スミカとスミヲの住替えストーリー2018/4/30

都営浅草線の始発駅である西馬込から徒歩2分の便利な場所に、Gさんの住むマンションがある。マンションが建っているところは少しだけ高くなっており、一軒家が立ち並ぶこのあたりでは、目立った存在になっている。

 

Gさんがこちらに引越しされたのは、3年前。

こちらに移る前にはどんな住替えをされてきたのか、お話しを伺うことにした。

 

パンフレット

 

このマンションを購入される前に住んでいたのは、ここに近い池上の一戸建てであった。2013年に購入された3階建て、100㎡の新築の建売物件である。建売とはいえ、まだプランが確定していなかったときに購入したので、好みにプランを変更してもらうことができた。

池上にしたのは、G夫妻それぞれの実家に近いということがあった。ご主人の実家へは3分、奥さまの実家へは5分という距離であった。介護が必要ということはなかったが、実家近くに住むのは、何かと便利であったのだ。

 

一戸建ての間取り図

 

一戸建てに住みはじめて気づいたのは、階段が急で不便だということ。洗濯を1階でして、干すのが2階や3階だと、何度も往復しなければならなかった。お子さんが3人いる5人家族の洗濯物は、かなりの量となる。今はまだ大丈夫だけど、年取ったら大変だと感じた。

また駅からの距離もあった。

そこで思ったのは、「今ならまだ、次の物件が買える」ということだった。

Gさんは当時、50代にさしかかったところ。まだローンが組める年齢であった。

 

そんなときにたまたまチラシがポストに入った。場所は西馬込。駅から近いし、なんといっても始発なので確実に座ることができる。しかもそれぞれの実家から遠くはなったとはいえ、10-15分の距離である。

 

建設中の建物がのっているチラシ

 

チラシをみてからすぐに、マンションギャラリーを訪問した。そして話を聞いて、すぐに購入の流れへ。

 

実は購入に至るまでは、少しだけ冷や冷やされたそうだ。

というのも、Gさんはまだ終わっていないローンがある物件を複数所有していたからである。それでもようやく審査が通り、2015年3月に契約の運びとなった。

 

現在のマンションの間取り図

 

購入することは独断で決めたという。家に関しては、奥様の意見を尊重するケースが多く、Gさんは一見亭主関白のように思えた。

しかしそれには理由があった。Gさんが銀行員だった時代には、辞令が出たら1週間で引越しをするのが当たり前だった。家について、あれこれ悩む余裕などなかった。

それを5回ほど経験しているので、突然の引越しに家族は慣れているのだ。Gさんが「引越しだ」と言えば、「また引越しね」というくらいの感覚なのではないだろうか。そこには「Gさんに任せておけば、大丈夫」という、家族全員の信頼がベースとなっているのは間違いない。

 

契約から2カ月で引越したのは、新築、全戸43戸の7階建ての6階の角部屋。本当は最上階が気になっていたが、売り出しの午前中に売れてしまったとか。

それでもここは6階であり眺めもよく、3方にルーフバルコニーがついているので、身を乗り出せば360℃見渡すことができる。

東京タワーやスカイツリーはもちろん、すぐそばには池上本願寺も見える。1方のベランダはBBQができるぐらい広いので、開放感あふれるマンションライフを始めることができた。

全戸43戸なので、エレベーター待ちのストレスもない。

 

 

 

ルーフバルコニーからの眺め

 

しかしすべてが〇だったわけではない。4LDKではあるが、85㎡は以前に住んでいた100㎡からすると、狭くなっているので荷物の整理が大変だった。ウォークインクローゼットがあったので、なんとかそこに収納し、新たに注文したのは、食器棚を作り付けにしてもらったことぐらい。

 

4LDKにしたのは、子供が大きくなりそれぞれに個室が必要になったためである。以前の家ではそこまで部屋数がなかったので、そこは必須条件であったのだ。

 

ここまで話を伺うと、かなり簡単に決めてしまったように思われたが、実はG氏は本業の傍ら、不動産投資も色々やっていて、不動産情報には詳しく、実は家を複数所有している(ローン有)。

 

元々銀行員だったGさんは、お金の流れを知っていて、不動産売買のノウハウがある。頭金さえあれば、購入することは可能であり、税金対策にもなるので、ローンとの差額が出れば、家は買えるというアグレッシブな姿勢でいる。

 

しかしそれは単にお金のためではない。Gさん自身、3人兄弟であるが、ぞれぞれが両親から土地を残してもらった。そのおかげで資金ができたので、今度は自分が3人の子供それぞれに家を残してあげたいと思っているのだ。

「下の子がここを気に入っているので、ここを上げようと思っています。池上の戸建てはお姉ちゃんかな」とにこやかにGさんは語る。

 

「子孫に美田を残さず」の考え方をする方も多い世の中だが、自分は残してもらったから、今度は残す番である、という古風な考え方のGさん。次はもっと都心への住替えを考えているとのこと。

 

 

編集部より

伺ったのが、雲一つない晴天の日。広々としたルーフバルコニーからは、視界を遮るものがないので、6階からでもはるか向こうまで見渡せました。

新しい家を買ったら、古い家を賃貸に出して、ローンに充てる。Gさんがこの良循環を維持できるのは、累積した不動産研究の賜物だとか。美田を残すには、そうした努力が必要なのかもしれませんね。

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