オープンキャンバス2018/5/1

皆さん、こんにちは。

マンションマイスターこと、不動産鑑定士の石川です。

 

先週から「教えて!マンションマイスター!」のシーズン2がスタートしました。

シーズン2のテーマは

 

「人生100年時代を楽しむ。マンション選びは長期目線で行こう!」

 

でしたね。

 

前回は、100年と言われる人生で余裕をもって住み替えができる時代になったんあじゃないか、かつての「1次取得」偏重から「2次取得」「3次取得」が増えてきて、「今しかない」と焦る必要はないですね、という話をしました。

 

今日は、もう少し踏み込んで、長期目線のメリットを探していこうと思う。

 

 

「助手のアユミです!今日もよろしくお願いします!あれ?まだスミ太先輩が来てませんね・・。」

 

「こんちは!スミ太です!遅くなってすみません!人生100年ときいたら気持ちの余裕が出てきちゃって、寝坊しちゃいました。春はいい季節で。ついウトウトしちゃうのが気持ちいいですよね~。ね、アユミさん。」

 

 「スミ太先輩と一緒にしないでください!私は今日は朝から、気になるマンションがあって不動産屋さんに案内して頂いてたら、予想以上に時間がかかって、遅れると思って走って来たんですよ!スミ太先輩、マンション探ししてるって口だけで、全然行動していないじゃないですか!」

 

 「まあ、まあ二人とも。今日はありがとう。

ボランティアで手伝ってもらっているだけだから、堅苦しくなくていいよ。

それに、私が毎回、いろんな場所の外で待ち合わせて講義しているのは、空いた時間は街をブラブラして、いろんな発見ができるからなんだよ。

ほら、今日は『桜新町』で待ち合わせしたけど、いろんなオブジェがあって面白いねって見てたんだ。」

こういう、ほのぼのしたものがあったり。

おっと、こっちはリアルだ。どちらも今風に言うと「インスタ映え」するかな?

 

さあ、スミ太君、アユミさん、今日の講義を始めようか。

さっき、アユミさんから話が出たけど、もう気になるマンションがあれば見に行ってるんだね。さすが行動派のアユミさんだ。

 

はい、『あ、いいな』と直感で感じたら不動産会社にメールして案内してもらってます。石川サンに頂いた『マンションの価値に影響を与える要因』のマトリックス表を持って行ってますよ。そのせいで、時間がたっぷりかかってしまうのだけど。」

 

「でしょ?あれをつぶさに調べないと行けないと思ったら、プレッシャーで躊躇するんですよね。僕が決して怠け者だからでは、ありません!」

 

「なるほど。そういう意見はよく分かる。私もそのあたりを気にしていてね。

今回のシーズン2を始めたのはその理由だ。

さて、アユミさん。もうマンション探しの行動に移しているということだけど、もう少しその行動を具体的に教えてくれないかな。」

 

「はい。インターネットの不動産ポータルサイトとか毎日チェックしています。『新着』というマークとか見ると、気持ちが『ぎゅっ』と引き締まって、情報をつぶさに見ますね。」」

 

「気持ちが「ぎゅっ」とするというのが面白いね。なぜかな?」

 

「そうですね。やっぱり、いいマンション程すぐ買い手が決まったりするって言うじゃないですか。せっかくいいマンションに出会ってこれから検討しようとしても、すぐ売れちゃったら、後悔すると思います。」

 

「なるほど。負けん気の強いアユミさんらしいね。

さあ、今の意見だけど、果たしてそうかな。今日の講義のテーマにもリンクする部分だから考えてみよう。

いいマンションだと売りに出ても早く決まる、だから新しい情報を常に接してなくちゃと神経を使ったり、焦って探したり、気持ちに余裕がなくなる、という状態になっていないかな。

私が提案する「長期目線でいこう」は実はその真逆の探し方なんだよ。

 

「はい・・。」

 

「視点を変えてみよう。アユミさんは、今、売りに出ている情報を入口にしているって言っていたね。じゃあ、今、売りに出ている情報ってどれだけあるんだろう?って考えたことないかな。」

 

 「えーっと、そういう視点では考えた事無かったな。インターネットが発達して情報がたくさん見られるようになって、情報が溢れている印象だから、相当多いだろうなーという印象です。

 

「実は参考までに、東京23区で集計を取ってみたデータがある。そうすると、年間で全体の約4%の住戸が売りに出されているようなんだ。つまり、もし今売り出されているマンションから検討するとすると、100戸のうち4戸からしか選べない。」

 

 「え!たったそれだけですか!?」

 

「今のは検討期間が1年間の場合だよ。もし平均検討期間が半年だと、全体の2%の中でしか検討できていないことになる。その中からしか選べないって、本当に自分にぴったりの理想のマンション選びが出来るかな?」

 

 

 

 

 

 

ガーン!!そうだったのか!」

 

「もちろん、短期間でも理想のマンションに出会える人はいる。

だけど、その人はかなり『運が良かった』という部分が大きいよね。

人生の中で生活の大部分を占める『住処』なのに、しかも人生で一番大きな買い物なのに、『運任せ』っていうのもこわいよね。

 

さあ、シーズン2のテーマをもう一度、振り返ってみよう。

 

『人生100年時代を楽しむ。マンション選びは長期目線で行こう!』

 

だったね。

長期目線の良いところは、今、買えるマンションにこだわらなくていいってこと。

初めから長期目線のスタンスでいれば、情報の入り口は、今売っているマンションにこだわらなくてよい。むしろ、こだわる必要が無い。

普段何気なく散歩していて見かける素敵なマンションや、偶然インターネットで見て気になったマンションを「お気に入り」で選んでおいて、

そこから、自分の選び方でじっくり考えたらいい。

そうしているうちに「お気に入り」の中の順位が上がっていくマンションを整理していくんだ。

後は、人生100年。

お気に入りのマンションが買えるタイミングをじっと待てばいい。

 

「なるほど!数%から選ぶのが、100%から選ぶことになるわけですね!今日の、私のバタバタした探し方が、損した気分になってきました。」

 

 「でしょ?僕は何となくそんな気がしたから、機が熟すのを待ってたんだ。」

 

 「またまた。スミ太さん口ばかり上手いんだから!」

 

 「さあ、『長期目線』の意味がだんだん分かってきたかな。

次回も、理想のマンション探しを考えていこうじゃないか。

スミ太君、アユミさん、次回も一緒に講義を進めてくれるかな。」

 

 

「はい!これで気にせず、お昼寝が出来ます!」

 

「もう、スミ太先輩!言い訳に使わないで下さい!」

 

 

 

では、また次回も3人でお届けします。

それではお楽しみに!

 

 

石川勝

不動産鑑定士

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

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