全国市況レポート

注目記事
学ぶ
更新日:2025.05.26
登録日:2025.05.26
トイレの換気扇はつけっぱなしても大丈夫?効果的に使うコツを解説

「トイレの換気扇はつけっぱなしでも問題ないの?」
「換気扇を24時間フル稼働した時の電気代が気になる」
「効率的に換気できる方法や節約術が知りたい」
日常生活に欠かせないトイレの換気扇について、上記のような疑問を持っているかもしれません。部屋の電気は使わないときは消すのに、トイレの換気扇をつけっぱなしにすることに抵抗感がある人もいるでしょう。
この記事では、トイレの換気扇をつけっぱなしにするメリットや、電気代、換気効率を高めて電気代を抑える方法などを解説します。トイレの換気扇をフル稼働するかどうか迷っている人はぜひご覧ください。
【この記事でわかること】
・トイレの換気扇をフル稼働すると、臭いや湿気を軽減して快適な空間を維持できる
・一般的な換気扇を1カ月フル稼働したときの電気代は約70円
・使い捨てフィルターを活用すれば、ホコリや汚れを効率的にキャッチして掃除も簡単
マンション図書館の物件検索のここがすごい!

- 個々のマンションの詳細データ
(中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧 - 不動産鑑定士等の専門家によるコメント
表示&依頼 - 物件ごとの「マンション管理適正評価」
が見れる! - 新築物件速報など
今後拡張予定の機能も!
トイレの換気扇はつけっぱなしても問題ない?

トイレの換気扇はつけっぱなしても問題ない?
トイレの換気扇は、各家庭に導入している換気扇の仕様にもよりますが、基本的に24時間フル稼働しても問題ありません。トイレの換気扇は、長時間の運転を想定して設計されているからです。
むしろトイレの換気扇をフル稼働することで、室内の嫌な臭いを換気できて綺麗な空気を保つ重要な役割を持っています。
ただし、換気扇を何年も稼働しているとモーターの寿命が短くなり、さまざまな不具合が起きる可能性もあります。換気扇の寿命が気になる場合は、購入時に耐久性やメーカーが推奨している使用頻度・期間を確認するとよいでしょう。
トイレの換気扇をつけっぱなしにするメリット

トイレの換気扇をつけっぱなしにするメリット
トイレの換気扇をつけっぱなしにすることで得られるメリットを3つご紹介します。
・臭いをすぐに取りのぞける
・結露やカビの発生を抑えられる
・ホコリがたまりにくくなる
それぞれ具体的に解説します。
臭いをすぐに取りのぞける
トイレの換気扇をつけっぱなしにすることで、トイレ内の気になる臭いを取り除けます。一般家庭のトイレは狭くて密室になるため、用を足すと個室内に臭いが充満してしまうことも。換気扇をつけっぱなしにすることで、トイレ内の臭いがこもらず、清潔な空気に入れ替えられます。
トイレ内は気付かない間に壁や床など便器以外の場所に臭いが染みついていることがあります。トイレの換気扇をつけっぱなしにすれば、個室内に充満せず快適に過ごせるでしょう。
結露やカビの発生を抑えられる
常時換気を行うことで結露やカビの発生を抑えられます。
トイレは狭い個室のため、トイレを流したり、洗面が併設されている場合は手を洗ったりすることで湿度が高くなりやすい場所です。
特に木造住宅の場合、湿度が高い状態が続いて結露が発生すると、建材に重大なダメージを与える可能性もあります。
トイレの換気をフル稼働することで湿気を外に排出し続ければ、カビの繁殖も抑えられ、壁紙や床材の寿命を伸ばせるでしょう。
壁紙のカビ取りについては以下の記事で詳しく取り上げています。トイレにカビが発生して困っている場合はぜひ参考にしてみてください。
ホコリがたまりにくくなる
トイレの換気扇をつけっぱなしにすることで空気が循環され、ホコリがたまりにくくなります。
トイレ内は密室で窓がついていなければ風通しの悪い場所です。トイレットペーパーやタオルの使用でホコリが発生しやすい環境でもあります。
基本的にホコリは床に蓄積しますが、トイレの出入りで空中にまってしまい、日頃の清掃でとり除くことは難しいです。長期間蓄積したホコリは、頑固な汚れやカビのエサになる可能性もあるでしょう。
換気扇で空気が循環すれば、空気中のホコリを排出して溜まりにくくするので、掃除も簡単になります。
鑑定士コメント
トイレの換気扇は24時間稼働させても故障しないのでしょうか?トイレの換気扇は長時間稼働を基本設計としており、24時間フル稼働されていても問題ありません。しかし、長時間運転はモーターや内部の羽に負担がかかるため、定期的なメンテナンスや清掃で清潔に保つことで、故障を防げるでしょう。
トイレの換気扇をつけっぱなしにしたときの費用

トイレの換気扇をつけっぱなしにしたときの費用
トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにすることで気になるのは電気代です。1日中フル稼働して電気代がかさむのであれば、長時間運転を躊躇してしまうでしょう。
結論からいうと、トイレの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代は、基本的にそれほど高くはなりません。一般家庭に完備している換気扇は、2〜3W程度の消費電力だからです。
例えば、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表した電気代の目安単価31円/kWhで計算すると、3Wの換気扇を1時間稼働させた場合にかかる電気代は0.1円未満になります。
1カ月稼働した場合でも約70円となり、一般家庭での電気代負担は少ないといえるでしょう。
一般家庭での電気代は、導入している換気扇の種類や契約している電力プランによっても変わります。具体的な電気料金を知りたい場合は、それぞれの詳細を確認したうえで計算しましょう。
換気扇の電気代を節約するには

換気扇の電気代を節約するには
換気扇の電気代を少しでも安く抑えたいときの節約方法をご紹介します。
・窓やドアをしっかり閉める
・定期的にメンテナンスをする
・古くなってきたら交換を検討する
ひとつずつ解説します。
窓やドアをしっかり閉める
換気扇を効率的に使用するなら、窓やドアをしっかり閉めることが大切です。空気の出入口を換気扇のみに集約することで、スムーズに換気できます。
逆に窓やドアを開けた方が換気できると開けっ放しにすると、かえって換気効率が悪化して消費電力が上がるでしょう。
定期的にメンテナンスをする
換気扇をつけっぱなしにすると、換気扇のフィルターや内部にホコリや汚れがたまって換気効率が悪くなる可能性があります。
換気効率が悪化すると消費電力が上がって電気代も高くなるため、定期的なメンテナンスで清潔に保つことが大切です。
古くなってきたら交換を検討する
古い換気扇や長期間の使用で劣化した換気扇は、省エネタイプの換気扇に比べて消費電力が高くなる傾向があります。
定期的なメンテナンスや清掃で清潔にしていても、設置から時間が経つと部品の劣化が進み、換気効率も低下してしまいます。
一般的にトイレの換気扇の寿命は、10年~15年といわれています。ご自宅の換気扇が設置から10年以上経過している場合は、換気扇の交換を考えてみてください。
マンションのトイレにも換気扇が設置されています。現在マンションの購入をお考えの人は、マンションの不動産に関わる機能用語を確認できる以下の資料もご確認ください。ダウンロードは無料です。
トイレの換気扇をつけっぱなしにするときの注意点

トイレの換気扇をつけっぱなしにするときの注意点
トイレの換気扇をつけっぱなしにする際は、長期間問題なく使用するために以下の注意点を知っておきましょう。
・一定期間経ったら掃除をする
・換気扇の調子が悪いときは修理を検討する
・使い捨てフィルターを活用する
具体的にご紹介します。
一定期間経ったら掃除をする
換気扇を長時間フル稼働させると、どうしてもホコリや汚れが溜まってしまいます。ホコリの蓄積で目詰まりを起こしたフィルターは、換気効率が低下する可能性があるため、一定期間経ったら掃除を行いましょう。
換気扇のフィルターの清掃目安は、2~3ヵ月に1回程度です。その際、点検も合わせて行うと急な故障を防げるでしょう。
換気扇の調子が悪いときは修理を検討する
換気扇からいつもと違う音や振動を感じた場合は、早急に修理を検討しましょう。換気扇のモーター音が大きくなったと感じた場合も同様です。
換気扇は常に内部のファンがモーターによって回っているため、異音や過剰な振動音を放置していると故障につながるからです。
換気扇が古い場合は、省エネタイプのような新しい換気扇への交換をおすすめします。
使い捨てフィルターを活用する
定期的な掃除が面倒くさい、フィルター掃除をつい忘れてしまいそうな場合は、使い捨てフィルターを活用しましょう。
換気口の上から使い捨てフィルターを貼っておけば、フィルターを交換するだけで簡単に掃除できます。
使い捨てフィルターでホコリや汚れをキャッチすることで、換気扇内も汚れにくくなり、換気効率の維持や掃除の頻度を減らせるでしょう。
また、換気扇は外につながっているため、使い捨てフィルターを貼っておくことで室内への虫の侵入も防げます。
鑑定士コメント
トイレの換気扇を24時間稼働させても芳香剤は必要でしょうか?トイレの換気扇を長時間稼働することで、室内の臭いを軽減できますが、一瞬で不快な臭いを取り除くことはできません。トイレを使用した後、すぐに人が使用することが多い場合は、芳香剤との併用で室内の空気をリフレッシュできます。
まとめ:トイレの換気扇はつけっぱなしで大丈夫!フル稼働しよう

まとめ:トイレの換気扇はつけっぱなしで大丈夫!フル稼働しよう
トイレの換気扇はつけっぱなしでもデメリットはほぼありません。逆に、フル稼働することで狭い個室内の空気を動かして常に清潔な状態を保てるでしょう。
換気扇を24時間フル稼働させる場合は、定期的なフィルターの掃除やメンテナンスで換気効率を維持することが大切です。1ヶ月フル稼働しても電気代は一般的に70円前後なので、家計への負担も少ないでしょう。
さらに節約したい場合や、古い換気扇をお使いの人は、省エネタイプの新しい換気扇への交換を検討してみてください。電気代に問題がなければ、トイレの換気扇をフル稼働して快適な空間を維持しましょう。
#換気扇、#トイレ、#電気代、#空気

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
公式SNSをフォローすると最新情報が届きます
あなたのマンションの知識を確かめよう!

マンションドリル初級
あなたにとって一生で一番高い買い物なのかもしれないのに、今の知識のままマンションを買いますか??後悔しないマンション選びをするためにも正しい知識を身につけましょう。
おすすめ資料 (資料ダウンロード)
マンション図書館の
物件検索のここがすごい!

- 個々のマンションの詳細データ
(中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧 - 不動産鑑定士等の専門家による
コメント表示&依頼 - 物件ごとの「マンション管理適正
評価」が見れる! - 新築物件速報など
今後拡張予定の機能も!
会員登録してマンションの
知識を身につけよう!
-
全国の
マンションデータが
検索できる -
すべての
学習コンテンツが
利用ができる -
お気に入り機能で
記事や物件を
管理できる -
情報満載の
お役立ち資料を
ダウンロードできる
関連記事
関連キーワード
カテゴリ
当サイトの運営会社である東京カンテイは
「不動産データバンク」であり、「不動産専門家集団」です。
1979年の創業から不動産情報サービスを提供しています。
不動産会社、金融機関、公的機関、鑑定事務所など
3,500社以上の会員企業様にご利用いただいています。