ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/7/12

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

今回取り上げるのは「三越前駅」エリア。なんだか私企業の名前そのものが駅名になっている違和感がモヤモヤとあったが、近所にいる20歳になる何でも知ってるベテラン犬のみどりオバちゃんに聞いてみた。

どうやらこの駅は三越が駅建設資金を全額負担して作ったそうだ。それでは名前がつくのも当たり前だな、と思いつつ、命名権ビジネスが駅開業の1932年(昭和7年)=86年前に、既にあったことが驚いた。

 

銀座線ホームの壁面にはさらにご丁寧なことに赤い3本線が引かれているが、これも三越の「三」を意味する三越様様。

 

 

さらに1935年に竣工された「三越」は国の重要文化財だと言うから驚き。

 

 

この辺り江戸時代はとても栄えたエリア。

さて、今回はその三越前駅周辺エリアを坊ちゃんとポタポタ散歩。

 

しばらく朝のお江戸日本橋を散歩しつつ、坊ちゃんはこれから朝早くの仕事なのに朝食をとっていなかったので、お腹がすいたらしく、蕎麦屋の「そばよし」へ。

 

 

ワタシは外でお座りして待つことに。着席は着席だがハイスツールの椅子だから食べるのにゆったりは出来ないと踏んだ。

タモリさんが白金高輪の「夢呆(むほう)」の他に絶賛した蕎麦屋だとネット上で言われている。ブラタモリで「江戸の食」で紹介した店なんだワン。

 

江戸時代から続く鰹節問屋「中弥商店」直営の蕎麦屋だけあって甘味はあるものの出汁が美味い。

この日坊ちゃんは名物「のりそば(390円)」にトッピングで「かき揚げ(120円)」を乗せていただいた。さらにご飯を半膳(90円)もいただく。

 

 

蕎麦は量が多く、コシがあるわけではないが、坊ちゃんは普通に美味しがって食べている。ネギ入れますか?と聞かれ、厨房で入れてもらってから自分でテーブルに運ぶ。

ゴハンに粉鰹節をたっぷり掛け少し醤油をたらして、口の中にかきこむ。美味しいし、もちろん鰹節問屋なので掛け放題。何回も掛けていただく。ワタシにも少し分けてくださった。美味しいワン。

 

 

「生のりそば」の生のりは歯ごたえもシッカリ、シャキシャキ。海の風味が強く旨味たっぷり。

かき揚げは「人参、小エビ、玉ねぎ、青ネギ」の入ったサクサク天ぷら。

これらが相まって、600円とは思えない食事になる。

 

全然関係ないけど名前が似てるので調べてみたら、都内中心に展開する「吉そば」は店舗数14店舗。ここ「そばよし」は3店舗。

 

 

坊ちゃんが食べ終わった頃、今度はダンナ様がワタシを散歩に連れて歩くために迎えに来てくれた。ここで坊ちゃんとバトンタッチ。

 

さてダンナ様もこの日は午後このエリアで仕事だったらしく、昼には天ぷら屋さん「天松」へ。

 

 

ランチのコスパの良いお店。ワタシはここでもお座りして待つ。

ランチコースには天丼、天ぷら定食が1200円で食べることが出来る。が、ネタが「海老、魚、イカ、野菜」と書いてあるので、これでは物足りないと思い、「花」というコースに。これはその4種にかき揚げがつく。

でも、ダンナ様、糖質を気にして少しご飯を少なめにしてもらっていた。

 

「海老2尾、菜の花」から。

 

 

衣の表面はカリっと、中はふわっとして天ダネのみならず、衣含めて楽しめるタイプの天ぷら。

 

 

セットで付いてくる味噌汁の具は「青さと豆腐」。これも実に美味しくて嬉しい。

お新香には「高菜とたくあん」。

 

 

続いて「レンコン」、「イカ」、「キス」と続き最後は「かき揚げ」へ。

 

 

かき揚げは小柱2ケと海老4尾。

これで十分お腹いっぱい。

ランチでこの値段でこのパフォーマンスならホント十分。充実満足ランチ。

 

 

さて一方先ほど朝食で蕎麦を食べた坊ちゃんは同僚の品田君ととんかつの「宇田川」へ。

 

 

昭和44年創業。「とんかつサンド」で有名だが、昼のとんかつ定食ももちろん美味しい。夜はとんかつだけでなく、ステーキが食べられる。肉質がとても良い。

 

 

この日のランチは「ロースカツ定食(税込2400円)」をセレクト。揚げたてロースは脂にうんと甘みがあって美味しい。とんかつ屋の中でもレベルが高い。

脇に添えられたキャベツと酢漬けのキャベツの2種の付け合わせが、食事にアクセントをつけてくれる。

ホントは塩でロースカツを最初のひと口は食べたかったが、テーブルには塩の用意がなく、普通に辛子とソース(ケチャップに近い甘口中濃ソースと辛口ウスターソースの2種)でいただいた。もちろん、十二分に美味しい。

 

帰り際、坊ちゃんも同僚の友人も両方が2人分を支払らおうとして、「あら、両方からもらっちゃうわよ〜」とリアクションする店のおばちゃんからも店の温かさが滲み出る。美味しいだけでなくイイ感じの店だワン。

 

 

さて、ここでランチを終えた奥様と、ダンナ様に連れられたワタシは合流。というか奥様にバトンタッチ。

 

奥様はランチはマンダリンオリエンタルホテル37階の④❶「センス」に行っていたらしい。

奥様の服についた臭いも美味しそう。

 

 

 

「スープ」、「小籠包」、「たらば蟹レタス炒飯」、「マンゴープリン」と食べたらしい。

だいたいランチに奥様が行くときは、そのパターン。

 

この店は夜景が綺麗でそっちも食事とは異なるご馳走。

 

 

ダンナ様が時々奥様以外の人と来ていることに臭いで気づいているが、ワタシはその時は知らんぷりしてあげているワン。先日もどうやらここで鮑を食べに来ていたようだワン。

 

 

 

奥様は夕方からパンを買い物に三越前駅から地下道を歩いてBBOUL’ANGE(ブールアンジュ)へ。

 

 

ここでダンナ様からワタシを繋いだリードをバトンタッチ。

ダンナ様は仕事に向かわれた。

 

このパン屋さんは1年ほど前まで人気パン店だった「ゴンドラン シェリエ」(=2010年にパリ10区モンマルトルに1号店を出店したパン職人ゴントラン・シェリエプロデュースのパン屋)だったが閉店(契約切れ?)。「ブール アンジュ(BOUL’ANGE)」として生まれ変わった。

 

どちらのパン屋さんもファッション業界(ジャーナル スタンダード、スピック&スパン、イエナ、などのファッションブランドを展開する)「ベイクルーズ」社が運営するパン屋さん。

ベイクルーズのホームページにもあるように「あらゆる生活シーンに楽しさや喜び、驚きや感動を提供していきたい―」と。だからアパレルのみならず、食や家具にまでテリトリーが広がる。

 

待ち合わせにこの店を使いアイスコーヒーを飲みつつ、パンも購入した。

 

 

今回はホットサンド用に「8枚切りの食パン」、オヤツ代わりに「ミルククリーム入りヴィエノワ(税抜190円)」…甘さも程よく美味しかった。

朝食用に「クロワッサン」…バター風味はしっかり。まま、普通。

それともうひとつ夜食用に2018年6月30日(土)まで1周年記念で売られていた特別パンのいくつかのうちの「ほうじ茶ブラン(税抜280円)」も購入。ほうじ茶ブランはほんのりほうじ茶の香りも感じつつ、甘さ控えめで美味しかった。ちょっと、このパンがもう買えない期間限定だったのも惜しいような気もする。

 

パンを買ってから地上へ出て、鰹節の削りたてが置いてあるSH「八木長本店」へ。

 

 

 

あったかいご飯の上にこの削り節を乗せて食べるだけで、ご馳走そのもの。30g540円とお安く、ご馳走になるは嬉しい。ワタシも大好きだワン。

 

 

その後、奥様はフレンチの❷⑤「ラペ」へ。この店は2018年ミシュランひとつ星獲得店。

「ラペ」のオーナーシェフは松本一平さん。

 

 

この日は夏だからこその特別な鮎コース。

 

 

鮎の可能性を感じさせる料理群。シェフのクリエイティビティに感心させたれる3時間だった。

 

 

「鮎」と書かれたシールの貼られた包装紙にの包み紙を開けると

❶「和歌山の梅鮎を挟んだサンドイッチ」が出て来た。

 

 

これはちょっと予想外。中には柔らかな鮎の身のみならずカリカリに焼かれた鮎骨せんべいまで入っていて食感も楽しく、バランス良く美味しかった。

 

 

❷「鮎のビスク」はメープルシロップのムースを乗せ、鮎の苦味と程よい甘みが何とも複雑ながら絶品。

 

 

❸「鮎のスープジュレ」…赤いトマト、黄色いとうもろこし、緑の枝豆が目にも鮮やか。夏らしいひと品。

 

 

❹「琵琶湖の稚鮎のフリット、キュウリを添えて」…これもまた夏らしい爽やかなひと皿。

 

 

❺「和歌山の梅鮎、フォアグラといぶりがっこを乗せ、ソースは山梨で作られたバルサミコで」…鮎とフォアグラも合う。

 

 

❻「和歌山のブランド鮎『うめぇ鮎』と下仁田葱、ビーツのクリームを入れたラビオリ」…薄味でサッパリ系のひと皿。これも夏っぽい。『うめぇ鮎』は鮎に与える餌が鍵。国産ブラウンミールと南アフリカ沖のスケソウダラのホワイトミールを使用。そこに和歌山の梅酢=クエン酸を加えるのだそう。結果、鮎の脂肪分散と脱養殖臭の効果があるんだとか。

 

 

❼「鮎のパイ包み」…と言われてホールタイプを見たときは「へー」と思ったが、切ってみると、オーストラリア産黒トリュフと鮎の身とすり身がミルフィーユ状態。贅沢に美味しい。

 

 

ソースにはベアルネーズ(=白ワインと白ワインヴィネガーを合わせたものにエシャロット、エストラゴン、塩、セルフイユ、胡椒を加えて煮詰め、それに卵黄を合わせたものに澄ましバターを加えて乳化させたソースで濃厚なソース)と鮎の内臓を使ったソース、を組み合わせて。これもまた美味しい。

 

 

❽「高知仁淀の塩焼き天然鮎を北海道の生ソーメンと」…ズッキーニ、ハーブのサラダ、のグリーンモンスター=ミックスハーブと一緒に。ハッキリ言って草を食べてる感覚に近いが、塩の効いた焼き鮎と合わせると何とも奥深い味。なんだか緑に囲まれた自然に戻った幻想に襲われる楽しい感覚。

 

ここで鮎メニューは終わり、まずひと皿目のデザート「ブランマンジェとアイスクリーム」…塩味も効いたアイスで鮎の塩焼きの余韻も感じつつ、甘さもちょうど良い美味しいデザート。

 

 

さらにここは選択で選んだ「メロンのムース、アイスクリーム、トンカ豆、フェンネルの花」

 

 

さらにもう一品「スイカを使ったジュレ」。コーヒーを最後にいただき大満足。

少し長くシェフともお話しできたし、3時間超えの楽しい食事でした。

 

季節をうまく料理する松本シェフ。「鮎」とは別にもうひとつの人気企画モノの「桃」食材を使ったコースも是非味わってみたいなと思った夜だった。

 

以前ランチで伺った時のひと皿は、エスプーマ(泡状)ソースに隠れる白子はトロけたムッチムチ「マッシュルームのソースに白子」…これは印象的だった事を奥様は、よーく覚えていた。

 

 

そう言えば、ダンナ様さっき別れ際に「今晩の一番のご馳走は夜景かなぁ〜」と言いながら、出かけていった。ヤバい今日もまた知らんぷりしないといけないワン。

 

今晩はワタシは早く寝るとするワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

 

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店 についての記事

もっと見る