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更新日:2025.12.24
登録日:2025.12.23
珪藻土にカビ?!原因と簡単な落とし方をわかりやすく解説

「珪藻土にカビが生えてしまったらどうしたらいいの?」
「どんなお手入れをするとカビが生えなくなる?」
珪藻土製品を使用している人の中には、普段のお手入れ方法やカビが生えてしまった時にどうすればよいかわからないという人もいるでしょう。珪藻土は機能性が高い反面、お手入れの仕方がわからず正しくメンテナンスできていない人も多いです。
本記事では、珪藻土のカビに関する下記の内容について解説します。珪藻土お手入れに関する知識を深めて適切に珪藻土製品を使用できるように、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
・珪藻土は水分が内部にたまってしまったり汚れが付着することでカビが発生してしまう
・カビを落とすには紙やすりで削る、塩素系漂白剤を使用することが有効
・風通しのよいところで陰干ししたり汚れをすぐに落とすことでカビの発生を抑えられる
・買い替えは2年を目安にして、吸水力に注目するとよい
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珪藻土にカビが生える3つの原因
珪藻土にカビが生える3つの原因
珪藻土にカビが生える原因として挙げられるのは、主に下記の3つです。
・水分の許容量オーバー
・カビの栄養源となる「汚れ」の付着
・性能を落とす「目詰まり」
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
水分の許容量オーバー
珪藻土が吸水できる水分には限界があり、許容量をオーバーしてしまうとカビが生える可能性があります。
珪藻土は速乾性に優れており、水分を吸収・放出して調湿します。しかし、水分が多く吸収に対して放出が追いつかないと、カビが発生しやすくなるでしょう。
また、周辺の湿度にも注意が必要です。周りの湿度が高い場合も、水分を放出できず内部に留まり続けてしまうため、カビが生えやすくなります。
カビの栄養源となる「汚れ」の付着
珪藻土に汚れが付着することも、カビが発生する原因の1つです。カビの栄養源である汚れが付着していると、カビが繁殖しやすくなってしまいます。
湿度が高い場所で汚れも付着してしまうと、カビの発生・繁殖に最適な環境ができてしまいます。汚れという栄養源があると、いかに速乾性に優れる珪藻土でもカビが生えやすくなるでしょう。
性能を落とす「目詰まり」
珪藻土の目詰まりは調湿性能を落としてしまうので、カビが発生する原因となります。
珪藻土には無数の小さな穴が開いており、その穴から水分の吸収・放出を行います。この穴に汚れや埃が溜まって目詰まりしてしまうと、調湿性能が低下する原因になります。
水分を放出できなくなることで内部に水分が溜まってしまい、カビが繁殖しやすくなってしまうでしょう。
珪藻土に生えたカビの正しい落とし方
珪藻土に生えたカビの正しい落とし方
珪藻土にカビが生えてしまった場合でも、落とすことは可能です。ここでは、珪藻土のカビを正しく落とす2つの方法について解説します。
・紙やすりで削る
・塩素系漂白剤を使う
対処法1(軽いカビ):紙やすりで削る
表面に生えた軽いカビであれば、紙やすりで削ることで落とすことが可能です。カビが付着している部分を撫でるように擦ることで、カビを除去できます。
紙やすりで削ると削りカスが発生するため、最後にはたきやブラシでカスを落とし、固く絞った雑巾で仕上げ拭きすればきれいになります。
屋外でマスクや保護メガネなどを着用し、削りカスに注意して作業しましょう。
対処法2(頑固なカビ):塩素系漂白剤を使う
紙やすりでは落としきれない頑固なカビは、塩素系漂白剤を使うとよいでしょう。塩素系漂白剤は殺菌効果が高いため、頑固なカビでもしっかり落とせます。
まず、カビが生えている場所よりも少し広い範囲で塩素系漂白剤を塗布します。そのまま数分間待ってから水でしっかりと洗い流しましょう。洗い流し終わったら風通しをよくして乾かします。
珪藻土に長い時間塩素系漂白剤を塗布していると、変色や破損する恐れがあるため注意が必要です。また、必要以上に長時間の塗布とならないようにしましょう。製品によっては漂白剤が使用できない場合があるため、必ず事前に取扱説明書を確認してください。
珪藻土のカビ落としでやってはいけないNGなお手入れ方法
珪藻土のカビ落としでやってはいけないNGなお手入れ方法
珪藻土のカビ落としでNGな方法として、下記のようなお手入れがあります。
・つけ置き洗い
・お湯洗い
・天日干し
・塩素系漂白剤の頻繁な使用
珪藻土を長時間水につけてしまうと、脆くなり破損の原因になります。お湯で洗うことも、変形やひび割れする原因です。また、乾かす際に天日干ししてしまうと、急激な乾燥によって変形やひび割れを引き起こしてしまう可能性があります。
塩素系漂白剤の頻繁な使用も控えることが無難です。カビを落とすお手入れの方法として正しくても、頻繁に行うと珪藻土がダメージを受けて劣化してしまう恐れがあります。
珪藻土製品を長持ちさせる4つの習慣
珪藻土製品を長持ちさせる4つの習慣
珪藻土製品を長持ちさせるには、下記4つの習慣をつけることが効果的です。
・使用後は必ず「立てて」風通しをよくする
・1〜2週間に一度、陰干しで内部の湿気をリセット
・汚れが付いたら放置しない
・定期的に表面をメンテナンスする
それぞれの習慣について、詳しく解説します。
使用後は必ず「立てて」風通しをよくする
珪藻土マットのような製品の場合、使用後に立てておくことでカビの発生を抑えて長持ちさせることが可能です。
珪藻土マットを同じ場所にずっと置いておくと、どうしても乾燥できない部分が出てきてしまいます。立てておくことで、より広い面積が空気と触れ合って乾燥しやすくなります。
1〜2週間に一度、陰干しで内部の湿気をリセット
珪藻土製品は、1〜2週間に一度陰干しをするのがおすすめです。
表面が濡れていないと乾燥していると思われがちですが、内部には湿気が残っている可能性があります。長期間内部に湿気が残っているとカビや劣化の原因になるでしょう。
そのため、定期的に陰干しして内部の湿気を放出する必要があります。天日干しは珪藻土の劣化につながる恐れがあるため、必ず陰干ししましょう。
汚れが付いたら放置しない
珪藻土に汚れがついてしまった場合は、放置せずにすぐ掃除することが大切です。
日常的に珪藻土製品を使用していると、どうしても汚れがつくことがあります。汚れを放置していると、カビや目詰まりの原因になります。
また、ほこりにも注意が必要です。知らない間にほこりが溜まり、調湿性能が落ちることもあります。汚れが付いたら放置せず、定期的に掃除をしましょう。
定期的に表面をメンテナンスする
珪藻土製品は、定期的に表面をメンテナンスすることで長持ちします。
普段から水拭きして表面をきれいにするほか、定期メンテナンスで紙やすりを使用するのもおすすめです。軽く表面を削ることで表面がきれいになるため、カビが生えていない場合でも効果的です。
鑑定士コメント
アルコール除菌スプレーは、珪藻土のメンテナンスに効果的です。揮発性が高いため内部に水分が残らないため、調湿性能を落とすこともありません。1ヶ月に一度程度塗布することで、珪藻土を長持ちさせられるでしょう。
珪藻土の寿命は?交換・買い替えを判断するサイン
珪藻土の寿命は?交換・買い替えを判断するサイン
珪藻土は、使用する環境や習慣によってカビの発生を抑えて寿命を延ばすことが可能です。とはいえ、いつまでも使用できるわけではありません。
ここでは、珪藻土の寿命や交換・買い替えに関する下記の内容について詳しく解説します。
・珪藻土製品の寿命は、用途によって違う
・買い替えを検討すべきサイン
珪藻土製品の寿命は、用途によって違う
まず、珪藻土製品は用途によって寿命が異なることに注意しましょう。バスマットやキッチン用品、コースターなどさまざまな用途の製品があります。
それぞれ寿命は異なりますが、一般的な寿命は2年程度とされています。使用環境やメンテナンスによって寿命は変わりますが、目安として考えておきましょう。
買い替えを検討すべきサイン
珪藻土製品の買い替えを検討すべきサインとして挙げられるのは、吸水力が落ちたときです。
珪藻土マットにあいた無数の穴は、長期間使用を続けると皮脂や汚れなどによって塞がってしまいます。紙やすりで表面を削っても、内部の詰まりまでは解消できません。
そのため、紙やすりなどで表面をメンテナンスしても吸水力が戻らない場合は買い替えのサインとなるでしょう。
なお、マンション用語について、より詳しく知りたい場合は以下の資料をご覧ください。無料でダウンロード可能です。
鑑定士コメント
珪藻土の吸水力が落ちてきたと感じた場合は、紙やすりで削ったり陰干ししたりするのが効果的です。表面の汚れを落として内部の湿気を取り除くことで、吸水力が戻る可能性があります。ただし、それでも吸水力が戻らない場合は買い替えも検討しましょう。
まとめ:珪藻土は「放置」しない!正しいお手入れでカビ知らずの快適な暮らしを
まとめ:珪藻土は「放置」しない!正しいお手入れでカビ知らずの快適な暮らしを
珪藻土は、優れた調湿性能でさまざまな製品に使用される素材です。定期的にメンテナンスすることで、清潔に長持ちさせることができます。
とは言え、長期間使用しているとカビが生えてしまうこともあるでしょう。カビが生えてしまった場合は、紙やすりや塩素系漂白剤などを適切に使用することでカビを落とすことができます。
珪藻土は放置せず正しくお手入れして、カビ知らずの快適な暮らしを送りましょう。

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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