ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2020/7/24

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

新型コロナウイルス再燃の影響で散歩もまだまだ自粛気味。今回は入谷の散歩レポートだワン。

入谷は上野にも浅草にも散歩圏内の絶好のコース。空襲の影響を受けず古い街並みも残る下町情緒を感じる街。江戸時代末期から明治時代に朝顔栽培が盛んになり、今も入谷鬼子母神(=真源寺)とその周辺で毎年行われる入谷朝顔まつり(朝顔市)は有名だワン。

 

 

 

千束いせや

 

あの長蛇の列で有名な三ノ輪にある「土手のいせや」の弟さんが経営している「入谷いせや」に奥様と散歩がてら来てみた。土手のいせや自体1889年創業。この店のメニューにも表示に130年続く丼つゆと書いてあるように、継ぎ足して熟成させたつゆがここでも売り物。

 

 

従来ならランチは15時まで開いている店だが、客が途切れると13時半に閉めてしまうので、やや焦り気味にお店に向かう。

 

13時45分、到着。カウンター席には誰もいないが奥にはまだ客がいてセーフ!

 

その後も常連が数人立て続けに入店。

 

メニューを眺めながら、やはり130年続く秘伝のタレが掛けられた定番の「天丼(税込1078円)」にしようと奥様は決めたみたい。ランチサービスで11時半〜14時半まではこの値段のよう。

 

 

ああ、天重(並)だと同じ構成で『1300円+消費税10%』なんだ。確かにランチ天丼はお得。

 

「ご飯少なめで」とお願いすると、店のおばあちゃまが「ご飯ちょっと少なめに」と微妙に変換させて厨房に伝えているので「いや、だいぶ少なめで良いです」と奥様。「大丈夫?」とおばあちゃまに再度聞かれ「はい、体のためなんで」と奥様が再度答える。

でも、なんだかほんわか愛情あるやり取りだワン。

 

まず手を備え付けのアルコール除菌ペーパーで殺菌。

箸とお新香と麦茶がセットされる。この麦茶がまた懐かしい昔の味。つい、団扇と麦わら帽子と風鈴をセットしたくなるくらい。映画の世界。

 

 

注文5分後「天丼」が運ばれてくる。あれ?早い。揚げたてではないのかしらん?

おばあちゃまが「ご飯足りなかったら継ぎ足すから言って」と声をかけてくれる。

「大丈夫です〜」と奥様。多分普通の半分以上は入っている。

 

 

丼に入る天ぷらはパリっとした衣ではなく若干クタッとした天ぷらだが、件のツユが甘いけれどキレもあり食べやすい。結構好きな味。天ぷらは丼つゆのせいもあってか熱々ではなく温い程度。

具は2尾の海老にしてもキスにしても大きい訳ではない。ただ時々パリっとした部分もある衣に愛おしい味がある。あれ?これひょっとして、衣を楽しむのが目的の具であり、天ぷらか。

 

多くの刻まれたイカが入ったかき揚げも衣が良い味を出してイカを活かしてくれている。

 

途中箸休めにいただく味噌汁もみつ葉と豆腐の具がちゃんと役割を果たしつつ、味もとてもバランス良く美味しい。お新香もキャベツと大根がそれぞれいい味を出している。

 

食べ終わって満足感がある。

会計時に「ご飯足りたの?」とおばあちゃまが優しいお声を奥様にかけている。

 

「はい、十分でした」と奥様。食事も良いけどこう言う、温かいやり取り好きだワン。

 

是非体験してほしい時空間。

 

 

入谷エリアをポタポタ散歩していてオシャレなカフェを見つけたのでふらりと入ってみた。

 

 

C  ボルテックス カフェ

地元民に人気でテイクアウトも盛んだし、ご近所のお年寄りもちょっと休憩がてら寄って飲んでいくカフェ。

 

マスターは強面だがお喋りするとなんとも優しい。

アイスカフェラテMサイズをオーダー。税込500円。

 

窓際の椅子に座って待っていると、たっぷり入ったアイスカフェラテをマスターが持ってきてくれた。

 

 

 

下層部にミルクたっぷりタイプ。コーヒー部も美味しく、ふらっと寄った店の割に当たり!

 

ゆっくりさせてもらって、ちょっとマスターと会話したり楽しませてもらった。

奥様すっかりお気に入り。

 

 

そうそうそうお気に入りと言えば入谷にはダンナ様のお気に入りのタンメン屋さんがあることを思い出した。

東京で5本指には入ると言っていたワン。

 

奥様はあまりラーメンは食べる方ではないが、ここの店のタンメンは好きなんだそう。

数ヶ月前に食べたことを思い浮かべている。

 

 

竹ちゃんタンメン

タンメンといえば、西荻窪の「はつね」が有名だが、そこまで有名ではないけれど奥様的には東(江東区入谷)にも「竹ちゃんたんめん」があるぞ、と言いたいみたいだワン。

西はさっぱりスープに対して、東はこってり濃厚。

 

野菜増し(+100円)にするとモヤシ、韮、パプリカ、キャベツ、エノキ、がどーんと盛られてくる。見た目はまるで二郎。

普通の竹ちゃんタンメンは780円。

 

 

特製竹ちゃんタンメン(玉子100円、野菜増し 100円)、計980円也。

 

麺は中太麺。大盛りのシャキシャキモヤシ中心の野菜を食べるだけで、奥様は5分近くかかってるワン。実はこの野菜盛りが蓋になって、中のスープと麺を最後まで熱々のままにしてくれる効果がある。

 

 

最初はそのまま、途中で胡椒を多めにかけて、味変を楽しむ。

 

スープは濃厚で、とろみまで感じる。

結局スープまでほぼ完食。

 

昼時、近所の常連で賑わう。楽に並ばず食べたいなら昼前に店に入ることをオススメするワン。お客が増えてくると「お時間少しいただきます」とご主人の竹ちゃんが申し訳なさそうに謝る。人の良さそうな、優しい感じのご主人。

 

どうやらこの日の前日は人がだいぶ並んだようで、15時までひっきりなしの客だったらしい。

事ほど左様な人気なので東の竹ちゃんとして、名を轟かすのはそう遠くないかもしれない。

 

…そんな事を思い浮かべているうちに小一時間、経過してしまっていた。

 

 

再度散歩を始め、途中で駅そばの地元民に人気のパン屋さんに奥様も立ち寄る。

 

 

 

 

グーテ・ルブレ入谷店

店は手の消毒、三密を避けて買い物する仕組み。

 

今日購入したのは、「プレジデント(税抜4枚170円)…小さめの食パンだが味は妙ないま流行の甘い味付けしたモノではなく、自然の甘さのパン。

 

 

「ふわふわ(税抜60円)」と言う名のカスタードクリーム味の柔らかなパン。優しい甘さで美味しい。子供は喜ぶ味だろうなぁ。

 

 

「入谷あんぱん(税抜150円)」…入谷あんぱんと名付けてるので中身がよく分かってなかったが、中は栗餡。しかも栗が一個まるっと入っていて重さもずっしり。栗の歯応えまで贅沢に感じる美味しさ。さらにパンに乗る芥子の実の食感も香ばしく美味しい。甘さも控えめであと味もいやらしさがない。

 

 

「カリーボンバー(=半熟茹で玉子入りカレーパン)税抜250円」…これがホントに見事な半熟玉子。そしてカレールゥとの相性が良い。かなり美味しいカレーパン。

売り切れてなければ買うべき一品。

 

これで税込745円だもの。財布に優しくお口に美味しい。有り難い町のパン屋さん。

ホント近く有れば奥様通うだろうなぁ。

 

 

 

レストラン香味屋

「洋食を食べたい」と言う奥様の仲良し人気料理人佐藤さんからのオーダーで、入谷にあるオーセンティックな洋食屋さん「香味屋」にした。味もサービスもスキがない。今年2回目の訪問。

 

約束の数日前に電話すると予約が取れてありがたい。

さて、ここに来たらメンチカツは外せないのだが、コンソメスープも美味しいのでオーダーマスト。

 

 

奥様は冷製コンソメを頼んだが、気温が高くてもここは温かいスープの方が正解だったかも。

 

 

シェアするように「蟹のコクテル(3200円)」「蟹コロッケ (2000円)」(=写真撮り忘れ)もオーダー。

 

 

 

この日奥様はメインにいつもの「メンチカツ(2000円)」をオーダー。

 

 

佐藤さんはメインに「スズキのポアレ赤ピーマンソース添えとメンチカツ(小)」をセレクト。

 

 

 

デザートに「カスタードプディング(600円)」「コーヒー(500円)」をいただくことにした。

 

それと、忘れてはならないのがお土産で「ハンバーグサンド(1750円)」を2人分、店に来てすぐにオーダーしておいた。(写真撮り忘れ)

 

シャンパンではなくビールで乾杯後、

味は基本それぞれの料理、申し分なく、蟹のコクテルはズワイガニのカニ身もズッシリ膨よか。なんとも昔っぽい料理だが伝統と基本形を感じる贅沢な味わい。

 

メインのメンチカツのナイフ入れは脂がジュワッと出てくる瞬間のワクワクがたまらない。ひき肉のぎゅっと詰まった密度の濃さがやはり満足度をあげてくれる。

 

プリン(この店ではプディングと呼ぶ)も懐かしき王道の味。甘さは控えめ。

 

なんだか、洋食の王道を再確認する会になったが、友人にも満足してもらえたようでこちらも満足。

 

帰り際お土産のサンドイッチを受け取ったら、すっかり預けた奥様の上着を受け取るのを忘れて帰宅の途についてしまった。友人と5分歩いたところで気づいて、店に戻るとケータイに電話もいただいていたみたいで、店では待ち構えて下さっていた。

やっぱりサービスもしっかりしていて、いいんだよなぁ。

 

 

翌日も入谷へランチしに親友のトンさんと。

 

 

④ 東嶋屋(とうしまや)は、表玄関には「天ぷら」と大きな看板があるが、どうやら天ぷらも出すお蕎麦屋さん。

お蕎麦屋さんだけど、有名なのは「ライスカレー」。

 

いわゆる蕎麦屋のカレー。

 

2017年の12月に「世界一美味しい蕎麦屋のカレー」としてテレビ番組「なかい君の学スイッチ(TBS系、現在は終了)」でも紹介されたらしい。

今でも店頭にそのお知らせの貼り紙が貼ったまま。

 

11時半に店に入ると先客はひとり。

あれ?意外と混んでない。

 

「カレーライス(税込 660円)」お願いします、とオーダーすると「ライスカレー」と言い直されて店内に店主が伝言している。あっそうだ、ここは「ライスカレー」が正式な呼び名ね。

せっかく天ぷらの表示もあったのでトッピング用に大海老天ぷら(税込 450円)も追加でオーダー。

 

 

カレーは注文を受けてから作るので時間がややかかると言うが、それほど待つわけでもなく10分程度待って到着。

 

 

来た来た、水の入ったコップにスプーンが刺さってる。

昭和だワン。

 

 

ホント、カレールーの色が黄色いわぁ。この黄色、インパクトあるなぁ。

幼稚園の頃にカレーを描いたらこの色にしてるかも、って色。

 

 

ルーは並々と盛られ、玉ねぎ、豚肉の薄切れが具に入る。

うどん粉の入ったとろみあるルー。

ウスターソースも添えられて運ばれてきた。

 

ひと口頬張る。見た目の黄色ほど味のインパクトは強くない。

辛さやスパイシーさとは程遠い。でも、子供の頃にこんなカレーを食べたような気もする。どこか懐かしくノスタルジーを感じる味だった。

 

 

天ぷらはテーブルに届けられ見た瞬間、このカレーには合わないな、と思って単独で天つゆに浸けて半分いただいた。残り半分をカレーに乗せてみた。

んー、相性はまあまあかな。

 

 

カレーも半分食べたくらいでウスターソースを投入。スプーンにソースを注ぎ、適量を掛ける。

やや!意外!ソースの味が強い、下手にかけるとカレールーの味が消える。

少しづつソースを加えて食べながら調整すると味変も楽しめるワン。

 

 

世の中、またコロナが増えてまた大変な状況に。散歩もし過ぎない程度にして次回も入谷エリアをポタポタ散歩するワン。

 

*文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

*この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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