ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/9/9

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

今回取り上げるのは「高円寺」エリア。

 

 

曹洞宗の寺院「宿鳳山高円寺」 から駅名は来ている。

 

 

この一帯は徳川家の御狩場として知られていて、三代将軍徳川家光も狩りに来てこの高円寺に当時あった茶室で休憩していたところから、有名になったそう。確かに門にも「葵の御紋」が付いている。

 

 

ワタシの先祖の「イングリッシュ・コッカースパニエル」も元々猟犬。

「コッカー」はフランス料理で出てくる「べキャス(ベガス)」つまり鳥のヤマシギの事で、当時のイギリスではその名前が付くくらいの猟犬だったので、こういう話は血がウズくワン。

 

さて、20〜30代が統計的にも多く住んでいると言われるこの若者の多い町で、人気な店はたくさんある。

 

今日は珍しくランチからご家族揃って天ぷらの人気店「天すけ」へ。

いつも行列の出来ている店。

 

 

 

12時スタートのランチのため家族3人で11時半過ぎから並ぶ。11時45分に来たのでは1回転目に入れるか微妙。

 

12時ピッタリに入店。「盛合せ定食(税込 1400円)」にするか迷ったが一番人気の「たまごランチ(税込1300円)」を選択、オーダー。

 

まずは名物の「半熟玉子の天ぷら」を丼の上に乗せたモノから。天丼向けの「甘だれ」を選択(醤油かどちらかを選ぶ)。大将の玉子を割って後ろに投げるパフォーマンスを観れる。

 

 

ひと口頬張る。お、美味しい。これは癖になる…。

 

天ダネは大きな「海老」からスタート。続いて間髪あけず「イカ」。

庶民的な味で普通に美味しい。

 

 

きす、茄子、ピーマンと続く。

コース最後には「小海老のかき揚げ」。これも海老がぷりぷりで美味しい。

 

 

ただもう少し胃袋に入りそうだったので店に掲げられているネタ表を見て、「レンコン」、「稚鮎(600円)」を追加オーダー。

 

 

 

ところが、予想外だったのは普通に行く天ぷら屋さんではネタを注文するとひとつ出てくるのが基本なのに、この店はそうではなくて、レンコンもふたつ、稚鮎に至っては4尾も出て来てビックリした。と言うことでお腹いっぱい。ランチセットにはお新香、味噌汁付き。

で、夜までお腹大満足だった。

 

食事を終わって12時30分。外には未だ15人以上の列が出来ていた。尚、一応平日は14時まで、土曜は15時まで並んでいる人は食事は出来るらしいがネタがなくなる危険性もあるとの事。なるべく早めに行く事をオススメ。

 

その後腹ごなしにポタポタ散歩。

 

 

散歩がてらパンを買いに商店街をすり抜け、B「シゲクニ55 へ。

 

 

一昨年の2016年の年末まで吉祥寺にも店があったが、人手不足でこの高円寺本店のみの営業になったパン屋さん。

 

 

お店の空間全体はウッドベースのオシャレな造り。

街の若者、おばあちゃん、奥様方、引っ切りなしに買いにくる人気店。

 

 

 

この日は黒板に書いてある新製品のバナナブレッドではなく、(1)「バナノア」と言う名のバナナ風味たっぷりのパンのほか3種を購入。

(2)クリームパンはとろーり、美味。

濃厚シナモンロールも、小さな形でありながら、かなり濃厚でしっかり味を主張してくる。美味しそうなシナモンの香りと中に入る相当数のレーズンが密度の濃いい味を作り出す。

 

 

(3)「ハムカツサンド」…ハムは普通のパン屋さんに比べ厚め。キャベツも溢れんばかりに入っていて嬉しい。

 

土日は行列になることもあり、奥様も高円寺に来るとこのパン屋さんによく立ち寄る。お気に入り。

 

 

この日の夜は、家族揃って予約2年待ちの人気寿司店「波やし」へ。

 

 

なにせ今時1万円ちょっとで美味しいコスパ最高のお寿司が食べられるのが素晴らしい。ラッキーなら2回転目はたまに予約なしで入れることもあるので、そこは狙い目。

 

この日は少々酢飯が柔らかかったが、この値段なら許せてしまう。

 

 

お通し、〈1〉「鰻の骨せんべい」から、香ばしくポリポリ食感は酒のあてに良し。

 

 

前菜は〈2〉「鰯の野菜巻き、本鮪、ボタン海老、アオヤギ、蛍烏賊」から。

 

 

〈3〉「マグロ脳天、稚鮎、イカゲソ焼き」とここまで家族全員でお腹が空いていたせいか猛スピードで食べると、相手をしてくれている職人さんも「息切れしますー」と。(笑)

 

 

ちょっと間を置いて〈4〉「金目鯛のお椀」。その他の野菜具に大根、ネギ。濃いめのいいお出汁が金目鯛から出ている。

 

 

〈5〉「毛蟹」…良いアクセント、量もちょうど良い。

 

 

ここで驚きの(そう言えば前回来た時も驚いたことを思い出した)…〈6〉「牛肉!」。

 

 

と口直しに〈7〉「キュウリ、たくわん、カリカリ梅、三つ葉、ミョウガのサラダ風お野菜」。

 

 

〈8〉「酢飯のリゾット、出汁が蛤、上に青のり」それにしても蛤出汁がキー。深みがあって美味い。

 

 

〈9〉「パリパリの4枚海苔とマグロの爆弾」を自分の配分を巻いて食べる。手巻き、巻き巻き、楽しく、いただく。

 

 

〈10〉「煮ダコと生姜の効いた穴子の肝」。蛸は柔らかく、穴子も酒のアテとして美味。

 

 

〈11〉「岩牡蠣」。大きく立派な岩牡蠣。ぷりっぷり。ここまでがおつまみ。

 

ようやくここで、握りに。少し酢飯を小ぶりにしてもらっていただく。

 

 

〔1〕「マグロの赤身」…美味いんだな、これが。

 

 

 

〔2〕「干しガレイの昆布締め」、スタートはクセもなくスルッと胃袋に入っていく。主張しすぎない美味しさ。

〔3〕「小肌」…繊細な一品。

〔4〕「サヨリの梅肉乗せ」

 

 

〔5〕写真左が「鰯」と〔6〕右が「鯵」

 

 

〔7〕「鯖」…実は得意なネタではないが、なんだかとても食べやすかった、

 

 

〔8〕「アオリイカを塩で」。

〔9〕「生とり貝」…鮮度が相当良い感じ。旨味もスゴイ。

 

 

〔10〕「シラウオ」…ぷりっ×7、8匹。生姜も効いて美味しい一品。

〔11〕「酢飯の上に塩水ウニ」…さっぱり味のウニ。いくらでも食べられそう。

 

 

「〔12〕穴子塩、〔13〕穴子タレ」

 

 

最後の〆は巻物6種〔14〕「❶いくら、❷鯖しそ巻き、❸トロたく、❹かんぴょう、❺ひもきゅう、❻ネギトロ」。お腹ぱんぱん。

 

次の予約は人気過ぎてまた再来年のオリンピックイヤーとなったが、普通ならもうやめておこうって諦めるがこの店ならもうここまで来たら予約しても面白い。「そこまでは絶対に生きてますからね!」と大将に奥様は声かけて帰路についた。

 

近くに住む人の狙いは夜9時半めどの2回転目。

基本電話は非公開なので電話では連絡取れない。電話を知ってる人に聞くか、店を覗いてみるか。そこにチャンスがある。でも結局は運ですけどね。

 

この日はこれで流石にお腹いっぱい。家に帰ってパンも食べたかったので早々に高円寺を引き上げて来た。

 

 

数日後、坊ちゃんと奥様と2人と一匹で再度高円寺駅南口を昼過ぎからポタポタお散歩。

 

お腹が空いてきたので、そろそろランチへ。と言ったところでまた意見が分かれた。まあ、数日前珍しく3人でずっと一緒の店に行ったことの反動かも。

 

お互い町中華を希望しつつ行きたいところがバラバラみたい。

坊ちゃんはラーメンで超有名な「太陽」へ。奥様は少し駅からは歩く人気の「七面鳥」へ。

 

 

坊ちゃんの行った「太陽」。坊ちゃんは外が暑かったので「冷やし中華」を食べようと選んだお店。高円寺にはラーメン人気店はそこそこあるが、実は冷やし中華を出す店は案外少ない。

 

 

そんな中、数年前から町中華の名店「太陽」が冷やし中華を出しているのを知ったので久々に太陽に行くことにした。でも店の中の張り紙に冷やし中華メニューは書いてあるが、正式なメニューには書いてない。季節限定だからか。店内は昭和感が相変わらずたっぷり。おばちゃん指示のもと女性2人がチャキチャキ動く。

 

午後1時半過ぎ、店は満席ではないがそこそこ混んでいる。その後も客はひっきりなしに来る。出る客との出入りバランスが常に一定な感じ。

 

「冷やし中華」をオーダーしようとしたが、周りの客10人が10人ともこの暑い中、煮干しラーメンを食べている。やはりここは定番の「ラーメンか」。

「でも、冷やし中華を食べにここにこたのではないのか?」と坊ちゃん自問自答。

でも、結局周囲に流されて「ラーメンと半チャーハン=Cセット(税込750円)」をオーダー。

 

 

これでは暑さを凌げないので生ビールの小(と言ってもほぼ普通のサイズのグラス。これで300円、おつまみ付き)を坊ちゃんは注文。ぷはーっ、美味い!と。今日は仕事はお休みだったね。

 

 

5分もかからずチャーハン登場。

チャーハンは玉子、ネギ、ナルト、刻んだ豚肉が具の基本。炒めたゴハンにはごま油の風味が効いている。味はやや薄味ながら、実は食べ続けてみると丁度良い作りになっている。

 

 

ラーメンは煮干し、透明スッキリスープ、味はシンプルながらとてもクリアで美味しい。

チャーシュー1枚、ナルト、ネギ、シナチクのシンプルな構成。

やっぱり、この店ではラーメンは外せないか…。

 

冷やし中華はまた別の店で食べる事にしたみたい。

 

 

さて奥様が向かったお店「七面鳥」の外観、こちらも「太陽」同様歴史を感じる造り。

 

 

外観は昭和そのもの。まるで映画のセットかのよう。

もちろん店内に入っても昭和中華の雰囲気が漂う。多分家族のみ経営。中華鍋で炒める音が心地よく響くワン。

実はこのお店、ダンナ様と若き頃デートで数回使った思い出の店。なので今回はここを選んだみたい。

 

中華料理店なのにオムライスを注文。これも思い出のメニューらしい。

 

 

まずはサラダと言うか、「キャベツの千切り」とマヨネーズがチューブごとドーンと置かれる。さらにはお新香。

 

そこから待つこと10分弱…きたきた、オムライス。

 

 

玉子焼きがうっすら上に乗り、ケチャップがダーンと掛けられている。中の具はチキンと玉ねぎのみ。

ご飯の硬さは少し柔らかめながら、全然オッケー。ワタシも少し分けてもらって食べたがホントに美味しい。

 

 

付いてくるスープは、少し鶏ガラの匂いが強い中華スープ。ちょっとこのオムライスには合わないと奥様は感じている様子。

むしろオムライスに集中して、味に飽きたら、スープか水を少し飲む方式にしたみたい。

もちろん完食していた。税込630円…なんて安い…。

 

 

この後、坊ちゃんと待ち合わせして、C「ヨンチョウメカフェ」へ。

どうやら奥様は昔の思い出に浸っているみたい。ここはゆっくり出来るので、今は店内のwifiを使って作業している人たちもちらほらと見かける。

 

 

内観は少し年季の入ったアンティークなブラウン系、木のテーブルと木の椅子。灰皿は置いてあるがあまりタバコを吸っている人はいない。

この店は映画撮影にも使われた事があるんだそうだワン。

 

 

古くからある懐かしいお店で、カフェの走りのようなお店。

暑いのでコーヒーではなく「ストロベリーシェイク」を飲むつもりが、昔はあったが今はやっていないと言われ、やむなく「フレッシュイチゴジュース(648円)」をオーダー。

かなり甘いが美味しい。ザクザクと氷が入っていて猛暑で火照った体もようやく冷えて落ち着く。

 

帰り際、奥様はさらにもう一軒寄りたいと言い出して昭和35年に創業したSw「トリアノン」へ。

 

 

 

この店も今年59年目を迎える老舗。昔から安全素材を使うことがモットーの町のケーキ屋さん。ショートケーキ、モカロールはオープンからの人気商品で奥様も大好きで思い出の品。ショートケーキを食べることにしたみたい。ちょっとサイズ大きい。スポンジはふわっとしていて、生クリームも甘過ぎず美味。

あっ、先週奥様の誕生日だったのにダンナ様がくれなかったから、それのイヤミのサインのつもりで食べてるのかな。

 

 

今週の散歩はコレでおしまい。

来週はどこに散歩に行くのやら。

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Swはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

 

ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店 についての記事

もっと見る