ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/9/2

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

今回取り上げるのは「銀座一丁目」エリア。

 

今日は奥様の誕生日。

あっ、奥様、妄想と言うか思い出にふけってる。

去年は「サーラ・アマービレ」で誕生日をお祝いしてくれたことを思い出していた。ここはイタリアンと言うよりコンセプト通り「サーラ」=「サロン」。

 

メニューは夜コースでもリーズナブル。

最初に前菜8皿が小ポーションで続々と。そこにパスタ2皿つく。

 

 

 

 

メインに魚か肉を足すとプラスの料金がかかるが奥様はその日の魚料理「イサキ」を追加でいただいた事を覚えていた。

 

 

ワタシも記憶に残っているワン。

 

が、後に、既にそれまでの10皿でお腹が満たされていてメインを追加するまではなかったかなと感じた事も思い出した。

 

デザートは「メロンスープ=メロンの果肉アイスとメロンのスープにココナッツの泡ソース」をセレクト。これは記憶に残る美味しさだったワン。奥様大喜びだった。

 

 

部屋の雰囲気は高級感があって落ち着ける空間。

その日出たメニューではお楽しみの小皿として供された「赤ワインでマリネした和牛。マッシュしたポテトと食べるひと皿」と「焼きトウモロコシのスパゲティ、アッリオーリオ(=ニンニクとオリーブオイル=ペペロンチーノ)」が美味しくて印象に残っていると奥様は言っていた。

 

 

と言う思い出に浸った中で、今日はいよいよ奥様の誕生会。当日だと言うのに、まだ、ダンナ様は誕生日祝いの場所を秘密にしている。ワタシまでドキドキするワン。

 

 

結局お昼はまた家族全員バラバラ。坊ちゃんは「京橋屋カレー」、ダンナ様は「ひょうたん屋 1丁目店」、奥様は友人のトンさんと一緒に「吉澤」と言うバラバラ行動になった。

でも、奥様はそのお店は3店とも全部お気に入りだからどこに行くか迷っていたよう。

 

ダンナ様の行った「ひょうたん屋」は銀座6丁目にもあるがここ1丁目の店を切り盛りする女性がかれこれ30年近く、移転前からずっと店を仕切っている。

 

 

そうそれを知るくらいにダンナ様も奥様も、移転前含めて30年通う店。蒸さないで焼き上げる関西風で、歯応えがブリっとしている。

 

 

今日は特上(税込4300円)にしてみた。注文から約10分程度で出てきて手際が良い。

 

ごはんは、奥様、ダンナ様好みの硬め。鰻は厚みがあって弾力性に富み食べ応えもある。それが唾液を多く分泌させて旨味を増しているのかもしれない…。タレは甘くもなく、かかり過ぎでもなく本当に丁度良い。お新香は「胡瓜とかぶ」(奥様個人的には鰻には奈良漬が一番の好みだが…)、お吸い物がつく。(昔は追加注文すれば肝吸もあったが、今はメニューにも載ってない)

 

外は昼時なのにもう既に気温がぐんぐん上がって、かなり暑い。鰻でちょっと元気をもらえた。

 

「京橋屋カレー」では坊ちゃんは久々に「京橋屋カレー」の「辛口伊達鶏カレー」を食べたそう。

 

 

相当辛いが美味しい。メニュー的にはこれだけで食べる手もあるが、この店ではその「辛口伊達鶏カレー」と「キーマカレー(これが最も辛くない)」、もしくは「ときえカレー(鶏・キャベツ・海老の頭の文字を取ると、と・き・え)」の中の2種を選んで「ツインカレー」にする事も出来る。

 

 

坊ちゃんは「辛口伊達鶏カレー」と「キーマカレー」のツイン(1600円)に、オプションで「うずら卵マスタードオイル漬け(2個100円)」をオーダー。

 

いやぁ、辛い辛い、そして美味しいと坊ちゃんが唸っている。そしてルーもライスも量が多い…。

 

「キーマカレー」を逃げ道にしたつもりが、そこまでの効果もなく、セットで出て来た「コールスロー」と「水」が辛さをひと段落させてくれる。そして「うずら卵」の味をつけている「マスタードオイル」をルーにかけるとルーはマイルドになって2度味を楽しめる。

 

最後に付いてくる小さなヨーグルトで、口の中はクールダウン。

 

 

11時40分着で半分席が埋まってる。45分にはほぼ満席。その後列ができる。

食べる時にはなるべく早めにお店に行った方が良いワン。

基本、お喋りせずにカレーに集中して、もくもくと食べる事がこの店のお作法。

 

 

奥様は肉の卸元としても名高い銀座「吉澤」へ。

 

 

創業昭和2年の老舗「吉澤」は、肉の仲卸も兼ね、一頭買いした雌牛を仕入れて出しているお店。

 

玄関口で靴を脱ぎスリッパに履き替えると店の方が靴を整理して下さる。同時に下足札が渡され、地下の大部屋に案内された。

銀座にこんなスペースがあるんだと少しビックリするくらいの大きな畳部屋。

 

すき焼き、しゃぶしゃぶ(すき焼き御膳 、ハンバーグ御膳は税抜1500円で用意されている)で有名な店だが、今日は「薄切りステーキ御膳(税抜2800円)」を注文。

 

 

小鉢・薄切りステーキ・御飯・味噌汁・香の物・グレープフルーツがセットになっている。薄切りステーキは量がかなりあって食べ出がある。

ステーキには元々塩胡椒がかかっているので、それだけでもイケるが、わさび醤油、おろしポン酢を合わせても、味の変化を楽しめ美味しくいただける。肉は柔らかく、薄さも手伝って食べやすい。

知っておくと、お昼時使い勝手の良いお店。

 

さて、今晩はどこに行くのやらと、頭でずっと気にしつつ、最後のグレープフルーツを食べ始めた、その時そこに坊ちゃんが、メッセージを持って店に入ってきた。

「2016年10月移転、元は3つの雲、銀座1丁目、海辺、午後20時半」と。

 

ワタシにはちんぷんかんぷん。でも、奥様は気づいたみたい。

「わ、くだらない。すぐ分かったわ」これは「2016年10月に元滋賀県三雲にあった店で、今は銀座1丁目の地下1階(=B1=ビーイチ≒ビーチ=海辺)にある店。それは「し・の・は・ら!そしてそこに20時半に来い、ってことね」、と。

 

なるほど~。そういう事か。

あの予約困難店にダンナ様がなんとか席を確保したのはエラいワン。

 

ちょっと落ち着いたのか奥様は、今日は並んでも良いよ、と食パン専門店B「セントル ザ・ベーカリー」へ向かう。

 

 

(この店はバゲットで有名なviron(ヴィロン)の系列)

以前から行列が絶えない店で、たかが食パンに1時間並びますか?と言いたくなった時もあったが、今ではこりゃ並んでも買わなきゃ、と思うほど美味い食パンと実感している。

 

一度に購入出来る本数は3本(6斤)まで。

パンの種類は3種類(2斤サイズ)。

 

3種類とは

 

 

 

①国産小麦のゆめちからときたほなみを使用した「角食パン」(税抜 800円)…店は焼かずに生食を勧めている。

②北米産強力粉使用の角型「プルマン」(税抜 800円)、…このパンは生でも焼いてもイケるパン。

③カリカリに焼いて食べるのがオススメの「イギリスパン」(税抜 700円)の3種類

が売られていて、今回は「プルマン」なら、ほぼ並ばずに買えるという事だったのでプルマン購入。

 

友人の分も含めてマックスの3本購入。

手で運ぶにはかさばるし重い…。トンさんに一本プレゼント。今日は多分夜ご飯を食べたらお腹いっぱいなので、食べられないだろうけれど、そのまま焼かずに食べた時のもっちりした食感と甘みも捨てがたい。

 

 

基本は明日以降トーストにして食べることになりそう。それもまた美味しい。

 

そうそう、美味しい焼肉で有名な「よろにく」のカツサンドに使われている食パンもここ「セントル ザ・ベーカリー」のモノ。

 

 

 

美味しい連鎖の元になるパン。

 

その後、ぶらぶらしながら銀座のデパートを覗いたりした後、ひと休憩しに向かう  Sw「キル フェ ボン グランメゾン銀座」へ。

1階がショップで地下がカフェ。1階入口で番号札をもらい地下へ。この日は並んでいなかったので、番号札は役に立たずそのまま着席。

 

友人とカフェでこの店のウリのフルーツを使ったタルトとコーヒーをいただく。タルトは常時20種以上あると言う。

今月(7月)の人気は「桃」。……ま、ここは天邪鬼に年間の定番「季節のフルーツタルト夏バージョン」をいただく。

 

 

バナナ、苺、ドラゴンフルーツ、桃、などが乗る。それほど甘くなくて食べやすい。夕方の疲れを上品な甘さが回復させてくれる。

 

ここでトンさんとはお別れして、奥様はダンナ様と約束した人気和食店「銀座 しのはら」へ。

 

 

人気で予約もなかなか取れないのでほぼ約1年ぶりの訪問。

 

いつもの口をスッキリさせつつ、胃に準備を促す「香煎茶」から。

 

 

先付は「ハスの葉の上に、ハス繋がりでレンコン豆腐。根室の赤ウニをそれに落として食べる一品」。

 

 

お凌ぎが「舞鶴アワビと大分の車海老」

 

 

お椀は「沼島の鱧、オクラのすり流し」…夏らしいお椀。

 

 

向付「塩釜の遠海マグロ、イカ、胡瓜」…土佐醤油、昆布醤油煮こごりでいただく。

同じく向付で「石陰貝」…蝦夷石陰貝と呼ばれ、北のエリアの貝。トリ貝に似ていて肉厚で甘くて美味しい。

 

続いてこの店のお楽しみのひとつバラエティに富んだ八寸。

 

 

今日は「合わせ団扇の器(伊勢地方の御田植式の時に行われる「団扇合わせ」の神事=縁起の良い)に、朝顔の花を模したお猪口に毛ガニとイチジク、もずく、鱧の子、玉子真薯、きぬかつぎ、大徳寺納豆、ヤマモモの赤ワイン漬けは鳳月杏(ほうずき)の中に、山芋、紹興酒につけた枝豆、鴨ロース、三度豆=サヤインゲン、どんこ椎茸、佐島のタコ、など。

やぁ、ホントに仕込みが大変でしょうけど、これがお楽しみ。

 

 

「マンゴーとべったら漬け、とフォアグラの入った最中」も八寸の合間にパリサクッといただく。

 

 

 

ご主人の篠原さんが炭でずーっと焼き続けていた焼き物の「タレ焼きのスッポン、粉山椒を付けて」いただく。

 

 

続いて大きめの「鮎の唐揚げ」…蓼酢でいただくが、そのままの塩味で十分の旨味。

 

 

炊き合わせは野菜ではなく魚介で「アラとハマグリ」…アラ(=クエ)はちり酢をつけて口の中で一、二秒ためてから食べると旨さが増す、と篠原さんから指導を受けて食べる。   確かにうんまい。ハマグリはそのままでいただく。アラの脂もお出汁に広がり美味。

 

 

 

〆のご飯は「鰻、おこわ。お漬物と。」…おこわは土鍋で炊かれたもの。まずはタレのかかった鰻ごはん、さらに先ほどの土鍋ごはんを天草の青さと混ぜて雑炊にしていただく。さらに食べられるキャパのある人はごはんとタレでお代わりをいただいているが、お腹いっぱいなので流石にこれは僕はパス。

 

 

最後に水菓子で「水羊羹」…甘さも控えめで美味しく、別腹へ。口の中もサッパリとする一品。お腹いっぱいなのに水羊羹はもっと食べたいくらいだった。

 

久しぶりにいただいた篠原さんの料理。最初に来た頃よりシステマチックになっている印象だが、楽しく堪能出来た。東京にある和食の中では季節ごとに伺いたい店ではあるが予約困難状況もあってそれもなかなか難しい。

 

予約が取れても、次は早くて来年の春。

 

そんな予約困難店を誕生日祝いに予約してくれたダンナ様に言葉では言えないけれど、感謝しているみたいだワン。よかった、よかった。奥様、うん才のお誕生日おめでとうございます。来週も楽しい場所に連れて行って欲しいワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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