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更新日:2022.11.18
登録日:2022.08.23
住替えストーリー 「Win‐Winな購買」
こちらでは、実際にマンションを住替えたことのあるR50 世代のインタビューを通じて、住替えに対する意識や最終的にどうして住替えに至ったのかについて、物理的側面、心理的側面の双方に着目して、住替えリアルストーリーを紹介して参ります。
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今や「住みたい街ベスト10」に入るほどの人気を誇る街、中目黒。
駅から徒歩10分、山手通り沿いにHさんの現在のお住まいがある。
交通量の多い通りに面してはいるが、一旦、マンションの中に入れば外の喧騒から遮断される。
今回は、静かなお部屋でお話を伺うことができた。
現在の間取り
Hさんがこちらに引越しされたのは、2017年の1月末。
その前に住んでいたのは、現在のマンションから歩いて5分もかからないマンションであった。20年前に新築で購入したマンションは、現在もベランダから見えるところにある。
当時の中目黒は今ほどメジャーではなく、駅前のタワーもなく、再開発が約束されていたけれど、駅前の商店街が壊されている状態であった。
つまり以前のマンションを購入した時は、中目黒は今のようなおしゃれな街であったわけではないのだ。
それでも、Hさんは元々大学生の頃に広尾に通っており、中目黒駅を使っていたこともあり、全く知らない土地でもなかった。
マンション購入前に住んでいたのは、行徳であった。広島の出身であるHさんがそこに住まうことに決めたのは、仲良しだったお姉さまが船橋に住んでいたからである。
しかし当時の船橋は分譲マンションばかり多く、賃貸がなかなかなかったので、結果として行徳の賃貸に住むことにした。
それは自分だけの理由ではなく、ご主人が丸の内に勤めていたので、東西線が使えて便利という理由もあってのことだ。
行徳にいたころ、そろそろマンションを買おうという話になり、色々探してみた。
しかしこのエリアは船橋とは逆で、賃貸物件は多かったけれど分譲マンションの新築がなく、この先も建つ予定がないと人から聞いていた。
当時のH夫婦にはお子さんもいらっしゃらず、2人だけなら広くなくてもいいからもっと都心に住もうということで、SUUMOを見て、とりあえず学芸大学のマンションを見に行った。そのマンション自体は、あまり気にいらなかったけれど、その時、行徳のマンション探しをしていた時に知り合った不動産会社の営業の人に再会した。
その人に「学芸大学ではなく、中目黒にいい物件がありますよ」と言われて、それを見に行くことにした。
9月に見に行って気に入り、12月に抽選、そして3月に引っ越しという、スムーズな流れであった。
間取りは普通だったが、マンションの色合いとなどの雰囲気が気に入った。周囲も歩いてみたら、山手通りから1本入っただけですごく静な所も安心できた。
中目黒駅を気に入ったのは、ご主人の通勤の交通の便の良さもあった。通勤先の大手町へは、行徳からだと東西線の混み方がひどかったけど、日比谷線だと始発だから座れるので、それも大きかったとHさんは言う。
間取り「現在 VS 以前」
引越ししてから、子供が2人生まれた。
前のマンションは気に入っていたが、3LDKとはいえ62㎡だったので、狭さを感じるようになってきた。
狭いだけでなく、10年以上経つうちに壁紙が剥がれたり、古さが気になりはじめた。そうこうするうちに、トイレが水漏れしたり、設備の古さに不安を感じるようになった。このまま住むならリフォームするか、新しいところへ移ろうか、5年前に真剣に考えた時があった。
しかしそこの頃は、引越ししたい気持ちもありつつ、面倒だなと思ったりもして決めきれなかった。
お嬢さんの受験もあり、そもそもお嬢さん自体が引越しはしたくなかったのだ。
それでも少しずつ新しい家探しを続けていた。中古は嫌なので、新築ばかり。子供の学校のこともあったし、やはり中目黒が便利なので、近場ばかり探していた。
ナカメと表記される街
そうこうするうちにHさんはチラシで、ご主人はSUUMOでとあるマンションのことを知った。
早速、宮益坂のモデルルームにも行ってみた。
それが現在のマンションなのだが、実はこの時、Hさんの心の中には少し葛藤があったという。
というのも行徳にいた頃、マンションを探していた時に、とあるマンション会社の営業に不快な思いをしたことがあり、今回の物件はまさにそこの会社の物件であったからだ。
しかし、今回の営業はとても感じのいいひとだった。
実はHさんは高所恐怖症。前のマンションも3階に住んでいたくらいである。
ところがこのマンションの売り出しは、7-8階からだったのだ。
Hさんは「低層階でないと・・・」といったところ、「低層階を売り出す頃に連絡します」と言ってくれた。
そして、実際、数カ月たったころに連絡が来た。そうしたタイミングも絶妙であった。
ベランダからは以前のマンションが見える
その時も「3階までじゃないと・・・」と言ったところ、3階だと向かいの戸建てと目があうと言われ、5階の部屋を勧められた。
このマンションは5階まではベランダが擦りガラスであり、6階以上が透明ガラスということで、5階がちょうどいいのではないかと、提案があった。
とはいえ、それだけでは不安だった。しかしその営業は「同じようなマンションが学芸大にあるので、見てみませんか」と、そこの5階に連れていってくれた。
そこでは、足元さえ見なければ大丈夫なことを確認した。結果、5階を選択することとなり、それからは物事がスムースに進んでいった。
Hさんにとって、その営業の方の営業スタイルが相性が良かったのであろう。
「営業の方がポンポンといい感じで言ってくださって、物事がうまく運んだんです。営業の方は押し付けがましくなく、かといって引くばかりでんもないのが、私たちに合っていました。だから当たり前のように、申し込みまでいき、気づいたら申し込んでいたって感じです」とHさんは笑いながら語った。
これはまさに営業冥利に尽きる言葉であるし、売る方も買う方もハッピーな、まさにWin‐Winな購買と言えるだろう。
住みだして1年以上経つが、すべてが上手くいっているそうだ。
山手通りの喧騒とは無縁
広さは69㎡とそれほど広くなったわけではないが、「娘たちは将来は家を出ていくから」と、あまり気にしていない。
山手通りに面していることは不安だったが、部屋の遮音性が高く、全く気にならない。
逆に山手通りに面していることで、楽になったことがある。
娘たちが受験のために、塾から夜遅く帰ってくることが多いが、前のマンションの時は山手通りから1本道入ると暗かったので、いつも山手通りまで迎えに行っていた。しかし今では、通りに面しているので迎えに行かなくても済むようになった。
駅にも近くなり、通勤・通学が楽になり、Hさん自身の買い物環境は全く変わることなく、ストレスもないという。
お金に関しては、前回のマンションのローンは完済していたので、今回、新たなローンを組み、前のマンションは賃貸に出している。
これから先の住替えについて、Hさんはこのままここで十分だと思っているけれが、ご主人はもう1回ぐらいは引越しをしてみたいとか。
その時は、「郊外よりも、断然都心!」らしい。
車をもたないH夫婦にとって、郊外での暮らしは難しく、どこでも電車で行けるのが条件となる。
引越しは面倒だが、お嬢さんたちが家を出ていけば、荷物も少なくなるはずなので、それもありかも、と思い始めている。
Hさんの住替えストーリーは、まだ終わらない。
編集部より
引越しに際して、誤算だったのは以前のマンションが近かったために、少し油断をしてしまったこと。「近くだから荷物を全部運ばなくても、色々な後片付けも後でやればいいわ」と思っているうちに日が経ってしまい、1月に新しいマンションに引越ししたのに、きちんと片付けして、リフォームして貸せるようになったのが、結果、7月になってしまった。
とはいえ、そうした誤算もご近所引越しならではの、”あるある”かもしれませんね。
それにしても住替えとなると、一気に新天地へというよりも、住み慣れた街にこだわる方が多いですね。
それだけ暮らしと街との絆は深いのでしょうか。
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