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更新日:2026.03.17
登録日:2026.03.17

環境先進を体現する統合ギャラリー
マンション図書館員が聞いてみた!

環境先進を体現する統合ギャラリー
マンション図書館員が聞いてみた!

東急不動産の分譲マンションブランド「BRANZ(ブランズ)」には、複数物件を一挙に体験できる統合ギャラリーがあります。東京都港区にある「東急不動産 BRANZギャラリー 表参道」では、「環境先進」を掲げる同ブランドの首都圏の主要なマンションを紹介しています。実は、このギャラリー自体が「BRANZ」の環境への取り組みを構成する重要なピースとなっているのです。前身から100年以上息づく「環境先進」の考えのもと、「BRANZ」の魅力をアップデートさせることに励む、住宅事業ユニット 建設企画部 商品企画グループの三村晶太郎係長(以下敬称略)に、ギャラリーから発信する環境配慮や今後の方針について伺いました。

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環境にも人にもやさしいギャラリー

「東急不動産 BRANZギャラリー 表参道」外観

「東急不動産 BRANZギャラリー 表参道」外観

――統合ギャラリーを設けた背景を教えてください。

 

三村:「BRANZ」が目指しているのは、環境にも人にもやさしい、心地よい暮らしです。住み心地と環境配慮をいかに両立させていくかを日々追求しています。その中で大切にしているのは、ご入居時の心地良さだけでなく、将来にわたって暮らしの質と資産性が持続する未来まで見据えて考えるということです。だからこそ、ブランドの核に「環境先進と未来資産」を掲げているのです。そうした私たちの想いを、お客様にしっかりとお伝えするための「拠点」が必要だと感じていました。加えて、従来は戸数規模の大小にかかわらず物件ごとにマンションギャラリーを建設し、販売終了後には解体するというスクラップ&ビルドが一般的でしたが、これには環境負荷という課題がありました。

マンションだけでなく、ギャラリーにおいても「環境にも人にもやさしい」あり方を体現すべきだ――そのような考えから、この統合ギャラリーを開設しました。一ヵ所に集約することでお客様にとっては移動の負担が軽減されますし、仮想空間に現実空間の環境を再現した「デジタルツイン」を導入することで、従来のギャラリー以上の体験をご提供できるようになっています。

 

――具体的にどのような体験ができますか。

 

三村:まず体験いただきたいのが、視界を覆うような巨大な湾曲LEDビジョンです。このスクリーンに映し出される高精細な映像により、まるで実際の住戸内を歩き回っているかのような、没入感あふれる「内覧」が可能になります。単に部屋を見るだけでなく、明るい日中の日差しと落ち着いた夜の雰囲気、あるいは家具を置いた生活感ある状態と、広さを確認できる何もない状態などを、手元の操作で瞬時に切り替えることができます。

さらに、実際の住戸プランを再現し、「BRANZ」のグレードを紹介した「コンセプトルーム」も見どころです。ここでは建具の色合い・外壁素材や設備に触れていただけるだけでなく、バルコニーからの「眺望」をLEDビジョンでリアルに表現しています。例えば、同じ間取りでも「3階からの景色」と「20階からの景色」では見え方がまったく異なります。ここでは階数によって大きく変わる眺望を、窓越しのリアルな視界として確認いただけます。この体験は従来のモデルルームでは難しかったもので、お客様からも大変好評をいただいています。階数ごとの眺望比較や複数物件の横断比較といった“可視化”の機能によって、短期的な“買いやすさ”ではなく、将来にわたり評価される住まい=未来資産づくりにつながる体験を目指しています。

 

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    没入感のあるバーチャルモデルルーム

    眺望を再現したコンセプトルーム

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また、特に昨今の住まい探しの状況を踏まえれば、複数物件を一度に見ることへのニーズも高いのではないでしょうか。共働き家庭が増加していることから、購入検討エリアが広がっています。ご夫婦それぞれの勤務先にアクセスのいい場所ということで、通勤距離を重視される方が多い印象です。統合ギャラリーで一度に複数物件を紹介すると、「この場所も意外と職場から近い」などといった発見があります。

住まいの購入は人生の中でも特に難しい決断の一つです。だからこそ、多くの物件に触れて選択肢や可能性を広げておくことは、最終的に「ここが一番いい」という納得感のある答えを導き出すために、とても意味のあることだと考えています。

そうした比較検討をスムーズに行っていただくため、ニーズの重なりやすい都心部の物件を中心に集約いたしました。

 

――「BRANZギャラリー 表参道」における環境先進の取り組みを教えてください。

 

三村:ギャラリーでは多くの再生材を用いています。外壁・内壁の再生材比率は60%で、火力発電所で発生する灰や、コーヒー豆などが使われています。また、ギャラリーに設置した太陽光パネルによる発電と、当社が開発・運営する発電所由来の再生可能エネルギー活用とで、CO2排出量は実質ゼロになる仕組みになっています。このほか、一部の床材や家具では間伐材を活用しました。長野県茅野市の「東急リゾートタウン蓼科」における「もりぐらし」プロジェクトの一環で、約660haの敷地にあるカラマツの保全を実施しています。「蓼科」でもバイオマスボイラーやワークショップなどで活用を進めていますが、「BRANZ」の価値を伝えるために、このギャラリーも自然循環の輪に取り込みました。訪れる方の興味は物件が第一にあるかと思いますが、ギャラリーのさまざまな設えを通して、当社の環境に対する想いの一部だけでも感じ取っていただけたらうれしいです。

 

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    蓼科の間伐材を用いたベンチ(中央)

    近隣の公園にある緑を踏まえた、生物多様性配慮の植栽

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グループ協業で住み始めた後も愛され続ける「BRANZ」の緑へ

――「BRANZ」では省エネなどの脱炭素だけでなく、生物多様性保全にも力を入れていますね。取組みの内容や課題について教えてください。

 

三村:生物多様性の保全は、当社が掲げる重要課題の一つです。分譲マンションの外構植栽は、都市の生物多様性保全にとって重要なピースとなりますが、最終的にはお客様の資産となり、日々の生活の場となります。そのため、単に「環境に良いから」という理由だけで緑地を整備するのではなく、生物多様性の保全と居住者の満足度向上の両方に寄与する、持続可能な取り組みの形が必要であると考えました。そのために、当社(開発)と東急コミュニティー(管理)、石勝エクステリア(造園)というグループ3社で「GREEN AGENDA for BRANZ」という独自の仕組みを構築しました。2024年から「ブランズ自由が丘」にて導入したこの取り組みは、竣工後10年間を見据えた長期的な景観管理計画です。

「GREEN AGENDA for BRANZ」の大きな特色は2点あります。 

1点目は、「竣工後10年間の管理計画書」を作成し、これに基づき長期目線での植栽管理を行う点です。生物多様性に配慮した薬剤散布・施肥を行うとともに、将来の樹形を考えながら剪定・育成を行うことでより美しく健全な樹木が育ち、豊かな木々や土壌のもとに様々な生き物が集まるよう、緑を育んでいきます。 10年後により美しくなる景観をつくり上げることで、マンションの資産価値への貢献も図ります。 

2点目は、居住者様に緑や生きものに関心や愛着を持っていただくきっかけづくりを行う点です。居住者様には、植栽計画に込めた想いや10年間の管理計画を記した「景観管理計画書」をお渡しして、ご入居前からマンションの植栽への理解と愛着が育まれていくことを期待しています。また、緑や環境について知っていただくために、グリーンセミナーやワークショップなどを開催して、居住者様が敷地内の自然とふれあう機会をご提供します。アプリを介して緑に関するコラムなどの情報発信も定期的に行っています。時間とともに成熟していく緑は、景観や生態系への貢献にとどまらず、コミュニティの結束、まち並みの評価といった無形の価値を育てます。環境価値と資産価値の双方を高めていくこの循環こそ、「BRANZ」が掲げる「環境先進と未来資産」の実装と考えています。

自然との繋がりを感じる機会を増やし、緑に囲まれた空間で暮らすことは、住まわれる方のウェルビーイング向上にも直結します。マンションの緑を「管理費で維持される共用部」としてではなく、「愛着ある自分の庭」のように楽しんでいただけることが理想です。グループ3社の連携によって、お客様に自然の価値を再発見できる豊かな暮らしをご提供することを目指していきます。

 

100年前から続く「環境先進」を、これからも

――「環境先進企業」としての展望をお聞かせください。

東急不動産株式会社 住宅事業ユニット 建設企画部 商品企画グループ 係長 三村 晶太郎 氏

東急不動産株式会社 住宅事業ユニット 建設企画部 商品企画グループ 係長 三村 晶太郎 氏

三村:当社の「環境先進」という考え方は今に始まったことではありません。100年以上前、東急不動産の源流である田園都市株式会社として田園調布エリアの開発を手掛けていたころから一貫して、その場所の緑や自然と調和したまちづくりを進めてきました。現在でも環境貢献と暮らし心地の両方に寄与する取組みを積極的に導入することで、「環境先進」を推し進めています。

直近の事例で言えば、「BRANZ」では業界でいち早く「GX(Green Transformation) ZEH」基準というものを標準仕様化しました。これは2027年から認定開始される住宅の新しい環境性能基準です。現行のZEH基準より更に高い省エネ性能と断熱性能が求められるため、GX ZEH基準を満たす「BRANZ」であれば、環境にやさしいだけでなく、住む人の快適さと光熱費削減に一層貢献することができるようになります。また、先進的な性能によって長期にわたり市場でも評価され、資産として価値が維持されやすいと考えています。将来基準を見据えた性能を標準化することは、市場の変化の中でも安定性を高め、住まいが選ばれ続ける力=未来資産を確かなものにしていく取り組みです。

こうした継続的な取り組みの甲斐もあり、お客様の意識も近年は少しずつ変化しているように感じます。実際に、ギャラリー来場者と物件購入者のアンケートをそれぞれ見ると、購入者アンケートの方が、環境配慮の取り組みを評価いただいた割合が高くなっています。環境にも人にもやさしい取組みが、確実に販売促進へつながっていると実感しています。環境配慮への取り組みは、デベロッパーの中でもトップレベルに到達している自負があります。「BRANZ」のブランドイメージと物件性能の両方を、今後も向上させていきます。

 

「BRANZ」など東急不動産の住まいに関する情報を、公式noteで発信しています。 

<略歴>

三村 晶太郎 氏

東急不動産株式会社 住宅事業ユニット 建設企画部 商品企画グループ 係長

2017年東急不動産入社。経理部門を経て2020年から住宅事業ユニットへ。賃貸マンション事業企画やマンション用地仕入れに携わる。2024年より現職。

 

藤谷 有希

マンション図書館専属ライター

藤谷 有希

建設業界紙記者、建築系書籍の編集業務に従事したのち、2023年東京カンテイ入社。市場調査部・研究員として、市況レポートや会員向け冊子の作成にあたっている。日本経済新聞、『グッド!モーニング』等に掲載・出演実績あり。

休日はおいしい食べ物を目指して街を歩く。スコーンやクッキーを見つけると、とりあえず買ってしまう。

今村 浩一​

マンション専門調査員

今村 浩一​

マンション管理会社にて管理組合の運営支援業務、その後、大手不動産仲介会社にて売買仲介営業​に従事し、2016年に東京カンテイに入社後現在に至る。​
マンション専門調査員として東京都心部を中心に、埼玉県全域、 名古屋市、札幌市、福岡市、広島市、宇都宮市、高崎市など、​延べ15,000棟以上のマンションについて現地/データの二面から調査を行う。​
趣味はマンション関連のネットサーフィン、モデルルーム巡り、マンション将来価格予想。​夢は歴代住んだマンションの模型を部屋に並べてお酒を飲むこと。​

佐伯 知彦

賃貸不動産経営管理士

佐伯 知彦

大学在学中より郊外を中心とする各地を訪ね歩き、地域研究に取り組む。2015年大手賃貸住宅管理会社に入社。以来、住宅業界の調査・分析に従事し、2020年東京カンテイ入社。
趣味は旅行、ご当地百貨店・スーパー・B級グルメ巡り。

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