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更新日:2023.08.29
登録日:2022.08.23
住替えストーリー「富士山の見える角部屋」
こちらでは、実際にマンションを住替えたことのあるR50 世代のインタビューを通じて、住替えに対する意識や最終的にどうして住替えに至ったのかについて、物理的側面、心理的側面の双方に着目して、住替えリアルストーリーを紹介して参ります。
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西武線沿線の大泉学園駅からすぐのところに、Fさんご夫婦ふたりが住むタワーマンションはそびえ建っている。低層階にはさまざまな飲食店などの商業施設もあり、生活環境としては非常に便利な場所にあるといえるだろう。
こちらに引越しされたのは、約4年前の春。Fさんご夫婦はこのタワーマンションがまだ存在していない頃から、完成するまでをずっと見続けてきたという。
今回はそんなFさんの住替えストーリーを追ってみた。
現在のマンションに住む前にFさんが住んでいたのは、ここからわずか数分のところにある27階建てマンションの11階だった。2003年に入居して、結果として11年住んでいたことになる。
2度続けて大泉学園に住み続けているのは、妻の実家があるためだと言う。以前のマンションからも現在のマンションからも、妻の実家は3-4分のところにある。実家の両親は元気であり、介護が必要なわけではないが、何かと近いほうが妻にとっては便利だからという理由だ。
以前住んでいたマンションの間取り図
以前のマンションに特別不満があったわけではなかった。しかしある日、妻が駅近くの看板に、駅前再開発でこのマンションが建つという情報をキャッチした。ブランド的にも知られたマンションだったので、2人して興味をもっていたが、そのうちにモデルルームが歩いて5分のところにできたと知って、1ケ月もしないうちに2人で訪ねた。
見た途端、素晴らしい造りで当時住んでいたマンションとは全然違う、と感じた。さらにもらったパンフレットはお金がかかっていそうな、豪華なものだった。当時住んでいたマンションも大手デベロッパーのマンションだったが「すべてが違う」という話になった。
豪華なパンフレット
しかしまだ当時は価格設定がされておらず、不動産会社は価格提示をしてくれなかった。ある程度、話が進んだ段階で「(例として)同じようなタワーマンションの石神井公園の場合だといくらです」と教えてくれたが、それでもまだここの価格は出してくれなかった。
とはいえ、自分の中ではだいたい予算は“このぐらいだろう“というのはあった。
そして少したって、ようやく価格表が出てきた。
価格表を見る前から、2人で話していたのは「最低でも11階には住みたいね」ということだった。
価格表を見たときに、想定内の価格でも物件はあったが、今、住んでいる角部屋は想定額よりも高かった。
しかしFさんは、「角部屋なら富士山が見られる!」と思った。静岡出身のFさんにとって、子供の頃、毎日見ていた富士山はとても魅力的に思えた。
残念ながら富士山は見えなかったが、270度の眺望が可能なベランダからの風景
そうやって考えていくうちに、想定額のハードルをクリアしてしまったという。さすがに16階になると価格差がグンと出てくるが、11階から15階までは価格差がなかったのと、運よく抽選で角部屋が当たったので、晴れて15階の角部屋を手にすることができたという。
モデルルームを見てから、抽選に当たるまで1年半かかった。建つ前から知っていたので、ここが建つさまを、ずっと見守り、写真に撮っていたという。まるでわが子の成長を記録するごとく。。。
現在のお住まいの間取り図
70㎡強の角部屋で270度の視界が開ける部屋は、快適そのものである。眺望としてスカイツリーは見慣れていたが、ここだと調布の花火は見られるし、西武園の花火もやっているし、花火は十分というくらい。
夫婦2人の憩いのスペース
部屋自体は以前のマンションに比べ少し広くなったのと、設備が新しくなったので非常に便利になった。セキュリティに関してもオートロックは2回あるがハンズフリーなので、便利になった。駅へは雨が降ってもぬれずに行けるので、傘を忘れてしまうことも。
高級ホテルのようなロビー
共用部分も、学習室のようなもの、ガーデンラウンジ、パーティルーム、ゲスト用の宿泊施設もある。
防災対策がしっかりしていることも評価に値する。低層階に何かあった時の備蓄品が色々置いてある。そして以前のマンションは免振構造だったので、地震の後にも揺れている感じがあったが、ここは制震構造なので揺れるということがなく、違いを実感している。
管理組合も交代でやらなければならないが、自分は管理組合立ち上げの時に割り振られてやったが、管理も親会社系列が見てくれているので、安心して任せられる。
ブランドマンションにこだわったわけではないが、結果としてブランドの凄さを知ったのは、資金計画であった。以前のマンションの時には、あまり手続きがなかったが、今回は厳しいというか、何度も足を運び、書類もたくさん提出した。そういう厳しさがあったからこそ、資金に関する不備などについて不安は感じなかったという。因みに以前のマンションは賃貸にしている。
マンションの資産価値というのは、自分ではあまり考えてはいなかったが、妻がそういう視点も必要だと途中から言い出していた。リバースモーゲージというのがあって、銀行がそれなりの価値のあるマンションなら該当するのかもしれないと。説明会でそういう話を聞いてきた。それも買うきっかけになっていた気もする。
3年目ともなると売り出す部屋もあって、チラシに出ている価格を見ると、買ったときよりも高い金額がついている。資産価値の視点、どうやら当たっていたようだ。
エレベーターホールもおしゃれ
この先の住替えについて、Fさんは定年までそれほど年月がないのと、もっと都心に住みたいという気もないので特に考えてはいない。そして一戸建てには興味はないと言う。セキュリティの面で不安なのと、子供がいないので庭が必要ということもないのが理由らしい。
逆に一戸建てに住んでいる妻の実家の母が、「家が古いので、こういうところに住みたい!」と言って、内覧会にも妻と一緒に行っていたようだ。
親子で同じマンションに部屋違いで住む、という日が来るのも、近いかもしれない。
編集部より
伺ったときはあいにくの曇り空で、視界が悪い日でした。「晴れていれば富士山をご覧いただけたのに」と悔しそうにおっしゃるFさん。富士山は見られませんでしたが、270度の素晴らしい眺望を十分に味わうことができました。
平日は早朝から夜遅くまでお仕事がお忙しいFさんですが、晴れている日の眺望が良いと、疲れも吹き飛ぶそうです。今日も富士山が見えるといいですね。
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