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更新日:2025.11.27
登録日:2022.10.26
【マンション専門調査員が解説】マンションの騒音トラブルの対処方法は?発生させないために気をつけること

「マンションの騒音が気になるけどなにをすれば良い?」
「どのように対処するのが正解なの?」
「自分が騒音を起こしていないか不安」
マンションの騒音について、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
マンションの騒音トラブルを回避するためには、正しい知識を身につけて適切な対処をするのが重要です。この記事では騒音トラブルのよくある事例や悩まされたときの対処法を徹底解説します。
今回は、マンション管理や売買仲介の最前線で活躍してきた、東京カンテイのマンション専門調査員・今村浩一による経験も交えて詳しく解説します。トラブルを回避したい方はぜひ参考にしてみてください。
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【監修者】マンション専門調査員 今村 浩一
マンション管理会社にて管理組合の運営支援業務、その後、大手不動産仲介会社にて売買仲介営業に従事し、2016年に東京カンテイに入社後現在に至る。 マンション専門調査員として東京都心部を中心に、埼玉県全域、 名古屋市、宇都宮市、高崎市、札幌市、福岡市、広島市など、約10年間で延べ15,000棟以上のマンションについて現地/データの二面から調査を行う。 趣味はマンション関連のネットサーフィン、モデルルーム巡り、マンション将来価格予想。夢は歴代住んだマンションの模型を部屋に並べてお酒を飲むこと。
マンションで上下階・隣部屋に音が伝わる仕組みとは?
マンションで上下階・隣部屋に音が伝わる仕組みとは?
マンションやアパートで上下階・隣の部屋に音が伝わる仕組みは、以下の2つがあります。
・空気伝播音
・固体伝播音
それぞれどのように伝わる音なのかを確認していきましょう。
空気伝播音
空気伝播音は、空気を伝って聞こえてくる音です。壁が厚い場合や壁と壁の間に吸音材が入っている場合は伝わりにくい音のため、構造上の仕組みで騒音を防げます。
話し声、音楽をかけている時の音、テレビの音などが主です。音源と近ければ近いほど良く聞こえるので、音が出るところと壁の距離を空けることで隣や上下の部屋に伝わりにくくなります。
固体伝播音
部屋の中を走り回るときの足音、物をドンと置くときの音など、床や外壁が振動することで聞こえる音です。
振動によって発生する音なので、壁を厚くしても糸電話のように音が伝わってしまいます。床の施工に防振ゴムなどを使用する手もありますが、施工上ではなかなか防ぐことができません。
マンションでよくある騒音トラブル事例6選
マンションでよくある騒音トラブル事例6選
マンションの騒音トラブルはさまざまな要因が考えられます。中でもよくあるトラブルは以下の6つです。
・歩くときの足音やドアの開閉音
・オーディオやテレビの音
・人の話し声や笑い声
・掃除機や洗濯機などの生活音
・発生元がわかりにくい特殊な音
・リフォームの音
それぞれ詳しく解説します。
ーなお、私の経験上では、足音の「ドンドン」といった低く鈍い固体伝播音の方が騒音の問合せが出やすい傾向にありました。反対に、話し声などの空気伝播音に関する問合せはそこまで多くなかったです。ー今村談
歩くときの足音やドアの開閉音
室内や玄関前の足音やドアの開閉音は騒音トラブルの代表です。とくに上から下への足音やドアの開閉音は響いて伝わります。周囲が静かな夜中に子どもがはしゃいだり、仕事から帰宅したりする場合は騒音トラブルに発展するケースもあります。
オーディオやテレビの音
オーディオやテレビの音も騒音トラブルの原因の1つです。オーディオやテレビの音は振動により発生するため、音量が小さくても騒音になる可能性があります。
隣や下の部屋に聞こえるケースもあるため音量や時間帯に注意が必要です。そもそも楽器を禁止しているマンションもあるので、オーディオの取り扱いには気をつけましょう。
人の話し声や笑い声
マンションでよくある騒音トラブルの中には人の話し声や笑い声もあります。人の声は空気から伝わり、周囲に響いて意外と聞こえるものです。知人や友人を家に招いて飲み会や食事会を行う方は要注意です。声量を忘れて騒いでしまうと周囲の迷惑になります。
とくに夏場は夜でも窓を開けている家庭が多いため、声のボリュームやトーンを抑える意識が大切です。また、子どもや赤ちゃんの泣き声は騒音トラブルになりやすい事例です。防音対策をするなどして周囲への配慮をしておくと安心できます。
また、個人の住戸だけでなく、「パーティールーム」や「キッズルーム」といった共用施設の音が相談の原因となるケースもあります。とくにこれらの施設の直下や隣接する住戸では、利用者の話し声や活動音が響きやすくなるため、施設利用のルール作りや、マンションを選ぶ際の注意点となる場合があります。
掃除機や洗濯機などの生活音
掃除機や洗濯機などの生活音が騒音トラブルになるケースがあります。夜間の掃除機や洗濯機や周囲に伝わりやすいです。とくに上から下に伝わりやすいので上階に住んでいる方は、配慮を忘れないように気をつけましょう。
マンションによっては掃除機や洗濯機の使用時間を制限する規定もありますが、一般的には20時以降の使用は避けるという方が多いようです。
発生元がわかりにくい特殊な音
騒音か、あるいは生活音か、という線引きは人の感じ方によって変わるため、自分にとっては気にならない音が、他人にとっては不快な音として響いているケースがあります。
ーまた、水道のレバーハンドルを急に閉めると、管内で水圧が急激に変化して「ドン」という衝撃音が発生する「ウォーターハンマー現象」や、深夜の静かな時間帯の排水音などが、原因不明の騒音として不安を招くこともあります。足音や音楽といったわかりやすいもの以外にも、さまざまな生活音が問題になる印象です。-今村談
リフォームの音
リフォーム工事の音、とくに壁や床を削る「ハツリ音」などは、一時的とはいえ大きな騒音となります。
多くのマンションでは、リフォームを行う際に管理組合への申請が義務付けられています。申請が受理されると、管理組合や施工会社から「エントランスの掲示板」や「お知らせ文の配布」などで、工事期間や音が出る時間帯が事前に告知されます。
こういった事前の周知や、施工業者による近隣住戸への挨拶があるかどうかで、住民の受け取り方も大きく変わってきます。
マンションで騒音の発生が多い時間帯
マンションで騒音の発生が多い時間帯
騒音に関する相談が発生しやすい時間帯は、音の種類によって傾向が異なります。階数によって特定の傾向が出ることはあまりありません。
・子どもの足音など: 学校から帰宅する夕方や、在宅時間の長い土日の昼間など
・生活家電の音: 深夜や早朝など、周囲が静かな時間帯
騒音が発生した状況はメモに記録したほうがいい?
騒音が発生した状況はメモに記録したほうがいい?
騒音に悩んでいる場合、管理会社や理事会に相談する準備として、「いつ」「どのような音が」「どのくらいの頻度で」発生しているか、大まかな状況を記録しておくことは有効です。客観的な状況を伝える助けになります。
ただし、あまりにも細かく記録することに集中しすぎると、かえってその音が耳から離れなくなり、精神的な負担が増してしまう可能性もあります。
まずは「大まかな時間帯や音の種類」を伝える程度で構いません。もし管理会社などから解決のために具体的なデータが必要だと言われた場合に、詳細なメモを取る形でよいでしょう。
生活音と迷惑音の線引き
生活音と迷惑音の線引き
どこまでが「生活音」で、どこからが「配慮が必要な音」か、という線引きは非常に難しい問題です。
まず一つの軸となるのは、マンションの「規約(使用細則)」です。「楽器の演奏は夜20時まで」「夜間の洗濯機や掃除機の使用は控える」といった具体的なルールが定められている場合は、それが判断基準の一つとなります。
しかし、規約に具体的に明記されていないことも多く、規約でカバーできない状況もあります。
ーここで理解しておきたいのが、「音を出している側」と「音を聞く側」の間にある「認識のギャップ」です。騒音トラブルの多くは、音を出している側に悪意があるわけではなく、「自分なりに気をつけているつもり」であるケースがほとんどです。しかし、マンションの構造上、どれだけ気をつけても完全に音を消すことはできません。
そのため、一方的に「相手が悪い」と責めるのではなく、「構造的な限界がある中で、お互いがどこまで配慮できるか」という視点を持つことが大切です。「自分も音を出しているかもしれないから、ある程度の音には寛容でいよう」「いつも理解してくれてありがとう」といった、お互いを思いやる気持ちが、自然と周りに配慮した生活行動を生み出し、騒音トラブルを防ぐうえで重要な心構えとなると言えるでしょう。ー今村談
騒音を解決するための行動・流れ
騒音を解決するための行動・流れ
騒音トラブルが発生した場合、管理組合や管理会社は、多くの場合以下のような流れで対応を進めます。
1.相談の受付:居住者から管理会社や理事会(役員)に「音が響いて困っている」といった相談が入ります。
2.初期対応(お知らせ文の作成):管理会社が(理事会と連携しつつ)初期対応として、個人を特定しない形での「お知らせ文(注意喚起文)」を作成します。
3.お知らせ文の掲示・配布:文面をエントランスの掲示板やエレベーター内への掲示、および各住戸へ配布(ポスティング)し、全居住者にマナーの再確認を呼びかけます。
4.状況のヒアリング:お知らせ文で改善しない場合、相談を寄せられた方から、再度詳しい状況(頻度や時間帯)をヒアリングします。
5.個別対応:発生源が特定でき、かつ改善が見られない場合は、電話連絡や直接訪問といった個別対応を検討します。
以下では相談の流れのポイントを押さえて、重要な部分を解説します。
管理会社や管理組合に相談をする
マンションの騒音に悩まされたときにできる一般的な対処法は、管理会社や管理組合への相談です。多くの場合、管理会社が理事会と連携しながら、フロント(窓口)的な対応を行います。
主な対応は、掲示物による注意喚起、あるいは状況に応じた電話連絡などです。ただし、管理会社がどこまで介入するかは、その会社の方針や契約内容によって異なります。
基本的に、住民間の騒音問題は「当事者間の問題」であるため、管理会社や理事会はあくまで中立的な立場で、解決に向けた「サポート」や「仲介」を行うというスタンスが一般的です。
しかし、相談した管理会社や管理組合が期待通りに動いてくれないケースも想定されます。専門家の意見も参考にしてみましょう。
鑑定士コメント
管理組合が対応してくれない場合は、自分で行動するか自治体や警察に相談しましょう。しかしながら直接のやり取りは、トラブルが発展する原因にもなります。自治体や警察と大げさにするよりも、同じマンションの居住者など第三者を交えて進めると安心です。
お知らせ文を発行する
初期対応として最も一般的なのが、管理組合によるお知らせ文(注意喚起文)の掲示・配布です。
この際、重要なのが「発生源を特定しない」ことです。「○階の足音がうるさい」といった書き方ではなく、「マンション全体(あるいは特定のフロア)で足音に関するご意見が寄せられています」という形で、全戸に向けた注意喚起として発行します。
エントランスの掲示板やエレベーター内など、居住者の目に付きやすい場所に掲示するほか、各戸に配布することで「自分かもしれない」という当事者意識を持ってもらうことを促します。
当事者同士で話し合う
当事者同士で話し合うのも騒音トラブルの対策としてあげられます。ただし、直接の話し合いは効果的な場合もある一方で、慎重な配慮が必要な方法です。
事前の準備や第三者の同席なしに話しをすると、お互いに誤解が生じやすく、かえってご近所関係が損なわれてしまう可能性があります。
まずは管理会社への相談やお知らせ文の掲示といった段階的な対応を経て、客観的な解決を試みるのが望ましいでしょう。それでも改善が見られず、直接お話しする必要がある場合は、穏やかな態度で、相手の事情にも耳を傾けるという姿勢が重要です。管理会社の担当者など第三者を交えて、冷静に話し合える環境を整えることが大切です。
警察や自治体に協力を要請する
どうにも対処できない状況になったら警察や自治体に協力を要請しましょう。騒音がひどい場合や日に日に増している状況であれば、警察が協力してくれる可能性もあります。
とはいえ基本的には警察が動くケースは少なく、対処次第では相手が不快に感じて逆効果になる恐れがあるので慎重になりましょう。周囲の人や警察によく相談してください。
自分が騒音トラブルを起こさないようにするには
自分が騒音トラブルを起こさないようにするには
周囲の騒音トラブルはもちろん避けたいですが、自分が周りに迷惑をかけるのも回避したいものです。騒音トラブルを起こさないためにも、以下の4つの対策をするのがおすすめです。
・防音マットや遮音対策を使用する
・生活家電や楽器の利用時間を決める
・ドアクローザーやすき間テープを活用する
・住民間でのコミュニケーションを大切にする
マンションに住んでいてまだ防音対策をしていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
防音マットや遮音対策を使用する
防音マットや遮音対策を使用すると騒音を抑えられます。とくに子どもの足音対策として、防音マットは一定の効果が見込めます。
また、かかとから「ドスドス」と歩く音は響きやすいため、やわらかい素材のスリッパを履くだけでも、音の伝わり方を軽減する効果が期待できます。
こうした対策は、音を完全に消すことよりも、「騒音に配慮している」という姿勢を示すことが重要です。その配慮が伝わることが、無用なトラブルの回避につながります。
室内で運動をしたいという場合も同様の対策が必要です。マンションで静かにできる有酸素運動を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
家でできる有酸素運動8選!マンションで静かに運動したいときにもおすすめ
生活家電や楽器の利用時間を決める
生活家電や楽器・オーディオなどの利用時間を決めておくと、騒音トラブルが起こりづらいです。生活家電や楽器は夜に使用すると騒音の原因になるので注意しましょう。日中の使用は問題ないため、できるだけ夜は使わないのが無難です。
日中が忙しくてどうしても夜に使用したい方でも、20時以降の使用は避けるとよいでしょう。また、最近は家電や楽器もマンションで使用される前提で、音を抑えた作りのものが増えています。使用する場合は騒音対策に定評のある商品を選ぶのも1つの手です。
ドアクローザーやすき間テープを活用する
少しでも騒音のリスクを抑えたい方は、ドアクローザーやすき間テープの活用もおすすめです。ドアの開閉音を抑えられるので、移動が多い方はとくに重宝します。ドアクローザーは玄関ドアに限らず室内のドアに使えるものもあります。
とはいえ道具に頼りすぎず、日常生活の中で音を抑える意識が大切です。「バタン」と閉めず、最後に手を添えるだけでも大きく違います。
住民間でのコミュニケーションを大切にする
騒音に特化した施策はありませんが、普段から住民間のコミュニケーションが取れているマンションでは、騒音の問い合わせが発生しにくい傾向があります。
「あそこのお宅は、まだお子さんが小さくて大変な時期だな」とお互いの状況を理解し合える関係性があれば、多少の生活音は「お互い様」として受け入れやすくなります。
-騒音に特化した対策ではありませんが、普段から挨拶を交わしている顔見知りの関係であれば、「あそこのお宅は小さいお子さんがいて大変だな」と、音に対する許容度が上がることがあります。お互いの生活が見える関係性を作っておくことも、トラブル防止の一つです。-今村談
騒音トラブルが起こりにくいマンションの選び方
騒音トラブルが起こりにくいマンションの選び方
騒音トラブルは自分の意識だけでは対策できません。少しでも騒音を抑えるにはマンション選びも重要です。騒音トラブルが起こりにくいマンションを選ぶなら、以下の3つのポイントをみてみましょう。
・防音に優れたRC・SRC造のマンションを選ぶ
・最上階や角部屋を選ぶ
・周辺環境や立地をチェックする
それぞれ詳しく解説します。
防音に優れたRC・SRC造のマンションを選ぶ
騒音トラブルを避けるならRC造(鉄筋コンクリート造)・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)のマンションを選びましょう。コンクリート造のマンションは木造や軽量鉄骨と比べて防音性が高いです。
また、同じコンクリート造でも壁の厚さによって防音性に差があるので、入居前によく確認しておきましょう。
なおマンションの構造は、こちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
最上階や角部屋を選ぶ
最上階や角部屋は騒音トラブルが起こりにくいです。壁や床の接地面が少ないほど音が伝わりにくく、騒音トラブルを回避できます。最上階や角部屋はマンション内でも価格が高く設定される傾向にありますが、防音性が高いのが魅力です。
周辺環境や立地をチェックする
マンション内だけでなく周辺環境や立地もチェックしておきましょう。騒音トラブルの原因にはマンションの外が関わっているケースもあります。線路や交通量の多い道路が近くにあると騒音に悩まされる可能性があるので、入居前に確認すると安心です。
周辺環境の確認方法について、専門家からの具体的なアドバイスもご紹介します。
鑑定士コメント
あらかじめ入居前に、マンション付近の線路や道路状況を実際に見て確認しましょう。また内見は通勤時や夕方など交通状況が多いタイミングにあわせると、音の状況を把握しやすいです。また、精度は劣りますが、騒音が測定できるスマホのアプリもありますので活用しましょう。
騒音トラブル対策として管理組合・理事会が実施していること
騒音トラブル対策として管理組合・理事会が実施していること
騒音トラブルの対応において、管理組合の理事会は中立的な立場でありつつ、繊細な対応が求められます。とくに注意すべき点は以下の通りです。
マンションの騒音トラブルでよくある質問
マンションの騒音トラブルでよくある質問
ここでは、マンションの騒音トラブルに関してよく寄せられる質問と、その回答をご紹介します。
1.音の発生源と思われる相手が「自分は悪くない」と感じている場合、どのように話し合いを進めるのが有効ですか?
2.マンションをかりる前や購入する前に、そのマンションで過去に発生した騒音トラブルを管理会社や大家に聞いても答えてくれますか?
3.居住者一人ひとりができる「トラブルを起こさないための防音マナー」を教えてください。
Q1.音の発生源と思われる相手が「自分は悪くない」と感じている場合、どのように話し合いを進めるのが有効ですか?
これは非常に難しいケースですが、実際によくあるパターンです。お互いの認識が異なると、合意に至りにくくなることがあります。
まずは管理会社や管理組合の理事(役員)に間に入ってもらうのが有効です。客観的な第三者として話を聞いてもらうほか、とくに同じ居住者である「役員」から話をされることで、相手も少し冷静に聞いてくれる可能性があります。
ーそれでも解決が難しい場合は、時間をかけて歩み寄りを図ることになりますが、最終的な選択肢として「より防音性の高い部屋へ住み替える」という決断をされる方もいらっしゃいます。-今村談
Q2.マンションをかりる前や購入する前に、そのマンションで過去に発生した騒音トラブルを管理会社や大家に聞いても答えてくれますか?
トラブルの「程度」によります。もし過去に訴訟に発展したような重大なトラブルがあった場合は、不動産会社は「重要事項説明」などで買主に告知する義務があります。
一方で、住民間の日常的な音に関する相談であれば、プライバシーの観点もあり、詳しく教えてもらえないこともあります。不動産会社は事実と異なることは言えませんが、情報提供の範囲には幅があります。
単に「騒音トラブルはありますか?」と漠然と聞くのではなく、「音に敏感なタイプなので、過去の相談事例の有無や、両隣・上下階の家族構成などを可能な範囲で知りたい」と、具体的に質問事項をリストアップして尋ねると、担当者も答えやすくなります。
Q3.居住者一人ひとりができる「トラブルを起こさないための防音マナー」を教えてください。
騒音トラブルを起こさないためには、まずマンションの規約を確認し、定められたルールを守ることが大前提です。
その上で、規約に書かれていない部分こそ、「構造上の限界」を理解し、お互いに配慮する姿勢が大切です。例えば、以下のような小さな工夫がトラブル防止につながります。
・室内では柔らかい素材のスリッパを履く
・子どもが遊ぶ場所には防音マットを敷く
・ドアを「バタン」と閉めず、最後に手を添えて静かに閉める
・深夜や早朝は、掃除機や洗濯機だけでなく、シャワーや排水音にも少し気を配る
こうした小さな配慮の積み重ねが、快適な共同生活につながります。
まとめ:正しい防音知識を身に付けて騒音トラブルを回避しよう
まとめ:正しい防音知識を身に付けて騒音トラブルを回避しよう
マンションの騒音問題は、誰にとっても身近な問題です。 「音を出さない」ことは大切ですが、集合住宅である以上、完全に無音にすることはできません。 万が一トラブルになった際も、感情的に対応するのではなく、管理会社などの第三者を交えながら、冷静に対処することで解決の糸口が見つかります。
お互いが少しずつ配慮し合うことで、心地よい暮らしを目指しましょう。

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

マンション専門調査員
今村 浩一
マンション管理会社にて管理組合の運営支援業務、その後、大手不動産仲介会社にて売買仲介営業に従事し、2016年に東京カンテイに入社後現在に至る。
マンション専門調査員として東京都心部を中心に、埼玉県全域、 名古屋市、札幌市、福岡市、広島市、宇都宮市、高崎市など、延べ15,000棟以上のマンションについて現地/データの二面から調査を行う。
趣味はマンション関連のネットサーフィン、モデルルーム巡り、マンション将来価格予想。夢は歴代住んだマンションの模型を部屋に並べてお酒を飲むこと。
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