auじぶん銀行が提案する、ネット銀行 住宅ローンの今とこれから：②ニーズに合わせて拡充！ 展望編

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――昨今は2人で個別に住宅ローンを契約するペアローンの利用が増えていると聞きます。その背景として考えられることと、auじぶん銀行での利用状況を教えてください。

背景として、共働き世帯の増加に伴い、夫婦が平等に自宅の所有権と住宅ローンを負担するニーズが高まったことにあります。特に東京都や大阪府は、単独では買いづらい価格の物件が増えてきていることもあり、借入れ可能な額が2人分になるペアローンを前提に検討される方が多いです。

当社でのペアローンの利用状況を年代別に見ると、新規お借入れのうち、20代は54.5％、30代は31.1％の方がペアローンを利用しています。返済期間は、20代は98.7％、30代は97.0％が30年以上を選択しています。借入金額はいずれも、3,000万円以上4,000万円未満が最多となっています。（参照：みんなの住宅ローンを大公開！ | auじぶん銀行　※2025.05.01閲覧）

ペアローンの利用が増加していることに伴い、ペアローン利用者向け団体信用生命保険（ペアローン連生団信）を取扱う金融機関も増えています。当社でも、2025年1月から提供を開始しており、ご夫婦などが2人で一緒にご自宅を購入される際の心理的負担を減らしていきたいです。

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――ペアローン連生団信は、具体的にどのようなものですか？

通常の団信ですと、ペアローンを契約したペアローン債務者であるAさんとBさんのうち、例えばAさんの身に万一のことがあった場合、Aさんが契約していた分の残りのローンが保障されます。ペアローン連生団信では、同様の状況になった場合、例えば、Aさんの身に万一のことがあった場合、Bさんのローン残高についてもお支払いの対象となります。ただし、ペアローン連生団信は、通常の住宅ローン借入金利に金利が上乗せされることが多いので、月々の返済額は増えます。また、ペアローン債務者のいずれか1人に保険金の支払事由が生じ、被保険者2人の保険金が支払われた場合、支払事由に該当していない方の被保険者の免除された債務が一時所得とみなされ、所得税の課税対象となります。一時所得に関する注意事項の詳細は、国税庁のウェブサイトでご確認ください。

――ペアローンで借入額を増やすことのほか、返済期間を長くとって、毎月の負担を減らすという手もあります。

当社から2025年1月に提供開始となった商品として、前述したペアローン連生団信のほか、返済期間を最長50年までとする住宅ローンがあります。やはり物件価格の上昇に伴ってニーズが高まっているという背景がありますが、最近は20代の方で「賃貸より買った方が得」と考えて若いうちに購入するパターンもあり、35年の返済期間では毎月の負担が大きく借りられないということが起きています。このほか、単独でローンを組むのが主流となっているエリアもありますので、そういった方に向けて、毎月の返済額を抑えて購入の選択肢を広げる手段として提供していきます。

年収に対して1年間でどれくらいの割合がローン返済に充てられているのかを示す「返済比率」という数字があります。各金融機関でその限度を定めており、そこに収まる範囲でご融資しています。自分の年収でいくら借りられるか知りたい場合は、各金融機関のウェブサイトにシミュレーションが用意されているかと思いますので、参考にしてください。

――いろいろな商品があり、迷ってしまいます。自分に合った住宅ローンを決めるためのヒントを教えてください。

ゼロから調べようとしても、まず何を調べたらいいのか分からないことがありますよね。当社と提携している大手不動産会社では、モデルルームやオンラインで当社スタッフによる相談会を実施しております。そこである程度の知識をつけて、気になる点を絞って深掘りしていくのもひとつの手です。もしくは銀行の窓口のような感覚で、代理業者のもとへ行って分からないことを質問しながら、ご自身に合った商品などの提案を受けていただくのがよろしいかと思います。

――住宅ローンに関して、今後の方針を教えてください。

当社は引き続きデジタル化を推進し、効率的なサービスを提供します。

また、安心して住宅ローンを組んでいただけるよう、商品やサービスの拡充にも引き続き取り組みます。これまで紹介したペアローン連生団信や50年ローンの他にも、お客さまからのご要望を取り入れ、現状は当社でカバーできていないことも、「当社でできること」に変えていきたいです。