ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/1/31

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

今回ポタポタ散歩するのは御成門駅近辺。御成門は増上寺の北門。増上寺は徳川家の菩提寺のひとつで、徳川家康はここで葬儀を行い、2代目将軍秀忠、6代将軍家家宣ら、6人の将軍のお墓がある。もっとも、今の建物は東京大空襲で焼失した後、再建されたもの。
「お殿様のおなーりー」みたいによく時代劇等で見聞きするあの「おなり」=つまり、徳川家の将軍が参拝時に使用した門ということからこの名が付いたそう。

 

今朝はその芝公園をポタポタ散歩してから家族一緒に増上寺に参拝。

その後ランチへ。

 

 

 

今日はご家族仲良く過ごすかなと思ったら、やはりいつも通りに別行動。坊ちゃんはカレー屋さんの「ザ・カリ」へ。

 

 

お昼時大人気のお店。坊ちゃんは今回も大好きな「ビーフカレー(辛口)」を注文。ルーはサラサラ系。客のほとんどがこのビーフカレーかチキンカレー(やや辛口)をオーダーする。ビーフは肉片が10個弱もゴロゴロと入っていて食べる配分を考えるのも楽しいんだとか。

 

 

付け合わせはキャベツの酢漬けとジャガイモから二択で。坊ちゃんはいつも前者。カレーのひと休みに食べるか、酢漬けキャベツを混ぜて食べるとカレーの辛さを和らげる効果もある。シャキシャキ感も美味しさを増す。

カレールーには20数種類のスパイスが使われているらしい。各スパイスが微妙に絡み合い複雑だが申し分のない辛うま。

テイクアウトも可能なので、坊ちゃんも時々買って帰ってきてくれるが、ワタシは辛いものが食べられないので、ひと舐めするだけでキャイ〜ンとなってしまう。結局いつも奥様とダンナ様に食べられてしまうワン。

 

 

 

さて、ダンナ様といえば、中華「味芳斎支店」へ。

 

 

あの辛〜い有名メニュー「牛肉飯」をオーダー。自虐的な辛さだけど、大人気。

 

 

唐辛子、山椒、ハッカク、パクチーなどが複雑な匂いと味を醸し出す。そして美味いらしい。坊ちゃんはじめ、ご家族全員声を揃える。

ドンブリの半分のスペースに辛いタレの煮込み牛肉がゴロゴロ、もう半分のスペースに胡麻油で炒めたモヤシ。辛い牛肉をご飯と優しいモヤシで混ぜつつ一緒に食べると、絶妙なハーモニー。

辛さのためにしばらく、汗が止まらないが、店を出ると爽やかな風が吹いていたので助かった。ただ、胃袋だけは燃えている(^_^;

 

 

そう言えば先日坊ちゃんと散歩に来た時はカレーと違ってワタシにシェア出来るよう気づかって中華丼をオーダーしてくれたっけ。あれは美味しかったなぁ。味付けもトロミも申し分なかった。ここは本当にレベル高い。

 

 

 

奥様もこの日は「芝パークホテル」内にある中華料理店「北京」。2017年にリニューアルしたお店。

ワタシも、ここの中華料理なら辛くないので食べられるワン。

奥様はこの日「辣椒醬(らーじょうじゃん)炒飯」をオーダー。え?それ辛いメニューですけど…スープが付いて、税込1700円。

 

 

辣椒醬とは唐辛子の辛味に豆鼓のコクを加えた、この店独自のチリソース。

 

 

炒飯にも刻み唐辛子が入りピリッと辛みもあるが、アクセント程度の上品さだと奥様は言う。具材の海老やレタス、干し貝柱が食感や味を楽しませてくれる。

 

 

追加で小籠包も2個いただく。炒飯だけでは物足りないのも確かなので、このセットが普通になる。

ワタシは犬舌なので、小籠包をだいぶ冷めてからいただいた。

でも、バラバラと思われた家族は結局全員辛いものを食べたい日だったんだと思うと気持ちが通じているようで少し嬉しかった。

でも、ワタシは少し空腹気味。

 

そこで、もう少し食べられると坊ちゃんがワタシを奥様から預かって「正泰苑」へ。

 

 

正泰苑は荒川区町屋に本社、総本店を持つ焼肉屋さん。豊洲やら、銀座など5店舗を持ち、この芝大門店もその支店のひとつ。

ただ、実はこの店だけがランチ営業をしている。

 

今回坊ちゃんはカルビ丼を食べたくて訪問。

 

 

ランチの「カルビ丼(税込1100円)」で使われるカルビはA5等級なのだそう。

 

 

約10分弱で着丼。

肉の下にはもちろんゴハン。量的にはそれほどでもないので、食べてきたばかりの坊ちゃんでも食べれそう。

ゴハンの上には、もやしナムル、韓国海苔が敷かれている。これが良い味を出している。

別添えされた温玉を丼に入れ、カルビとご飯と一緒にかきこむ。これがとても美味いんだワン。ちゃんと炭火で焼いたカルビは旨味がたっぷり、丁度良い加減の脂の乗った肉。タレも甘すぎず美味しい。

 

 

そして、具に豆腐とワカメを入れた味噌汁がゴハンの合間の箸休め的味噌汁ではなく、それだけで十二分に美味しい。

 

坊ちゃんもワタシも満足の食事だった。

ここで、坊ちゃんに奥様が合流。

 

おふたりとワタシ一匹、午後は公園や東京タワーを眺めながらのポタポタ散歩。この公園にはペルリ像がなぜか置いてある。あとで奥様から聞いたことだが、1948年に日本開国100年記念祭でアメリカからこのペルリ提督像を受け取ってのだそう。それにしても教科書に出てくるペルー提督と顔が違いすぎるワン。

 

 

 

 

 

あっ、分かった。奥様がしばらく来れてなくて、ずっとねだっていたフレンチの「クレッセント」の建物が見えたからきっと逃げたんだワン。でも幸い奥様はその建物に気づいていない。

 

 

 

散歩途中、公園内と言うか東京プリンスホテル敷地内にあるBC「ル・パンコティディアン」で明日のパンを購入。

 

 

 

ここ緑に囲まれた素晴らしい環境下にあるお店。

この店、元々はベルギー発祥のベーカリーレストラン。今日はテイクアウト利用だが、先日はここで奥様はゆっくりとご友人たちとコーヒータイムを取っていた。

 

 

店のこだわりコンセプトは「心と体に優しいもの」。と言うことで、オーガニックにも発酵種にもこだわり、手間暇をかける。パンは消化しやすく、体に良い栄養も豊富に含んでいる事をモットーとしているのだそう。そう聞くだけで体にも心も豊かになってくるから不思議だワン。

今回は3種のパンを購入。もちろん小麦は全部オーガニック。

 

 

「ベーコンエピ」はオーガニック感が漂う素朴な感じ。酸っぱ美味しい「グロゼイユのブリオッシュ」。グロゼイユとは赤すぐりのことで、サワークリーム的な酸っぱい感じに合う果物。

「ミニバゲット」含めこれらを食べていると豊かな気持ちになれるから多少お値段高くとも気持ちは納得。そして店内にはベルギー本国の家具が置かれていて、それを見ているだけでも楽しい。

 

 

奥様と散歩を続けて新橋方面にポタポタ歩いているうちに、向こうからダンナ様が現れた。

そしてなんと夜は家族3人揃っての久しぶりの外食になった。なんかワタシも嬉しくてシッポがブンブン回っているワン。

そんなステキな夜はペルー料理の「荒井商店」

 

 

荒井商店はコースのみで、値段が3500円から500円刻みで上がっていく。値段によって品数が変わるわけではなく、食材の質が変わっていく。平均的には4500円コースらしい。で、奥様は平均より少しだけ上にした5000円のコースをオーダー。

コースはお通し、セビーチェ含めた前菜2品、メイン、デザートの構成。

セビーチェとは大雑把に言うと魚介類のマリネ。

 

まずは、ドリンク。飲みやすいがやや薄めのクスコの「クリスタルビール」、アンデスの布が巻かれている「クスケーニャキヌアビール」をみなさん飲み始めた。後者はスーパーフードのキヌアを原料に、オレンジポップでフルーティな味だそう。

 

 

料理は「エクアドルの青いバナナ素揚げを塩味で」のひと皿からスタート。ワタシもいただくが、かなり美味しくて、どんどん食べてしまう。

 

 

ふた皿目は「セビーチェ」。チョクロ(=とうもろこし)、真鯛、さつまいも、赤玉ねぎが入る。レモン汁がかなり強い。

 

 

続いて「ジャガイモに唐辛子のアヒをかけて、スライスゆで卵を乗せ、オリーブを添えて」

 

 

あー、この料理は一昨年奥様に連れて行かれたクスコで食べたの思い出した。スペイン様式のパテオで食べた店「Casa Qorikancha」で。鮮やかな黄色い色が印象的で唐辛子のアヒと言っても辛いわけではない素材。

 

 

メインは「ロモ・サルタード」=牛肉、赤たまねぎ、ジャガイモ、トマトなどの野菜炒めに、ごはんの料理で味付けも抜群に美味しく奥様お気に入り。

 

 

この料理もクスコのガストン系列の店「チチャ」で食べたやつだ。その時より美味しいかも。この日一番気にいった料理。

 

 

デザートは「かぼちゃとジャガイモを生地にしたドーナツに、バニラアイス。そこに完熟アルガロボの実から取れた蜜(=アルガロビーナ)を掛けた」一品。これも甘い中に不思議な苦味があってハマる美味しさ。

 

 

シェフの荒井さんはフレンチのオテルドゥミクニ、メキシコ料理にも関わっていたらしい。ペルーで1年料理経験した後、2005年に現在の店をオープン。

 

食事後、荒井シェフの書いた日本のスーパーで手に入る食材で作る南米料理の本、「ちょいラテンごはん(扶桑社刊)」を今夜の食事に刺激されて奥様が購入。

(ご自分が作るとも思えないが…)

 

 

分からなかったら電話したらシェフ自らが答えてくれるのだそう。すごい、アフターケア。

ついでにペルー食材は五反田の南米市場「キョウダイマーケット」で手に入る事も教えて下さった。と言うことは、近々五反田にも散歩に行くだろうなぁ。

 

それにしても、隣のテーブルの人たちは美味しそうな魚介のパエリアを食べていた…。あれはいくらのコースだったんだろう…気になる…ワタシもご家族もお腹いっぱいだけど。。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Cはカフェ、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/

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