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更新日:2023.02.24
登録日:2023.02.24
マンションのモデルルーム見学でのチェックポイントは?注意点も解説
マンションの購入を検討している人は、モデルルームの見学に関心があるのではないでしょうか。まだ購入するかわからないけれど、見学には行ってみたい!という人もいるでしょう。
この記事では、モデルルームの見学に行くなら知っておきたい知識やポイントを紹介しています。
ただ見学するのではなく実際に生活するイメージができるよう、モデルルームの見学についてを事前にチェックしておきましょう。
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マンションのモデルルームとは?
マンションのモデルルームとは?
モデルルームとは、マンションの購入を検討している人向けの見学用の部屋のことを指します。
新築マンションの場合、マンションの完成前に販売を始めることがあり、実際に生活をする際のイメージがしやすいよう設置される建物(モデル)のことです。
部屋の設備や広さ、仕様などを実際に触って確認できるため、間取りだけではわかりづらいイメージをチェックできます。
完成後のマンションでもモデルルーム見学ができる場合がありますが、その場合は日当たりやマンションの共用部分も確認できます。
マンションのモデルルームでできること
マンションのモデルルーム見学をするメリットは以下の通りです。
【マンション完成前の見学】
・設備の使いやすさや、生活する上での動線確認ができる
・鍵の種類など防犯面の確認ができる
・各部屋の広さを確認できる
・購入した場合の支払いのシミュレーションができる
マンション完成後の見学なら、上記に併せて以下のメリットもあります。
・マンション周辺の雰囲気や住みやすさが確認できる
・日当たりや景観、共用部分の確認ができる
賃貸であっても、引っ越しの際は実際に部屋の内覧をすることが重要です。購入するなら細かい部分までチェックしておく必要があるでしょう。
モデルルームの見学をしておくことで、実際に生活した場合のイメージが湧きやすくなるのがメリットです。
また家族で住んだ時のイメージがしやすくなるため、一緒に住む人と見学に行くのがおすすめ。
マンションのモデルルームの見学に予約は必要?
モデルルームの見学は予約優先です。予約なしで見学にいった場合は、順番待ちになったり断られたりとなる可能性があります。
希望日に見学したいなら、事前に見学予約を取っておくのがおすすめです。見学時間を確保してもらえるため、落ち着いてゆっくり見学できるのもメリットです。
また、スタッフが設備や間取りについて丁寧に説明してくれるので、購入を検討する上での質問などがしやすいでしょう。
見学の日時を決めておけば、その日までに質問したい内容をまとめておくことも可能です。できれば事前に担当者に伝えておけば、さらに充実した見学時間を過ごせます。
マンションのモデルルームを見学する流れ
マンションのモデルルームを見学する流れ
予約してからモデルルームの見学をする際の基本的な流れを、ステップごとに紹介します。マンションごとに詳細は異なりますが、おおまかに共通する流れを見ていきましょう。
1.見学予約をする
まずは、Webまたは電話で事前に予約をしましょう。実際にマンションの購入を検討しているなら予約しておくのがおすすめです。
また時間に制限がある場合は、予約時に伝えておくといいでしょう。短時間でも重要な部分を説明できるよう対応してくれるはずです。
2.予約時間に受付をする
予約当日はまず受付から行います。受付ではほとんどの場合、家族構成や予算などのアンケート記入が必要です。
3.マンションについての説明を受ける
受付が済むと、マンションについてスタッフが説明してくれます。この時にチェックしておくべきポイントは以下の通りです。
・周辺環境について(利便性など)
・住戸数や何階建てか、駐車場の有無や場所
・価格帯と入居時期
・それぞれの間取り
上記以外にも聞いておきたいことがあれば、質問してみましょう。災害が起きた場合の避難場所や経路、立地場所の特徴も聞いておくのがおすすめです。
4.モデルルームの見学をする
説明が終わったら、モデルルームの見学を行います。見学時は実際に生活することを想像しながらひとつひとつ見ていきましょう。
見学前にチェックしておきたい場所やポイントをまとめておくと便利です。間取りや設備だけでなく、日当たりや換気などについてもチェックしておくといいですね。
またモデルルームの見学は、一緒に住む人全員で行うのがおすすめです。みんなでチェックすることでさまざまな視点から実際に生活したときのイメージができます。
5.支払いのシミュレーションをする
モデルルームの見学が終わったら、スタッフが実際に購入した場合の支払いシミュレーションをしてくれます。
住宅ローンを利用した場合の支払額や金利、ローン回数・年数などのシミュレーションなど。費用面での相談にも乗ってくれるので、不安な点があればできる限り質問しておくのがおすすめです。
鑑定士コメント
今はコンプライアンス意識も高まり、強引な営業をする会社は少なくなりました。大手不動産会社ほどその傾向があります。ただし、会社によってカラーがあり、マンションの魅力を伝えたいと熱の入った営業担当者を多く揃えている会社や、ソフトに接客する女性の営業担当が多い会社など、様々です。初体験の方は、口コミなどを参考に、まずは自分に合いそうな大手不動産会社の中からモデルルームへ行って、見学体験をしてみることをおすすめします。また、最近は面白い取り組みとして「接客のない自由見学」を開催する会社もあります。
マンションのモデルルームの見学でチェックしておくべきポイント
マンションのモデルルームの見学でチェックしておくべきポイント
モデルルームを見学する際に抑えておきたいポイントは以下の7つです。
間取りや生活動線は使いやすいか
部屋の広さは十分かどうか
玄関のセキュリティは問題ないか
設備が使いやすいかどうか
収納スペースの広さと使い勝手はどうか
十分な日当たりがあるか
遮音性は問題ないか
上記のチェックポイントについてひとつずつ見ていきましょう。
間取りや生活導線は使いやすいか
まずは間取りを実際に見てチェックし、生活しやすいかどうかイメージすることが重要です。部屋は広ければ良いというわけでなく、使いやすさや動きやすさが大切なポイント。
窓や柱の位置、部屋と部屋をつなぐスペースなど細かい部分をチェックし、生活する上で支障がないかどうか判断しましょう。
特定の場所に置きたい家具がある場合、事前に大きさを測っておくのもおすすめです。玄関から搬入しやすいかどうかも確認してください。
部屋の広さは十分かどうか
生活する人の人数によって必要な広さは異なります。単純に部屋が広いだけでなく、天井の高さや窓の大きさなど、生活する上で十分な広さを感じられる作りかどうかもチェックしましょう。
モデルルームには家具や家電が設置されていることも多く、実際の生活をイメージしやすくなっています。しかし、部屋を広く見せるために、小さめの家具を置いている場合もあるため注意が必要です。
感覚だけでなく、実際にメジャーで部屋の広さを測れるようにしておくと安心できます。
玄関のセキュリティは問題ないか
玄関のセキュリティは問題ないか
セキュリティも重視したいポイントです。玄関の鍵の種類や、窓の鍵やガラスの種類などを聞いておくのがおすすめです。
1階や2階などの低層階に住む可能性がある場合は、ベランダや廊下に面した窓のセキュリティがどうなっているか聞いておくのも良いでしょう。
マンションによっては低層階のみベランダや窓にシャッターが付いていたり、ベランダの塀が高くなっていたりすることがあります。
マンションの玄関ドアについては、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
マンションの玄関ドアはリフォームできる?注意すべきポイントと工事方法を解説
設備が使いやすいかどうか
生活動線のチェックと同じくらい重要なのが設備の位置や数、使いやすさです。コンセントの数や場所、テレビ端子やインターネット端子の場所などを確認しておきましょう。
引っ越してからテレビを置きたい場所にテレビ端子が無かったり、遠かったりすることは起こり得ます。
またキッチンやお風呂、シンクなどの水回りの設備もしっかり見ておきましょう。実際に使用することをイメージし、使いやすいかどうか確認してください。
マンションの設備も物件の価格に含まれています。そのため、使わない設備が出てくるともったいないですよね。どの設備もしっかり使えるかどうかを確認するのが大切です。
マンションのキッチンについては、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
マンションのキッチンはリフォームできる?費用の相場と種類を詳しく紹介
収納スペースの広さと使い勝手はどうか
クローゼットや靴箱などの収納スペースは見落としやすい箇所なので、チェックを忘れずに行いましょう。生活していると物が増えてきます。
収納スペースが十分でないと、部屋が狭くなってしまったり生活しにくくなってしまったりすることも。
靴箱は意外と重要で、ブーツなどの大きな靴が収納できるスペースがあるかどうか確認しておくと安心です。棚が可動式になっていると便利です。
十分な日当たりがあるかどうか
忘れずにチェックしておきたいのが日当たりと風通しです。日当たりや風通しはマンションの階数によっても異なります。
マンション完成前のモデルルームの場合は、住戸のベランダや玄関、窓の方角を確認しておくと良いでしょう。間取り図や模型などを見てチェックするのもおすすめです。
また収納スペースや部屋の隅など、湿気が溜まりやすい場所がありそうかどうかもスタッフに聞いておくと安心です。ベランダや窓からの景観も確認しておきましょう。
遮音性は問題ないか
マンションは集合住宅です。遮音性が低いとトラブルに発展しかねません。音に注意しながら生活をしなければいけなくなる可能性もあります。
とくに寝室や子供部屋など、遮音性に問題はないかどうかも確認しておきましょう。フローリングなどの床の素材を聞いておくのもおすすめです。
マンションの周辺環境のチェックも必須です。駅やスーパー、病院などに通いやすいか、雰囲気や治安は悪くないかなどを確認しておきましょう。
中古マンション内見時の便利なリストは、以下からダウンロードできます。ぜひ活用してください。
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鑑定士コメント
こればっかりは正解がなく、人それぞれと言えるでしょう。マンション探しを婚活のお見合いに例える人もいます。1度目でピッタリの相手に出会える人もいれば、何十人も会ってようやく出会える人もいます。条件をかなり細かく決めている人は少ない回数で済むかも知れませんが、条件が広めの方は、見学の回数を重ねるごとに自分のニーズや条件が明確になってくる面もあります。また、ご自身の性格にもよります。たくさんのモデルルームを見てしまうと、決めきれないばかりか、冷静な判断と賢い選択ができなくなってしまう性格の方は、あらかじめ厳選して5件以内の見学を推奨します。さらに、おすすめするのは、新築マンションと中古マンションの両方を見学することです。新築を希望の方も中古を見学してみたり、中古を希望の方も新築を見学すると、新しい発見や知見が高まり、マンション選びの目が肥えますよ。
マンションのモデルルームを見学するときの注意点
マンションのモデルルームを見学するときの注意点
モデルルームを見学する際に注意しておく必要があるのは以下の3つです。
・モデルルームは標準仕様ではないものが多く含まれている
・時間帯によってイメージが変わる
・希望する間取り以外の部屋を見学する場合がある
チェックするべきポイントと注意点を頭に入れておき、見学するのがおすすめです。
モデルルームは標準仕様ではないものが多く含まれている
モデルルームには家具や家電、設備などが設置されていることが多くなっています。しかしそれらがすべて標準仕様であるとは限りません。
モデルルームによってはオプションで追加する設備が含まれている場合があります。
モデルルームの設備を見て入居や購入を決めるのは危険です。標準仕様では備わっていない設備があるかどうか確認しておきましょう。
時間帯によってイメージが変わる
モデルルームに限らず、マンションの内見や見学は時間帯によってイメージが変わります。雨の日なのか晴れの日なのかによってもイメージは変わってくるでしょう。
時間帯や天候を加味した上でチェックするのが良いですが、一番おすすめなのは何回か見学に行ってみることです。
時間帯を変えたり天候の良い日・悪い日に見学したりすることで、実際に生活した場合のイメージが湧きやすいかもしれません。
とくにマンション完成後のモデルルーム見学の場合、雨の日に見学し湿気が溜まりやすい場所がないかを確認するのもおすすめです。
希望する間取り以外の部屋を見学する場合がある
マンションの完成前に行われるモデルルーム見学会の場合、間取りや設備が希望している住戸と異なる場合があります。
マンション内でタイプの違う住戸がある場合でも、すべてのタイプの間取りを設営している可能性は低いでしょう。
また階数によって風通しや日当たりも異なるため、実際に住む住戸とモデルルームには多少の違いがあることは理解しておく必要があります。
マンションの構造上、同じタイプの住戸でも柱の位置などが変わる場合もあるでしょう。
モデルルームと実際の住戸と致命的な違いが起こらないよう、気になる点は質問しておくのがおすすめです。
複数のマンションのモデルルームを見学してみよう
複数のマンションのモデルルームを見学してみよう
モデルルームへ行くと、きれいな外観や内装・設備にテンションが上がってしまうものです。そこで実際に生活するイメージをするならなおさらワクワクするでしょう。
しかし感覚だけで購入を決めるのは危険です。冷静にチェックポイントを確認し、理想の暮らしができるかどうか検討しなければいけません。
希望のマンションを見つけるためには複数のモデルルームへ見学に行き、それぞれのメリット・デメリットを書き出しておくのもおすすめです。
気に入ったモデルルームがあれば、何回か足を運びしっかり確認して実際に住んだ時とのギャップが小さくなるよう行動してください。
不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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