美的 Life Stye by 花千代2018/6/6

先週、東海岸はNew Havenにあるアイビーリーグの一つYale大学の図書館を訪れる機会がありました。

広大なキャンパスにはたくさんの図書館が点在していて、蔵書は何と1千万冊を越えるという。。。

これはハーバード大学についで全米2番目の蔵書数だそう。

私は3つの図書館を回りましたが、圧巻だったのは稀贖本が収集されているBeinecke Rare Book & Manuscript Library。

そこには古代パピルスはじめグーテンベルク聖書や、シェイクスピアの初版本などがあり古書マニアにとっては垂涎のコレクションでした。

 

 

 

 

昨今、本を読むならキンドルやスマホアプリで!という人も増えています。

私はニュース記事などはスマホでチェツクして読んだりしますが、読書となると内容だけでなく、ページをめくる音、紙の質感、表紙の手触りや見返し部分のデザインなど、本を丸ごと愉しみ味わいたいので断然リアル本派です。

 

 

まるでハリーポッターの映画に出てきそうな図書館でその空間と雰囲気に酔い、紀元前の世界の七不思議のひとつといわれた伝説のエジプトのアレクサンドリア図書館も空想し、しばしタイムトリップしたような気分になりました。

こんな図書館なら住み着きたいぐらいです。

 

 

私は値打ちのある古書は持っていませんが、大正、昭和の作家の初版本が数冊本棚にあります。

その中で最も大切にしているのはもう20年ぐらい前に著者本人からいただいた本です。

7×9,5センチの手のひらにすっぽりと収まるサイズのこの本は、いわゆる豆本といわれる超小型に製作された本で,英語のminiature bookにあたり、きわめて小型の本の総称です。

外国では好事家に珍重され聖書などに多く、日本では江戸時代に流行し、芥子本(けしぼん)・袖珍本(しゅうちんぼん)などと呼ばれていました。

宮尾登美子先生のこの豆本は限定300冊。

昭和63年発行で何と6千円の定価がついていますが、桐の箱の中央には日本工芸会の高橋紘さんの呉須彩色の陶板がはめ込まれ、箱の内部は4種類もの布地が貼られていて表紙もふくめたその布地は著者の着用着物地という凝りようです!

 

 

 

 

内容は着物好きの宮尾先生が七五三のときに着せられた着物からはじまり、様々な着物にまつわる思い出で、お題は「花のきもの」。

 

 

 

 

 

数年前に亡くなられた宮尾登美子先生ですが、今でもこの本を開くと先生と一緒に飲んだお酒の味や、土佐弁の話し方、笑い声が聴こえてくるようで、小さいけれどわたしの宝物、偏愛本なのです。

 

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

 

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