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更新日:2022.11.18
登録日:2022.08.18
住替えストーリー 「大人の事情」を「自分の理想」に転化していく
こちらでは、実際にマンションを住替えたことのあるR50 世代のインタビューを通じて、住替えに対する意識や最終的にどうして住替えに至ったのかについて、物理的側面、心理的側面の双方に着目して、住替えリアルストーリーを紹介して参ります。
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2017年初夏、A夫妻はJR山手線のとある駅前広場に立った。ここは私鉄や地下鉄も乗り入れる大きなターミナル駅。駅前は賑やかであり、行きかう人々の数も、時間を問わず多い。ここから徒歩3分の新築マンションが、今日からA夫妻の新居となる。
A夫妻はともに50代。引越しする前は、車で20分自転車で15分ぐらい離れた場所に、25年前に新築古物件を購入して住んでいた。72㎡ 3LDK――共働きの夫婦二人には十分すぎる広さのマンションであった。近くには緑も多く、比較的静かで土地柄も良かったので、自分たちの生活の場として満足していた。
ただ一つだけ、心配事があった。それは旦那様のお母さまの事だ。普通に暮らしてはいるけれど、80歳近いお母さまを、何かと訪問しなければならない機会が増えてきた。R50ならではの【大人の事情】と言えるだろう。実家は自分たちが住んでいたマンションから車で約20分。一般的には近い部類に入るかもしれないが、緊急を要する場合は、なかなか難しい距離である。
心のどこかに、「そろそろ近所に住まないといけないかも」という深層心理が働いていたのだろうか。実家に行くために山手線の駅を使っていたのだが、少し前から建築中のマンションが気になっていた。駅近だし、施工会社もメジャーな会社なので、問題はなさそう。 そうと思ったら行動に移すのが、A奥様。元からマンションのことが色々好きで、色々と調べるのも得意だ。
まずはWEBで情報を探す。そして納得いくまで、マンション周辺と近所を歩く。 A奥様の観察&評価ポイントは大きく5つあった。
① 外観の雰囲気:第一印象ではあるが、この印象がかなり決め手になる
② 戸数規模:少ない戸数だと、管理費が高くなりそうなので、そこそこ大きいところが希望
③ エントランスの様子:掃除がされているか、自転車置き場がどうなっているかがポイント
④ 管理人との話:話をしてくれる感じのいい人が後々重要になってくる 中古の場合、空き部屋があるかどうか、どこが扱っているかなどを教えてくれる
⑤ 次のステップ:何かあった時、売りやすいか、貸しやすいかが、重要となる
*今回は駅近であることが判断ポイントとなった
これらのポイントを押さえつつ、他のマンションも2-3に絞り、その後は不動産会社に行って、中を見せてもらった。
そうした中で、結局、残ったのは、最初に気になっていた駅近くの新築のマンションだった。 広さは60㎡ 2LDKと、前よりも1部屋少なく、12㎡も狭くなったが、それは以前のマンション暮らしより導かれた結論であった。リビングで過ごすことの多いお二人にとって、寝室以外の2部屋はほとんど物置になっていて、不要のスペースと化していた。つまり部屋数を少なくすることは、前向きな選択であったのだ。
オートロックシステムも、この数年で随分進化してきており、新しいマンションではエレベーターも鍵がないと止まらないシステムになっている。平日は留守にすることの多い夫妻にとって、ありがたいシステムと言えるだろう。 最新システムや駅近の新築であるが、狭くなったおかげで、価格は以前のマンションより安くすんだ。
とはいえ、インタビュー時点でまだ旧マンションが売れていないのが、最大の心配事であると言う。できれば買い取りに出すのではなく、設定した価格で売りたいというのは、売り主としては当然であろう。
新しい生活が始まろうとしているが、過去の経験がすべて活かされて、100点満点かというとそうでもないらしい。引っ越し直前に部屋に入った際、「暑っ!」と感じてしまったそうだ。前のマンションほど風通しが良くなかったらしい。フローリングも写真で見たよりも、色が濃いのがちょっと気になるとのこと。
でもここはA夫妻にとって、まだまだ終の棲家ではない。「次回は、また今回の反省を活かしたマンションを探したいですね」とA奥様は微笑んだ。
―編集部あとがき―
きっかけは「ご主人さまのお母さまの近所に住まないと心配だから」という、R50 ならではの【大人の都合】による住替えでしたが、それによりご自分たちにとって必要なモノ・コトがクリアになって、より【自分の理想】に近づかれたような印象を受けました。
結果としてお母様にも、ご夫婦にも双方にハッピーな状況になったのです。R50の住替えは、一筋縄ではいかないけれど、それまでの知恵と経験が、ベストな解決策を導いてくれたような気がいたします。
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