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更新日:2024.09.12
登録日:2022.08.24
マンションのエントランスの意味は?主な役割と便利な共用設備を徹底解説
マンションのエントランスがどのような役割を持っているのか、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。エントランスには、主に防犯機能や風除機能があり、他にも便利な共用設備がたくさんあります。
この記事では、エントランスの出入り口以外の役割や、便利な共用設備を解説します。内覧時にチェックすべきポイントも併せて解説するので、エントランスについて詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。
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エントランスとは建物の出入口のこと
エントランスとは建物の出入口のこと
エントランスとは、建物の出入り口のことを指します。複数の出入り口がある場合は、1番大きい正面玄関がエントランスに当たります。
エントランスは訪れた人を最初に迎える場所であり、建物の顔とも言える場所です。特にマンションや公共施設の玄関部分をエントランスと言うことが多く、エントランス部分の広い空間をエントランスホールと言います。
エントランスは建物の個性やステータスを示す場所でもあります。
マンションのエントランスを構成する3つの部分を解説
マンションのエントランスを構成する3つの部分を解説
マンションの顔とも言えるエントランスは、役割ごとに大きく分けて3つの部分から構成されています。
・エントランスアプローチ
・エントランスドア
・エントランスホール
それぞれの具体的な場所と役割を解説します。
①エントランスアプローチ
エントランスアプローチとは、道路から入口を繋ぐ部分です。建物の外から見えるため、建物の顔とも言える重要な箇所と言えます。
アプローチ部分は、デザイン性も重要です。近年では帰る家に癒しを求める人も多く、アプローチに植栽をしているマンションも増えています。
また、道路につながるアプローチ部分は防犯性も大切です。死角になる部分が少なく、照明が明るいほど安全性が高くなるでしょう。
②エントランスドア
エントランスドアは、建物に入るためのドアです。二枚ドアになっている場合や、自動ドアを設置しているマンションもあります。
エントランスドアが自動ドアであれば、バリアフリーに配慮したマンションと言えるでしょう。手が塞がっていても入れるだけでなく、ベビーカーや車椅子の人にとっても使いやすいです。
また、エントランスドアにオートロック機能のついたマンションもあります。安全でバリアフリーのエントランスドアなら、誰でも快適に通行できます。エントランスドアの仕様は、マンション選びのポイントの1つになるでしょう。
③エントランスホール
③エントランスホール
エントランスホールとは、エントランス部分にある居住者のための共有スペースです。訪れた人が最初に通る共有部分で、マンション自体の格式を示しているとも言えるでしょう。
エントランスホールに椅子やソファーが設置されていれば、ちょっとした来客対応に使えます。メールボックスや宅配ボックス、管理室や集会室など実用的な設備があるマンションも。
吹き抜けで明るい空間を演出するマンションもあり、エントランスホールは雰囲気作りにも一役買っています。
鑑定士コメント
エントランス部分の管理は、マンション購入者にて組織される管理組合にて管理されます。
実際の業務については、管理組合から委託される管理会社が行うのが通常です。管理人の勤務形態も管理組合との契約により、常勤(住み込み)・日勤・巡回などマンションごとに様々です。
マンションのエントランスが持つ主な役割2つ
マンションのエントランスが持つ主な役割2つ
マンションのエントランスが持つ主な役割は、下記2つです。
1. 風徐機能
2. 防犯機能
エントランスは、単純に建物の出入り口であるだけではありません。ここからは、エントランスが持つ主な2つの役割をご紹介します。
①風除機能
マンションのエントランスは、風除機能の役割を持ちます。強風の吹き込みを防ぎ、建物内の温度変化を抑えています。
エントランスドアは二重に設けられていることが一般的です。2枚の扉の間の空間を風除室と言い、外からの風の流れを緩和させて強風対策をする役割もあります。また、屋外との気温差を緩和させる効果も期待できます。
マンション内を快適な温度に保つために、風除機能としてのエントランスは必要な機能と言えるでしょう。
②防犯機能
防犯機能はエントランスが持つ重要な役割の1つです。外とつながるエントランス部分に防犯機能を持たせることで、住民が安全に暮らせるよう秩序を保っています。
エントランスの扉が二重になっていても、そのまま通過できるようでは防犯上問題があります。そのため、2枚目の扉にはオートロック機能がついているケースが多いです。
マンションによっては管理人が常駐する管理人室がある場合もあります。このように、エントランスには、不審者が自由に出入りできないよう工夫がされています。
マンションのエントランスにあると便利な設備6選
マンションのエントランスにあると便利な設備6選
マンションのエントランスにある施設も確認しましょう。あると便利な設備は下記6つです。
1. オートロック
2. 防犯カメラ
3. ライトアップ
4. 宅配ボックス
5. 車寄せ
6. 共用トイレ
それぞれの設備の詳細とメリットを解説します。
①オートロック
エントランスにオートロックがついていると安心です。安全面を考えるなら、オートロックの有無はマンション選びの大事な条件と言えます。
特に女性の一人暮らしや小さい子どものいる家庭では、住民以外も自由に出入りできるマンションは安心して生活できません。エントランスにオートロックがあるだけで、不審者の立ち入りを防ぐ効果があります。
単独でも効果的なオートロックですが、監視カメラなどと組み合わせることでより安全性がアップするでしょう。
②防犯カメラ
エントランスの防犯カメラも、安全に暮らすための重要な設備です。防犯カメラは出入りする人をチェックする役割だけではなく、不法侵入しようとする人を牽制する役割があります。防犯カメラがあること自体が、犯罪の抑止力につながっています。
防犯カメラの映像が管理室でチェックされているマンションもあります。万が一トラブルに巻き込まれた際も、防犯カメラの映像があれば犯人の特定がしやすくなるだけでなく、有力な証拠にもなるでしょう。
③ライトアップ
③ライトアップ
おしゃれなマンションに住みたい人にとっては、エントランスのライトアップも確認しておきたい設備の1つです。
夜のライトアップされたエントランスは、昼間とは違う雰囲気を演出します。ライトアップがおしゃれなマンションなら、ホテルのような高級感のある雰囲気を楽しめるでしょう。
また、一定の明るさを保っていることで防犯の役割も持ち合わせています。夜中の帰宅になっても、エントランスが明るければ安心するでしょう。
④宅配ボックス
単身者や忙しい人には、宅配ボックスはありがたい設備です。配達のタイミングが合わなくても、宅配ボックスがあれば問題なく荷物を届けてもらえます。
再配達を依頼するわずらわしさがないことは、大きなメリットでしょう。宅配人と直接会わなくても良いメリットもあり、不審者への対策にも効果的です。ただし、配達員による操作ミスや、ボックスよりも大きいサイズの荷物には使えない点には注意が必要です。
⑤車寄せ
比較的土地が広いマンションやグレードの高いマンションには、車寄せが設けられていることがあります。駐車場とエントランスが離れていると、荷物が多いときや大雨が降っているときに不便さを感じることでしょう。
車寄せがあることで、先に同乗者や家族、荷物を降ろせます。特に小さな子どもがいる家庭の場合、子どもを駐車場まで連れて行かなくて良いメリットもあります。
⑥共用トイレ
⑥共用トイレ
子育て家庭にとっては、エントランスに共用のトイレがあると重宝するでしょう。
高層階からエントランスまで降りたあと、子供がトイレに行きたいと訴えたら戻るのが大変です。しかし、共用トイレがあれば子どもの急なトイレに対応できるため、子育て世帯ならチェックしておきたい部分です。
来客にとっても、エントランスにトイレが設置されていれば、部屋に入る前に用を足すことができて便利です。
鑑定士コメント
ソファーやテーブルがあるコミュニティスペースや、大規模マンションに見られるキッズスペースは一般的でしたが、コロナ禍以降は、テレワーク用のワークスペースを備えるマンションも増えてきました。最低限必要な設備だけではなく、あると快適に過ごせる設備もあるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
内覧時のエントランスのチェックポイント4選
内覧時のエントランスのチェックポイント4選
内覧の時には、エントランスもしっかりとチェックしておくべきです。内覧時のエントランスの主なチェックポイントは、下記の4つです。
1. 防犯設備が整っているか
2. デザインが好みに合うか
3. 快適に暮らせる設備があるか
4. バリアフリーかどうか
それぞれ詳しく解説します。
①防犯設備が整っているか
エントランスに防犯設備が整っているかどうかは、重要なポイントです。特に女性の一人暮らしや子育て世帯が入居する場合は、必ず確認しましょう。
泥棒や不審者は、エントランスにオートロックや防犯カメラがあるだけでそのマンションを敬遠します。不審者が寄り付かない抑止力になっている点においても、防犯設備の有無は重要なのです。
②デザインが好みに合うか
エントランスデザインが好みに合うかどうかも、重要なポイントです。エントランスはマンションの顔となる部分であり、住んでいる人の雰囲気も表すためです。
マンションによっては、エントランスが吹き抜けになっていたり、照明にこだわりがあったりします。デザインにこだわりたい人は、新築や築浅のマンションがおすすめです。近年では、エントランスのデザインに凝ったマンションも多く建てられています。
③快適に暮らせる設備があるか
③快適に暮らせる設備があるか
エントランスに快適に暮らせる設備があるかどうかも、チェックすべきポイントです。住んだときの使い心地をイメージして見るとよいでしょう。
メールボックスや宅配ボックス、ゴミ捨て場などの設備が、使いやすい場所にあるかどうかもチェックするべきところです。メールボックスの高さなど、使い勝手が良いかも内覧時にしっかりと確認しておきましょう。
④バリアフリーかどうか
エントランスがバリアフリーかどうかも、チェックしたいポイントです。自分や同居する家族に介護が必要になったときに備えて、確認しておきましょう。
マンションに長く住む予定なら、歳を重ねてからの住み心地も考慮する必要があります。居住する室内はもちろん、共用部分のバリアフリーも重要です。
チェックポイントは、車いすや体の不自由な人でも安全に歩行できるかどうかです。アプローチのスロープや、エントランス部分の手すりなども、バリアフリー化されているか確認しましょう。
まとめ:エントランスには出入口以上の役割がある
まとめ:エントランスには出入口以上の役割がある
エントランスは、単なる建物の出入り口ではありません。マンションの格式を示すとともに、防犯や風除機能も兼ね備える重要な場所です。
デザイン性とともに、便利な機能を備えたエントランスを持つマンションもあります。内覧時には、住むときのことをイメージしながらチェックすると良いでしょう。マンションを選ぶ際には、この記事を参考にエントランスにも注目してください。
不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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