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更新日:2024.09.12
登録日:2023.04.25
マンションの内装をリフォームでおしゃれにするには?抑えておくべきコツを紹介
「マンションの内装をリフォームしたいけど、どこまでやっていいの?」
「せっかくならおしゃれにリフォームしたい」
マンションにはリフォームできない場所があったり、工事内容が限られていたりすることを知らない人もいるのではないでしょうか。
本記事では、制約がつきもののマンションのリフォームでも、おしゃれな部屋にできる方法やコツを紹介しています。
理想の内装デザインを実現し、おしゃれな空間を満喫しましょう。
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マンションの内装リフォームはどこまでできる?
マンションの内装リフォームはどこまでできる?
マンションの内装をリフォームできる範囲は、各マンションの管理規約により定められています。
マンションの管理規約には、リフォームが禁止されている共用部分や許可されている専有部分など、工事できる範囲や内容について多くの規則が書かれています。
一般的には一戸建てよりも複雑な構造をしているマンションは、構造の種類によってもリフォームできる内容がさまざまです。
共用部分はリフォームできない
ここでは、多くの管理規約でリフォームを制限されている箇所を紹介します。
特にマンションにおいて共用部分とされているものは共有の資産になるため、個人でリフォームができないことがほとんどです。
具体的には、以下を共用部分といいます。
・駐輪場
・駐車場
・エレベーター
・建物を支えているコンクリートの壁・天井
・床
・窓枠
・窓ガラス
・玄関ドア
・ベランダ
・バルコニー
居住者の専有部分にみえる玄関ドア、ベランダやバルコニーも、リフォームの制限や禁止が定められています。
たとえば、玄関ドア自体の交換や共用廊下側の塗装の変更はできませんが、内側の色の変更は許可されている場合があります。
ベランダやバルコニーは緊急時の避難経路に使用したり、マンション全体の景観に関わったりするため、禁止にしていることが一般的です。
窓ガラスに関しては、マンション標準管理規約の改正にともない、各マンションの管理規約において防犯面や保温断熱面を考慮して交換を認めているケースがあります。
それぞれのマンションが独自にルールを制定しているので、まずは管理規約を確認してみましょう。
専有部分は基本的にリフォームできる
専有部分とは、玄関の内側から窓サッシの内側までの居住部分で、コンクリートで作られている壁・床・天井・柱の内側部分です。
リフォームが許可されている場合が多い部分は以下のとおりです。
・天井や壁のクロス
・キッチン・トイレ・浴室の設備
・間仕切り壁
・床材
・玄関ドアの室内側
キッチンやトイレ、浴室の水回り設備は使用頻度も高く経年劣化が起こりやすいので、10〜20年ほどで交換が必要です。
設備自体を移動するには配管も移す必要があるため、禁止しているマンションもあり、確認が必要です。
間仕切り壁の撤去や床材の交換は、マンション構造や素材によって認められないケースがあります。
共用部分とされている玄関ドアは、室内側は居住者の専有部分なので、塗装や仕上げ加工の変更を許可している場合もあります。
いずれの場合でも、リフォーム契約前には必ずマンション管理規約を確認しましょう。
間取り変更や水回りは制約が多いので注意
間取り変更や水回り設備自体の移動は、マンションの素材や構造によって制約される場合があります。
建物を支えている枠組みを構造体といい、一般的なマンションの構造体は以下の3つです。
・RC造(鉄筋コンクリート造)
・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
・S造(鉄骨造)
マンションでは、建物の規模や形状、地盤に応じて最適な構造体が選択されます。それゆえ、この中で特に優れている構造体などはありません。「RC造」や「SRC造」のマンションでは、主に2つの構造タイプが使用されています。
・ラーメン構造(建物を柱や梁で支える)
・壁式構造(建物を壁で支える)
壁式構造であった場合、壁で建物を支えているため間仕切りを撤去できません。そのため、間取り変更の制限がかかるため、注意が必要です。
また、水回り設備自体を移動したい場合も、排水管移動の可否により工事ができない可能性もあります。
マンションの管理規約を確認するのはもちろん、以上のような制限があるかどうかも必ず確認しておきましょう。
マンションの内装デザインをおしゃれにするポイント
マンションの内装デザインをおしゃれにするポイント
内装のデザインをおしゃれにするポイントには以下の4つがあります。
・デザインの方向性を統一する
・床やドアの配色を考える
・照明の色調にこだわる
・家具や間取りを工夫する
十分に情報収集し、内装デザインの方向性を統一することがポイントです。
好みのデザインをリフォームの担当者に分かりやすく伝えるために、写真やイラストを準備しておくと、双方での食い違いが起こりにくいでしょう。
デザインの方向性を統一する
内装デザインをおしゃれにするには、全体のデザインの方向性を統一するとよいでしょう。
一つ一つにこだわっても、方向性がばらけてしまうと、おしゃれな雰囲気から遠ざかってしまうかもしれません。
インターネットで検索したり実際に見学したりして、デザインの方向性をある程度決めておくことをおすすめします。
写真やイラストなどを準備しておくと、リフォームの担当者により伝わりやすく、こんなイメージではなかったという食い違いも起きにくいです。
リフォーム会社には資料が豊富にあり、たくさんのアイデア提供ができますが、何も決まっていないと提案しにくい場合もあります。
自分でもある程度は方向性を決めておきましょう。
床やドアの配色を考える
床や壁は部屋の中でも広い面積を占め、イメージに大きく影響します。
壁の色は、どんなインテリアでも馴染む白系やベージュ系が多いので、実際には床や建具の色で部屋の印象が決まるといえるでしょう。
床も建具も同じような色味で揃えると、シンプルで統一感のある部屋になりますが、ポイントとして一部だけ変えてもおしゃれな雰囲気に近付きます。
実際にはブラウン、ダークブラウン、ホワイトベージュなどを組み合わせることが多いです。
自分でこだわった結果、ミスマッチになってしまう可能性もあるので、設計者やデザイナーのアドバイスも参考にしながら理想の内装にしましょう。
イメージする仕上がりを写真や画像で共有できるようにしておくこと、伝わりやすいのでおすすめです。
照明の色調にこだわる
間接照明やダウンライト、ペンダントライトを採用するなど、照明にこだわるとおしゃれな部屋に近付きます。
部屋の照明を一般的なシーリングライトのみにすると、費用はリーズナブルです。
リビングには間接照明やダウンライトを、ダイニングにはペンダントライトを設置するなど、場所によって照明を変えてみるのもおしゃれな部屋にする手段の一つです。
人の生活リズムは太陽光が大きく影響しているといわれています。
作業時には、人が活動的になる日中をイメージした青白い光を、リラックスしたい時には夜間をイメージした暖かなオレンジ色に調光できる照明にするとよいでしょう。
ランプシェードをつける場合は、アクセントになるデザインやカラーを選択すると、よりおしゃれな雰囲気になるので上手く活用しましょう。
家具や間取りを工夫する
内装デザインの好みや方向性が決まっても、部屋に圧迫感があっては、おしゃれな空間づくりが難しい場合もあります。
おしゃれな雰囲気がある部屋にするには広さがポイントで、間仕切りの撤去や移動をすることを検討してみましょう。
必要によって部屋を区切れるように、間仕切りスクリーンや間仕切りウォールとよばれる開閉式の扉を設置すると、実際の生活にも便利です。
家具は背丈の低いものにすることでも、空間に広さが生まれます。
家具を新調しない場合は、テーブルの上は片付けたり床にはものを置かないようにしたりなど、視界に入るものの数を減らすとスッキリした開放感が出せます。
開放的でおしゃれな空間をつくるには、家具や間取りの工夫も欠かせないポイントです。
鑑定士コメント
内装を手がける業者として、大きく分けてデザイン会社と内装業者があります。どちらが良いか悩みますね。デザイン会社の強みはデザイナーが在籍していることで、デザイン性の高さが人気です。施工も受け付けてくれますが、協力会社を紹介することが多く、手間がかかることと、トータルコストが高めです。一方、内装業者はデザインから設計、施工まですべて一元で行うので、意思疎通が簡単で情報の伝達がスムーズなところがメリットです。手間やコストよりも、デザインにこだわりたい場合はデザイン会社、工事のやりとりを簡潔、コスト重視なら内装業者がおすすめです。
マンションの内装をおしゃれにリフォームするときの注意点
マンションの内装をおしゃれにリフォームするときの注意点
リフォームを検討する際には以下3点に気を付けましょう。
・内装が得意なリフォーム会社に依頼する
・マンションの規約を必ず確認する
・見た目だけでなく生活導線も考える
せっかくデザインが決まっても、マンションの規約に反していたり使いにくかったりしては、リフォームの意味がありません。
内装が得意なリフォーム会社に依頼する
リフォーム会社の中には、インテリアコーディネーターやカラーコーディネーターが在籍しており、デザイン性のあるリフォームを得意としている会社があります。
インテリアコーディネーターは建具や照明、家具に関して幅広い知識を持っており、カラーコーディネーターは壁紙や床などの配色について専門的な知識を持っています。
インテリアのプロやカラーのプロなどにプランをみてもらうことで、自分では気が付かなかった点が分かり、さらにおしゃれな部屋づくりができるでしょう。
どの会社がおしゃれなリフォームを得意としているかは、会社の公式ホームページはもちろんのこと、口コミや評判も調べて情報収集してみてください。
ホームページだけでは分からない、リアルな口コミも記載されていることがあるため、ぜひ確認してみましょう。
マンションの規約を必ず確認する
リフォームを検討する際には、契約する前に必ずマンションの管理規約を確認しましょう。
マンションの管理規約は、国土交通省が策定しているマンション標準管理規約に準じて作成された各マンションで暮らすうえでのルールです。(※)
マンションには共用部分と呼ばれる住人全員で共用している部分と、居住者だけの専有部分があります。
窓や玄関ドアは共用部分と定めているマンションが多く、勝手に玄関ドアを交換したり窓を作ってしまったりすると、規約違反となり大きな問題に発展してしまうかもしれません。
指定業者以外の出入りが禁止されていたり、遮音性の問題から床材の種類が制限されていたりなど、他にもさまざまな制約を設けている場合があります。
リフォームをする前には、マンションの管理規約にしっかりと目を通しましょう。
※参照:国土交通省
見た目だけでなく生活動線も考える
おしゃれな内装だけを考えるのではなく、今後もその家で生活を送ることを想定してリフォームを検討しなければなりません。
キッチンは物が取りやすく使いやすい仕様になっているか、生活動線を遮る間取りになっていないかなど、実生活を想定する必要があります。
幼い子どもやペットがいる場合、段差やコンセントの位置、扉の仕様など危険な箇所はないかも見落とさないようにしましょう。
住む人によって配慮が必要な点は異なりますが、実用性なくしてはおしゃれな家は完成しません。
見た目だけでなく、使いやすさや生活動線についても十分に配慮したリフォームを目指しましょう。
鑑定士コメント
内装をリフォームするベストなタイミングはいつでしょうか。およそ築20年までは、日々の暮らしの中で傷んでしまった部分の補修を中心に行うとよいでしょう。築20年を超えると、設備を中心としたリフォームを考える人が多くなるタイミングです。築30年以上となれば、各部の老朽化や陳腐化が気になってきます。築年数の経過した物件でも適切にリフォームをしていれば、長く快適に住み続けることが可能です。
まとめ:マンションの内装をリフォームしておしゃれな住まいを満喫しよう
まとめ:マンションの内装をリフォームしておしゃれな住まいを満喫しよう
内装をリフォームしおしゃれな住まいを手に入れるには、デザイン性のあるリフォームを得意としている会社に依頼しましょう。
理想の部屋の写真や画像を共有し、プロから適切なアドバイスをもらえたら、よりおしゃれな空間づくりが可能です。
マンションをリフォームする際には、管理組合の許可や管理規約も守る必要があります。
ルールの中で自分たちの理想を叶え、満足できる住まいづくりをしましょう。
不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
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