マンションに関する疑問や悩み ありませんか?2020/3/7

(最終更新日: 2020年2月17日)

 

マンションの購入や賃貸をする際には、部屋の内観や外観、条件など様々な要素を見ていくことになるかと思いますが、その中のポイントの1つとして天井高があります。天井が高いマンションにはどういったメリットとデメリットがあるのでしょうか?今回はマンションの天井高について見ていきましょう。さらに、今回は音と振動の少ないマンションを選びたい方のために、階高とスラブ厚に関してもご説明します。

 

 

そもそも天井高(てんじょうだか)って何?

そもそも天井高とは何を指すのか、正確な定義が分からない方もいるかもしれません。天井高と似たものを指す言葉に「階高」というものがありますから、間違えないようにまずは天井高なのか階高なのか、どちらの言葉が何を指すのかを覚えていきましょう。

天井高とは、床から天井までの高さのことです。居室の天井高に関しては、建築基準法によって最低限のラインが決められています。

 

「第二十一条 居室の天井の高さは、二・一メートル以上でなければならない。
2 前項の天井の高さは、室の床面から測り、一室で天井の高さの異なる部分がある場合においては、その平均の高さによるものとする。」

建築基準法施行令第21条

 

居室だけの指定ですが、2m10cm以上の天井高が必要となります。ただ、これは最低ラインとなりますので、実際のマンションの天井高はもっと高いです。具体的には、マンションの天井高の平均は約2m50cmとなっております。

 

■首都圏

圏域 首都圏
都道府県名 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 首都圏平均
平均階高(mm) 2,973 2,917 2,990 2,951 2,964
平均天井高(mm) 2,501 2,468 2,501 2,503 2,495
平均スラブ厚(mm) 217 220 219 216 218

 

■近畿圏

圏域 近畿圏
都道府県名 大阪府 兵庫県 京都府 奈良県 滋賀県 和歌山県 近畿圏平均
平均階高(mm) 2,985 2,948 2,871 2,903 2,977 3,003 2,952
平均天井高(mm) 2,518 2,504 2,461 2,456 2,500 2,457 2,502
平均スラブ厚(mm) 241 240 232 247 252 210 240

 

■中部圏

圏域 中部圏
都道府県名 愛知県 岐阜県 三重県 静岡県 中部圏平均
平均階高(mm) 2,952 3,067 2,988 2,979 2,959
平均天井高(mm) 2,504 2,535 2,524 2,574 2,516
平均スラブ厚(mm) 257 243 251 240 255

 

東京カンテイ「主要圏域別新築マンション構造スペック調査結果」のデータを基に作成

 

階高とは?

階高とは、床から1階上の部屋の床面までの高さのことです。防音などの目的から、部屋の天井の上と、床の下にスペースが設けられます。実際の天井の上に構造上の天井があり、実際の床の下に構造上の床があるのです。こうした構造を二重天井や二重床と言います。

 

スラブ厚とは?

スラブ厚とは、鉄筋コンクリート造の建築物での構造床のことです。二重床の場合には実際の床の下に空間があり、その下に構造上の床、つまりコンクリートの床(スラブ)があります。このコンクリートの構造床の分厚さがスラブ厚です。

 

 

階高から天井高とスラブ厚を引くと、上の部屋と下の部屋の間に設けられた余分のスペースがどのくらいかを把握できます。式にすると以下のようになります。
部屋と部屋の間にある余分のスペース = 階高 - 天井高 - スラブ厚

 

直天井や直床にして部屋数を増やしているマンションもある

二重天井や二重床ではスラブと天井・床の間にスペースを作っていますが、マンションによってはスラブに直接クロスを張って、床や天井とすることがあります。ただ、直床や直天井にするにはスラブの凹凸をなくさなければ、直接クロスを張ったときに目立ってしまいます。そのため、建設会社によっては直天井+二重床にすることもありますが、技術のある大手のゼネコンが造れば直天井+直床にすることができ、同じ高さでもマンションの階数を増やすことが可能となります。なお、リフォーム時にも直天井と直床へと変更し、階数を増やすことも可能です。

 

音や振動を避けたいのなら天井高・階高・スラブ厚を確認する!

直天井や直床の場合には、上の階で飛んだり跳ねたりした場合にその振動や音が伝わりやすくなってしまいます。歩くときやイスを引くとき、洗濯機を回すときなどに起こる振動が上下の階に伝わりやすくなります。二重天井や二重床のように部屋と部屋の間にスペースがあるマンションの場合には、直天井や直床と比べて音や振動が伝わりにくい特徴があります。マンションの管理会社や大家さんに直接天井や床の構造を聞くか、あるいは階高と天井高、スラブ厚を聞いて自分で「二重」なのか「直」なのかを判断しても良いでしょう。

 

天井高の高いマンションのメリット・デメリット

どのくらいの高さが、天井が高いマンションに入るのかについては、先ほどご紹介した天井高の平均を参考にしてください。例えば首都圏で言えば、2m49cmよりも高い物件が、天井高が高いマンションと判断すると良いでしょう。ただし、高いか低いかというのは個人の感じ方も大きく影響してきますので、平均より低くても部屋に入って中を見渡したときに天井が高いと感じたらそれは天井高が高いマンションと考えても構いません。そのような天井が高いマンションのほうが良いと考える方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。まずは天井が高いマンションのメリットとデメリットについて確認していきます。

 

 

天井が高いマンションのメリット

■開放感

天井が高いことのメリットはなんと言っても広々とした印象を受けることができることでしょう。床の面積が同じでも天井が高いか低いかで、その部屋の広さの雰囲気が大きく変わってきます。開放感のある広い部屋に住みたいと考えているなら天井が高いマンションを選ぶべきでしょう。

■高級感

それに、天井が高ければ、シャンデリアやシーリングファンをつけることができるので、高級感のある部屋を演出することが可能です。開放感や高級感を求めるのであれば、天井が高いマンションにすべきでしょう。

 

天井が高いマンションのデメリット

■光熱費が高くなりやすい

天井が高くなれば、その分だけ部屋の空間が広くなります。開放感があって良いのですが、空間が広い分、冷房や暖房など空調が利きにくい特徴があります。部屋を十分に冷やす、あるいは温めるまでには時間と費用がかかってしまいます。それに天井の高さや部屋の構造にもよりますが、天井が普通くらいの部屋より照明の強さや数が必要になることもあるでしょう。小さな違いではありますが、照明に関しても影響があるかもしれません。

 

■部屋上部のメンテナンス・掃除が大変

天井が高い部屋だと、部屋の上部にあるもののメンテナンスや掃除が大変になります。例えば、電球が切れてしまったとき、交換するのは一苦労でしょう。それに掃除も大変です。電球周りや空調機など部屋の上部に設置してあるものの掃除は、普通の部屋よりも苦労します。天井が高ければ、家具も空間を生かすように縦長のものを設置するかもしれません。そうなると家具の上のほうも掃除しにくくなってしまいます。

 

 

 

天井が低いマンションのメリット・デメリット

天井が低いマンションについても、メリットとデメリットがあります。なお、天井高がどのくらいだと「天井が低い」に当てはまるかは先ほどもお伝えした通りですので割愛します。先ほどご紹介した表にある平均の高さを参考にしてください。

 

天井が低いマンションのメリット

■落ち着く

比較的天井が低いマンションだと落ち着きやすいとの意見もあります。狭いところが好きな方、落ち着きやすい環境で過ごしたいと感じる方は天井が低めのマンションが良いでしょう。

■光熱費がかかりにくい

天井が低いと、部屋の無駄な空間が少ないとも言えます。それによって、冷房や暖房も利きやすいという特徴があります。夏場には部屋をすぐに冷やすことができ、冬場にはすぐに暖めることができます。快適に過ごせる環境に調整しやすいため、エアコンやファンヒーターにかかる光熱費を抑えることができるでしょう。

 

 

天井が低いマンションのデメリット

■圧迫感がある

天井が低いことによって、圧迫感があったり窮屈に感じたりする方もいるでしょう。狭い場所が苦手という方にはおすすめできません。内見で見たときの印象は良くても、長く住んだ場合に不快に感じないかも加味して検討していきましょう。

 

■吊り下げ型の照明器具は不向き

天井が低いので、照明器具に縛りはあります。具体的に言うと、シャンデリアやシーリングファンなど吊り下げ型の照明器具は不向きとなります。イメージすると分かるように、シャンデリアやシーリングファンをつけると窮屈に感じますし、邪魔に感じるかもしれません。

 

天井の高さによってメリットとデメリットはありますが、そのメリット・デメリットを踏まえながらも自分自身の感じ方に合わせてマンションを選んでいくと良いでしょう。それよりも内見時に見える天井の高さだけでなく、階高やスラブ厚についても意識してみてください。そうすることで、音や振動の伝わりやすさをあらかじめ想定することができるでしょう。仮に音や振動が伝わりやすくても、それを想定して立地・金額などの条件を優先してマンションを選んだのであれば、ある程度自分でも納得できるのではないでしょうか。

 

その他、マンションの売買に関して疑問をお持ちの方は、「マンション専門家への質問」からご質問ください。マンションに詳しい東京カンテイの社員が可能な範囲で皆様のご質問にお答えします。なお、これからマンションをご購入予定の方はこちら

 

 

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