マンション専門家へのお悩み相談

teri

2018.11.22

住んでいるマンションがそろそろ修繕時期になりますが、修繕積立金が不足していると聞いています。その場合、一番最初にすべきことや注意点は何ですか。不足金額や規模にもよるとは思いますが、一般的なところをお伺いしたいです。

宅地建物取引士

石川 勝

2018.12.03

修繕積立金を追加徴収するか、積立範囲内で大規模修繕を行うべきか判断が必要です。
ご質問ありがとうございます。
「大規模修繕時に修繕積立金が不足しているときに、何を注意するか」のご質問ですね。
このように大規模修繕時に修繕積立金が不足するというケースは実際には少なからず発生するようです。

管理会社が作成することの多い「大規模修繕計画」は10年~15年の中期スパンで策定されますが、あくまで予測の計画であって、その後の建物の劣化状態であったり、地震等の突発的な損害であったり、当初の予定どおりにいかない事があるからです。
この場合、実際の大規模修繕をどうするかは管理組合の判断、すなわち、総会の決議事項となります。

選択肢としては大きく分けて
①予定どおり修繕を行う、不足分は修繕積立一時金として各戸から徴収する。
②予定を変更して、積立金額内で対応する。
の2通りの選択について、判断する必要があります。

さて総会の決議で①になった場合、スムーズに各戸から徴収できれば良いですが、中にはスムーズに徴収できないケースもあります。その場合は、滞納扱いになります。管理費や修繕積立金の滞納と同様、重要事項説明に記載される内容になり、あまりに滞納額が多額ですとマンションの市場性に影響するので注意が必要です。

次に②の選択肢になった場合です。この場合、一時的な支出はありませんが、金銭的負担が無くなったと喜ぶものではありません。本来修繕すべき工事を先延ばしにしただけとも言え、当然、以後の修繕計画の中で対応することになり、修繕積立金額が上がる可能性が高くなります。
仮にいつまでも先延ばしにしていると、それはマンションの劣化を早め、資産価値を棄損させるものです。本来やるべき修繕をいつ行うのか、次の修繕計画で確認する必要があります。

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