ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2021/3/1

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

今回は上野駅にも近く、浅草からでも散歩の距離でもある「稲荷町」をポタポタ散歩。

 

なぜ稲荷町という名前がついたかは今回もそこからスタートする下谷稲荷という大きな稲荷があることから。

東京メトロの発表を少しアバウトにして2019年度の稲荷町の地下鉄乗降客数は1日あたり1万8千人。147駅中142番目の数。

ちなみに1位は渋谷駅で84万3千人。

 

147駅の最下位は…ドロロロロ…(ドラムロールの音)…南北線の西ケ原駅で8,800人。

となると俄然興味も西ヶ原にも行きたい気持ちが湧いて来た。奥様、一度散歩に行きたいワン。

 

下谷稲荷神社周りをポタポタ散歩の後、ランチでその下谷稲荷神社の対面にポツンとあるフレンチレストランに寄ることにした。

 

 

 キエチュード

地元に住むカジュアルなママ達や、カップルがランチを楽しんでいる。

店内に差し込む光が明るく空間を演出している。

 

 

この日は上野で落ち合った友人のマコさんとランチで訪問。

ランチメニューは2種。メインがひとつのAコース、メインが魚と肉のBコース。

 

奥様とマコさんはAコースをセレクト。

 

 

この日のAコースは「スペイン産生ハム、鎌倉野菜のサラダ」…野菜はレタス、赤かぶ、かぶ、ズッキーニ、かぼちゃ、ビーツ。それに合わせてアンチョビソースでいただく。盛り付けがキレイで野菜がそれほど好きではない僕にも食欲が湧く。カブやらズッキーニ、ビーツなど根菜がやはりこのシーズンは美味しい。

 

 

ここでフランスパンが提供される。

続いてメイン。

 

 

「柔らかく焼き上げたポークロースト」…豚の肩ロースを柔らかく焼いたもの。ソースはワインを煮詰めたモノ。デミグラスソースに近い。肉にはやや脂が多めなところにたまたま当たったようだが、柔らかさの条件の一つかと思えば納得できる。付け合わせのラタトゥーユが案外そのまま食べても口直しになるし、肉と一緒にソース代わりに食べると美味しかった。

 

添えられた『ラタトゥーユ』の野菜は赤ピーマン、玉ねぎ。

スパイスは定かではないがクミンっぽいカレーを感じる粉末状のものが皿にかけられ、味わいを深くしている。

 

 

デザートには「シナモンアイス」…シナモンの風味を強くは感じないまでもちゃんと感じるアイスクリーム。うん、面白い。

 

 

デザート後に「紅茶かコーヒー」の飲み物。

奥様はアイスコーヒーにしてもらった。

 

これでコース税抜1500円は安いと思う。その他ガス入りの水を注文したので+800円(税抜)。

結構イケてる下町フレンチランチ。

上野の下町散歩がてらに来るのにおススメ。

 

 

 

②福来軒・回鍋肉

コロナで営業時間短縮どころか、営業日も限定にしている。

それも人員不足が原因のようで、今は家族経営の町中華。

お父さんと娘夫婦?娘さんが店内サービス担当。

なんだか、会話を聞いてるだけで愛おしい。

 

店内が狭いということもあり、かなりコロナに対して気を遣っている。

 

アルコール消毒はもちろん、店内は相席なし、食べるまでマスク着用のルール。

客の出入りが結構あるので入口が開くたび換気はそれなりにされている…と思う。店内が寒いくらいだもの…。

 

 

この店の一番人気はなんといっても回鍋肉定食(税込950円)。

そして僕自身滅多に食べない回鍋肉を食べにこの店にわざわざ来た。

 

奥様は少なくとも7〜8年ぶりの訪問だと思う。ワタシは生まれてないけれど…。その時ももちろん回鍋肉だったと言う。

ここは東京で1.2を争う旨さと量なんではないかと思っているそう。

店内の注文やりとりでは「ホイコ」と呼んでいる。

 

 

タレの味は結構下に行くほど濃いのだが、最後はご飯にツーバウンドかスリーバウンドさせて食べるとちょうど良い。

最後に辣油っぽい液体が残るが、辛さはさほどでもなくちょうど良いアクセント。

それがちゃんと舌の記憶に残る。

 

 

キャベツ少しだけシャキシャキ感を残すものの基本は柔らかシナシナ、豚肉はたっぷりの量と柔らかな肉質、これが美味い。肉が多いとは言え、キャベツの量が半玉分くらいはあるので配分を考えないで食べているとキャベツが余ってしまうので要注意。タレの味は甘くもあり辛くもあり、絶妙な配分。食欲が進む。

 

 

そしてご飯がちゃんと美味しい。回鍋肉で口の中がまったり甘辛になっているところに、白飯をかき込むとこれが絶妙にご飯の甘味がバランスし、中和してとても美味しい定食になる。

 

 

横に置かれたスープも、鶏ガラがよく出ているし、ネギのシャキシャキ感もとても良い食感でレベルが高い。このスープを使ったラーメンとかを食べたくなる。

 

そして、お水。この店ではこの回鍋肉の濃い味を調整するためのお水は重要な役割。

大概お代わりすることになる。

 

950円の町中華ワールド。コロナで店の営業時間は短縮しているが、絶対に生き残ってくださいよ。「デリバリーはやらないんですか?みんな頼むと思うけどなぁ」と最後に聞いてみたらお姉さんが「そう言うのはやらないんですよ〜」との返事。

 

作ってくれたらオーダーしたいんだけどなぁ。

 

 

 

Bシミズパン

稲荷町をポタポタ散歩しこの辺りに来たら…奥様はここのパン屋さんについ寄ってしまう。

別に寄らなくても良いのだが、町のパン屋さん然として、なんだかシズル感があってつい覗いてしまう。

 

 

 

 

前回訪問時に買えなかった「焼きそばパン(税抜170円)」が店内にあるのを確認して買い物を始めた。とにかくここの焼きそばパンはぽってり、というかどっしりとしている。これでもか、ってな具合にキャベツ入り焼きそばが入っていてソース味がバッチリ効いてB級好みの者にはたまらない。

 

 

焼きそばパンに続き手に取ったのはちょっと甘いものと思って「プチチョコアーモンド(税抜120円)」。さらには甘さとは真逆のベクトルの「辛口カレーパン(税抜150円)」を購入。

普通のカレーパンでは物足りない気がしたので辛口を所望。

 

 

この辛口カレーパン、ややニンニクっぽい匂いが気になったが、辛さがイイ具合で結構辛く食べていると舌全体に辛味がまわる。

 

 

プチチョコアーモンドは中に入っているチョコレートはクランチ風な歯触りのもので食べてみるとその食感が楽しいのと、味もちゃんと美味しいので結構気に入った。

 

そのまま食べるとサクサク感がなくちょっとベチャッとした感じ。

ひとつをそのまま食べて、もうひとつをオーブントースターで焼いてみた。チョコレートが溶けすぎて失敗するかも、と思いつつ焼いてみたらサクサクとまでは行かなかったが熱々パンにややあったまった(溶けてはいない)チョコが絡んで結構美味しくなった。

 

今回も前回同様若いお嬢さん店員さんがレジ担当。どうしてもこういう町のパン屋だとおじいちゃんとかおばあちゃんがレジ打っているイメージだけど、ここのギャップも面白いところ。

 

 

 

ふぐ牧野

以前は普通に年に一度は奥様もダンナ様も訪れたお店だった。

奥様はもう何年通ってるだろう。

でも、最近はなかなか予約が取れない店になってしまって今や半年待ちは当たり前。

昨シーズンはついに来れなかった。今日は久々のダンナ様との2人デート食事。

 

まずはビールスタートで、お通しは「大きな数の子入り松前漬け」。

 

 

その後、いつも食べるマストアイテムを注文。

 

 

①河豚の煮こごり、

時間が経つと溶けてくるので、なるべくらなく食べること。コラーゲンたっぷりで奥様の肌もプルンプルンになるかも。

 

 

②ふぐ刺し…皮と小ネギを巻いてポン酢でいただく。相変わらず身も柔らかく美味しい。

 

 

③唐揚げ…しっかり味付けされた唐揚げは美味。焼きふぐの前にお腹にしっかり入れておく。

 

 

 

④焼き河豚…あまり他店では出て来ない焼き河豚。紅葉おろし入りポン酢でいただく。ついつい無心でしゃぶりつく。

 

 

そして〆の「カニ大根雑炊」…これはかつては常連用の隠しメニューだったが最近は普通に事前予約可能。

白味噌ベースの出汁に多めのバターと唐辛子、一杯入った毛ガニの出汁が効いている。

実はこの雑炊、元々豚バラ肉を使った店の賄いメニューだったのだそう。これはあまり知られてない話。

 

 

お酒は奥様もダンナ様も焼酎に続きひれ酒へ移行。

 

 

 

その後、この日の〆は雑炊の出汁を使ってゴハンかラーメンか迷ったものの「ラーメン」を選択し2人前投入。やっぱり美味しそうだワン。

 

で、今回は珍しくあった!デザートの「アイスクリーム」。以前はよく紅茶のアイスクリームがあって食べたが、ここ数年は置いていることが少なく、今日はたまたま聞いてみたら「玄米茶のアイスクリーム」が残っていると言う話になっていただく。

これがまた美味しい。さほど甘くなく、口の中を玄米の風味がサッパリとさせてくれる。

 

 

「また、来年!」とお店の人が昔から通う常連に向かってかけた声が店内で聞こえてきた。

でも、本当にそうかも。次はもう2022年の予約になるかな。

 

でも、もう早、3月だもんなぁ…。コロナが早く収まって、いっぱい春には散歩したいワン。

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

* この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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