住めば都も、遷都する2021/6/10

自宅にトレーニングマシーンを置く人が増えている。この状況だと、なかなかスポーツクラブにも行きにくいし、いっそ、わが家で運動をしようというのである。

 

子どもの頃、自分の家にバスケットボールのゴールポストがあったらいいなと思った。体育館の床にドリブルする音、その後のシュート…に憧れたのである。

 

体育館風の家があったら住みたい。天井が高くて、ボールの音を気にしなくてもいいマイホーム。運動器具を色々と置けば、子どもも喜ぶし、大人も試せる。

 

一段落したら、片隅でコーヒーでも飲んで。ついでに家庭用サウナもあるといい。きっと歓声と笑い声にあふれた家になる。

 

 

庭にプールを作るとか、大規模マンションだと居住者向けのプール付きという物件もあるが、プール自体に住んでしまうという発想も楽しいのではないか。

 

そう、金沢21世紀美術館のようにガラス張りの屋上に水が張ってあり、泳げるのだ。居間には、潜水用の円筒プールが、柱のように建っているとか。夢は広がってしまう。

 

住めば都も遷都する。いやいや、体育館でなくてもいい、プールがなくてもいい。家庭で、気軽にからだを動かせれば、体調は整えられる。日頃のトレーニングのためなら、ヨガマットを置けるスペース位でも十分だ…。心身の健康を保つことも、住まいの役割なのである。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書に『女と夜と死の広告学』(晃洋書房)『いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」』(明日香出版社)『偶然ベタの若者たち』(亜紀書房)他。論文に「記号としての心臓 なぜ、血液のポンプが、愛の象徴になったのか」「映画に描かれた『料理』と『食事』の4類型」「月の絵本 無生物とのコミュニケーションを描いたナラティブ」(いずれも『コミュニケーション科学』)他。

 

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