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更新日:2023.01.25
登録日:2023.01.25
二重天井はどんな構造?直天井との違いやメリットとデメリットを解説
「二重天井ってどのような構造?」
「普通の天井との違いを知りたい!」
などの疑問を感じていませんか?
部屋の構造のひとつに二重天井と呼ばれる天井があります。その名の通り構造が二重になっている天井で、直天井と比べるとリフォームがしやすいのが大きな特徴です。
とはいえ、実際のところどのような構造でできているのか、他のメリットはないのか気になる方も多いのではないでしょうか。契約前に知っておきたいデメリットも存在するので、後悔しないよう理解したいところです。
この記事では、マンションの二重天井について意味や構造に加えて、知っておきたいメリット・デメリットを詳しく解説します。マンション契約に役立つ知識を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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マンションの二重天井とは?
マンションの二重天井とは?
二重天井という言葉は聞いたことがあるものの、そもそも何か理解していない方も多いはず。まずはマンションの二重天井について、意味や構造などの概要を簡単に解説します。
二重天井について理解を深めたい方や意味を把握したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
二重天井の意味
二重天井とは、天井が二重になっているものです。上の階の床から下地枠が吊り下げられていて、天板を貼り付け二重構造の天井に仕上げたものを二重天井と呼びます。
意味も言葉の通りで、上の階の床に天板を貼り付ける直天井と違い、天井が二重になってるのが特徴です。
二重天井の構造
二重天井の構造は、上の階のスラブと呼ばれる構造床から下地枠を吊り下げ、天板を貼ることで二重になっています。直天井ではスラブの裏に天板を貼り付けて天井を作るため、上階との空間が生まれません。
一方、二重天井はスラブと天井の間に空間ができる構造が特徴です。二重天井によってできたスペースには、配管や配線などが設置されるケースがよくみられます。
同じ概念で採用されているのが二重床です。二重床と二重天井の構造やメリットは非常によく似ており、採用しているマンションも増えています。
二重床について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
マンションの二重床はどんな構造?リフォームに向いている理由を解説
二重天井と直天井の違いは?見分け方はある?
二重天井と直天井の違いは?見分け方はある?
二重天井と直天井を見分ける方法はいくつかありますが、わかりやすく判別する方法は備え付けの照明を見ることです。例えば、照明が埋め込まれているケースは二重天井の可能性が高く、引掛シーリングがむきだしになっているなら直天井の確率が高まります。
また、天井高が高い部分を軽く手で叩いてみたときに、コツコツとコンクリートを叩く感触があった場合は直天井であるケースが多いです。
鑑定士コメント
一番良いのは、分譲時のカタログに記載されていることが多いので、入手して確認することです。入手出来ない場合は、不動産仲介会社経由で管理組合に確認してもらうこともお勧めです。また、内覧など現地で確認する場合は、照明や配管の確認も1つの方法です。備え付けの照明が埋め込みタイプのものであれば二重天井の可能性が高く、引掛シーリングがむきだしに設置されているのであれば直天井と判断できます。また、天井の配管が見えている場合は直天井と推測されます。但しこれら現地で確認するのは一般の方では判断が難しく調査の限界もありますので、やはり最終的には客観的な資料で確認するべきです。
二重天井のメリット
二重天井のメリット
次に、二重天井のメリットを3つ紹介します。
・遮音性が期待できる
・リフォームしやすい
・見た目がきれい
それぞれ詳しくみていきましょう。
遮音性が期待できる
二重天井は遮音性が期待できるところがメリットです。二重天井は直天井と比べて上階のスラブとの間にスペースができます。上の音が直接天井に届くわけではないので、遮音性が期待できるでしょう。
以前は空間が生まれることでより音が響きやすいという懸念がありましたが、防振ゴムや支持ボルトを利用して対策しているマンションが増えているため、遮音効果が高まっているといえます。
リフォームがしやすい
二重天井のマンションはリフォームがしやすいというメリットがあります。二重天井や二重床を採用しているマンションは、配管などを天井と床の空間に設置するため動かしやすいのも特徴です。
そのため、間取りの変更が比較的容易でリフォームがしやすいといえます。また、直天井のマンションでは照明が埋め込まれているケースが多く、移動するには上階のスラブに影響が出る場合もあるでしょう。しかし二重天井であれば、天井だけを直せば照明の位置を変更できます。
見た目がきれい
見た目がきれい
二重天井を採用しているマンションは、天井の見た目がきれいになりやすいです。というのも、ガス管やダクトなどの配管を天井と床の間にできたスペースに隠せるので、比較的美しい天井に仕上がります。
直天井では配管を隠せず天井に凹凸ができるケースもあり、見た目の好みがわかれるでしょう。スッキリとしたきれいな見た目の天井を作りたいなら、二重天井が適しています。
鑑定士コメント
二重床や二重天井を採用している部屋は、リフォームがしやすいのが大きなメリットです。配管の移動が比較的簡単なので、間取りを変えるときも工事がしやすいといえます。リフォーム時だけでなく、普段からも、配管の状態の確認も楽なのでメンテナンス性も高いと言えます。また、リフォーム工事費も直床・直天井のマンションよりも安価に出来る傾向があります。
二重天井のデメリット
二重天井のデメリット
二重床はメリットだけではありません。知っておくべき二重床のデメリットを3つ紹介します。
・直天井と比べるとコストがかかる
・必ずしも遮音性が高いとは言い切れない
・高層階のマンションでは制限がつく
メリットと合わせてデメリットも把握しておきましょう。
直天井に比べるとコストがかかる
二重天井は直天井に比べてコストがかかるのがデメリットです。二重天井は上階のスラブから下地枠を吊り下げて天井を設置するため、手間と材料費がかかります。
直天井と比べると費用が高くなるので、設置の際は検討が必要です。
必ずしも遮音性が高いとは言い切れない
二重天井のデメリットとして、必ずしも遮音性が高いとは言い切れないこともあげられます。二重天井は天井と上階の床の間にスペースがあるので、音が響いてしまう懸念があります。
実際に、空間があると人の足音などの騒音が響きやすくなる太鼓現象が起こる可能性があり、必ずしも遮音性が高いとは言えません。とはいえ、近年では二重天井の空間に防振ゴムや支持ボルトなどを設置して、太鼓現象への対策も可能です。購入前に確認しておくと安心です。
高層階のマンションでは制限がつく
高層階のマンションでは制限がつく
高層階のマンションでは二重天井の採用に制限がつくので、注意が必要です。二重床と二重天井は、15階以上のマンションでは制限付きで採用できます。
14階までのマンションであれば無制限ですが、15階からは建築基準法により制限がつくので注意しておきましょう。
まとめ:リノベーションをしたい場合は二重天井がおすすめ
まとめ:リノベーションをしたい場合は二重天井がおすすめ
二重天井は、直天井と比べてリフォームがしやすいのが最大の特徴です。配管の移動が比較的簡単なので、間取りの変更やリノベーションなどを検討している方に向いています。
とはいえ、コストがかかったり高層階のマンションでは制限がついたり、注意するべきデメリットもあるため、目的や状況に合わせての判断が重要です。
リフォームやリノベーションも視野に入れている方は、二重天井や二重床を検討してみるのがおすすめです。
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