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更新日:2025.09.26
登録日:2025.09.26

「400m=徒歩何分?」不動産広告の計算ルールとリアルな歩行時間の違いを検証

「400m=徒歩何分?」不動産広告の計算ルールとリアルな歩行時間の違いを検証

「駅から400mは徒歩で何分?」
「不動産広告の表記と実際に歩いた時間に差があるのはなぜ?」

不動産広告には、「駅から徒歩〇〇分」「駅から〇〇m」と表記されていることがあります。しかし、具体的な距離をイメージできない方は、多いのではないでしょうか。

本記事では、400mが徒歩何分なのかを例に不動産広告の計算ルールを紹介します。表示時間と実際に歩いた時間がズレる理由や、公告の徒歩5分と表記されている物件に関する注意点とあわせてまとめました。

【この記事でわかること】
・不動産広告に記載される徒歩時間は「1分=80m」で計算される
・不動産広告だと400mは徒歩5分とされている
・実際の時間とズレが生じることがあるので歩いて確かめる必要がある

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400 mは不動産広告上「徒歩5分」

400 mは不動産広告上「徒歩5分」

400 mは不動産広告上「徒歩5分」

不動産広告上での400mは「徒歩で5分」と決まっています。「不動産の表示に関する公正競争規約第15条4号の各施設までの距離または所要時間(※)」では、以下のように決まっているからです。

 

・徒歩による所要時間は道路距離が80mにつき1分かかるものとする

・80m未満の端数が発生した場合は切り上げて1分とする

・道路距離または所要時間を表示するときは起点および着点を明示する

 

つまり徒歩時間が1分で80mなので、5分だと400mとなります。表示のバラつきが発生しないように定められているため、どの不動産広告でも違いはありません。

 

※参考:不動産公正取引協議会連合会

鑑定士コメント

「徒歩1分=80m」は、健康な女性がハイヒールで歩いたときの徒歩時間を基準としています。以前は「1分=100m」でしたが、女性の歩くスピードに合わせるべきとの声があがりました。そのとき計測した平均的な徒歩距離が「80.3m」だったことから、現在の基準が定められました。

自分でも計算できる!徒歩時間の求め方

自分でも計算できる!徒歩時間の求め方

自分でも計算できる!徒歩時間の求め方

不動産広告では、以下のようなルールに基づいて徒歩時間を計算します。

 

・直線距離ではなく道路にそって測定した距離(道路距離)を計測する

・80m(道路距離)=徒歩1分とする(端数を切り上げる)

・歩道橋・横断歩道・踏切りの経由が必要なときは歩く距離に含める

・横断歩道・踏切りの待ち時間は考慮しなくてよい

・坂道によって歩く時間が長くなる場合は換算してよい

・駅からすぐ近くの物件であっても「徒歩0分」ではなく「徒歩1分」と表示する

 

※参考:三菱UFJ不動産販売

 

計算式は「道路距離÷80(1分に歩く距離)」です。たとえば道路距離が400mの場合は、400m÷80mで5分となります。距離と徒歩時間の目安を以下にまとめました。

 

道路距離

徒歩所要時間

100m

2分(1.25分)

200m

3分(2.5分)

300m

4分(3.75分)

400m

5分

500m

7分(6.25分)

600m

8分(7.5分)

700m

9分(8.75分)

800m

10分

900m

12分(11.25分)

1km

13分(12.5分)

2km

25分

 

上記の表の通り、道路距離が500mの場合は500m÷80mで6.25分です。小数点以下の端数は切り上げるルールなので、不動産広告上の徒歩時間は7分となります。

なぜ?表示時間と「実際の時間」がズレる5つの理由

なぜ?表示時間と「実際の時間」がズレる5つの理由

なぜ?表示時間と「実際の時間」がズレる5つの理由

不動産広告の表示時間と、実際に歩いたときの時間は必ずしも一致するとは限りません。

 

・信号・踏切の待ち時間

・坂道・階段・歩道橋

・駅の構造(改札口からホームまでの距離)

・人混みや歩道の状況

・歩く人の状況

 

ズレが生じる理由について、それぞれ解説します。

信号・踏切の待ち時間

信号や踏切の待ち時間は、不動産広告の徒歩時間には含まれません。待ち時間が発生した場合、その分だけかかる時間は増えてしまいます。

 

たとえば信号が複数あったり、切り替わりが遅かったりすれば、待ち時間はさらに長くなるでしょう。表示時間より、数分ほど長くなることが想定されます。

坂道・階段・歩道橋

歩く速度は下り坂だと早く、上り坂だと遅くなります。階段にも同様のことがいえるので、長い坂道や階段があれば表示時間とズレが発生するはずです。

 

歩道橋は歩く距離に含めるとしていますが、完全に反映させることはできません。高い歩道橋に登ったり降りたりする時間によって、表示時間とズレることがあります。

駅の構造(改札口からホームまでの距離)

駅の起点は出入り口なので、改札口からホームまでの距離は含まれていません。たとえば巨大なターミナル駅で乗り降りする場合、出入り口から改札口を抜けて長い連絡通路や階段を通り、ホームまで移動することになります。

 

駅構内での移動時間だけで、5分以上かかることもあるでしょう。そのため物件から徒歩5分との記載があっても、確実に5分で電車に乗れるとは限りません

 

駅構内での移動時間を考慮しないと計算とズレてしまい、電車に乗り遅れる可能性があります。一方で改札からホームまでが近い小さな駅では、このような隠れ時間は発生しないため、駅の構造や移動時間を確認しておくのがおすすめです。

人混みや歩道の状況

人混みや歩道の状況は、歩くスピードに大きく影響します。人混みがあると、周囲の人を避けなければなりません。朝の通勤ラッシュなど時間帯によって人混みが発生すれば、かかる時間が長くなります

 

段差や障害物が多いなど歩道の状況が悪いと歩きにくいので、注意が必要です。交通量が多く歩道が狭い道路なども危険性が高く、歩くスピードは遅くなります。単純な距離だけではなく、状況を考慮することが重要です。

歩く人の状況

人によって歩く速度は大きく異なります。たとえば健康で若い人なら歩く速度は早く、年配の方なら遅くなるはずです。小さなお子さんを連れている場合は、ゆっくり歩かなくてはいけません。

 

怪我をしている、疲労しているなど、人の状況によって歩くスピードは左右されます。表示された徒歩時間と実際の時間のズレを生むので、誰がどのような状況で歩くのか想定しておきましょう。

「駅徒歩5分(400m)」物件の内見で確認すべきこと

「駅徒歩5分(400m)」物件の内見で確認すべきこと

「駅徒歩5分(400m)」物件の内見で確認すべきこと

駅徒歩5分(400m)の物件を内見するときは、以下のポイントを確認することが重要です。

 

・実際に歩いて時間を計る

・スマートフォンの地図アプリと比較する

・周辺環境を五感で確かめる

・駅のどの出入口が起点になっているか確認する

 

物件選びの基礎知識として、ぜひ参考にしてください。

実際に歩いて時間を計る

物件周りの詳細な環境は、歩いてみなければわかりません。実際に歩いてみて、時間を測ることが重要です。信号の待ち時間や道路の状況を含めた徒歩時間を、測定しましょう。

 

駅の出入り口を起点に、物件の出入り口を着点に計測すれば、不動産広告と条件が同じです。朝と夜の2回測ってみることで、より正確な徒歩時間がわかります。

スマートフォンの地図アプリと比較する

スマートフォンの地図アプリを活用すれば、ルートの徒歩時間を表示できます。たとえばGoogleマップなら、標高差や障害物を含めた時間を表示することが可能です。

 

基準となる速度のカスタマイズに対応しているアプリなら、自らの歩くスピードを踏まえた所要時間をチェックできます。不動産広告と地図アプリの数字を比較すれば、より正確なかかる時間の目安がわかるはずです。

鑑定士コメント

地図アプリの徒歩時間と不動産広告の時間に、大きな差はありません。Googleマップの場合は、基準となる移動速度はほとんど同じです。ただし、地図アプリによって設定が異なるため、徒歩時間に差が出ることもあります。地図アプリや不動産広告の徒歩時間はあくまで目安なので、実際に歩いてみて確かめることが重要です。

周辺環境を五感で確かめる

周囲環境は歩く速度に影響するため、実際に歩いて五感で確かめましょう。人通りの多さや夜の暗さ、道路の歩きやすさなど、感じたことを参考にすることがポイントです。

 

急な坂道や長い階段があると想像以上に疲労します。仕事からの帰宅時には負担となり、歩く速度が遅くなるかもしれません。日常で歩くシーンを想定しながら、徒歩時間を確かめてください

駅のどの出入口が起点になっているか確認する

複数の出入り口がある駅の場合、どこが起点になっているか確認する必要があります。不動産広告に記載がない場合は、物件に一番近い出口が起点です。

 

地上駅は駅舎の出入り口、地下鉄は地上出入り口が起点になります。不動産広告と同じ条件で起点から歩き、時間を測ってみると比較しやすいでしょう。

 

以下では、中古マンションの内見時に使えるチェックリストを紹介しています。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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広告の「徒歩5分」の物件で注意しておくべきこと

広告の「徒歩5分」の物件で注意しておくべきこと

広告の「徒歩5分」の物件で注意しておくべきこと

不動産広告で徒歩5分と表示される物件の、注意点を紹介します。

 

・信号・坂道・エレベーター待ち時間は含まない

・大規模マンションはエントランスまで+α

・夜間や悪天候で速度は低下する

 

後悔しないために、必要な情報をチェックしておきましょう。

信号・坂道・エレベーター待ち時間は含まない

信号やエレベーターなどの待ち時間は、徒歩時間に含まれません。坂道を歩く時間についても、場合によっては考慮されていないことがあります。

 

信号・エレベーターがある場合は、徒歩時間とプラスして時間がかかると想定しておきましょう。数分ほど多く見積もっておくことが重要です。

大規模マンションはエントランスまで+α

マンションやアパートの場合、着点は建物の出入り口と定められています。つまりエントランス(出入り口)までの距離を含めたうえで、徒歩時間を計測しているわけです。

 

また、大規模マンションの場合、エントランスから部屋まで距離があります。不動産広告と同じ基準で徒歩時間を測ったうえで、追加でどのくらい時間がかかるのか把握しておくことが重要です。

夜間や悪天候で速度は低下する

視界が悪い夜間は歩く速度が遅くなります。大雨や強風、大雪などの悪天候でも同様です。夜間や悪天候を考慮したうえで、徒歩時間を予測しましょう。

 

たとえば夜間に実際歩いてみることで、街灯の明るさやかかる時間がわかります。悪天候のときは早めに自宅を出るなど、住んだあとの対策が必要です。

まとめ:「400m=徒歩5分」は計算上の時間。自分の足で確かめよう

まとめ:「400m=徒歩5分」は計算上の時間。自分の足で確かめよう

まとめ:「400m=徒歩5分」は計算上の時間。自分の足で確かめよう

不動産広告の記載では、徒歩1分=80mと定められています。つまり400mは徒歩5分です。徒歩時間は道路距離÷80で簡単に計算できます。

 

ただし、400m=徒歩5分は計算上の時間なので、実際に歩いた時間とズレが生じることは少なくありません。待ち時間や道路の状況は考慮されないため、実際に歩いたとき想定より時間がかかることがあります。

 

より正確な徒歩時間を把握するためには、実際に歩いて確かめてみることが重要です。どのくらいかかるのかリアルな時間を把握できれば、より理想的な物件を選択できます。

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

石川 勝

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

本記事で学んだことをおさらいしよう!

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