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更新日:2025.02.20
登録日:2025.02.20
白カビが気になる方へ!原因・人体への影響・対処方法を紹介

「白カビはどんなところに発生する?」
「白カビがあると人体にどんな影響が出る?」
白カビについて、このような疑問を持つ人もいるでしょう。
白カビは、温度や湿度が高く、通気性の悪いところに発生しやすいカビの一種です。この記事では、白カビの好む環境や、人体への影響などを徹底解説します。
自分でできる予防法や、除去方法なども具体的にわかりますので、白カビ対策について知りたい人はぜひ最後までご覧ください。
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住まいに発生する白カビの正体

住まいに発生する白カビの正体
白カビは身近に発生するカビの一種です。放置すると、健康状態に影響を及ぼす可能性があります。ここでは、白カビについて以下の4つのポイントに分けて解説します。
・白カビの種類と特徴
・白カビが人体に与える健康被害のリスク
・子どもやペットへの影響
・白カビの放置が招く深刻な症状
白カビの種類と特徴
白カビは、名前の通り白色でふわふわとした見た目のカビです。カビには黒カビや緑カビなどの種類がありますが、色や質感などによって区別されます。
白カビを見分けるポイントは、色のほかに臭いも挙げられます。白カビは、発生初期の段階ではほぼ無臭です。繁殖が進むにつれて、カビ特有の臭いを放つようになります。見た目とあわせて臭いをチェックすることで、白カビかどうかを判断できるのです。
白カビは、白く柔らかい菌糸が特徴です。換気が不十分だったり、結露が多かったりすると発生しやすくなります。 湿度が高いと発生しやすく、発生すると空気中に漂う胞子が湿った場所に付着し、増殖します。
白カビが人体に与える健康被害のリスク
白カビは、白く柔らかい菌糸を持ち、胞子が空気中に広がりやすいため、吸い込むと健康に悪影響が出ることがあります。主な例は、以下のとおりです。
・アレルギー反応
・呼吸器系への影響
・免疫系への影響
・精神的な影響
・カビ毒(マイコトキシン)
長期間にわたって白カビにさらされると、上記のような症状が慢性化し、継続的な治療が必要になる場合もあります。発見した際は、速やかに適切な方法で対処することが重要です。
子どもやペットへの影響
白カビは、子どもやペットなどにも悪影響を及ぼすことがあります。カビやダニなどのアレルギー源は、床や低い位置に集まりやすい性質があるため、背の低い子どもやペットは特に影響を受けやすいです。
小さい子供やペットなどは、床で遊んだり寝たりすることが多く、その分アレルギー源を吸い込みやすくなります。また、カビは胞子を放出するため、室内に浮遊してペットの体毛に付着する可能性もあるでしょう。
さらに、カビの胞子が原因でアレルギーが起こることもあり、ペットの体内に入ることで呼吸器や皮膚などに問題が発生することがあります。特に、アレルギーを持つペットはカビの影響を受けやすいため、注意が必要です。
白カビの放置が招く深刻な症状
白カビを放置することで、深刻な症状が出る可能性もあります。白カビは除去しないと増殖が進み、健康に影響を及ぼしやすくなるためです。
白カビは洋服やクローゼット、家具の裏などに発生しやすく、胞子を吸い込むと鼻炎・喘息・アレルギー症状などが起きる恐れもあります。
また、夏場に発症しやすい「夏型過敏性肺炎」は、トリコスポロンという白カビの一種が原因だと言われています。過敏性肺炎にかかると、軽度の場合でも入院と治療が必要となります。
さらに悪化している場合、退院後に自宅で酸素吸入が必要となることもあります。単なるアレルギーやアトピーとは異なり、体質に関係なく誰でもかかってしまう病気です。
鑑定士コメント
食品に生える白カビと、住居に生える白カビは同じ種類でしょうか?食品に生えるカビと住宅に発生するカビは、それぞれ異なる環境要因で発生しやすく、対策が異なります。食品カビを防ぐには、冷蔵庫での管理や食品の適切な保存のしかたが重要です。住宅カビは、定期的な清掃や住宅内の湿度管理などが必要になります。
食品カビが好む環境は、湿度や温度が適度に高い環境です。対して、住宅カビは建物内の環境に大きく依存し、通気が不十分な場所や湿度が高い場所などを好みます。
両者の違いを理解し、それぞれに合った対策を取りましょう。
室内の白カビが発生する原因

室内の白カビが発生する原因
白カビを防ぐには、発生しやすい条件を知っておくことが大切です。発生条件や季節ごとの発生リスクなどを含め、以下の4つの点について解説します。
・白カビが発生しやすい条件
・建物の構造上の問題と白カビの関係
・季節による白カビの発生リスクの変化
・見落としがちな白カビのサイン
白カビが発生しやすい条件
白カビは湿度が高く、気温の上昇がある場所を好むため、気温が上がるほど繁殖スピードが増していきます。特に浴室やキッチン、室内干しをする部屋などは、水を頻繁に使うため湿度が上がりやすく、白カビが生えやすい環境が整いやすいといえます。
さらに、空気の流れが悪いエリアでも白カビの発生リスクは高まります。クローゼットや家具の背面、物置のように閉め切った場所は湿気がこもりやすく、白カビが好む状態になりやすいので要注意です。
通気性が確保されていないと湿度や温度が上がりやすくなり、その結果、白カビの胞子が一気に広がって短期間で大量に繁殖することもあります。そのため、定期的に風を通して湿気を逃がすことが重要です。
また、白カビは木材や布などの有機物を栄養源とします。木製家具や布製ソファといったアイテムがある部屋では、とくに湿気対策や清掃に注意を払うようにしましょう。
建物の構造上の問題と白カビの関係
建物の構造が白カビの発生に影響を与えることもあります。家の構造によっては、白カビの好む湿気が多かったり、通気性が悪かったりするためです。
湿度の高さが懸念される場合は、断熱材を導入すると室内の温度と湿度を安定させ、結露も抑えることができます。そのほか、窓を2重ガラスにするのも、断熱性の向上に効果的です。
通気性の悪さが懸念される場合は、換気システムを見直すとよいでしょう。24時間換気システムを導入すると、新鮮な空気を取り入れられるとともに、室内の湿気を外に出すこともできます。それぞれの住宅の状況に合わせ、適切な方法を検討しましょう。
季節による白カビの発生リスクの変化
白カビの発生リスクは季節によっても変化します。なぜなら、白カビは温度や湿度が高い環境を好むためです。
春から秋にかけての時期は、気温が高くなるため白カビが発生しやすくなります。また、梅雨や長雨の時期などは、室内の湿度が高まりやすくなります。
気温や湿度の低くなる冬の時期も、油断はできません。室内では暖房や加湿器などを使うため、白カビが育ちやすい温度や湿度になることがあるためです。
季節ごとに気温や湿度が変化するなかで、大切なのが室内の温度と湿度のチェックです。外気温と室内の温度は必ずしも一致しないため、室内の環境に合わせた対策を取る必要があります。
見落としがちな白カビのサイン
初期の白カビは小さい白い粉のような形をしています。見た目がホコリに似ており、ホコリの溜まりやすい場所に発生しやすいことから、発見が遅れがちです。また、白っぽい家具やソファなどに発生した場合、白カビの色が周りの色と似ているため見つけにくくなります。
白カビは成長するにつれて、ふわふわとした綿のような見た目になるのが特徴です。さらに、湿度が非常に高い環境だと、天井や壁に広がることもあります。
もし白カビの存在を感じたら、温度や湿度を測り、環境をモニタリングして白カビの好む環境かどうかを確認することが有効です。
鑑定士コメント
目に見えるカビ以外に、白カビが発生している可能性を示すサインはあるのでしょうか?
衣服に斑点が発生する場合があります。服に白か黒の斑点がついており、ぬるぬるしたりふわふわとしていたりするときは、カビが発生している可能性があります。カビが発生する原因となるため、服を通気性の悪い場所に保管したり、濡れた服をかごに入れっぱなしにしたりしないように気をつけましょう。衣類は定期的にチェックし、洗濯機も清潔に保つようにしてください。
白カビの効果的な除去方法

白カビの効果的な除去方法
白カビの除去方法はさまざまです。除去の仕方には、主に以下の4つがあります。
・洗剤を使う方法
・重症化した白カビへの対処法
・自然派素材を使う方法
・白カビ除去に効果的な道具の使い方
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
洗剤を使う方法
洗剤を使って除去する方法があります。除去作業にあたり、マスクやゴム手袋を着用し、可能であれば保護用のゴーグルも併用することが望ましいです。
カビ専用の洗剤や、アルコール除菌スプレーなどを用意します。使用する前に、ラベルの指示や説明書をよく読みましょう。基本的な使い方は、カビが生えた部分に洗剤やアルコールを直接スプレーします。
10〜15分ほど放置し、柔らかい布やスポンジで拭き取ります。カビの胞子が舞い上がらないように、慎重に作業を行うことが大切です。
重症化した白カビへの対処法
重症化した白カビには、業務用のカビ取り剤が有効です。白カビを根本から素早く除去できます。
プロの清掃業者が使っているような強力な製品が、市販されています。使用する際は換気を十分に行い、説明書の指示に従ってください。素材を傷めることもあるため、使用前に目立たない場所でテストしてから使うことが推奨されます。
製品は、具体的には「カビ取りスプレー」や「カビ取りジェル」などです。タイルや壁の目地といった、細かい場所に発生した白カビを取り除けます。
自然派素材を使う方法
自然の素材を使って白カビを除去したい場合は、酢を使った「酢水溶液」が効果的です。水とお酢を1:1で混ぜて作ります。白カビに直接吹きかけ、10〜15分ほど置いてください。その後、スポンジや柔らかい布を使ってやさしく拭き取りましょう。
カビの胞子が舞いやすいため、拭き取りの際はゆっくりと行います。白カビを除去した後は、再発を防ぐため、通気性を確保して湿度を低下させるようにしましょう。
白カビ除去に効果的な道具の使い方
白カビの除去にあたっては、カビの胞子を浮遊させないようにする必要があります。せっかく掃除したとしても、胞子が空気中に残っているとカビが再び発生してしまうためです。
スプレー等を使って掃除する場合、白カビにいきなり噴射すると、カビの胞子が吹き飛んでしまうことがあります。そのため、白カビを水で濡らした雑巾などで拭き取るのがおすすめです。なお、掃除機の使用は、カビの胞子が舞いやすくなるため不向きです。
白カビを除去する場合には、洗剤やスプレーの使用前にひと手間加えることで、カビの胞子が舞いにくくなります。
忙しい家庭でもできる!白カビの予防策

忙しい家庭でもできる!白カビの予防策
忙しい日々のなかで、できるだけ時間をかけずに白カビを予防するにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、時短でできる対策を含め、以下の4つの方法を紹介します。
・毎日の簡単な予防習慣をつける
・時短でできる室内の換気と乾燥
・休日にまとめてできる対策
・おすすめの予防アイテムと活用法
毎日の簡単な予防習慣をつける
毎日の簡単な予防習慣をつけることが、白カビの予防に効果的です。カビは温度や湿度が高い環境を好むため、予防のためには室内の温度や湿度を一定の範囲内に保つ必要があります。
暑い日は冷房を適度に使って室温を管理し、白カビの繁殖を防ぎましょう。あわせて、除湿器の使用も効果的です。部屋の湿度が下がることで、白カビが発生しにくくなります。
衣類をしっかりと乾燥させてから収納することも大切です。湿った衣類は、白カビの発生を促す原因となるため、しまう前に衣類が乾いているかどうか確認する習慣をつけるとよいでしょう。
時短でできる室内の換気と乾燥
白カビを予防するには、換気を行うことも大切です。白カビは空気が滞っている場所に発生しやすいため、通気性を確保することで発生を防げます。
室内の換気は、定期的に行いましょう。窓を開けて新鮮な空気を室内に取り込みます。浴室の場合は、入浴やシャワーの後に換気扇を使用することで、効率よく浴室を乾燥させられます。
また、忘れがちなのが靴箱です。靴箱は天気が良い日に扉を開けておくだけで、空気が入れ替わりカビの発生の予防につながります。
同様に、押入れの扉も開放します。布団や毛布などをしまっている場合は、すのこを敷いてその上に収納すると、通気性がアップするのでおすすめです。
休日にまとめてできる対策
休日にまとめてできる対策として、不用品の処分が挙げられます。白カビは布や木などの有機物を栄養とするため、不要な衣類や家具を処分することが効果的です。
不要なものを処分することで、ものの詰め込みすぎを防ぎ、空間にゆとりが生まれるため空気の通り道も確保できます。
整理整頓とあわせて、掃除を行うことも大切です。汚れやホコリはカビの栄養となるため、掃除機等を使って取り除きます。その際、白カビが発生していないかを確認すると、なおよいでしょう。
おすすめの予防アイテムと活用法
白カビ予防のための、おすすめアイテムのひとつが除湿剤です。じめじめとした場所を好む白カビですが、換気ができないときでも除湿剤を置いておくことで、湿気を吸収してくれます。
除湿剤は置くだけで湿度がコントロールできるため、忙しい人にもおすすめです。除湿剤は、使っているうちに効果が低下していくため、新しいものに定期的に交換しましょう。
予防アイテムとして、サーキュレーターもおすすめです。換気の際に併用することで、短時間で部屋の空気を入れ替えられます。また、窓がひとつしかなかったり、窓が小さかったりする場合でも部屋の空気を循環させやすくなります。
このように、家や生活スタイルに合わせてさまざまなアイテムを取り入れることで、時短で手軽に白カビの予防が可能です。
白カビのない快適な住環境づくり

白カビのない快適な住環境づくり
白カビのない快適な住環境をつくるためには、住宅に合った換気システムを選んだり、メンテナンスを定期的に行ったりすることが大切です。
快適な住環境を作るためのポイントを、3つ紹介します。
・室内の湿気対策と換気システムの選び方
・プロに相談すべき白カビの症状と判断基準
・定期的なメンテナンスで実現する清潔な住まい
室内の湿気対策と換気システムの選び方
白カビのない環境を作るためには、住宅に合った換気システムを選ぶ必要があります。建物の形状によって、必要な換気システムは異なるためです。
たとえば、ビルや長屋などの場合、空気の流れがある程度制限されやすいことから自然換気による効果が得られにくい傾向があります。そのため、強制換気システムが必要になるケースがあるのです。
対して広い一軒家や平屋の場合は、自然換気の効果が高いため、送風機や換気扇といった設備を省略することもできます。
換気システムを選ぶときは、住宅の形状や周辺の環境などに応じて、適切な換気システムを選ぶことが重要です。必要な換気量をしっかりと確保することで、湿気対策にもつながります。
プロに相談すべき白カビの症状と判断基準
プロに白カビ除去を相談したほうがよい場合の具体例としては、以下のようなものがあります。
・広範囲に発生している
・再発を繰り返している
・健康被害が出ている
・白カビがデリケートな素材に発生している
自分での除去が追いつかないほど、白カビが広範囲に発生した場合や、除去しても繰り返す場合などには一度プロに相談するのも手です。白カビが天井や壁の内部にまで広がっている可能性もあるため、その場合は専門家による処置が必要となります。
健康に影響を及ぼしている場合は、すぐに除去が必要です。いまは軽い症状だとしても、時間が経つにつれてひどくなることもあります。
アンティーク家具や書籍など、デリケートな素材に白カビが発生した場合も、プロに相談するのが無難です。無理に対処しようとすると、素材を傷めてしまう可能性があります。
定期的なメンテナンスで実現する清潔な住まい
白カビの防止策としては、自分でできる対策のほか、専門家によるメンテナンスも効果的です。専門家に依頼することで、白カビがあっても早期発見できたり、徹底的な駆除を行ってもらえます。
初期の白カビはホコリのような見た目ですが、プロに依頼することで早期に発見できることがあります。また、白カビが発生していても、専門の技術や機材を使って確実に除去してもらえるのがメリットです。
どんなに注意していても白カビが発生することもあるため、自分でできる対策とあわせて、必要に応じて専門家によるメンテナンスを受けるのもよいでしょう。
まとめ:正しい知識と対策で白カビのない健康的な住まいを作ろう

まとめ:正しい知識と対策で白カビのない健康的な住まいを作ろう
白カビの原因には、高い温度や湿度、換気不足による空気の滞りなどがあります。
白カビが発生している環境では、アレルギー反応や呼吸器系への影響など、人体へさまざまな影響を及ぼす可能性があるため早期の対策が必要です。
発生した場合でも、洗剤やカビ取り剤などの使用や、プロに依頼することで除去することができます。
白カビの原因や予防法などを知り、自分に合った方法で白カビの発生を防ぐことで、快適な環境を作りましょう。
#カビ #除去 #繁殖 #湿度

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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