LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2020/4/14

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

 

兜町のホテル「K5」の前に停めた僕の自転車。名付けて「ヒデカ号」

 

コロナウイルスという未曽有の災忌に見舞われているいま、「STAY HOME」の掛け声のもと、家での時間の大切さを実感せざるを得ない毎日になっています。

どうかみなさんも、くれぐれもお気をつけて。みなさんの息災と一刻も早くの収束を願うばかりです。

 

そんな中で、今回のテーマは「自転車」。

不要不急の外出の自粛が求められている今、自転車というテーマはどうかとも思ったのですが、それでも生活に必要な外出はどうしてもしなくてはならない。そんなときに自転車はなかなか便利です。

 

下町柳橋の古民家ギャラリー「ルーサイトギャラリー」の前のヒデカ号。

 

子供のころ、そして学生時代は自転車に乗っていて、それこそどこに行くのにも自転車でした。特に京都にいた学生時代は、生協で買った安いミニサイクルを乗り回していたのですが、京都の町、そして学生生活の行動範囲が自転車にちょうど良かったのだと思います。

それが、その後卒業して東京に出てきた以来、自転車には乗らなくなってしまいました。

東京は広すぎて、大学院に通うのも電車で通っていましたし、就職してからも電車通勤。スポーツとしてではなく日常生活に使う足としての自転車は必要ない、というか、そぐわないものになってしまいました。

 

会社員時代の移動といえばもちろん電車、そしてタクシー。

仕事でタクシーを使うことを覚えてしまい、私生活でもかなりタクシーを使っていました。自家用車を所有したこともありましたが、使う頻度とかかる経費を計算すると、全然タクシーのほうが安い。

まあまあ都心に住んでいますので、駐車場代が高いというのもありました。

ついついタクシーに乗っちゃうという、そんな生活を30余年。一昨年退職した時に誓ったのは、これからはタクシーに乗らない!!でした。

 

納車の日。PR担当の浦野誉子さんと。 「VANMOOF」というブランドです。

 

かっこいい店内。スタッフと最終確認。

 

そんな時に出会ったのが、今乗っているこの自転車です。

自転車大国オランダ製で電動アシスト付き。しかし僕の心をつかんだのはそのスタイリッシュな外観でした。電動アシスト付きに見えない!!そのシンプルな外観は「余計なデザインはいらない」という僕のお眼鏡にバッチリかなったのです。

 

しかし、衝動買いするにはちょっとお値段が高すぎた。そこで試乗会で何度も試乗し、友達も連れて行って意見を聞き、じっくり検討しました。

そして、ついに購入を決意するきっかけとなったのは、この自転車のPRを担当されていた友人浦野誉子さんの言葉。

「生活変わりますよ。変えなきゃいけないお年ごろでしょ?」

 

そう!!それこそまさに僕が求めていたことだったんです。

会社を退職してフリーランスになったとはいえ、在職時より確実にとりとめのない生活を送っていました。収入だって激減したのに。

このままではいけない。変わらなきゃいけない。変えなきゃいけない。

そのきっかけにしたいと思いました。

 

自転車の色にファッションをコーディネートしています。 今までほとんど使うことがなかったリュックが必需品に。

 

安全にも気を使って。自転車保険にも入りました。

 

そして納品されたのは11月頭。さいわいこの冬は暖冬でしたよね。むちゃくちゃ寒いということもなく自転車生活を始めることができました。

 

乗り始めて気づいたのは、主要な道路にはきちんと自転車用の印がつけられているんですね。今までまるで気が付きませんでした。

あと、最近はコミュニティーサイクルなど、みんなが必要なときだけ借りて乗ることができる自転車もあちこちにある。それに乗っている人もけっこういる。

また、駐輪場も気を付けているとあちこちにあることも知りました。

自転車というものが思ったより都市の暮らしに浸透していることに改めて気づきました。

 

いつも使う銀座三越の駐輪場入口。

 

ツーフロアーあって中はこんな感じ。

 

エレベーターの中。 自転車に乗るようになりファッションが変わりました。

 

 

僕が住んでいる下町は平らで自転車に向いているといわれます。

それでも橋の手前などにはけっこうな勾配があり、そんな場所では電動アシストがありがたいです。またアシストを弱めにすれば、しばらく乗った後はかなり脚に来ます。ガクガクになることもあります。自分のペースで無理せず「鍛えられる」ところもいい。

そして何よりもいいのは、近場の行動範囲が広がったこと。

ちょっと遠回りしたり、行ったことのない場所に行ったりするのも簡単になりました。20年以上住んでいるのに知らない場所がたくさんあるのも驚きです。

先日オープンした兜町のホテル「K5」で聞いたのですが、これから自転車のレンタルも始めるそうです。

そう、都市にこそ自転車は向いているのです。気づくのが遅かった。

 

当初の、買ったはいいけど乗らなかったらどうしよう、という心配は杞憂に終わりました。

自転車に乗るようになり、ファッションも変わりましたが生活も変わりました。

いまでは僕にとって自転車はなくてはならないもの。

世界が広がった、というか、世界が深まった、そんな感じです。

 

 

早くコロナ騒ぎが収束して、電車に乗らないために自転車に乗る、のではなく、自転車で堂々と不要不急の外出ができる、そんな日が来るのを待っています。

 

人形町の老舗和菓子店「壽屋」の前で。 和の風景にもなじみます。

 

 

ふと通りがかった小道で見つけたどら焼きの店。 後で調べたら有名な店でした。

 

★編集部より: 現在のコロナ騒ぎが収まってから、是非、自転車で行動範囲を広げてみてください。

 

 

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

 

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