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更新日:2025.01.28
登録日:2025.01.28
キッチンの吊り戸棚は後付けできるの?設置するときの注意点をわかりやすく解説
キッチンの収納スペースが足りないと感じていませんか。そんなときに役立つのが「吊り戸棚」です。
吊り戸棚を付けると収納力がアップし、キッチンがすっきり片付くだけでなく、使いやすい空間に早変わりします。
では、吊り戸棚は後付けできるのでしょうか。この記事では、吊り戸棚の後付けが可能かどうかや費用の目安、メリット・デメリット、設置時のポイントを詳しく解説します。
キッチンをもっと便利で使いやすくしたい方は、ぜひ参考にしてください。
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キッチンの吊り戸棚は後付けできる
キッチンの吊り戸棚は後付けできる
キッチンの吊り戸棚は、後付けすることができます。
後付けなら、デザインや素材、サイズを自由に選べるので、キッチンの雰囲気を自分好みにアレンジできます。収納力を増やしながら、キッチン全体をすっきり見せることも可能です。
生活スタイルや収納ニーズが変わっても対応しやすいのも、後付けの魅力です。例えば、家族が増えたり、趣味で使う道具が増えたりしたときにも、便利です。
必要に応じて、暮らしに合った収納スペースを作ることができます。
キッチンをより便利で使いやすくしたい方には、後付けできる吊り戸棚がおすすめです。
キッチンの吊り戸棚を後付けする場合の費用目安
キッチンの吊り戸棚を後付けする場合の費用目安
吊り戸棚を後付けする際、本体の価格に加えて、施工費用や古い棚の撤去費用が発生することもあります。以下では、それぞれの相場について解説します。
・本体費用と施工費用の相場
・撤去費用の相場
本体費用と施工費用の相場
吊り戸棚を後付けする際の費用の目安は、6万〜40万円です。この金額には「本体価格」と「取り付け工賃」が含まれます。
ただし、以下の要素によって費用が変動する点には、注意が必要です。
・吊り戸棚の種類
・設置場所の状況
特に下地補強が必要な場合や、自動昇降タイプの場合は、追加費用が発生する可能性が高くなります。
費用は選ぶタイプによって大きく異なるため、まずはリフォーム会社に相談し、見積もりを取るのがおすすめです。
以下に、費用の目安をまとめたので、参考にしてください。
撤去費用の相場
キッチンの吊り戸棚を撤去する際の費用は、「3万〜10万円程度」が相場です。この中には、吊り戸棚の解体撤去費用、撤去後の処分費用、そして壁紙補修費用が含まれます。
壁紙の張り替え費用は、新しく張り替える面積や壁紙のグレードによって異なります。部分的な張り替えなら8,000〜1万円程度、キッチン全体の場合は2万5,000〜3万円が目安です。
さらに、出張費や交通費などの諸経費が加算されることもあります。
事前にリフォーム会社に見積もりを依頼し、詳細な費用を確認することをおすすめします。
鑑定士コメント
キッチンの吊り戸棚はDIYでも後付けできるのでしょうか?
キッチンの吊り戸棚はDIYでも取り付け可能です。ただし、設置場所に「下地があること」が前提です。下地があれば、吊り戸棚を購入し、ビス用の穴を開けて固定するだけで取り付けられます。下地がない場合は補強工事が必要ですので、この場合は業者に依頼したほうが安心です。なお、吊り戸棚は意外に重いので、作業は2人以上で行うことをおすすめします。
キッチンの吊り戸棚を後付けするメリット
キッチンの吊り戸棚を後付けするメリット
キッチンに吊り戸棚を後から取り付けると、次のようなメリットがあります。
具体的なメリットは、以下の4つです。
・収納力がアップし、キッチンがすっきり片付く
・調理中の動線がスムーズになる
・デッドスペースを有効活用できる
・キッチンデザインのアクセントになる
収納力がアップし、キッチンがすっきり片付く
キッチンの吊り戸棚を後付けする一番のメリットは、収納スペースがアップすることです。
普段使わない土鍋やお重、保存食などを収納することで、カウンターや調理台がすっきり片付きます。
よく使うものは手の届きやすい位置に、あまり使わないものは上の方に収納するなど、用途に合わせて整理整頓がしやすい点も魅力です。
限られたスペースを有効に活用できるため、狭いキッチンでも十分な収納力を確保できます。
吊り戸棚は、収納力を増やせるだけでなく、キッチン全体をすっきり見せてくれる便利なアイテムです。
調理中の動線がスムーズになる
調理中の動線がスムーズになることも、吊り戸棚を設置するメリットの一つです。
よく使う調理器具や調味料を手が届く位置に収納できるので、必要なときにさっと取り出せて、無駄な移動を減らせます。
また、床や低い位置に置く収納とは異なり、吊り戸棚は作業動線を邪魔しません。調理中の動きもスムーズになり、家事の効率もアップします。
収納力を増やしながら、調理中の動きを効率化できることが、吊り戸棚の大きな魅力です。上手く活用すれば、料理もよりはかどるでしょう。
デッドスペースを有効活用できる
吊り戸棚の魅力は、キッチン上部のデッドスペースを活用できることです。天井や壁の上方に設置するため、キッチンの床やカウンターを使わずに収納スペースを増やせます。
収納スペースが増えれば、普段あまり使わない土鍋やすし桶、季節限定で使うお重などを上部にしまえます。キッチン下部のキャビネットや調理台を広々と使えるようになるのは、大きな魅力です。
また、吊り戸棚は食器棚やラックと違い、設置場所に悩む必要がありません。
収納不足を解消しながら、空間を無駄なく活用できる便利なアイテムです。
キッチンデザインのアクセントになる
吊り戸棚を設置すると、キッチンのデザインが一段と引き立ちます。
吊り戸棚はデザインやサイズの選択肢が豊富で、システムキッチンと色やデザインを揃えることも可能です。床から天井まで統一感のある空間が作れ、キッチン全体がまとまり、洗練された印象を演出できます。
また、「高級感のあるキッチン」や「ナチュラルな雰囲気のキッチン」など、好みに合わせたスタイルを実現することも可能です。
見た目にもこだわりたい方にとって、吊り戸棚は実用性とデザイン性を両立する、理想的なアイテムです。
キッチンの吊り戸棚を後付けするデメリット
キッチンの吊り戸棚を後付けするデメリット
キッチンの吊り戸棚には多くのメリットがありますが、デメリットも見逃せません。ここでは、吊り戸棚を後付けする際に注意すべき4つのデメリットをご紹介します。
・取り付け位置が高いと使いづらい
・重量制限がある
・キッチンが閉鎖的に見えやすい
・設置には壁の補強が必要な場合がある
取り付け位置が高いと使いづらい
吊り戸棚は収納力が大きな魅力ですが、高い位置に設置されるため、使いづらいと感じることもあります。
特に上段は手が届きにくく、頻繁に使う物を収納すると、取り出すたびに踏み台を準備しなければなりません。背の低い方や女性にとっては、特に負担になるでしょう。
また、吊り戸棚は頭上にあるため、出し入れの際に物が落下するリスクもあります。重い物や壊れやすい物の収納は避け、小物は収納ボックスを活用するなど、安全面での工夫が必要です。
快適に使うためには、あまり使わない物を収納するか、昇降機能付きの吊り戸棚を選ぶといいでしょう。
重量制限がある
キッチンの吊り戸棚には重量制限があります。一般的な棚板1枚あたりの耐荷重は約20kgです。
制限を超える重さの物を収納すると、棚板が破損したり、最悪の場合には吊り戸棚全体が落下する危険があるため、注意が必要です。
特に、重い物を一箇所に集中させると負荷が偏り、棚板や吊り戸棚の劣化を早める原因になります。収納する際には、重さを均等に分散させましょう。
キッチンが閉鎖的に見えやすい
キッチンが閉鎖的に感じられる場合があることも、吊り戸棚を設置するデメリットです。
特にダイニングやリビングと対面しているキッチンの場合、上部の空間が吊り戸棚で遮られることで、開放感が損なわれやすくなります。「圧迫感がある」「以前より狭く感じる」という声も少なくありません。
また、後付けする場合は、既存のキッチンデザインとのバランスが取れず、ダイニングとの一体感が失われてしまうこともあります。
部屋全体が狭く感じたり、光が遮られてキッチンが暗くなったりする点は、吊り戸棚の欠点です。
設置には壁の補強が必要な場合がある
吊り戸棚を取り付ける際、壁の強度が不足している場合には補強が必要になることがあります。特に、石膏ボードや薄い合板の壁では、吊り戸棚の重さを支えきれないケースが多いです。
配管や電線が通っている場所では、取り付けが難しくなる場合もあります。無理に設置すると、配管や電線に損傷を与える可能性があるため、注意が必要です。
補強工事を行う際の費用は、5万~10万円程度が目安です。不安な場合は、専門業者に相談して壁の状態をしっかり確認してもらいましょう。
適切な補強を行うことで、安全で長く使える吊り戸棚を設置できます。
吊り戸棚を後付けで設置するときのポイント
吊り戸棚を後付けで設置するときのポイント
キッチンに吊り戸棚を後付けする際は、使いやすさを考慮しないと、かえって不便なものになりかねません。使い勝手の良い吊り戸棚にするために、設置時に押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
・位置は目線より10〜15cm上がおすすめ
・コンロから100cm以上離す
・昇降式の戸棚を選ぶ
・透明な扉の吊り戸棚を選ぶ
・耐荷重を確認する
位置は目線より10〜15cm上がおすすめ
吊り戸棚を設置する高さは、目線より10〜15cm上が理想的です。この高さなら、頭をぶつける心配がなく、手も届きやすいので使い勝手が良くなります。
また、収納している物が視界に入りやすく、必要な物をスムーズに取り出せるのも大きなポイントです。
設置位置は、家族の身長やキッチンの天井の高さを考慮して調整することが重要です。天井が高い場合は、吊り戸棚と天井の間にスペースを空けるか、縦長のデザインを選ぶとバランスよく仕上がります。
吊り戸棚の位置をしっかり考えて設置すれば、使いやすさが格段にアップします。
コンロから100cm以上離す
吊り戸棚を設置する際には、コンロとの距離をしっかり確保しなければなりません。
火災予防条例によって、コンロから100cm以上離して設置するよう定められているためです。(※)
ルールを守ることで、熱や火の影響を避け、安全に使えるキッチンになります。特にレンジフードの近くに吊り戸棚を設置する場合は、注意が必要です。
適切な距離を保たないと火災リスクが高くなるだけでなく、地域の基準に違反してしまう可能性もあります。
吊り戸棚を取り付けるときは、コンロとの距離をきちんと確認して、安全性を第一に考えましょう。
※参照:東京消防庁
昇降式の戸棚を選ぶ
吊り戸棚を設置するなら、昇降式の戸棚がおすすめです。必要なときだけ棚を下に降ろせる仕組みなので、物の出し入れがとてもラクになります。
背の高さに関係なく使えるので、高齢者の方や身体が不自由な方でも利用できる点も魅力です。
昇降式には手動タイプと電動タイプがあります。電動タイプなら、ボタンを押すだけで棚が自動的に降りてくるので、踏み台を用意する手間がかかりません。さらに、水切り付きのモデルを選べば、シンク回りがすっきりし、キッチンがより快適になります。
通常の吊り戸棚より価格は少し高くなりますが、長く快適に使える点を考えると、選ぶ価値は十分あるでしょう。
透明な扉の吊り戸棚を選ぶ
キッチンに吊り戸棚を後付けするなら、透明なガラス扉がおすすめです。
中に何が入っているかが一目でわかるので、物を探す手間がぐっと減ります。自然に収納を活用するようになるので、入れっぱなしになってしまう心配も少なくなるでしょう。
クリアガラスを選べば、キッチン全体が明るく開放的に見え、部屋が軽やかな印象になります。吊り戸棚のデメリットであるキッチンが閉鎖的に見える点も、解消できます。
透明な扉は、見た目が美しく、使いやすさも抜群なので、吊り戸棚の扉にぴったりです。
耐荷重を確認する
吊り戸棚を安全に使うためには、耐荷重をしっかり確認することが大切です。メーカーによって耐荷重は異なりますが、一般的に棚板1枚あたり約20kgが目安とされています。
製品の仕様や取り扱い説明書をよく確認し、収納する物の重さに注意しましょう。
また、重い物を一箇所に集中させず、棚全体に均等に載せることも重要です。重さが偏ると、棚板や吊り戸棚自体に負担がかかり、劣化や破損の原因になる可能性があります。
重い物は吊り戸棚ではなく、下部キャビネットなど別の収納場所に置くのが安心です。軽い物を中心に収納すれば、吊り戸棚を安全に、そして長く使い続けることができます。
長く安心して使うためには、メーカーごとの耐荷重基準を守り、適切な使い方を心がけてください。
鑑定士コメント
分譲マンションや賃貸でもキッチンに吊り戸棚を後付けすることはできるのでしょうか?
分譲マンションや賃貸でも吊り戸棚の後付けは可能です。ただし、賃貸物件では退去時の原状回復費用が発生しないよう、設置方法に注意が必要です。マンションの壁にビス固定ができない場合は、吊り戸棚の左右や背面に補強板を追加したり、天井からの吊り下げ方式を採用したりする方法があります。これらの代替設置方法では使い勝手が悪くなることもありますが、昇降機能付きの棚を選ぶことで改善できます。
まとめ:キッチンへの吊り戸棚の後付けは、設置する種類や高さに気を付けよう
まとめ:キッチンへの吊り戸棚の後付けは、設置する種類や高さに気を付けよう
キッチンの吊り戸棚は後付け可能で、収納力を増やし、空間を有効活用できる便利なアイテムです。ただし、設置にはいくつか注意すべきポイントがあります。
設置位置は目線より10〜15cm上の高さがおすすめです。この高さなら、頭をぶつける心配がなく、手も届きやすいため使いやすくなります。また、昇降式の棚や透明な扉を選ぶと、見た目も使い勝手もさらに良くなります。
安全性を確保することも忘れてはなりません。コンロとの適切な距離を保ち、耐荷重をしっかり確認してから設置しましょう。
吊り戸棚を上手に活用して、すっきり片付いたキッチンで、楽しい時間を過ごしましょう。
#キッチン #戸棚 #追加 #収納
不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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