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更新日:2025.12.24
登録日:2025.12.23
トイレの止水栓の種類を徹底解説!正しい閉め方や開け方もくわしく紹介

「自宅のトイレの水量を調節したい」
「トイレの止水栓はどうやって開け閉めすればいいの?」
トイレの止水栓について、このように困っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、トイレの止水栓の種類や特徴を徹底解説します。止水栓の正しい回し方や、作業時の注意点も具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
・止水栓の種類は、ハンドル部分の形で2種類、給水管の形で3種類に分類される
・トイレの止水栓の役割は「給水をストップさせる」「水量を調節する」の2つ
・止水栓を回すときは、回数をメモしておくと元の状態に戻しやすい
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トイレ止水栓の種類
トイレ止水栓の種類
トイレの止水栓にはどのような種類があるのでしょうか。止水栓の種類は、ハンドル部分の形で2種類、給水管の形で3種類に分類されます。以下では、止水栓の種類ごとの特徴について解説します。
ハンドルの形でわかる!おもな止水栓の種類
止水栓のタイプを判別する際、最も分かりやすい目印となるのが以下のハンドル部分の形状です。
・ドライバー式
・ハンドル式
トイレに設置されている止水栓は、通常、壁面または床付近に配置されています。
タンクレスタイプのトイレを使う場合、便器後方のカバーやパネル内部に止水栓が収められていることがありますので、一度確認することをおすすめします。
ドライバー式
止水栓には、ドライバーを用いて操作するタイプが存在します。このタイプはドライバーを使って水の流れを制御します。
栓の部分が飛び出している形状で、時計方向に回転させると閉じ、逆方向に回すと開く仕組みです。
また、操作部分が凹んでいるデザインのものもあります。開閉の手順は出っ張りタイプと変わりませんが、溝が凹んでいる分、やや操作性が落ちます。この場合、ドライバーの先端を溝に差し込んで回転させることで開閉が可能です。
注意点として、サイズの合わないドライバーを無理に使うと、止水栓本体が破損する危険性があります。マイナスドライバーでの作業が困難な場合は、ホームセンターなどで水栓専用のドライバーを入手することをおすすめします。
ハンドル式
ハンドルが取り付けられたタイプの止水栓も広く使われています。蛇口と同じようなハンドルが装備されており、工具を使わずに手で直接操作できる点が特徴です。
このタイプの利点は、何といっても操作の手軽さにあります。ただし、物がぶつかるなどの軽い衝撃でもハンドルが動いてしまう可能性がある点に気をつける必要があります。周辺で物を移動させる時やトイレの清掃時には、ハンドル部分に接触しないよう配慮しましょう。
また、ハンドルが固着している状況で素手で強引に開けようとするのは避けてください。ゴム製の手袋を着用すると滑りにくく安全です。
給水管の形でわかる!形状の種類
給水管の形でわかる!形状の種類
止水栓は給水管の形態によって大きく3つに分けられます。
・アングル形止水栓
・ストレート形止水栓
・クランク止水栓
ご自宅の給水管がどのタイプに該当するか確認してみてください。
アングル形止水栓
壁面から延びる給水管に対して、ホースや配管が垂直に接続されている外観を持つのがアングル形止水栓です。壁から出た配管を曲げて蛇口などに接続する目的で使用され、直角に折れ曲がった箇所に止水機能が組み込まれています。
配管全体がL字状の形をしており、水の進行方向が90度変化するのが特色です。トイレのほか、壁付けタイプの蛇口がある洗面台やキッチンなどで頻繁に採用されています。アングル形にもドライバー式・ハンドル式の両方が存在しますので確認が必要です。
ストレート形止水栓
ストレート形止水栓は、床面から垂直方向に伸びる給水管の中央部分に止水機能が備わっている構造です。床から上方へ配管が伸び、その途中に止水栓が組み込まれているイメージになります。
トイレ、キッチン、洗面所といった場所で広く使用されています。給水管がまっすぐ延びているため、水の流れる方向が変化しない点が特徴的です。
洗面所では、床下から給水するシステムに用いられることが多いです。アングル形と同じく、ストレート形にもドライバー式・ハンドル式の両タイプが用意されているので注意深く観察してみましょう。
クランク止水栓
クランク止水栓は、混合水栓に使われるクランク管の内部に設置されています。おもに浴室やキッチンで採用されるタイプですが、仕組みを理解するために紹介します。
クランク管というのは、壁に取り付けるタイプの蛇口を固定するための部品で、蛇口本体と壁面を繋ぐL字型やS字型の金属パーツです。この金具の中に水を遮断する機能が内蔵されています。
アングル形やストレート形に比べて、全体的にコンパクトな設計となっているのが特徴です。シャワー水栓の台座部分のように、水とお湯を調整する混合栓に使用され、浴室やキッチンで多く見受けられます。
クランク止水栓は、ほとんどの場合ドライバー式でマイナス溝が設けられており、クランク内部には小型の止水弁が組み込まれた構造になっています。
鑑定士コメント
止水栓の型式を調べるにはどうすればいいのでしょうか?
トイレの止水栓には種類や形状があるため、それぞれどのようなタイプなのかを把握しておくとスムーズです。トイレの止水栓の種類は、おもにドライバー式とハンドル式に分けられます。止水栓の見た目から、どちらに当てはまるかを確認してみましょう。さらに、排水管の形がまっすぐであればストレート形、L字であればアングル形というふうに分類できます。
そもそもトイレの止水栓とは
そもそもトイレの止水栓とは
止水栓とは、水を止めたり水量を調整したりするための水栓のことです。水道設備と排水管の間に付いており、トイレやキッチンなどそれぞれの設備ごとに止水栓が設けられています。止水栓が果たしている具体的な役割や、元栓との違いなどを以下で詳しく解説します。
止水栓の役割
止水栓が果たす役割は、おもに「水の供給を停止する」「流量を加減する」という2点に集約されます。それぞれの内容を見ていきましょう。
トイレへの給水を止める
止水栓には給水を止める役割があります。トイレが故障したり、メンテナンスを行ったりする際に必要な機能です。
たとえば、トイレから水があふれ出したり流れ続けたりするトラブルが起きた際、修繕作業を行うには止水栓を閉じて給水を遮断します。この操作を怠ったまま作業を進めると、トイレからさらに水が流出して他の部屋にまで被害が及ぶ危険性があるためです。
それ以外にも、トイレが壊れてしまい修理業者の到着を待つ間など、応急的な対応として止水栓を閉じるケースもあります。緊急時に備えて知識を持っておくことをおすすめします。
水の勢いを調整する
流量や水圧を加減する機能も持ち合わせています。トイレの水流が強すぎる、あるいは弱すぎるといった場合には、トイレに取り付けられた止水栓の開閉によって水の出具合を調整することができます。
なお、水圧の調整時には「ウォーターハンマー」と呼ばれる現象への配慮が求められます。ウォーターハンマーというのは、蛇口を閉じた瞬間に水道管へ圧力が加わることでゴンという音が発生する現象のことです。水道管に負荷がかかり、水漏れを引き起こすリスクも存在します。
衝撃音や配管からの漏水といったトラブルの要因となる可能性があるため、水圧が過度に高くならないよう気をつける必要があります。
元栓と止水栓の違い
元栓と止水栓の違い
元栓と止水栓はどちらも水道からの水を止める栓ですが、水の供給を止められる範囲がそれぞれ異なります。
元栓は住宅全体の水の流れを遮断できるのに対して、止水栓はトイレ・洗面所といった個別の水回り設備の水だけを停止できます。そのため、トイレの止水栓を閉じても、キッチンや洗面所などその他の水回りには影響しません。
漏水の発生箇所が特定できない状況では、元栓を閉じて住宅全体への水の供給を遮断してから対処します。漏水の場所が判明しているかどうかによって、元栓と止水栓のどちらを閉じるべきかが選択されているわけです。
止水栓を操作する場面
水流の強さを加減したり、特定の水回り設備1箇所だけの水を止めたりする際に止水栓を操作します。例として、水の勢いが強すぎて無駄遣いしているように感じる、水の跳ねが気になるといった場合は止水栓を閉じることで対応できます。
水量が少なすぎる場合は止水栓をゆっくりと開きます。いきなり開くと水が勢いよく出ることがあるため、少しずつ緩めるようにしましょう。
一方で、住宅全体の水勢が弱く、そもそも供給されている水圧自体が低い場合は止水栓を調整しても水の勢いを強化することはできません。
さらに、水量が突然減少した場合は、給水管からの漏水やシャワーヘッドの詰まりなどが発生している可能性も考えられます。変化を感じた際は、トラブルが起きていないか念のため点検することをおすすめします。
トイレ止水栓の正しい閉め方・開け方
トイレ止水栓の正しい閉め方・開け方
トイレの止水栓はどのように開閉すればよいのでしょうか。作業前に準備するものや注意点とあわせて、止水栓の種類ごとの開閉方法を紹介します。
作業前に必ずチェック!準備するものと注意点
作業前に準備するものは、以下の5つです。
・ドライバー
・ビニールシート
・雑巾
・バケツ
・ゴム手袋
ドライバーは、トイレ購入時に同梱されていた工具があればそれを使用し、マイナスドライバーや10円硬貨などでも代替可能です。予期せぬ漏水や、フィルター清掃などで水が滴る状況に備えて、雑巾やバケツを準備しておくと安心です。
ウォシュレットの場合は感電を防ぐため、電源プラグを必ず抜きます。水の元栓や止水栓も忘れずに閉めてください。元栓は、集合住宅では玄関脇にあるパイプスペース内に、一戸建てでは敷地内の地面上にあることが多いため確認してみましょう。
【ドライバー式】止水栓の閉め方と開け方
ドライバー式の止水栓を開け閉めする際は、以下の手順で進めます。
1.電源プラグを抜く
2.ビニールシートを敷く
3.ドライバーで止水栓のネジを回す(閉める)
4.タンク内の水を流して空にする(水が止まったか確認する)
感電の危険があるため、ウォシュレットやシャワートイレの場合はコンセントを抜いておきます。作業中に水で濡れることがあるため、床にビニールシートを広げておくとよいでしょう。この際、雑巾やバケツなども手の届く場所に配置しておくと安心です。
準備が整ったら、ドライバーを使って止水栓を時計回りに回転させて閉めます。その後、タンクのレバーを操作して水を流しきってください。水が再度蓄積されなければ、止水栓は正しく閉まっています。
ドライバー式の止水栓には外ネジ式と内ネジ式のものが存在しますが、いずれも時計回りに回すと閉まり、反時計回りで開けられます。なお、ドライバーを回す際は回転数を記憶しておくことで、元の状態と同じ水量に調整できるためメモしておくことをお勧めします。
【ハンドル式】止水栓の閉め方と開け方
【ハンドル式】止水栓の閉め方と開け方
ハンドル式の止水栓も、ドライバー式と同様に以下の手順で開閉します。
・電源プラグを抜く
・ビニールシートを敷く
・手で止水栓のハンドルを回す(閉める)
・タンク内の水を流して空にする(水が止まったか確認する)
開閉前の下準備は、ドライバー式と全く同じです。ハンドルを回す際は、ハンドルが固く回しにくい場合があるため、手を守るためのゴム手袋を装着してから作業するとよいでしょう。
なかには水垢やサビが原因で止水栓が固着し、止水栓が回せないことがあります。無理に力を加えると、変形や破損のおそれがあるため注意してください。緊急の場合、元栓を閉めることで給水をストップできるため、覚えておきましょう。
マンションの設備や機能についてもっと詳しく知りたい人は、以下が参考になります。ぜひあわせてチェックしてみてください。
鑑定士コメント
止水栓は自分で勝手に触っても大丈夫でしょうか?
止水栓は手順を守れば安全に操作できます。調整する際は、回した回数を覚えておくことが大切です。開けすぎるとタンク内への給水が多くなり、水漏れにつながります。閉めすぎてもタンク内への給水が少なく、水勢が弱くなってしまうため、止水栓を完全に閉める際はとくに何回回したかを覚えておくことが重要です。また、止水栓を開きタンク内への給水が確認できたら、水漏れや不具合がないかを確認しましょう。
トイレの止水栓に関してよくある質問
トイレの止水栓に関してよくある質問
トイレの止水栓に関する質問を以下にまとめました。
止水栓の寿命や、交換にかかる費用が知りたい人は参考にしてください。
トイレの止水栓の寿命は?
止水栓は10年程度であれば問題なく使用できることが多いです。使用する環境や条件などによって前後する場合があるため、不具合がないかを定期的に確認しましょう。
止水栓の寿命を早める原因としては、以下が挙げられます。
・湿気が多い
・温度の変化が大きい
・限度を超えてネジをきつく締めすぎている
そのほか、水中の塩素やミネラル成分の影響で少しずつ劣化していくこともあります。使用年数に関わらず、劣化や故障が見られる場合は早めに交換を検討するとよいでしょう。
トイレの止水栓を交換するにはいくらかかりますか?
止水栓の部品だけなら数千円ほどで購入できます。メーカーや種類によって異なりますが、一般的な新品の止水栓の価格は1,000円〜3,000円ほどです。
壁の内部や床下といったアクセスしづらい場所に設置されている止水栓や、長年の使用による劣化が著しく撤去作業が難しい状況では5,000円以上するものもあり、取り付けに必要な工具がない場合は工具代が別途かかります。
交換を業者に依頼する場合は、さらに作業費が必要です。基本的には8,000円〜15,000円ほどが相場で、作業時間や難易度によっても変動します。
まとめ:止水栓の知識で、トイレの「もしも」に備えよう
まとめ:止水栓の知識で、トイレの「もしも」に備えよう
止水栓の種類は、ハンドル部分の形で2種類、給水管の形で3種類に分類されます。
トイレの止水栓の役割は、おもに「給水をストップさせる」「水量を調節する」の2つです。修理の際に水を止めたり、水の勢いを調整したりするために使われます。
止水栓を開閉する際は、感電防止のため電源プラグを抜き、必要な道具を準備してから作業することが大切です。ネジやハンドルを時計回りに回すと閉まり、反時計回りで開きます。
安全のため開閉の際はゆっくりと回し、回した回数のメモを忘れずに行ってください。止水栓が固く回しにくい場合は、水の元栓を閉めることで対処することも可能です。トイレが故障した際や、水の量を調整する際などに備え、ぜひ覚えておいてください。

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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