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更新日:2024.09.12
登録日:2022.12.20
マンションの駐車場は何種類?メリットやデメリットも詳しく紹介
「マンションの駐車場はどのように選べばいい?」
「さまざまなタイプの駐車場があるけどそれぞれのメリットを知りたい!」
と考えていませんか?
マンションを購入するとき、車を所有している人は駐車場を探しますよね。多くのマンションには駐車場が設置されていますが、種類がさまざまあってこれでよいのかなと、疑問に感じる人もいるでしょう。
そこでこの記事では、マンション駐車場の種類やそれぞれのメリットデメリット、トラブルや注意点まで詳しく解説していきます。マンション駐車場を安心して利用できるようになるので、悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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マンション駐車場は誰でも使えるの?
マンション駐車場は誰でも使えるの?
マンションの駐車場は基本的には誰でも使えます。とはいえ、マンションや地域によっては設置数や設置の有無に違いがあるので必ずしも使えるとは限りません。
例えば、土地が高額な都心などの都市部では駐車場の台数が少ないケースが多いです。逆に地方であれば、部屋数よりも多くの駐車場が用意されているマンションもあります。
また、マンションによっては入居者しか貸していないものや、1世帯1台までなどの規約が設定されている場合もあります。ほとんどのケースで誰でも借りれますが、マンションによって条件が違うのでよく確認しておきましょう。
マンション駐車場の所有権と利用権
マンション駐車場の所有権と利用権
マンションの駐車場は基本的に共用部分であり、各区分所有者が持分を有しています。しかし、過去に駐車場の所有権を住居の分譲とは別に販売していたことがありました。
本来であれば、管理組合に対価を払うことで利用権を得ることが一般的です。しかし、分譲時に所有権を購入した居住者は、管理組合に対価を払うことなく、または安価で駐車場を利用していることが多いです。
そのため、管理組合側に駐車料金が払われず駐車場維持に不都合が生じるといった問題が発生しています。現在では駐車場を分譲する販売方式は採用されていませんが、専用使用権付きの物件が売却されていることもあるため、マンション駐車場の所有権や利用権について、きちんと確認しておきましょう。
マンション駐車場の種類
マンション駐車場の種類
マンション駐車場の種類には主に以下の3つがあります。
・平面駐車場
・自走式立体駐車場
・機械式立体駐車場
それぞれの特徴やメリットデメリットを紹介します。また、マンション駐車場の種類ごとの普及については、以下の表も参考にしてみてください。
平面駐車場
平面駐車場は平置き駐車場とも呼ばれる駐車場です。使いやすく多くの住宅やお店でも採用されています。
メリット
平面駐車場のメリットは以下の通りです。
・車の出し入れがしやすい
・どんな車でも駐車できる
平面駐車場は機械式駐車場などのように、機械の操作が不要です。そのため、車の出し入れがしやすく短時間で行えます。頻繁に車を使う人に向いている駐車場です。
また、平面駐車場にはサイズの制限がないので、どんなタイプの車でも利用できます。車を買い替えても駐車場を変更する必要がないのもメリットです。
デメリット
平面駐車場のデメリットは以下の通りです。
・車が汚れやすい
・料金が高めに設定されていることが多い
平面駐車場の特徴として、車が外にむき出しの状態なので、雨風や砂ほこりなどの影響を受けやすいです。地域や場所によっては車が汚れたり、粉塵などで傷ついたりする恐れもあります。
また、機械式駐車場と併設されている場合は、平面駐車場のほうが人気があるため料金が高めに設定されているケースが多いです。
自走式立体駐車場
自走式立体駐車場は、ショッピングモールや大型マンションでよくみられる自分で車を運転して出し入れするタイプの駐車場です。
メリット
自走式立体駐車場のメリットは、以下の通りです。
・車の出し入れが比較的簡単
・汚れや被害の影響を受けにくい
自走式立体駐車場も、比較的車の出し入れが簡単なのがメリットといえます。階層が多い駐車場だと移動に時間はかかりますが、大抵の駐車場であればスムーズに出し入れが可能です。
また、屋根がついていて周りが覆われているため、雨風などの影響を受けにくいのもポイントです。
デメリット
自走式立体駐車場のデメリットは以下の通りです。
・利用できる車に制限がある
・料金が高い
デメリットとしては、利用できる車に制限があることでしょう。自走式立体駐車場は車高の制限があるものがほとんどなので、車種によっては利用できません。
設置にかかった費用やメンテナンスなどにより、料金が高いのもデメリットです。多くの駐車場は、平面駐車場よりも料金が高めに設定されています。
機械式立体駐車場
機械式立体駐車場
機械式立体駐車場は、立体の駐車場ですが自走式とは違い機械に車を乗せて駐車するタイプです。都市部に多い駐車場で、平面駐車場と併設しているマンションもあります。
メリット
機械式立体駐車場のメリットは以下の通りです。
・盗難やイタズラがされにくい
・他の車にぶつけられにくい
機械式駐車場の大きなメリットは、盗難やイタズラなどの被害に遭いにくいことです。駐車場には柵が設置されていて、機械を操作しなければ車に接触できません。そのため、外部からの被害を最小限に抑えられます。
また、機械が自動で車を定位置に動かしてくれるので、他の車とぶつかる心配もありません。
デメリット
機械式駐車場のデメリットは以下の通りです。
・車の出し入れに時間がかかる
・利用できる車が限られている
車の出し入れに機械の操作が必要なため、時間がかかるのが気になります。多くの機械式駐車場では、ゲートを開いた後に車を出庫できる位置に動かす、またゲートを閉めるという、3段階の操作が必要です。
車を出し入れする度に時間がかかるので、頻繁に車を利用する人は面倒に感じる可能性もあります。
また、車高・車幅に制限があるため、車のサイズによっては利用できません。車を買い替えるときにも注意が必要です。
マンション駐車場料金の相場
マンション駐車場料金の相場
マンション駐車場料金は、さまざまな要素によって決められています。ここでは、駐車場料金について下記の内容を解説します。
・地域別の料金相場
・駐車場料金に影響する要素
地域別の料金相場
マンション駐車場料金の相場は、地域によって約5,000円〜3万円と大きく差があります。土地の価格やマンションの規模によっても相場は変わるので注意が必要です。
特に都心では、3〜5万円の料金がかかる駐車場も存在します。駐車場の料金は、地域によって月々の収支に大きく影響する要素です。
マンションの費用だけを気にして駐車場料金を確認していないと、収支の計画が崩れてしまう可能性があります。エリアごとに相場を確認し、マンションを購入する際は駐車場料金も加味して終始計画を立てましょう。
駐車場料金に影響する要素
駐車場料金は、主に地価やマンションの規模によって決まります。その他の要素としては、下記のようなものが考えられます。
・駐車場の種類
・使用率
駐車場料金は、駐車場の種類によって料金が変わることがあります。例えば、平面や自走式の駐車場は、機械式の駐車場と比べて料金が高くなりがちです。
また、駐車場の使用率も料金に影響します。使用率が低いと、維持管理のための一人ひとりの負担が大きくなるため駐車場料金が高くなる可能性があります。
マンション駐車場のトラブルとその対策
マンション駐車場のトラブル
マンション駐車場のトラブルについて、不安や疑問を持つ人も多いと思います。こちらでは、トラブルの例を4つ紹介します。
・無断駐車
・駐車場内でのトラブル
・機械式駐車場のトラブル
・犯罪や防犯関連のトラブル
あらかじめトラブルについて理解して、被害に遭わない対策をたてるのがおすすめです。
無断駐車
マンション駐車場のよくあるトラブルの1つに、無断駐車があげられます。本来自分の車を駐車するスペースに、他の車がいて止められないという状況です。
無断駐車は、平面駐車場などどの車でも敷地に入れる駐車場で起こりやすいトラブルです。無断駐車があったときは、ナンバープレートや車種など車の特徴をメモして、管理組合に相談しましょう。
ポールを置く、注意書きを設置するなどの対処を行うケースが多いです。
マンションの管理組合については、以下の記事で説明しています。
マンションの管理組合とは?役員の役割やよくあるトラブルも紹介
駐車場内でのトラブル
駐車場内でのトラブルも、マンション駐車場で起こりえます。具体的には、駐車場内での交通事故や駐車中の車との事故などです。
特に多いのが、気付かないうちにドアやサイドミラーに他の利用者がぶつかるなど、傷がつくケースです。事故が発生、発覚したときは管理会社に連絡して対処をしてもらいましょう。
機械式駐車場のトラブル
機械式駐車場のトラブル
駐車場内でのトラブルも、マンション駐車場で起こりえます。具体的には、駐車場内での交通事故や駐車中の車との事故などです。
特に多いのが、気付かないうちにドアやサイドミラーに他の利用者がぶつかるなど、傷がつくケースです。事故が発生、発覚したときは管理会社に連絡して対処をしてもらいましょう。
犯罪や防犯関連のトラブル
マンションや駐車場の場所によっては、防犯や防犯関連のトラブルが起こるかもしれません。車上荒らしや車を傷つける行為など、誰でも車に近付ける平面駐車場では、対策が必要なケースもあります。
防犯カメラを設置する、防犯カメラ設置を警告する看板や貼り紙を用意するなど、対策があると安心です。
鑑定士コメント
平面駐車場では余裕のあるスペースが確保されていないと、隣の車との接触事故がリスクとして出てきます。また、駐車場の位置、監視カメラの有無によっては自ら車載監視機能付きドライブレコーダーなどで防犯の対処には気をつけておく必要があります。
また、機械式駐車場では、車のサイズを守らないと自車のトラブルだけでなく、機械本体まで損傷させ管理組合から損害額を請求されることもあり得ますので注意が必要です。ルールを守り、できる限りの対処をしておくと、安心して利用できます。
マンション駐車場に関する注意点
マンション駐車場に関する注意点
マンションの駐車場における注意点として、住戸と駐車場までの距離があります。一戸建ての場合、玄関を出てすぐの場所に駐車スペースがある場合がほとんどですが、マンションの場合は出入り口から駐車場や自分の車まである程度距離があることが多いです。
また、自分の住戸の玄関からの距離を考えると、さらに遠くなります。そのため、重いものを運ぶ際は歩く距離が長く大変と感じてしまうこともあるでしょう。利便性が高いとは限らない点に注意が必要です。
また、駐車場の空き状況にも注意しなければなりません。というのも、駐車場はマンションの収入源の1つになっています。マンション駐車場の使用料は、マンションの管理費や修繕積立金にあてられる仕組みです。
そのため、もし空きが多い駐車場の場合はマンションの収支がコントロールできなくなります。収支がマイナスになると住人に負担がいくため、あらかじめ駐車場の空き状況を確認しておきましょう。
鑑定士コメント
マンションの駐車場事情で知っておくべきポイントは何でしょうか?近年は若者の車離れが進んでいることから、マンション駐車場の空きが問題になっているケースもあります。特に立体駐車場は平面駐車場よりも維持管理コストがかかるため、稼働率の低いマンションは管理組合の決議により撤去するケースも増えてきました。
マンション選びをするときは、マンション駐車場の状況を確認して、管理費が割高になっていないか、管理組合の経営にマイナスが出ていないかまで確認すると、安心して暮らせます。
まとめ:マンションを買うなら駐車場事情もしっかり確認しておこう
まとめ:マンションを買うなら駐車場事情もしっかり確認しておこう
マンションを買うときは、駐車場事情もしっかり確認しておきましょう。駐車場の種類によってメリットデメリットが存在するので、自分の目的にあったものを選ぶのが快適に暮らすコツです。
また、あらかじめトラブルの対策や注意点を理解しておくことで、より安心してマンション駐車場を利用できます。まずはマンション駐車場の3つの種類を理解して、自分にあったタイプの駐車場を選びましょう。
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不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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