済額

返済総額

毎月払い

91,855円

38,579,007円

ボーナス併用払い(20%)

73,484円

38,597,286円

差額

-18,371円

+18,279円

※参照:三菱UFJ銀行

 

上記のように、毎月払いのほうがボーナス併用払いより総返済額が少ないのがわかります。また同様の条件で、割合ごとの月々の返済額やボーナス返済額、返済総額をまとめました。

 

 

月々の返済額

ボーナス返済額(年2回)

返済総額

20%

73,484円

110,487円

38,597,286円

30%

64,298円

165,731円

38,606,476円

40%

55,133円

220,975円

38,615,573円

50%

45,927円

276,219円

38,624,764円

※参照:三菱UFJ銀行

 

割合が高くなるほど月々の返済額は減りますが、ボーナス返済額と総支払額は高くなります。ご自身の年収やボーナス額と照らし合わせたうえで、適切な割合を選択してください。

鑑定士コメント

住宅ローンのボーナス払いがきついと思ったら途中で変更できるのでしょうか?住宅ローンのボーナス払いが困難になった場合、金融機関に相談することで、返済の途中でも返済方法を変更できることが多いです。ボーナス払いの割合や期間を変更することで、返済計画に余裕が生まれるでしょう。一方で金融機関によっては、手数料が発生したり、審査の結果、希望通りにならない可能性もあるので注意が必要です。

住宅ローンのボーナス払いで押さえておくべきポイント

住宅ローンのボーナス払いで押さえておくべきポイント

住宅ローンのボーナス払いで押さえておくべきポイント

住宅ローンのボーナス払いを検討する場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。

 

・継続してボーナスが支払われる予定はあるか

・不測の事態に備えて毎月積み立てておく

・住宅ローン返済のほかにボーナスの使用目的がないか

・繰り上げ返済可能かどうかを検討する

 

より確実に住宅ローンを返済するために、あらかじめチェックしておきましょう。

継続してボーナスが支払われる予定はあるか

継続して一定以上のボーナスが支払われる予定がないなら、ボーナス払いは避けたほうがよいでしょう。ボーナスの支給額が減ったり支給がなくなったりすると、住宅ローンの返済が困難にな恐れがあります。

 

ボーナスは支給額が確定しているものではなく、業績などで左右されるため注意が必要です。ボーナスが継続して支払われるか確認し、減額される可能性も考慮したうえでボーナス払いを利用しましょう

不測の事態に備えて毎月積み立てておく

不足の事態が発生したとき対応できるように、毎月少しずつ積み立てておくことが重要です。ボーナスの支給がなくなったり、急な出費が発生したりしたとき、貯蓄を返済にあてられます。

 

平均的な毎月の生活費と、貯金できる金額を計算しておきましょう。無理なく積み立てられるように、計画を立てておくことが重要です。

住宅ローン返済のほかにボーナスの使用目的がないか

住宅ローン返済のほかにボーナスの使用目的がないか

住宅ローン返済のほかにボーナスの使用目的がないか

住宅ローン返済以外に、ボーナスを使用する目的があるか考えましょう。ボーナスを住宅ローン返済にあててしまうと、自由に使えるお金は少なくなります

 

家族旅行や家電の買い替えなど、必要なときにお金が不足する恐れがあるので注意が必要です。お子さんの学費や老後の資金なども考慮したうえで、ボーナスを住宅ローンの支払いにあてても問題ないか考えましょう。

繰り上げ返済可能かどうかを検討する

住宅ローンの返済中に資金に余裕がある場合は、繰り上げ返済を検討してください。繰り上げ返済とは、月々の返済やボーナス返済とは別にまとまった金額を返済する方法です。

 

元金を一気に減らすことで利息の軽減効果が期待でき、返済総額を減らせます。ただし、繰り上げ返済には手数料が発生することがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

住宅ローンのボーナス払いが厳しくなったときの対策

住宅ローンのボーナス払いが厳しくなったときの対策

住宅ローンのボーナス払いが厳しくなったときの対策

住宅ローンのボーナス払いが厳しくなった際の対策は、以下の通りです。

 

・契約している金融機関に相談する

・ローンの借り換えを検討する

 

返済を滞らせないために、スピーディーに対応しましょう。

契約している金融機関に相談する

返済負担を軽減できる可能性があるので、まずは契約している金融機関に相談しましょう。ボーナス払いの割合や期間を変えるなど、返済方法を見直すことが重要です。

 

一方で返済方法を見直しても、あまり返済負担が減らない可能性があります。無理のない返済方法を選択するために、プロのアドバイスを参考にしてください。

ローンの借り換えを検討する

住宅ローンの借り換えとは、異なる金融機関で新しい住宅ローンを借り入れて返済中の住宅ローンを一括返済することです。金利の低いローンに借り換えれば、月々の返済額や総返済額を減らせます

 

借り換えシミュレーションで、月々の返済額や総返済額にどのくらい差があるのか確認してください。ただし、借り換えには諸費用がかかるので、あらかじめ調べておくことが重要です。

まとめ:住宅ローンのボーナス払いはメリットとデメリットを把握したうえで検討しよう

まとめ:住宅ローンのボーナス払いはメリットとデメリットを把握したうえで検討しよう

まとめ:住宅ローンのボーナス払いはメリットとデメリットを把握したうえで検討しよう

住宅ローンのボーナス払いには、月々の返済額が減らせるというメリットがあります。ボーナス払いの割合が高くなるほど、月々の返済額が減る仕組みです。

 

一方で返済総額が増えるといったデメリットもあります。メリットとデメリットを把握したうえで、ボーナス払いを利用するかどうか検討しましょう。

 

ほかにも住宅ローンのボーナス払いで押さえておくべきポイントや、返済が厳しくなったときの対策も紹介しました。無理なく返済するために、基本的な知識をチェックしておくと安心です。

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

本記事で学んだことをおさらいしよう!

簡易テスト

住宅ローンのメリットとして、正しいものを下記より選びなさい。

答えは 2

手持ち資金を確保し、別の運用や出費に備えることによりレバレッジ効果が期待できます

  • 資産性が低くて
    売りたくても売れない
  • 安いという理由だけで
    中古マンションを
    買ってしまった
  • 修繕積立金が
    年々上がる
  • 子供が成人したから
    マンションを売って
    一軒家生活したいけど…
  • 資産性が低くて
    売りたくても売れない
  • 安いという理由だけで
    中古マンションを
    買ってしまった
  • 修繕積立金が
    年々上がる
  • 子供が成人したから
    マンションを売って
    一軒家生活したいけど…

学ぼう!
マンションのこと

学習コンテンツ

あなたにとって一生で一番高い買い物なのかもしれないのに、
今の知識のままマンションを買いますか??
後悔しないマンション選びをするためにも正しい知識を身につけましょう。

自分に送る / みんなに教える

あなたのマンションの知識を確かめよう!

マンションドリル上級

マンションドリル上級

あなたにとって一生で一番高い買い物なのかもしれないのに、今の知識のままマンションを買いますか??後悔しないマンション選びをするためにも正しい知識を身につけましょう。

おすすめ資料 (資料ダウンロード)

マンション図書館の
物件検索のここがすごい!

img
  • 個々のマンションの詳細データ
    (中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧
  • 不動産鑑定士等の専門家による
    コメント表示&依頼
  • 物件ごとの「マンション管理適正
    評価
    」が見れる!
  • 新築物件速報など
    今後拡張予定の機能も!

会員登録してマンションの
知識を身につけよう!

  • 全国の
    マンションデータが
    検索できる

  • すべての
    学習コンテンツが
    利用ができる

  • お気に入り機能で
    記事や物件を
    管理できる

  • 情報満載の
    お役立ち資料を
    ダウンロードできる

関連記事

可動間仕切りとは?特徴やメリット・デメリットをくわしく解説

可動間仕切りとは?特徴やメリット・デメリットをくわしく解説

東京への一極集中が起こる要因と問題とは

東京への一極集中が起こる要因と問題とは

マンション管理組合の役員は断れる?ペナルティはあるのか、断る方法も解説

マンション管理組合の役員は断れる?ペナルティはあるのか、断る方法も解説

定期借地権マンションとは?メリットとデメリットを詳しく解説

定期借地権マンションとは?メリットとデメリットを詳しく解説

部分リフォームとは?費用の相場とメリット・デメリットを解説

部分リフォームとは?費用の相場とメリット・デメリットを解説

住み替えとは?必要な費用や失敗しないための注意点を解説

住み替えとは?必要な費用や失敗しないための注意点を解説

大規模修繕の減価償却は可能?計算方法や使い分け方を押さえておこう

大規模修繕の減価償却は可能?計算方法や使い分け方を押さえておこう

住宅ローンに勤続年数は影響する?年数が短い場合の対処方法

住宅ローンに勤続年数は影響する?年数が短い場合の対処方法

マンションとアパートの違いは?それぞれのメリットやデメリットも紹介

マンションとアパートの違いは?それぞれのメリットやデメリットも紹介

外壁工事でタイルを補修する際の基礎知識|工事の流れや費用相場も紹介

外壁工事でタイルを補修する際の基礎知識|工事の流れや費用相場も紹介

外壁工事とは?行うタイミングや費用相場、劣化サインを解説

外壁工事とは?行うタイミングや費用相場、劣化サインを解説

危険負担とは?民法改正による変更ポイントをわかりやすく解説

危険負担とは?民法改正による変更ポイントをわかりやすく解説

関連キーワード

カテゴリ

学べるマンションメディア

マンション図書館

マンションを”住まい”として選んだ時に知っておくべきこと
国内最大のマンションデータベースを持つ東京カンテイがサポートします

株式会社東京カンテイ

当サイトの運営会社である東京カンテイは
「不動産データバンク」であり、「不動産専門家集団」です。
1979年の創業から不動産情報サービスを提供しています。
不動産会社、金融機関、公的機関、鑑定事務所など
3,500社以上の会員企業様にご利用いただいています。