ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/12/7

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

今回取り上げるのは「日比谷」エリア。元々湿地帯だったが江戸時代に埋め立てられ、明治時代は鹿鳴館もあって西洋文化の象徴的な場所。明治23年に西洋式ホテルとして帝国ホテルも開業した。その後全焼などもあり、建て替えが何度かあったが1970年、現東京新館開業。

今朝は奥様とダンナ様、お友達の作家の成美さんとこの近くの日比谷公園散歩から開始。小一時間ポタポタ散歩の後、ワタシはダンナ様と一緒に継続して散歩することに。嬉しくてシッポ振りまくりだワン。

奥様と成美さんは阿久さんと合流してブランチのために帝国ホテルへ。

 

「はまの屋パーラー 帝国ホテル店」

2011年に45年の歴史の幕を一旦下ろした「はまの屋」は、翌2012年に前店主からレシピを引き継いだ若いスタッフで有楽町で再スタート。

 

今回は一昨年2016年にもう一つ出来た帝国ホテルプラザ内4階にあるお店にお邪魔した。

コーヒーは本店同様ハンドドリップで淹れている。コクがあって美味しい。

 

もちろんここに来たからにはコーヒーだけでは済まず、当然オーダーしたのは「サンドウィッチ」。

この店は昔から「サンドイッチ」ではなく「サンドゥイッチ」と呼ぶ。どうやらそれが昔からの習慣だったからだそう。

 

 

 

「玉子サンドゥイッチ」と「ハムサンド」、「ツナサンド」と「フルーツサンド」をハーフづつ、「スペシャルサンドウィッチ(玉子、ハム、野菜)」は軽くトーストしてもらった。

 

喫茶店にしては遅い午前11時がオープン時間。打合せにしてもランチにしても、ゆったりと過ごすには良い時空間。美味しくてゆったりできる時空間。

 

奥様がホテルから出た13時頃に今度はワタシはダンナ様から奥様にバトンタッチ。

 

 

ダンナ様がどうしても行きたいお店があるという。

実は今年2018年12月28日に68年の歴史を閉じる老舗廣東料理の「慶楽」にダンナ様は向かう。

 

 

「慶楽」

日比谷の「慶楽」へは奥様も勤務地が丸の内中通りにあった時はよく通った。

その店が後継者が見つからないと今年の12月28日で閉店するのだとか。昭和25年創業。

 

 

ダンナ様が食べたのは「かき油牛肉焼きそば」。

そう、吉行淳之介がよく食べたと言われるメニュー。

ちなみに池波正太郎は「もやし焼きそば」ファンだったという話も伝説。

 

記憶違いかもしれないが、「かき油焼きそば」は昔小松菜が主たる野菜と思ったが、今はたんまりの量のレタスになっているワン。季節によって野菜が違うのかな?

 

 

ひと口食べると、「味、濃い~!」と相変わらず思うみたいだがこれがすぐに慣れていい具合になる。ふんだんな量のシャキシャキレタスに牡蠣油がたっぷり使われているのも悪くない。美味い。

その他の具には油通しした牛肉数片、ネギ少々、キクラゲひとつをこれまた牡蠣油で炒め、香港麺に近い細麺焼きそばに絡んでなんとも美味い。奥様とワタシ、最後にダンナ様の「かき油牛肉焼きそば」をひと口分けてもらって食べたが、なんとも美味しい。この味が食べれなくなると思うと寂しいワン。

 

今年いっぱいはなんとも寂しいが、これも時代の流れか。

今更後継者は出ないか…。ちょっと悔しい。

最後にもう一度奥様も行って、名物「スープ炒飯」を食べたくなっているよう。

おっ、ということはまた年内また日比谷公園歩けるかな。

 

 

奥様と成美さんは帝国ホテルに戻って Sw「虎屋菓寮 帝国ホテル店」。

帝国ホテル本館のカフェが混んでいる時には便利な存在で案外空いていることが多い。

 

 

夏場はかき氷を食べることが多いが、その他のシーズンには大概「あんみつ」をオーダーする事が多い。

 

 

2004年から帝国ホテルに入っているが、案外その存在は知られていない。

人気のあんみつは2つのあんこが選べて、黒と黒でも良いのだが、今回は黒と白のあんこを選んで両種類を食べることにした。

 

あんず、求肥、寒天、羊羹ダイスが色とりどり。そこに黒蜜をかけいただく。餡を一緒に含みながら口の中に入れると甘さでうっとり。

ここで会話していると何事もうまく行く気がしてきてしまう。

 

途中で、明日のパンを日比谷シャンテ内のB「ル・プチメック」で購入。

 

 

このパン屋さん、座ってパンを食べて飲み物を飲める、スペースも持つ。昼時はパンを買うのに長蛇の列になるほど。今日は次の4種を購入。

 

 

パンドミ(食パン)…ホットサンド用に8枚切りを購入(税抜 310円)

ミルクフランス(税抜 220円)…クリームはそれほど甘くない。普通に美味しいパン。

クロワッサン(税抜 180円)…外側はサックサク、内側はバターたっぷり、しっとり美味。

バナナとヘーゼルナッツのデニッシュ(税抜 270円)…サクサクの皮、カリカリのナッツ、甘さも適度で美味しい。

 

 

さてその後、楽しみの人気寿司店 「鮨 なんば」へ向かう。

 

 

今2018年阿佐ヶ谷から難波大将がこちら日比谷ミッドタウンに移って「鮨なんば」を開業。難波さんがやりたい事が自分の目の届くようにしたそう。

 

奥様は今年何回か訪問している。

 

毎日、昼、夜出すモノも変わるのだそう。

この店での寿司のテーマは温度。ネタと酢飯には美味しい適温が有るとの信念で温度を大切にする。その為一気にネタを用意せず、きめ細かく準備をする。後ろ側の見えない仕込みの場所も大変。

お品書きも毎日書き換える。

そして裏コンセプト。今回、相当、大将は器に凝ったよう。

器好きの奥様と話が弾んでいる。

 

最初はツマミから。

 

 

「鰹に新玉ねぎを乗せて」…やっぱり美味しい。

 

 

「車海老」…ぷりっぷりの車海老に味噌。素材の良さが誰にでもわかる一品。

 

 

「佐島の蛸の煮蛸」…ほくっと柔らか。「下田のアワビ、青柳と」。

 

 

「あん肝」…相変わらず美味しいあん肝。岡晋吾さんの器で。

 

 

「大振りの焼き穴子」…壱岐の脂の乗った穴子。時期によって脂の乗る江戸前の穴子と使い分ける。一切蒸したりせず生からしっかり1時間かけて焼く、パリッとふわっと美味しい。…三重県に工房のある現代アートの中田篤さんの器で。

 

ここから握り。

 

「宇和島のイサキ」…20℃の寿司ネタに、36℃の人肌温度の酢飯で。

 

 

「白いか」…この寿司も一貫目と同じ温度で。

 

 

…22度のネタに38度の酢めし。

 

 

「マグロ赤身」、

 

 

「中とろ」…酢飯は40℃と高め、ネタは23℃。(赤身は36℃、ネタは21℃)微妙に脂を酢飯に溶かすためか。

 

 

「コハダ」…ここから酢飯を赤酢飯に変えているそう。塩を少し控えめに、逆に前に出したマグロは塩を利かしている。

 

 

「鯵」、「とり貝」、と続々出てくる。食べる食べる。

 

 

「金目鯛」…脂がたっぷり乗り、見たこともない肉厚の金目鯛は美味そのもの。酢飯は38℃、ネタ22℃。

 

 

「愛知産の天然車海老」…ここからまた白い酢飯38℃、ネタ38℃。唯一の同一温度。

写真にもあるように肉厚、ぷりっぷり。絶品。

 

 

 

「ウニ」…軍艦巻き。んんん、たまらん豊潤さ。酢飯36℃、ネタ20℃。

 

 

「穴子」…酢飯は40℃、ネタ45℃。穴子のタレ、ツメはバカラのグラスに入る。

 

 

別の会では「トリ貝のキモ」が出たことがある。…あのトリ貝の肝ってほぼ気づくものでもないが、なんでもトリ貝60杯分の肝だと大将の難波さんが言っていた貴重なモノをいただいた。たまらない。

 

 

追加オプションで大トロ中とろ豪勢なマグロの鉄火巻き…

お腹がいっぱいだったので、最初は食べないでおこうかと思ったが、難波さんがトロを取り出しまさに巻き始めたところで、僕もお願いした。食べてよかった。美味しすぎ。

 

中とろ、大トロ、穴子は酢飯の温度は40℃。

他の多くは36~38℃。ネタの温度もそれぞれ微妙に差があり、大将の難波さんの美味しさ追求、こだわりは温度。

今晩も堪能させてもらいました。

 

以上、これでもか、これでもかの美味しさオンパレード。

うん、確かに幸せな夜だった。

 

寿司、温度、しつらえ、器、振る舞い。

今度のなんばは阿佐ヶ谷の時より食べる方も真剣勝負。

 

ワタシもいくつかお寿司の好物ネタを分けて食べさせてもらった。とてもとても美味しいワン。

日比谷公園散歩と言い、慶楽の営業終了間近のかき油焼きそばと言い、このなんばの寿司と言い、今日は充実の一日。来週も日比谷に来れそうな雰囲気なので嬉しいワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Swはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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