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ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2017/10/18

 

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

さて7回目のお話は、「神楽坂」エリアの話。

 

 

 

 

江戸の風情を残す神楽坂。細い路地はまるで迷路。言わずと知れた明治初期からは花街としても盛えた。今でもお稽古場から三味線の音が聞こえて来る。散歩していて楽しい街。でも迷路のようでマーキングしないと迷ってしまう。その度、奥様が水で掃除してしまうので、結局迷ってしまうことになるのだが…。

毘沙門様がこの街の中心。

 

江戸時代からの武家地だったこの地は大正12年の関東大震災で東京の街の多くが崩壊する中、地盤が頑丈で被害を逃れた。そこでまたみんなが集まり賑わいが出来た。東京の縁日発祥の地と言われている神楽坂は人出も多く「山の手銀座」とも呼ばれるようにもなった街。

 

長い歴史が複雑に絡み合う。

 

 

そんな事を考えて、石畳や路地は散歩をしていても楽しい。

 

今日は快晴に恵まれポカポカ陽気で気持ちいい。

毘沙門天そばの小径をポタポタ歩くと、オシャレなお店が見えてくる。

 

 

ガレットの店「ブルターニュ」。晴れた日にはブランチにガレットはピッタリ。

店の入口の所にあるテラス席にはワタシも入れる。ワン  ダフル。

 

奥様に聞いたことがあるが蕎麦粉で作る「ガレット」は実はフランス郷土料理であり伝統料理だそう。

こう聞くと意外だが、フランスにとって蕎麦は中世に中国から持ってきたという長い歴史を持つのだそうだ。

そして、この店の店名でもある「ブルターニュ」はフランスの中でも蕎麦栽培が盛んな地方。

 

 

 

奥様は今回も定番の「コンプレット・ポムデテール・シャンピニオン」をサラダ、シードルのセットでオーダー。ガレットの中身は目玉焼き風タマゴ、ハム、チーズ、ポテト、マッシュルーム。

少し分けてもらって食べたが、最後までパリっとしたガレットと中身のコンビネーションはびっくりする程美味しい。これで十分お腹もいっぱいになる。

ちなみに「ガレット」とは「丸く薄いもの」の意だそうだ。

 

 

デザートでクレープにアイスとオレンジソースが乗っているモノをオーダー。これも半分食べさせてもらったが、こちらの生地は、先ほどのガレットと対照的にしっとりしていて、アイスクリーム、オレンジソース、どちらにも合って美味しい。

 

冬でもテラス席にはストーブやブランケットの用意もあるので一年中来たい店だ。

食べ終わって思うが、気持ち良い食事が出来るお店だった。

 

 

 

 

 

この日は奥様も気分がいいのか、午後からお買い物モード。まずは神楽坂にしかない有名な「ペコちゃん焼き」2種をS「不二家」で購入。どうやら奥様ひとりでオヤツに食べる気みたい。「極み十勝あん」と「カントリーマーム味」を購入。極み十勝あんはこしあんで北海道産の大豆と砂糖にこだわった商品。

他にも桃味の「ネクタークリーム」、「ピロシキ味」なんてものもある。ワタシはピロシキ味が普通じゃないから、食べてみたかった ワン。

 

奥様はさらに毘沙門天前にある「毘沙門せんべい福屋」で売っている「勘三郎せんべい」を買いに再びワタシと一緒にポタポタ坂を登る。これは自宅用と言うか煎餅好きのダンナ様用。

 

 

「勘三郎せんべい」は生前、歌舞伎俳優の17代目中村勘三郎さんが好んで焼いてもらっていたものを一般の人にも売り出したもの。少し焦げているところが香ばしくて美味しい。備長炭で焼いた絶品。ついでに言えば、この店の柿の種の大辛(赤い丸シールが貼ってある)は、ワタシには無理だがダンナ様が食べ始めるとホントに辛いが美味しくて、やめられない止まらない様子。で、汗だくになっている。

 

 

 

 

この後、この街の中心的役割の毘沙門さまに奥様に連れられお参り。正式名称は善國寺。毘沙門天は多聞天とも呼ばれ、お参りする人の願い事を多く聞いて下さる。なのでワタシも彼女ができるようにお願した ワン。

毘沙門様は江戸時代に何度も火災を受けて移転を繰り返し、寛政4(1792)年の火事により、この神楽坂へ移転してきた。

さらに東京大空襲時(昭和20年)でも焼失、その後また再建された。何度も立ち上がっている立派なお寺。何度、彼女にふられても立ち上がらねば…。

 

 

 

 

お参りをした後、2014年に出来た「ラカグ」へ。ここ元々新潮社の倉庫だったところを再利用した商業施設。生活雑貨、本、家具、ファッション商品、カフェなどで構成された複合施設。そしてこの中のカフェ「マドラグ」であの閉店してしまった伝説の京都「コロナ」の玉子サンド(950円)の再現サンドが食べられる。玉子の厚さ驚きの6.5cm(ワタシの尻尾の長さと変わらない)。

 

 

テラス席にはワタシも入れる。広々して気持ち良いスペース。

席を決め、メニューを決めたら自分でレジまで行って注文する方式。アイスコーヒーLサイズと玉子サンドで1550円。

玉子を焼く時間が多少かかるのでコーヒーを飲んで待つことになる。下手するとサンドが届く前に飲み干してしまいそうなので、奥様もゆっくり飲んでいる。

約7分後、サンド到着。

ワタシもちょっといただいた。焼きたて熱々、ふっくら上品な薄味だし巻き玉子が、挟まれたパンにうっすらと塗られたケチャップと相まって美味しい。そしてとても食べにくい(笑)。奥様が食べるにはちょっと向いてない気がする、全部ワタシが食べても良いのだが。

 

パンは厚めだが柔らかく美味。レタスサラダが軽く添えられている。

東西線の神楽坂駅そば、、気持ちの良い空間。

 

 

その後、神楽坂に住むお友達の花村さんのお宅に伺い、小一時間滞在。お土産のペコちゃん焼き喜んでくれたよう。

 

夜はその友人花村さんと神楽坂で食事へ。

 

 

 

その前にBPAUL(ポール)で明日のパンを購入。この店、元々はフランス北部のリールで創業したブーランジェリー。1889年創業というから、かれこれ128年の歴史を持つ老舗。素材にこだわる店。ここ神楽坂店での一番人気はクロワッサン。生地はフランス直輸入。それを毎日、店で焼いているのだそう。確かにサクサク美味しい。東京でも六本木一丁目や羽田、四谷など8店舗も展開していて、奥様は各店でクロワッサンをよく買うお店。

 

 

 

 

散歩する場所次第で行くパン屋さんも決まるが牛込神楽坂のB「メゾンカイザー」でも奥様は買っている。特にレモンパイは購入の定番(税込303円)。レモンクリームをパイ生地、さらには粉砂糖をまぶしたもの。キャラメリゼ状態なので食べるとザクッとした食感。フランスのリヨン地方の焼き菓子で「ビション・オ・シトロン」と呼ばれているものに近い。

それと、朝食用にクロワッサン(同216円)も購入。ここのはサイズがビッグ。

 

 

 

買い物後、鉄板焼き「神楽坂 中むら」へ。地下にある店なのでワタシは外でお座りして待つ。

 

 

この店のオーナーシェフ中村真利(まさとし)さんは、帝国ホテルの鉄板焼き「嘉門」出身。その前にもフレンチレストランを数店経験している。なので、メインの肉に行く前に「スープ」や「魚料理」、「野菜焼き」などがフレンチ料理風に出てくる。ただしあくまでも店コンセプトは「全ては肉のために」と言うことで肉が主役。他は脇役。脇役も美味しくて相当の役者だと思うのだが。

 

 

肉はその時々のベストなA5九州牛を選んで出すと言う。気に入らないと返品もいとわないそうだ。基本メニューはサーロインだが、少し料金を追加すればフィレ、シャトーブリアンへの変更も可能。

ワタシも奥様にその佐賀牛とやらを分けてもらって食べた。肉質も柔らかく、噛むと言うより、放っておくと口の中から溶けてなくなっている。肉を焼く際、油は敷かない。肉そのものの素材を楽しむ事と、そもそもA5肉自体の脂で十分焼きが足りるんだそう。

おかげでお腹にもたれず、食後驚くほど胃が軽い。最近お太りになった花村さんも喜んでいる。

 

 

〆のガーリックライスもデザートのアイスも一連の流れ。この店で言えば肉を楽しむんだ余韻に不可欠な二品。確かにワタシもこれを食べさせてもらって完璧の食事となったと思う ワン。

 

客人の8割はリピーター、しかも業界人多数。奥様の特殊能力かもしれないが数年前の初訪問時でもシェフとの会話を楽しんでいたし、応待で常連と差をつける店でもない。ワインセレクトも肉が主役に考えたもの。

この店、開店は2011年9月。オープン当時は震災の影響もあって閑古鳥状態で苦しんだそう。今ではすっかり予約の取りにくい店になっている。ただし、その時の苦しさがあったからこそ肉へのこだわりと接客の質の良さを肝に命じているんだとか…。いい話に思わず涙が出るかと思えば、犬は病気でもない限り涙が出ないので、ここは尻尾を振っておく ワン。

 

さて、この日はたっぷり神楽坂を楽しんだ。でも、奥様はお友達の花村さんとまた来週再会する約束をして別れた。と言うことはまた来週も神楽坂に来ることになりそうだ ワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

**この情報は作者と犬のボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/

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