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大人にはBarが必要だ2017/8/17

あなたはBarと呼ばれる場所に行かれることがあるだろうか。

「お酒が弱くて…」「美味い酒なら家にあるし…」「行きたいけど、一人ではね…」etc…

Barに行かなくても、人生楽しいという方は多いだろう。

が、しかし。

ここでは敢えて主張させて頂こう、「大人にはBarが必要だ」。

なぜなら、Barでしか得られない、素晴らしい時間、思ってもみない経験があるからなのだ。もちろん出会いだってある。さらに、そうしたものは、若い頃よりもR50ぐらいの大人になってからの方が大きく、記憶に残るものが多い。

それらは、これからの人生を豊かにするために必要なものではないだろうか。

そんな大人にふさわしいBarを、厳選してご紹介していきたい。

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銀座の数寄屋橋交差点を新橋方向に少し歩いて、数分。銀座らしいBarが何軒か入ったビルの中に、そのBarはある。ビルの入口には看板もないから、知る人ぞ知るBarといえるだろう。

 

エレベーターに乗って7階についたら、「Bar Vie Lembranca(バー ヴィ レンブランサ)」というサインを目印に、その扉を開いてみよう。ほの暗い入口の向こうに、ほんのりアンバー色した空気が立ち込めているのを感じるだろう。そして「いらっしゃいませ」という声と共に、店主秋谷修二氏に笑顔で出迎えてもらうことになる。

 

スタイリッシュなその姿・風貌とは裏腹に、店主は非常に柔らかな物腰で接してくれる。そのギャップにとまどいつつ、U字型のカウンターの好きな席に腰かけてみよう。ほのかにミントの香りのするおしぼりを渡されたら、手を拭きつつ、バー全体を見渡してみるのも良いだろう。棚には一度は見たことのあるスコッチウイスキー、ジャパニーズウイスキー、ブランデー、ジン、ラム、テキーラ、といった瓶が所狭しと並んでいるが、ふとカウンターの端を見ると、化学実験に使いそうなボトルがいくつも視界に入ってくる。

 

そう、秋谷氏はクラフトカクテルを得意とし、ヘネシー X.O カクテルコンペティション2016の初代チャンピオンなのである。市販の素材だけでなく、自らこだわりぬいたフルーツやスパイスなどで、漬けスピリッツ、シロップやビターズ(エッセンス)などを手作りしているのだ。カウンターに置かれたボトルは、カクテルのためにアレンジされたスピリッツやリキッドなのである。

 

今回、R50 の方向けのカクテルを3種類ご用意していただいた。丁寧に作られたオリジナルカクテルはゆっくり味わうにふさわしい。2回にわたって、じっくり紹介していこう。

 

1杯目は、「Kawari-Iro ~初秋~」

筆者が「初秋を感じさせるものを」とイメージを告げて、出てきたのが写真のカクテルである。ほとんどの人がその佇まいに驚くはずだ。カクテルとは“洒落たグラスにきれいに注がれたもの”という常識を、覆すほどのインパクトをもっているからである。

まず目を奪うのは、大きな升である。その中にカクテルが注がれた広口のグラスが入っている。そして升の四方に飾られているのは、キャラメリゼされたカステラ、キャラメリゼされた夏みかん、玄米茶の茶葉、そして櫛型に切った皮つきのみかん(夏みかん)(緑の夏みかん)。

 

一口、いただいてみよう。口に含んだ瞬間、鼻腔に広がるのは、フレッシュなオレンジの香り、そして深味のある茶葉の馨しさ、スッとしつつも奥行のある甘さだ。そして飲んだ後には、ユズのまったりした甘さが余韻となる。

まさに素材すべてのマリアージュ。たった一口であるにもかかわらず、さまざまな素材が心地よく奏でる、まるで壮大なオペラのようだ。カクテルのファンタジスタ、秋谷修二ならではの作と言えよう。

そのオペラの幕間には、四方に飾られたスイーツをいただこう。キャラメリゼされたカステラは、表面では苦みの奥に香ばしい甘さを感じさせ、ふんわりした甘さで舌を包み込んでくれ、第二幕への期待を否が応でも高めてくれる。四方のどれを選択しても、あなたの自由だ。楽しみ方はそれぞれなのである。

 

このオリジナルカクテルを作るにあたって、秋谷氏の想いを伺った。

「50代以上の方は、歴史とか文化など趣のあるものを大事にされていると思います。ですから日本の文化、歴史を感じていただける素材を使いながらも、モダンなかたちでお届けさせていただきたい。大人ならではの遊びといった部分も加味させていただいております」。

「使いました素材、お酒につきましては、大人なブランデーなどを飲まれていると思いましたので、コニャックを。そしてジンはタンカレーNo.10を使っております。苦みに関しましては、日本茶、煎茶と玄米茶も使わせていただいております。これによって、苦みともにより酒精のやさしい苦みとして感じていただけるかと思います。

そこに緑の夏みかんと、オレンジ色の夏みかんを加えております。緑の酸味と、オレンジの甘味といった味の違いはもちろんですが、見た目の緑から、秋のやわらかい感じのオレンジへと、変わる感じを表現してみました」。

この味、ご想像いただけるだろうか?

想像の助けになるものとして、今回、秋谷氏はオリジナルカクテルKawari-Iroのレシピを明かしてくださった。「これは秘密なのでは?」の問いに、首をふりながら余裕の微笑みを返してくれた。

そう、絶妙なバランスは、素材の名前だけでは実現しようもない。だから臆することなく、開示できるのだろう。

<Cocktail Recipe>

・Hennessy X.O

・Tanqueray No.TEN

・Japanese Green Tea  Matcha, Sencha,Genmaicha

・Fresh Juice  Grapefruits Juice Lemon Juice

・Yuzu Marmalade

・Fresh Satsuma(Summer)

 

さあ、今宵、秋谷修二というファンタジスタのカクテルに酔いしれてみようではないか。

 

― 次回に続く―

 

Data: Bar Vie Lembranca (バー ヴィ レンブランサ)

東京都銀座6-5-13 銀座美術館ビル7F

店主:秋谷修二(アキヤシュウジ)

IBA認定インターナショナルバーテンダー / スコッチ文化研究所 認定 ウイスキープロフェッショナル / 日本ラム協会 公認 ラムコンシェルジュ / 日本テキーラ協会 公認 テキーラマエストロ / MHD モエ ヘネシーディアジオ HENNESSY X.O Cocktail Competition 2016 Champion

 

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