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更新日:2024.09.12
登録日:2023.06.02

タウンハウスとは?テラスハウスとの違いやメリット・デメリットを解説

タウンハウスとは?テラスハウスとの違いやメリット・デメリットを解説

いくつかの住戸を連ねて建て、隣の住居と壁を共有しているタウンハウス。テラスハウスとよく似ているため、それぞれの違いがよく分からない人もいるのではないでしょうか。

本記事では、タウンハウスの概要、テラスハウスや一戸建てとの違い、メリットやデメリットについて解説します。

リーズナブルに一戸建てのような感覚で住めるタウンハウスで、快適で理想的な生活を送ってみませんか。

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タウンハウスとは何か?

タウンハウスは、いくつかの住戸を横に並べて建てた集合住宅の一種です。

 

複数の一戸建てが隣家と壁を共有し連なっており、それぞれの家が外部への出入口を持っています。長屋をイメージするとわかりやすいでしょう。2〜3階建ての低層であるのも特徴です。

 

機能的には一戸建てに近いですが、敷地自体は全住民で共有しています。住民全員が利用できる駐車場や庭など、充実した共用部分が多い点も特徴だといえます。

 

タウンハウスとテラスハウスの違い

タウンハウスとテラスハウスの違い

タウンハウスとテラスハウスの違い

タウンハウスとテラスハウスの大きな違いは、土地の所有権が異なる点です

 

分譲のタウンハウスは土地全体の所有権が全住戸にあり、建物の専有面積の割合によって敷地利用権を各住戸が有します一方、テラスハウスは1つの土地を分け、それぞれの土地に対して各住戸が所有権を有します。

 

分譲のタウンハウスでは権利の観点ではタウンハウスはマンションに近く、テラスハウスは一戸建てに近いといえるでしょう。

 

タウンハウスと一戸建て住宅の違い

タウンハウスと一戸建て住宅の違い

タウンハウスと一戸建て住宅の違い

敷地や建物を住民間で共有しているタウンハウスに対し、一戸建ては敷地や建物も完全に分離した住居です。

 

タウンハウスは庭や駐車場などを住民全員で共有しますが、一戸建ては所有する家族だけで使用します。

 

一戸建てに比べて共有する設備や部分が多い分、タウンハウスはメンテナンス費用も住民全員で分担するため、負担費用が少なくなるのも特徴です。

 

タウンハウスに住むメリット

タウンハウスに住むメリット

タウンハウスに住むメリット

タウンハウスのメリットは以下の3点です。

 

・一戸建てのように住み心地がよい

・セキュリティ面に安心感がある

・共有スペースにゆとりがある場合が多い

 

詳しく解説します。

 

一戸建てのように住み心地がよい

集合住宅ながらも、一戸建てのように住み心地が良い点はタウンハウスのメリットです。

 

タウンハウスは2・3階建ての物件が多いですが、マンションやアパートのように上下階に他の住民が暮らしているわけではありません。幼い子どもと暮らす家庭にとっては特に気になる上下階への音も心配なく、一戸建てに近い生活ができます。

 

1階はリビングやダイニングといった居住スペース、2階は仕事部屋としてなど、生活空間を分けた暮らしができる点も大きなメリットです。

 

マンションのようなエントランスはない場合が多く、各家の玄関から直接出入りが可能です。玄関前や近くに駐車場があれば荷物の出し入れも楽にできます。

 

庭やちょっとしたスペースがあれば、ガーデニングや家庭菜園も楽しめるかもしれません。

 

セキュリティ面の安心感がある

タウンハウスは、同じ建物に多くの人が入居しています。一戸建てと違い壁で隣家とつながっているので、セキュリティ面で安心感がある環境だといえるでしょう。

 

防犯カメラやオートロックも備えており、防犯面で工夫している物件であればより一層安心できます。

 

自分の家族以外の人が近くにという、一見デメリットに思える点も、セキュリティの観点からみると大きなメリットといえるでしょう。

 

共有スペースにゆとりがある場合が多い

タウンハウスは、共有部分として他の居住者と使える庭やテラスがあり、広さにもゆとりがある場合が多いです。

 

共有スペースは子どもが遊ぶスペースとして使用したり、家庭菜園やガーデニングの場として使用したりなど、さまざまな使い方ができます。

 

ゆったりとしたスペースを活用し、住民同士でコミュニケーションが取れるのも大きなメリットです。

 

タウンハウスに住むデメリット

タウンハウスに住むデメリット

タウンハウスに住むデメリット

タウンハウスに住むデメリットには以下の3点があります。

 

・修繕やリフォームに制限がある

・音漏れする心配がある

・窓がない場合、採光に懸念が残る

 

それぞれ詳しく解説します。

 

修繕やリフォームに制限がある

タウンハウスは一戸建て感覚で住めますが、修繕やリフォームは自由に行えません

 

いざ工事を行おうしても、制限があるために希望通りの修繕やリフォームができない可能性があります。

 

居住者が多くある程度の規模のタウンハウスであれば、マンションと同様に管理組合が結成されていて、あらかじめ組まれた修繕計画に沿ってメンテナンスができます。

 

2〜3戸の小規模なタウンハウスの場合、外壁や屋根など大規模な修繕を行いたくても、それぞれの費用負担が大きくなる場合は、同意を得るのが難しくなるでしょう。

 

音漏れする心配がある

タウンハウスは上下階がセットになっている構造なので、上下階にはだれもいませんが、壁は隣接しているため、すぐ隣には他の住民がいる環境です。

 

隣の家との間に階段や廊下、納戸や押し入れなど物を入れるスペースがあれば、多少は物音が軽減されますが、どうしても生活音が漏れてしまうこともあります。

 

室内ドアの開閉音に注意する、テレビの音量を大きくし過ぎない、夜中や早朝には掃除機や洗濯機など大きな音が出るものは使用しないなど、配慮が不可欠です。

 

窓が少ない場合、採光に懸念が残る

タウンハウスは、各住戸がつながっている造りのため、隣と接している壁に窓が付けられません。窓が少ない分、採光量が少なくなり風通しも悪くなりやすい点がデメリットです。

 

角住戸であれば片側は隣接していないので、3方向に開口部を設けられますが、両隣りに挟まれている中住戸の場合、窓やドアを設けられるのは2方向のみです。

 

採光量が少ない点や風通しが悪くなるデメリットを補うため、天窓を設置し、光や風が届きやすい間取りになっている物件もあります。

 

タウンハウスを選ぶ際には、光や風通しに配慮された間取りや設計になっているかも欠かせないポイントです。

 

タウンハウスに向いている人の特徴

タウンハウスに向いている人の特徴

タウンハウスに向いている人の特徴

タウンハウスに向いている人の特徴は以下のとおりです。

 

・住宅購入の予算を抑えたい人

・上下階の物音に悩みたくない人

 

タウンハウスは、部屋の間取りやデザインが規格化されており、建築資材や設備をまとめて用意できます。そのため建築費が安くなり一戸建て住宅より安価で購入可能です。

 

住宅を購入する予算を抑えたい人に向いているといえるでしょう。

 

タウンハウスは2〜3階建てのメゾネット構造が多く、1階はリビングやダイニングなどの居住スペースとして、2階は作業や仕事スペースとして活用できます。

 

生活スペースをきっちり分けて暮らしたい人にとって生活しやすい構造です。

 

上下階には他の住民が暮らしていないため、上の階の足音や生活音に悩まされたくない人、下の階へ気をつかわずに生活したい人にとっても適している住宅です。

 

走る音やおもちゃで遊ぶ音など、どうしても大きな音を立ててしまう幼い子どもがいる家庭にも向いています。

 

鑑定士コメント

タウンハウスは供給数は一般のマンションやアパートと比べると極端に少なく、特に近年は新規供給もほとんどありませんので、レアな存在になりました。戸建感覚の広い住居を割安に住めるというメリットよりも、流動性・市場性の低さがクローズアップされたことによるものでしょう。タウンハウスは建て替え時期が来ても、1世帯のみを建て替えることができません。そのため、築年数が建てばたつほど市場性が劣り、売れにくくなってきます。このような背景から、タウンハウスは増えないのです。

タウンハウスの物件を探す方法

タウンハウスの物件を探す方法

タウンハウスの物件を探す方法

タウンハウス物件のおもな探し方は、不動会社の店舗やインターネットでの検索です。

 

タウンハウス物件は、一戸建てやマンションよりも数が少ないのが実情です。複数の不動産会社に問い合わせれば、より多くのタウンハウス物件に出合える可能性が高まります。

 

問い合わせる際には、階を分けた生活がしたい、上下階の物音に悩みたくないなど、なぜタウンハウスがよいと思ったのか明確に伝えることが大切です。

 

自分たちのニーズに沿った物件を紹介してもらえるだけでなく、もしもタウンハウスが見つからなかった場合でも、似た条件の物件を紹介してもらえるかもしれません。

 

物件数自体がまだ少ないため、気になる物件があった際には入居者が先に決まってしまわないように、早めに見学や説明の予約をしましょう

 

鑑定士コメント

タウンハウスは現在では市場性が劣るため、広告を出しても売れないとあまり市場に出ていないこともあります。しかし売りたいという潜在売主がいる可能性もあります。不動産仲介会社に「タウンハウスを探しています」と伝えればそうした表に出てこない売り情報を探してくれることもあります。その際、庭が欲しい、音が気になるなど、タウンハウスに求める条件、なぜタウンハウスがいいと思っているのかを話しておくと、より希望に合った物件を探しやすくなるでしょう。

まとめ:タウンハウスの特徴を把握して自分に合った物件を探そう

まとめ:タウンハウスの特徴を把握して自分に合った物件を探そう

まとめ:タウンハウスの特徴を把握して自分に合った物件を探そう

上下階の物音を気にしたくない人、生活スペースを分けて暮らしたい人など、タウンハウスは一戸建てのような感覚で住みたい人に向いています。

 

土地や建物の所有権は住民全員で共有しているため、大規模な修繕やリフォームをする際には制限がある可能性があります。修繕やリフォームを考えている場合には、事前に規約を確認することが重要です。

 

タウンハウスの物件数が少ないのが現状で、探す際にはいくつかの不動産会社に問い合わせてみましょう。気になる物件が見つかったら、できるだけ早く見学や説明を申し込むことをおすすめします。

 

タウンハウスの特徴をよく理解し、自分の理想にあった物件で快適な暮らしを送りましょう。

 

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

本記事で学んだことをおさらいしよう!

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リフォームの種類として、表層リフォーム、部分リフォーム、全面がある。次のうち間違った説明はどれか。

答えは 1

上限はないので、予算に応じ手にはなりますが、管理規約で認められる範囲内であれば設備等昨今のトレンドを反映することも可能です。

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