全国市況レポート
注目記事
学ぶ
更新日:2025.11.27
登録日:2025.11.27
カランとは?水栓・蛇口との違いを徹底解説

「新築やリフォームの際に耳にするカランってなに?」
「水栓や蛇口とはどう違うの?」
カランという言葉について、このような疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
この記事では、カランの意味や、水栓・蛇口との違いを解説します。キッチンや浴室など、場所ごとに適したカランの種類もわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
・カラン、水栓、蛇口は基本的にすべて同じものを表す
・カランは使う場所によって適する種類が異なる
・サイズを測る際はカラン本体ではなく、蛇口を取り付けるための穴の直径を測る
マンション図書館の物件検索のここがすごい!

- 個々のマンションの詳細データ
(中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧 - 不動産鑑定士等の専門家によるコメント
表示&依頼 - 物件ごとの「マンション管理適正評価」
が見れる! - 新築物件速報など
今後拡張予定の機能も!
カランとは
カランとは
家を建てるときやリフォームする際などに目にする、「カラン」という言葉について解説します。言葉の意味や、水栓・蛇口とはどのような違いがあるのかを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
カランの語源と本来の意味
カランは水道の蛇口のことで、鶴を意味するオランダ語のクレーン(kraan)が由来です。水道管とその先にある水栓が、鶴の首の曲線のように見えることから名付けられました。
オランダ語が取り入れられた理由は、江戸時代から明治時代にかけて、日本はオランダとの交流が盛んだったためです。カランもオランダ語の影響を受けた言葉のひとつであり、建設業界などではカランという言葉が現在も定着しています。
「水栓」「蛇口」との違い
カラン・水栓・蛇口は、基本的にはすべて同じものを指す言葉です。単水栓・混合栓・ハンドル式・レバー式などさまざまな形式がありますが、すべてにおいて蛇口やカランと呼ばれる場合があります。
カランや蛇口は、水の流出を制御するパーツのことを指します。正式には水栓や給水栓などと呼ばれており、専門的な場面や法的な文書で使われるのが特徴です。
専門業者との打ち合わせや、公共施設の表示ではカランがよく用いられますが、水栓や蛇口と同じものを指すと理解しておきましょう。
鑑定士コメント
カランと蛇口どちらの言葉を使えば間違いないですか?基本的にはどちらを使ったとしても間違いではありません。日常会話では「蛇口」が伝わりやすいものの、業者と話す際はカランと蛇口どちらを使っても通じます。相手を選ばずに使いやすいのは「蛇口」ですが、大切なのは具体的な場所や困っている症状を正確に伝えることです。
カラン(水栓)の主な種類
カラン(水栓)の主な種類
カランにはさまざまな種類があり、使う場所によって適したカランの種類は異なります。
・キッチン
・浴室
・洗面化粧台
・屋外
上記4つの場所において、どのようなカランが適しているかを解説します。
キッチン用水栓
キッチンに使われることが多い水栓は、片手でも使いやすい、シングルレバー混合栓です。キッチンでは手が濡れたり汚れたりすることが多く、手がふさがりやすいため、水量と温度を片手で調節しやすいシングルレバー混合栓が適しています。
キッチン用の水栓として取り付けられるのは、以下の3タイプです。
なお、キッチン以外の場所用の水栓は設置できないため注意しましょう。とくにキッチン用と洗面所用の水栓は、デザインが似ているものが多くあります。
浴室(お風呂)用水栓
浴室(お風呂)用水栓
浴室用の水栓にはサーモスタット混合栓が適しています。サーモスタット混合栓は、温度調整機能を内蔵しており、お湯の温度を安定させやすいのが特徴です。シャワーを浴びている途中で、急に冷たい水が出るといったトラブルを減らせます。
浴室用の水栓としては、以下の2タイプが設置可能です。
浴室に用いられる水栓の特徴は、シャワー付きとシャワー無しの蛇口が付いていることです。シャワー無しの蛇口は、主に浴槽の湯はりや、桶にお湯をためるときなどに使われます。このように、2種類の蛇口を持ち合わせていることが浴室用の水栓の特徴です。
洗面化粧台用水栓
洗面化粧台用水栓
洗面化粧台には、シングルレバー混合栓や2ハンドル混合栓などが多く使われます。シングルレバー混合栓は片手で水温や水量を調節できるタイプです。2ハンドル混合栓は、お湯と水の2つのハンドルがついています。
洗面化粧台用の水栓として、取り付けが可能なのは以下の3タイプです。
洗面水栓を買い替える場合は、洗面ボウルに水を貯めるときに使う、排水栓の操作棒の種類に気をつけなければなりません。ゴム栓式やポップアップ式などの種類があるため、水栓メーカーと排水栓の種類を確認のうえ購入しましょう。
屋外で使える水栓
屋外で使える水栓
屋外の水栓には単水栓が適しています。単水栓は、水かお湯のどちらかを出すためのもので、水量の調節が可能です。キッチンや浴室など、お湯を使う水回りで使われることは少なく、水専用の水栓として屋外で多く利用されています。
屋外用の水栓としては、以下の2タイプが設置可能です。
立水栓は、手洗いや植物への水やりなどのシーンで使いやすいタイプです。排水機能のある受け皿とあわせて設置されます。散水栓は蛇口を目立たせたくない場合や、設置スペースが限られている場合などに適しています。
カラン(水栓)の選び方のポイント
カラン(水栓)の選び方のポイント
カラン(水栓)を選ぶときは以下をチェックしてみましょう。
・設置場所のサイズと取り付け穴を確認す
・ライフスタイルに合った機能を選ぶ
・デザイン性と掃除のしやすさを両立させる
・ショールームで実物を確認する
選ぶ際にどのようなことに気をつけたらよいのか、重要な点を紹介します。
設置場所のサイズと取り付け穴を確認する
まずは、取付穴の個数と大きさを確認しましょう。穴が1つのタイプや2つのタイプなどがあるため、キッチンカウンターや浴室などに開けられている、蛇口を取り付けるための穴をチェックしてください。
穴の大きさも重要です。直径を測る際は、キッチンや浴室などに開けられた取付用の穴の直径を測ります。蛇口自体の直径ではありませんので注意しましょう。
また、設置場所のサイズも事前に測っておく必要があります。とくにツーホールタイプや台付きタイプなどを選ぶ場合は、設置場所の天板やふちなどに収まるかどうかを確認しましょう。
ライフスタイルに合った機能を選ぶ
設置できるタイプが絞れたら、機能性にも注目してみましょう。近年の水栓には、浄水機能・節水機能・タッチセンサー機能・ハンドシャワーなど、以下のようにさまざまな機能が搭載されています。
よりおいしい水を使えたり、シンクの隅々まで洗い流せたりと、さまざまな機能の水栓があります。ライフスタイルや必要に応じて、好みの機能がついた水栓を選んでみてください。
デザイン性と掃除のしやすさを両立させる
デザイン性と掃除のしやすさを両立させる
見た目と掃除のしやすさのバランスを考えて選ぶこともポイントです。
近年では、シンプルなデザインをはじめ、スタイリッシュなものや個性的なものなど幅広いデザインの水栓が販売されています。水栓のデザインは、キッチンの雰囲気を決める大切な要素です。選ぶ際は、デザイン性とあわせて、日々の掃除のしやすさにも着目しましょう。
パーツはどこまで取り外して洗えるか、水垢は目立たないかなど、実際のメンテナンスを想像しながら選ぶことが大切です。
ショールームで実物を確認する
写真や画像だけではわかりにくいという場合は、ショールームに足を運んでみるのもおすすめです。実際に見ることで色や大きさがわかったり、レバーやタッチセンサーの操作を体感できたりするため、想像と違ったということが起こりにくくなります。
また、ショールームではキッチン全体のコーディネートを見ることができるため、自分の家にどのようなデザインが合うのか迷っている場合は参考になります。
購入する水栓が決まっているかどうかにかかわらず、時間に余裕がある場合は実物を見てみるのもよいでしょう。マンションに関する専門用語について、さらに詳しく知りたい人は、以下もあわせて参考にしてください。
鑑定士コメント
カラン(水栓)の寿命や交換時期の目安はありますか?
水栓の一般的な寿命は、およそ10年といわれています。設置から10年経ったころに、新しい水栓に交換するのが理想的です。経年劣化すると、水漏れや亀裂が生じたり、水栓のぐらつきやレバーハンドルの操作性の悪化が起きたりします。使用方法や水栓の種類などによっても寿命は前後するため、各家庭の状況に合わせて交換を検討しましょう。
まとめ:最適なカラン選びで、快適な水回りにしよう
まとめ:最適なカラン選びで、快適な水回りにしよう
カランとは水道の蛇口のことで、カラン・水栓・蛇口は基本的にはすべて同じものを表す言葉です。
カランにはさまざまな種類があり、どの場所で使用するかによって、適したカランの種類は異なります。カランを選ぶ際は、取付穴の個数と大きさが合っているか、設置場所に合うサイズかどうかを確認することが大切です。
デザインだけではなく、ライフスタイルや掃除のしやすさとのバランスを考えて選ぶ必要もあります。新築やリフォームなどでカランを選ぶ際、時間に余裕がある場合はぜひショールームも活用しながら選んでみてください。

不動産鑑定士/マンションマイスター
石川 勝
東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。
公式SNSをフォローすると最新情報が届きます
あなたのマンションの知識を確かめよう!
マンションドリル上級
あなたにとって一生で一番高い買い物なのかもしれないのに、今の知識のままマンションを買いますか??後悔しないマンション選びをするためにも正しい知識を身につけましょう。
おすすめ資料 (資料ダウンロード)
マンション図書館の
物件検索のここがすごい!

- 個々のマンションの詳細データ
(中古価格維持率や表面利回り等)の閲覧 - 不動産鑑定士等の専門家による
コメント表示&依頼 - 物件ごとの「マンション管理適正
評価」が見れる! - 新築物件速報など
今後拡張予定の機能も!
会員登録してマンションの
知識を身につけよう!
-
全国の
マンションデータが
検索できる -
すべての
学習コンテンツが
利用ができる -
お気に入り機能で
記事や物件を
管理できる -
情報満載の
お役立ち資料を
ダウンロードできる
関連記事
関連キーワード
カテゴリ
当サイトの運営会社である東京カンテイは
「不動産データバンク」であり、「不動産専門家集団」です。
1979年の創業から不動産情報サービスを提供しています。
不動産会社、金融機関、公的機関、鑑定事務所など
3,500社以上の会員企業様にご利用いただいています。