美的 Life Style by 花千代2020/3/29

 

本来なら来週に三越劇場で初日を迎えていたはずの芝居「乙姫さま」。

期間は3月31日~4月2日までの3日間の公演で、関係者一同再演を楽しみにしていたのですが、コロナウィルス拡散防止の観点から延期となりました。

 

「乙姫さま」では舞台美術を担当させていただいていますが、初演は2016年三越劇場でしたので同じ小屋での再演は4年ぶりでした。

この4年間にGINZA6の能楽堂を舞台とした違う演出アプローチの「乙姫さま」の公演もありましたが、私にとって「乙姫さま」は原作が万葉集、原案が島崎藤村、という格調の高さと、誰でもが知っている浦島伝説というイメージ上のしばり、そして基本的にストーリーは海の中での展開、という条件上の難易度から、もがきながらイメージを創り上げた美術なので、三越劇場での再演は大変思い入れのあるものでした。

 

ですので、時節柄仕方ないとはいえ、延期が決まった時は残念な気持ちでしたが、芝居の主催であるライトリンクミュージックさん所属で「乙姫さま」主演女優の源川瑠々子さんがホストのインターネットラジオ番組「星空の歌」に先週ゲスト出演させていただき、コロナ収束の折の再演に向けての新しいパンフデザイン起こしや、その他諸々の前向きなお話を伺い、明るい気持ちになったのでした。

 

 

 

そして他にも嬉しい気分になったのは、瑠々子さんがつけてらした手作りのオリジナルマスク!それはマドラスチェツクのプリント柄で猫耳つきの猫シェイプで何とも、ニャンともお洒落で可愛いものでした。しかも鼻にあたる裏地部分は柔らかいタオル地が貼られ使い心地も考慮されたもの。

 

元々源川瑠々子さんは女優の顔以外に和小物作家であり「和のるる」主宰者でもあり、和服で過ごす毎日なので手先が器用ですしマスク制作などお茶の子さいさいなのですが、この猫シェイプマスクはお洒落心があふれていて惹かれました!

巷では、マスク不足でドラッグストアに僅かな入荷があっても取り合いで殺気立った空気が流れる中、機能性だけでなくお洒落や遊び心を満たすようなマスクを作り、その日の着物とのコーディネートを楽しむ瑠々子さんから、コロナウィルスが蔓延する渦中でも美しいものや、楽しいことに目を向け、それらを慈しむことができるのが人間らしさ、なのでは……と思いを深くしました。

 

 

 

さて収録されたラジオの配信日は前編が4月16日(木)20時更新、後編が4月23日(木)20時更新で、番組配信後1か月間はWEB・スマホからどなたでも視聴可能ですのでぜひチェックしてみてください!

 

ブルーレディオ・ドットコム

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

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