マンションに関する疑問や悩み ありませんか?2020/2/9

(最終更新日: 2020年2月8日)

 

エントランスが自動的(オートマチック)に施錠(ロック)できる仕組み(=オートロック)が付いたマンションも最近では増えてきました。マンションを検討している際にはオートロックのあるマンションにするのか悩むこともあるでしょう。オートロックのメリット・デメリットや注意点を知り、マンション選びに役立てていきましょう。

 

 

 

そもそもオートロックマンションとは?概要と種類

オートロックとは、エントランスにある扉が自動的に施錠される仕組みのことです。鍵を持つ入居者のみが入れる状態にできるため、防犯の面で役立ちます。入居者がマンションに入る際には、専用の鍵や暗証番号を使って開錠でき、それ以外の方がマンションに入る際にはインターホンを使って呼び出し、部屋の中にいる方に開錠してもらいます。マンションから出る際には自動もしくはボタンを押すと扉が開く仕組みです。オートロックの概要に関してはご存知の方も多いでしょうから、今回は種類について見ていきましょう。

オートロックにはいくつか種類があるのですが、ここでは代表的な5種類をご紹介します。

 

■暗証番号式(入力するタイプ)

暗証番号を入力してロックを解除するタイプです。0~9までの数字とシャープ「#」とアスタリスク「*」を組み合わせた暗証番号が使われます。鍵やカードといった物理的な持ち物が増えないため、バッグの中から鍵を出す手間を省けることや、持ち物が多くならないこと、それから部屋に鍵を忘れて外に出てしまった場合でも締め出されないことなどのメリットがあります。その反面、暗証番号を連続で間違えてしまうと一定時間入れなくなることや、第三者に暗証番号を盗み見られてしまう可能性があることなどのデメリットもあります。

 

■集合キー式(挿し込むタイプ)

部屋の扉を開ける鍵を挿し込むことで、エントランスのロックを解除するタイプです。エントランスを解錠する鍵やカードと、部屋の鍵を別に持つ必要がなく、持ち物が多くならないという魅力があります。ただし、以前に入居していた方などで鍵を複製していた場合には、その鍵を使って入られてしまう可能性があることも知っておきましょう。

 

■カードキー式(挿し込むタイプ)

こちらは先ほどの集合キーに似ているもので、金属の鍵の代わりにカードを使うタイプです。エントランスに設置されたカードリーダーに、専用のカードを挿し込むことで、エントランスを解錠します。複製が難しいことや、カードのために持ち物として幅を取らないことなどのメリットがあります。その一方で、折れ曲がってしまう可能性があり、そうなるとエントランスから入れなくなってしまうというデメリットがあります。

 

■非接触型IC式(かざすタイプ)

非接触IC式とは、SuicaやPASMOのようにピッとかざして解錠されるタイプのことです。SuicaやPASMOではカードにICチップが入っていて、それが反応しています。ICチップを埋め込むのは、カードでなくても構わないため、カード式に限らず、鍵の柄の部分にICチップを搭載しているものや、スマートフォンのICチップを利用しているものなどがあります。部屋の鍵と一体化させることで持ち物が多くならない、複製が難しい、カバンなどの上からかざすことができることもあり、取り出す手間を少し省けるといったメリットがあります。デメリットは、非接触型IC式のロック、特にスマートフォンを使ったものは高級マンションに多いため、これを利用するためには月々の家賃が高くなってしまうことでしょう。

 

■指紋認証式(タッチするタイプ)

登録した指紋をタッチすることで、エントランスのロックを解除するタイプです。最近はスマートフォンでも指紋認証でロックを解除するものも増えてきたこともあり、馴染みのあるこのタイプ。鍵やカードをなくす心配もなく、部屋に鍵を忘れて外に出ても締め出される心配もありません。暗証番号を覚える必要もないといったメリットがあります。しかし、手荒れなどによって機械が指紋を読み取れずに入れなくなるといったデメリットがあります。非接触型IC式と同様に、高級マンションに多い傾向にあります。

 

種類 メリット デメリット
暗証番号式
(入力するタイプ)
・バッグの中から鍵を出す手間を省ける
・持ち物が多くならない
・部屋に鍵を忘れて外に出ても締め出されない
・暗証番号を連続で間違えてしまうと一定時間入れなくなる
・第三者に暗証番号を盗み見られてしまう可能性がある
集合キー式
(挿し込むタイプ)
・持ち物が多くならない ・以前の入居者などで鍵を複製していたら入られてしまう
カードキー式
(挿し込むタイプ)
・複製が難しい
・持ち物として幅を取らない
・折れ曲がってしまって入れなくなるリスクがある
非接触型IC式
(かざすタイプ)
・持ち物が多くならない
・バッグの中から鍵を出す手間を省ける
・複製が難しい
・家賃が高くなる傾向にある
指紋認証式
(タッチするタイプ)
・鍵やカードをなくす心配がない
・部屋に鍵を忘れて外に出ても締め出されない
・暗証番号を覚える必要がない
・手荒れなどによって機械が指紋を読み取れないことがある
・家賃が高くなる傾向にある

 

オートロックマンションの3つのメリット

メリット1:不審者の侵入を防げる

冒頭にも説明したように、オートロックは自動的にエントランスをロックする仕組みです。そのため、鍵を持っている入居者や関係者以外は、エントランス内部に入ってくることができません。また、エントランスにロックがあって部屋の扉にロックがあり、二重にロックがかけられているため、セキュリティが高くなるというメリットがあります。

 

メリット2:安心感がある

オートロックがあることによって、なんとなく安心感があります。というのも、玄関の前まで無関係な人が来る心配がないからです。普通のマンションや一戸建てでは見ず知らずの無関係な人が玄関の前まで来ることもできてしまいます。その反面、オートロックマンションではエントランス内部に入れるのは入居者か関係者のみですから、少し安心できるでしょう。

 

メリット3:セールスや勧誘を回避しやすい

セールスや勧誘に困っている方もいるでしょう。それならオートロックマンションがおすすめです。セールスや勧誘をする場合にはまずインターホン越しにやり取りをすることになるので心理的な負担が少なくなりますし、居留守を使うこともできるでしょう。玄関の前まで来ることがないことや、エントランスから出てきてもどの部屋の住民かは相手に分からないことから、外出をしようとしているときでも断ったり避けたりすることができます。

 

 

オートロックマンションの4つのデメリット

デメリット1:郵便物や新聞を玄関まで配達してもらえない

入居者や関係者以外をエントランス内部に入れないというセキュリティ上のメリットがある反面、郵便物や新聞を玄関まで配達してもらえないというデメリットがあるのも事実です。そのため、新聞なら毎朝エントランスにあるポストまで取りに行くことになるでしょう。マンションの管理会社によっては、新聞配達員に暗証番号を教えるなどして玄関前まで届けてもらえるようにしているところもありますが、セキュリティを考えると疑問符が浮かびます。

 

デメリット2:管理費や共益費が高くなりやすい

マンションの共用部分の管理にかかる費用は、管理費や共益費から捻出されます。簡単に言うと、エレベーターの点検費用ですとか、廊下やエントランスなど共用部分の清掃を、住民全員が毎月支払っている管理費や共益費を使って業者に支払いをしているのです。エントランスのオートロックにかかる管理やメンテナンス費用に関しても、この住民から集めた費用から支払われているため、オートロックのないマンションに比べると、管理費や共益費が高くなりやすくなります。

 

デメリット3:鍵を忘れる・なくすと締め出されてしまう

鍵やカードを使う形式のオートロックの場合、その鍵やカードをどこかに忘れてきたり紛失してしまったりすると、エントランスの中には入れなくなってしまうデメリットがあります。部屋の鍵とは別にオートロック解錠のものがある場合には、部屋の鍵はあるのに、エントランスの中に入れないといったことにもなりかねません。例えば、ちょっとコンビニに買い物をしようと外出したけれど、エントランス用の鍵を忘れて締め出されてしまったというケースもあります。締め出されたときには管理会社や大家さんに対処してもらうことになります。万が一のために、連絡先をご自分の電話・スマートフォンなどで確認できるようにしておきましょう。

 

デメリット4:持ち物が多くなる

エントランスを解錠するための鍵やカードが、部屋の扉を開けるものと別になっていることもあります。その場合には部屋の鍵だけでなく、エントランス用の鍵やカードも持ち歩かなくてはなりません。エントランスと部屋とで鍵やカードを分けたほうがセキュリティ面で良いのですが、持ち物が増えてしまうというデメリットもあります。

 

 

オートロックマンションの3つの注意点

注意点1:住民の防犯意識の低下

オートロックのマンションなら安全だと感じてしまう方も少なくないでしょう。そうして防犯意識が低下した結果、被害に遭いやすくなっているかもしれません。自分の部屋の鍵をかけずに外出やゴミ出しをしたり、ベランダの鍵をかけなかったりすることが少なくありません。そうした心理につけこんで、屋上伝いにベランダから侵入したり玄関から侵入したりして、空き巣被害に遭う可能性が高くなってしまっているかもしれません。オートロックを過信せず、身の回りの防犯対策はしっかりと行っていくことが大切です。

 

注意点2:オートロックキーを紛失すると費用がかかる

エントランスを開けるオートロックキーは紛失しないように良く注意しましょう。共通の鍵の場合で紛失してしまった場合にはセキュリティ上、全世帯の鍵を交換することになり、その際の費用を請求される可能性もあります。紛失した分の交換だけならまだ費用も少なく済みますが、それでも1~3万円かかることもあります。そうならないように鍵やカードの管理を徹底する必要があります。

 

注意点3:不審者が侵入してくる可能性もある

安心感のあるオートロックですが、不審者が侵入してくる可能性もゼロではないことには注意しておきましょう。例えば、入居者がエントランスを開けた隙に一緒に中に入られてしまうこともあります。また、エントランスは頑丈にしているものの、専用の鍵やカードを持っていなくても裏口から簡単に入れたり、柵をよじ登れば簡単に侵入できたりするマンションもあります。ですから防犯意識は常に持っておく必要があるでしょう。

 

オートロックマンションで侵入されてしまう…その手口とは?

入居者が開けた隙に入る

入居者はエントランスを抜ける際にドアを開けることになりますが、そのドアは自動ドアなことが多く、駅の改札のように1人だけを通すといったマンションはほとんどありません。自動ドアを開けると、少しの間は開いたままの状態となります。その隙にマンションの住民などを装って一緒に入ってくることがあるのです。

 

暗証番号を盗み見られる

暗証番号式のオートロックの場合には、入居者が暗証番号を入力している様子を盗み見られる恐れがあります。また、「0123」のような暗証番号の場合にはすぐに解読されてしまう可能性があります。このようにして暗証番号を知られてしまうと、どのタイミングでも侵入することができてしまいます。

 

 

他の鍵で開いてしまう

集合キー式のオートロックの場合には、他の鍵で開く可能性があることに注意が必要です。集合キー式の場合には鍵を挿し込んで回すのですが、全部屋の鍵で開くように設定してあります。そのため、どこかの部屋の鍵と同じ型のものを入れれば解錠してしまいます。

 

センサーが誤作動する

オートロックの多くは自動ドアとなっており、入居者がエントランスの外に出る場合にはセンサーで自動ドアが開くようになっています。このセンサーが誤作動してしまい、ドアが開くことがあります。悪質なものでは広告チラシの紙などを自動ドアの隙間から入れてセンサーを誤作動させるという手口もあります。紙では反応しないようなセンサーであるか等を確認しておく必要があるでしょう。

 

マンションを内見するときに役立つセキュリティ面のチェックポイント5選

オートロックマンションを内見する際には、オートロックの種類がどういったものなのか、センサーを誤作動させるような隙間があるかなどをチェックしてください。それとは別に、オートロックの機能以外のところでどのくらいセキュリティ対策が取られているのかも注目すべきポイントとなります。具体的には以下の内容です。

 

ポイント1:エントランス以外から中に入る経路があるか

エントランスはオートロックがあってセキュリティがしっかりとしていたとしても、裏口やマンション脇の塀・柵から簡単に侵入できる場合もあります。エントランス部分だけでなく、その他に侵入経路がないか確認しておきましょう。

 

 

ポイント2:監視カメラの有無

セキュリティ面で安心できる物件を探しているのであれば、オートロックだけでなく監視カメラの有無のチェックしておくべきポイントです。監視カメラがあれば、24時間見張っていない場合でも防犯に役立ちます。というのも記録として残りますので、犯罪の抑止につながるからです。エントランスだけでなく、エレベーターホールやエレベーターの中にも防犯カメラがあると、より安心できますね。

 

ポイント3:セキュリティ会社に加入しているか

セキュリティ会社に加入している建物の場合、ガラスが壊れたりセンサーが反応した際に警備員が駆け付けます。不審者が侵入した場合など、何か起こったときに即座に対処してくれるのは安心できる材料になります。

 

ポイント4:管理人は常駐しているか

管理人が常駐しているかどうかも大事なポイントです。ポイント3の「セキュリティ会社に加入しているか」とも通ずる事ですが、何かあったときに即座に対処してくれる体制が整っているかどうかが大切です。防犯上もそうですが、仮にエントランスの鍵やカードを忘れたりなくした場合にも、すぐに相談できるのは嬉しいでしょう。

 

ポイント5:マーキングがないか

マーキングとは、住民の在宅時間等の情報を空き巣や営業マンが書き記している事を言います。ドアやポストの近くに「9-20R」、「WS8-18」といったようなものが書かれていたら、それがマーキングです。「9-20R」は、9時~20時に留守にしていることを示すものです。「W」が女性を、「S」がシングル(一人暮らし)を表し、「WS8-18」は女性の一人暮らしで8時~18時の時間帯で留守にしていることを示します。ドアやポストの周りを確認し、マーキングがないか確認しましょう。もしお住まいのマンションにマーキングがされている場合には除光液を使うなどして消しておくことをおすすめします。

 

 

マンションのオートロックについてお伝えしてきました。最後に簡単におさらいをしておきましょう。

 

■オートロックマンションのメリット

不審者の侵入を防げる

安心感がある

セールスや勧誘を回避しやすい

 

■オートロックマンションのデメリット

郵便物や新聞を玄関まで配達してもらえない

管理費や共益費が高くなりやすい

鍵を忘れる・なくすと締め出されてしまう

持ち物が多くなる

 

■オートロックマンションの注意点

住民の防犯意識の低下

オートロックキーを紛失すると費用がかかる

不審者が侵入してくる可能性もある

 

マンションをお探しの際には、メリット・デメリットや注意点を参考にして選んでいきましょう。オートロックマンションにするにしても、オートロックのないマンションにするにしても以下のチェックポイントを参考にしてセキュリティ面がどうか判断していきましょう。

 

■マンションを内見するときに役立つセキュリティ面のチェックポイント5選

エントランス以外から中に入る経路があるか

監視カメラの有無

セキュリティ会社に加入しているか

管理人は常駐しているか

マーキングがないか

 

その他、マンションの売買に関して疑問をお持ちの方は、「マンション専門家への質問」からご質問ください。マンションに詳しい東京カンテイの社員が可能な範囲で皆様のご質問にお答えします。なお、これからマンションを購入する方はこちらの「マンション検索」から探してみてください。

 

 

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