オープンキャンバス2018/6/20

皆さん、こんにちは。「人生100年時代」、今何合目ですか?

マンションマイスターこと、不動産鑑定士の石川です。

ちなみに私は4合目と5合目の間、後半あたりです。まだまだ「半人前」ですね。

 

「石川サンでもまだ半人前ですか、じゃあ私やスミ太先輩は『青二才』ですね。」

 

 

「ちょっと、アユミさん。僕まで巻き込まないでよ。先輩なんだからさ。せっかく『頼れる男』をアピールして将来のお嫁さん候補を募集しているのに!」

 

 

「まあまあ、二人とも、半人前とか青二才とか言葉の字面は悪いけど、逆に気楽にならないかい?時間はまだまだたくさんある。都会に住んでいると、仕事やら付き合いやれ、あわただしい生活に慣れちゃっているけど、細切れの時間もたくさんあるよね。少しづでも、その細切れの時間を有効活用していけば、積もり積もって大きな成果に到達するんじゃないかな。」

そういう視点で、この講義は「マンション選び」について学んでいこう。

 

さて、改めてこの講義のテーマは、

「人生100年時代を楽しむ。マンション選びは長期目線で行こう!」

 

だよね。

 

前回は、長期目線のマンション選びの第一歩として、マンションマイスターお勧めの方法を提案したね。

「東京カンテイマンションライブラリ」のサイトを使って、お気に入りの街に出て歩いて『あ、いいな』というマンションを探してみようという方法だ。

 

 

「はい、『森を見て木を見る』、つまり『森』とは『エリア』で、『木』が『マンション』でしたね。気に入ったエリアにある具体的な駅を1つ選ぶ。そして、その近くにある、もう一つの駅を選んでみて、1つ目の駅から2つ目の駅を歩いて、気に入った街並みの中にどんなマンションがあるのか触れてみる、でしたね。私は『自由が丘』を選んでみました。」

 

 

「あ、そっか。それで今日の集合場所がここだったんですね。」

 

 

「そう、今日は実地演習の1回目の講義だ。テーマは『街歩きのコツ』だよ。Let’s Bigin!」

東急東横線と東急大井町線が通る「自由が丘」駅です。住みたい街や住みたい駅などのランキングでは常に上位に入る人気のエリアですね。正面口、北口、南口がありますが、今回は南口からお届けします。

 

南口を出るとすぐに賑やかな商店街が広がります。

 

 

アユミさんが好きそうなおしゃれな女性向けショップだけでなく、日用品店や老舗の小料理店など様々なお店が軒を連ねます。

 

「わあ、いつ来てもワクワクしちゃいます。新宿や渋谷の繁華街とは違った、コンパクトで等身大のモールが連なっていて、歩きやすいわ」

 

 

「イメージどおり若い女性も多いけど、案外、近所からぶらりとサンダルで歩いてきたような年配の男性も街に溶け込んでいて、庶民的な部分もありますね。僕が好きそうなグルメのお店もたくさんあります。」

 

 

「駅周りというのは、そのエリアのまず玄関になる場所で、生活の中で毎日触れる場所だ。まず、直感でも『あ、いいな』という気持ちになるかどうか、生活者目線で見てみるといいよ。また、エリアのイメージというのは同じ駅でも、線路や道路で分断されていると、特徴が少しずつ変わっていくものだ。この『自由が丘駅』も出口が複数あって、そこから広がるエリアの印象は、少しずつ変わっているね。ちなみに、今日は南口を歩いてみるけど、僕は一足先に北口エリアを歩いてみたよ。『今週のチラ見物件 その37』で紹介しているから、後で見てみてね」

 

 

「あ、石川サン、いつも間に。確かに、出口によって雰囲気が変わりますね!北側に住んでいる人たちは、帰路がまた違った印象なんでしょうね」

 

 

「さあ、改札前の通りから、もう少し南に降りてみよう。自由ヶ丘を代表するメインストリートがあるよ。」

 

 

 

 

「あ、ベンチ発見!ちょっと休みましょうよ。人生100年、のんびり、のんびり。」

 

 

「ちょっと、スミ太先輩!まだ歩い始めたばかりですよ。でも、このベンチ、雰囲気が好きで私も大好き!ショッピングに来たら、ここで友達とよく休憩します。自由が丘と聞くと、この風景がイメージする人も多いんじゃないかな」

「うん、そうだね。このお店に囲まれるかたちで街路樹とベンチが並べられた風景は自由が丘の代名詞だ。実は、ここは『九品仏川緑道』といって、もともとは川なんだよ。1974年に九品仏(くほんぶつ)川を暗渠(あんきょ)化してつくられたんだ。つまり、この道路の下は川が流れている。この九品仏川というのは、目黒区と世田谷区の区境を流れていて、緑道の管理も目黒区と世田谷区が分け合っているそうだよ。」

 

 

地図の緑色のラインが「九品仏川緑道」。緑道の真ん中から北側は目黒区、南側は世田谷区。春にはウコンザクラやソメイヨシノなどの桜並木が見られるスポットとしても人気です。

道路の真ん中を街路樹が並んでいます。ショッピングや散策に疲れたらこちらでちょっと一休みできそうですね。

 

 

「わあ、素敵だわ。毎日、この道を通って通勤できたら、いいなあ!」

 

 

「お。『あ、いいな』が出たね。そうなんだ、その気持ちを街歩きでは大事にしよう。もう少し、この緑道を歩いてみようよ」

 

 

 

緑道を歩きながら、脇道に目を向けると、いろいろなお店が見えます。ふと寄り道したくなりますね。

 

「自由ヶ丘の特徴として、商業エリアからすぐ閑静な住宅街が広がる点にある。歩いているとその空気感で分かるよ。」

 

 

3、4分ほど歩き、自由通り(国道426号線)を超えたあたりから、通りも店舗が少なくなってきて、住宅街になっていきます。

 

 

「あ、ほんとだ。緑道もベンチが無くなって狭くなって、緑が近くなりました。」

 

 

東へ歩いて行くと、公園が現れます。「奥沢二丁目公園」。

 

 

「へえ、まだ5分ほどしか歩いていないのに、静かな環境!」

 

 

「住宅を中心とした緑豊かなエリアですね。利便性と良好な居住環境が両立されている住みやすそうな印象の街並みです。こんな環境が身近に感じられるマンションがあれば候補にしたいなあ。」

 

 

「さあ、ここで『東京カンテイマンションライブラリ』に戻ってみよう。地図機能を使って、マンションを探してみようじゃないか。そうだね、九品仏川緑道沿いにあるかな・・お、出てきたね。ちょうどこの奥沢二丁目公園の先だ。」

 

「あった!」

 

 

「九品仏川緑道」沿いに立地する「パークハイム自由ケ丘」です。1984年竣工、3階建の低層マンションです。

築30年を超えていますが、建物も植栽もきれいに手入れされていて、清潔な印象です。

白いタイルが上品で自由が丘の街並みに合っていますね。敷地内の植栽も豊富で緑に溢れ、緑道の木々に負けないぐらいです。

このマンションのシンボルツリーの「ケヤキ」は、世田谷区の保存樹木に指定されていました。

 

「わあ、素敵。こじんまりとしているけど、周りの環境に溶け込んで緑豊かな佇まいだわ。」

 

 

「あ、僕、こういう何気ない段差が好きです。空間の使い方が上手だなあ。」

ちょうどこのマンションの前で、踏切で遮られるように緑道が途切れる。また線路の向こうから緑道が広がって、東急大井町線「緑ヶ丘」駅まで続きます。

 

「まさに生活の中で『九品仏川緑道』とともに暮らせるマンションだね。アユミさんの『いいな』から出会ったマンションだと言える。このように、少しでも何か『いいな』と感じるものがあったら、その場で『東京カンテイマンションライブラリ』の紹介ページを見てみよう。ログインすると分析データや写真が見られるよ。」

 

『パークハイム自由ヶ丘』

 

所在:東京都世田谷区奥沢2

交通:東京急行電鉄東横線「自由が丘」徒歩5分

築年:1984年03月/築34年

総戸数:15戸/3階

分譲会社:三井不動産

施工会社:三井建設

 

 

「こういうマンションの出会い方があるんですね。売り出し物件を不動産屋さんに紹介してもらうのと、全然違うアプローチだわ。」

 

 

「『森を見て木を見る』のアプローチが分かったかな。今回はアユミさんの『九品仏川緑道』にピンと来たところから始まった出会いだ。こういうマンションとの出会い方はまさに『長期目線』だからこそ出来るんだね。先週、ここに来る前に歩くルートを決めてみた。でも実際に来てみて、ちょっと寄り道になったね。それでいいんだ。机上の計画はあくまで青写真。実際に街の景色や空気に触れて、寄り道したっていいんだ。また別のマンションにだって出会えるかも知れない。」

 

 

「なるほど!スマホを持っていれば簡単に『東京カンテイマンションライブラリ』のサイトにアクセスできて、今いる位置やマンションの情報が確認できますものね。」

 

 

 「今日の講義はマンションとの出会い方の一例を紹介してみた。次回の講義からは、長期目線のマンション選びのメソッドを深堀していくよ。」

 

 

「わあ、何だか、目の前の可能性が大きく広がった気がするわ。理想のマンションに出会えるかな。」

 

 

「マンション選びは長期目線でいいけど、未来のお嫁さんは短期目線で探したいなあ。自由が丘を歩いていたら、キレイな人がたくさんいたし。。。ムフ。」

 

 

「もう、スミ太先輩!毎回そこですか!」

 

では、また次回も3人でお届けします。

お楽しみに!

 

 

石川勝

不動産鑑定士

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。

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