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2023.10.23

マンションの防犯カメラ設置のすすめ!おすすめの設置場所や押さえておきたいポイント

マンションの防犯カメラ設置のすすめ!おすすめの設置場所や押さえておきたいポイント

「マンションに防犯カメラは必要?」
「どのような場所に防犯カメラを設置すればよいの?」
マンションへの防犯カメラの設置を検討する際、上記のように悩む人もいるのではないでしょうか。

本記事では、防犯カメラを設置すべき場所・設置時の導入費用・個人情報に関わる注意点などについて詳しく解説しています。最後まで読めば、防犯効果を高めやすい防犯カメラの設置方法がわかるでしょう。ぜひ参考にして、ルールを守って適切に防犯カメラを設置してください。

マンションに防犯カメラが必要な理由

マンションに防犯カメラが必要な理由<

マンションに防犯カメラが必要な理由<

マンションには、住民の安全を守るために防犯カメラが必要です。集合住宅であるマンションには、住民の知人や運送業者など、自分や住民以外の人が敷地内に立ち入ることも多いでしょう。

 

敷地内に見知らぬ人がいて当然の環境なので、不審者が侵入してもわからない可能性があります。共用部分には住民や管理人の目が届きにくい場所もあるため、見えないところでの犯罪を防ぐためにも、防犯カメラの設置は重要です。

 

また、外部からの不審者対策だけでなく、住民同士のトラブルが発生したときにも防犯カメラの映像が役立つことがあるでしょう。

マンションに防犯カメラを設置する効果

マンションに防犯カメラを設置する効果

マンションに防犯カメラを設置する効果

マンションに防犯カメラを設置すると、以下の3点のような効果が得られやすくなります。

 

・犯罪の防止

・証拠映像として記録できる

・資産価値が高まる

 

それぞれの効果について、詳しく解説します。

犯罪の防止

マンションに防犯カメラがついていれば、不審者が発覚を恐れて犯罪を思いとどまる効果が期待できます。あえて目がつきやすい場所に設置したり、存在が目立つバレット型カメラ(ボックス型カメラ)を採用したりすることで、犯罪を未然に防ぎやすくなるでしょう。

 

目が届かない場所すべてに防犯カメラを設置するのが難しければ、一部をダミーカメラにする方法もあります。ダミーカメラについての詳細は後述しているので、ぜひ目を通してみてください。

証拠映像として記録できる

防犯カメラで犯罪が発生したシーンが撮れていれば、警察に提出する証拠映像として役立ちます。不審者が映像に写っていることで、犯人の特定・逮捕までスムーズに進みやすいでしょう。

 

住民によるいたずらや、器物損壊などのトラブルが発生したときも、証拠映像があればいち早く解決しやすくなります。マンションでは、共同生活のルールやマナーを守ることが大前提ですが、万が一住民同士の問題が起こったときにも防犯カメラが活躍するでしょう。

資産価値が高まる

資産価値が高まる

資産価値が高まる

防犯カメラがついているマンションは、住民の安心感につながり入居を希望する人も増えやすいものです。入居希望者が増えれば、マンションの資産価値も高まります。

 

資産価値が上がることは、マンションの所有者にとってうれしいポイントです。売却や賃貸に出すことを考えているなら、高値で取り引きできる可能性があります。分譲マンションの購入を検討している人は、防犯カメラの有無も気に留めておくとよいでしょう。

鑑定士コメント

防犯カメラの映像はどれくらいの期間保存されるのでしょうか?防犯カメラの映像を保存できる期間は、データの保存先や本体の保存容量、カメラの画質や設置台数などによっても変わりますが、おおむね10日間〜2週間程度であることが一般的です。防犯カメラのデータは、保存期間が過ぎると消えてしまい、新しいデータが上書きされることがほとんどです。マンション内で異変に気づいたら、なるべく早く管理人や管理会社に連絡して防犯カメラの映像を保存してもらうようにしましょう。

マンションの防犯カメラの種類

マンションの防犯カメラの種類

マンションの防犯カメラの種類

マンションの防犯カメラの種類には、以下の4つがあります。

 

・ドーム型カメラ

・バレット型カメラ

・ダミーカメラ

・クラウド型カメラ

 

それぞれの特徴やメリットについて、詳しく説明します。

ドーム型カメラ

ドーム型カメラは、半球型のコンパクトな見た目が特徴で、主に屋内の天井に取りつけることが多いカメラです。ドーム型カメラのメリットには、主に以下の4点があります。

 

・コンパクトで目立たないため建物内の景観を崩さない

・レンズがどこを向いているかわかりにくく不審者が死角を狙いづらい

・1台で広範囲を撮影できる

・頑丈に作られているものが多く衝撃に強い

 

ドーム型カメラはカメラらしくない外観のため、マンションのエントランスやエレベーターの中などに設置されていることが多いタイプです。360度全方位を撮影できるモデルもあり、防犯カメラの設置台数を減らせる利点があります。

バレット型カメラ

バレット型カメラはボックス型カメラとも呼ばれ、四角い箱型の防犯カメラです。ひと目で防犯カメラだとわかる外観が特徴で、屋内外問わず設置されています。バレット型カメラの代表的なメリットは以下の2点です。

 

・存在感があるため犯罪を未然に防ぎやすい

・赤外線暗視機能つきなら夜間の撮影もできる

 

バレット型カメラはその威圧感から、不審者が侵入や犯罪を諦めることに繋がりやすいタイプです。マンションの外周や駐車場、ゴミ置き場などへの設置が向いています。ハウジングと呼ばれるカバーを取りつければ、より防水・防塵機能を向上できるでしょう。

ダミーカメラ

ダミーカメラ

ダミーカメラ

ダミーカメラは、本物のカメラではないため撮影はできません。しかし一見すると普通の防犯カメラなので、不審者が本物と見間違えることで犯罪の抑止につながることがあります。ダミーカメラのメリットは、以下の3点です。

 

・防犯カメラと間違われることで威嚇効果が期待できる

・電源不要なため設置場所を選ばない

・導入費用が安い場合が多い

 

ダミーカメラでは証拠となる映像が残せないため、本物の防犯カメラのなかに一部ダミーカメラを忍ばせるという使い方がおすすめです。

 

ただし、コストを重視するあまり簡素な作りのものを選ぶと、本物ではないことを知られて防犯効果が薄れてしまいます。ダミーカメラを使うときは、本物と見分けがつかない外見のものを選びましょう。

マンションの防犯カメラはクラウド型がおすすめ

クラウド型の防犯カメラは、データの取り扱いが簡単でおすすめです。

 

クラウド型とは、録画した映像をインターネット経由でクラウド上に保存できる防犯カメラのことです。通常の防犯カメラは、SDカードや外付けHDDなどの外部メモリに映像を保存しますが、クラウド型は外部メモリが必要ありません。

 

クラウド型の防犯カメラを採用するメリットは、主に以下の5点です。

 

・外部メモリを使用しないため省スペースで設置できる

・複数の防犯カメラの映像を1つのサーバーに保管できる

・外部メモリの故障・紛失・盗難のリスクがない

・消耗した外部メモリを交換する手間がかからない

・事件が起きたとき警察などにすぐデータを共有できる

 

複数の通信業者がクラウド型防犯カメラのサービスを提供しているので、気になる人はチェックしてみてください。

マンションの防犯カメラ導入にかかる費用

マンションの防犯カメラ導入にかかる費用

マンションの防犯カメラ導入にかかる費用

防犯カメラ導入にかかる初期費用は、カメラの機能・台数・設置場所などによって大きく変わりますが、おおよその費用相場は以下のとおりです。(※)

購入する場合

100,000~200,000円前後

レンタルする場合

20,000~95,000円前後

 

防犯カメラの初期費用には、カメラ本体代・周辺機器代・設置工事代・設定代などが含まれます。購入する場合は初期費用が高額になるものの、導入後のランニングコストが安いのが一般的です。一方レンタルでは、初期費用が安くランニングコストは高くなりやすいでしょう。

 

防犯カメラにかかるランニングコストの費用相場は、おおよそ以下のとおりです。(※)

電気代

3,600~4,800円前後(/年)

ハードディスク交換代

30,000~50,000円前後(/数年)

レンタル利用料

8,000~15,000円前後(/月)

 

最初に防犯カメラ本体を購入すれば、そのあとにかかる費用は電気代・ハードディスクの交換代程度で済みます。しかし、レンタルの場合は電気代・ハードディスク交換代に加えて月々の利用料が必要です。

 

※参照:中央防犯センター

マンションの防犯カメラの設置場所

マンションの防犯カメラの設置場所

マンションの防犯カメラの設置場所

マンションで防犯カメラを設置すべき場所は、以下の4カ所です。

 

・エントランス

・エレベーター

・駐車場

・ゴミ捨て場

 

それぞれの場所の特徴について、詳しく説明します。

エントランス

マンションのなかでもっとも人通りの多い場所が、エントランスです。来客や宅配業者など、マンションの住民以外も多く出入りするため、通る人の顔がしっかり写るよう防犯カメラを設置しましょう。

 

マンションのエントランスには、ひと目で防犯カメラだとわかるボックス型を設置するのがおすすめです。防犯対策がしっかりしているマンションだとわかれば、不審者が侵入しにくいでしょう。

エレベーター

エレベーターは、一時的に密室状態となるため第三者の目が届きにくい場所です。その分犯罪も起こりやすいので、防犯カメラは設置したほうがよいでしょう。

 

エレベーターに設置する防犯カメラは、より広い範囲を写せるドーム型がベターです。空間が狭くカメラで全体を捉えるのが難しい場合が多いので、できるだけ広角のものを選んでください。

駐車場

駐車場

駐車場

駐車場は、車上荒らしやいたずらが発生しやすい場所です。車の出入り口はマンションの敷地外につながっており、外から誰でも入れるつくりであることが多いもの。不審者が入って来やすい環境のため、防犯カメラが活躍します。

 

駐車場もエントランスと同じく、ボックス型のように威嚇効果が期待できる防犯カメラがよいでしょう。多くの場合屋外に取りつけるため、夜間でも人の顔を写せる赤外線暗視機能つきや、防塵・防水対応のものが向いています。

ゴミ捨て場

マンションのゴミ捨て場も第三者が入れる構造であることが多いため、不法投棄・盗難対策として防犯カメラを設置しましょう。

 

マンションでは、自治体で決められた収集日に限らず、いつでもゴミを捨てられる場合が多いものです。そのため、周辺の戸建て住宅のゴミが不法投棄されることがあります。

 

また、瓶・缶・衣類などの資源ごみは、売却目的の不審者に盗難されるケースも。ゴミ捨て場には、抑止効果が期待できるボックス型で、赤外線暗視カメラや防塵・防水対応のものを設置するのがおすすめです。

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラを設置する際の注意点としては、以下の3点が挙げられます。

 

・プライバシーを侵害しないようにする

・入居者からの許可を得るようにする

・防犯の観点で設置場所を見直す

 

それぞれの内容について、詳しく説明します。

プライバシーを侵害しないようにする

防犯のために24時間撮影していると、不審者だけでなく多くの人の顔や個人情報が写り込むことは避けられないため、プライバシーへの配慮が必要です。

 

防犯カメラによってプライバシーを侵害しないためには、各地方自治体で決められているガイドラインを守る必要があります。ガイドラインとは、防犯カメラの撮影範囲や画像データの取り扱いなどの基準が記されているものです。

 

個人情報保護委員会(※1)や経済産業省(※2)からも、防犯カメラの利用に関するガイドラインが発表されています。防犯カメラを設置する際は、必ず目を通しておきましょう。

 

※1参照:個人情報保護委員会:犯罪予防や安全確保のための顔識別機能付きカメラシステムの利用について

※2参照:経済産業省:カメラ画像利用活用ガイドブック

入居者からの許可を得るようにする

経済産業省のガイドラインでは、防犯カメラの設置を住民に周知することに関して、以下の6点のような内容が記されています(※)。

 

・防犯カメラに写り込み得る生活者全体の特性を分析すること

・生活者から理解を得るため、適切な方法で丁寧にコミュニケーションを取ること

・カメラ画像を利用するメリットなどを説明し、生活者の理解を得る努力をすること

・コミュニケーションに際し、生活者が理解しやすい表現を使うこと

・生活者が防犯カメラについて問い合わせられる連絡先を開示すること

・担当者が防犯カメラに関して生活者に一貫した説明・対応が行えるよう教育すること

 

以上のように、マンションで防犯カメラを設置する際は、全住民に対して適切な説明を行い許可を得ることが大切です。

 

※参照:

経済産業省:カメラ画像利用活用ガイドブック(4.2.1 生活者とのコミュニケーション)

防犯の観点で設置場所を見直す

防犯の観点で設置場所を見直す

防犯の観点で設置場所を見直す

防犯カメラを設置する際は、防犯効果をより高められるよう設置場所や向きに気を配りましょう。設置場所については先述しましたが、撮影範囲に影響するカメラの向きも大切です。

 

ボックス型・ドーム型など、防犯カメラのタイプによっても画角が異なります。設置したときにどこまでが写っているのか、実際の映像を確認しながら調整しましょう。

 

また、駐車場やゴミ捨て場などの屋外に設置するカメラは、太陽光の入り方にも注意する必要があります。方角によっては朝日や西日によって、写っている人がまったく判別できない可能性も。設置したあとは、時間帯を変えて写り方をチェックするのもおすすめです。

鑑定士コメント

.防犯カメラで設置NGな場所はどこでしょうか?防犯カメラは、侵入者に破壊されないよう大人の手が届きにくい場所に設置しましょう。近くにフェンスや柵があると、侵入者がよじ登ってカメラに手が届いてしまう可能性がありますので、フェンス等の近くは避けるのが良いでしょう。また、強い光が直接防犯カメラに当たると、その間の映像が記録できないため、太陽光や車のライトなどが当たりやすい場所への設置も不向きです。

まとめ:マンションの防犯カメラは被害者に不安を与えないよう配慮しよう

まとめ:マンションの防犯カメラは被害者に不安を与えないよう配慮しよう

まとめ:マンションの防犯カメラは被害者に不安を与えないよう配慮しよう

マンションには、住民の安全を守るため防犯カメラが必要ですが、プライバシーに配慮して設置することが大切です。それぞれの地方自治体や、国が発表しているガイドラインを確認しましょう。

 

防犯効果を高めるためには、防犯カメラの設置場所や向きにも気を配る必要があります。また、設置場所に適したカメラのタイプを選ぶことも重要です。画角・機能・威嚇効果があるかなどを踏まえて、より防犯効果を得られやすいものを設置しましょう。

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

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