ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/5/3

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

26回目のお散歩は先週に続き「荻窪」。

 

前回書いたように、奥様がまだ若い頃(うッ、キャン!失礼…)荻窪はラーメンの美味しい街として80年代一斉を風靡した事があるのだそう。

今はカレー店の方がむしろ人気という事で、前回はそのカレー屋さんの話を中心に散歩したワン。

 

その他にももちろん注目店、食堂がある。この日も家族3人とワタシでやって来たが、駅前であっという間に解散。

 

坊ちゃんは高校生の頃から食べている町中華「中華啓ちゃん」へ。

 

 

みんながオーダーすると噂される「木耳玉子(メニュー表にはこう書いてあるが、食券のボタンには木耳卵と書いてある)」というメニュー…ダンナ様が訪問した日は注文していた人は7人中3人だったので4割程度。炒飯+ラーメンの人、レバニラ定食の人、等々。それはそれで美味しい…。

 

 

このメニュー、確かに「木耳玉子」と書かれているが、これだけだと、木耳(きくらげ)と玉子になってしまうので、本来は豚肉もたっぷり入り、「木須肉(ムースーロー)」と書くべきと思うのだが。肉の読み方が「ロー」だし…。肉も入ってるのに…。

 

12時を少し回った頃からサラリーマンがぞろぞろ店にやって来る。女子率低い。注文から出て来るまで約5分弱程度。さすがに啓ちゃん仕事が早い。

 

たくあん2切れが添えられたご飯とスープ付きで定食750円。

 

 

玉子はふわふわ、少し酢も効いて確かに美味しい。豚肉がたんまり入り、木耳は食べ飽きないアクセントとしてバランス取れる食材。

 

 

食べた直後時よりも数日経つと口の中で反芻されるようにあの少しの酸っぱさと玉子ふわふわが記憶として戻って来る。

なので、坊ちゃんは時々荻窪に来るらしい。

 

 

食べ終わって坊ちゃんは奥様に頼まれたSH「高橋の酒まんじゅう」を購入。

 

 

この商品、少し遅く行くとほぼ売り切れていることの多い人気土産。

甘みも抑え気味で、幾つでも食べられてしまう。確保出来たの知ったら奥様大喜びするだろうなぁ。

 

 

 

その奥様は南口にある寿司屋の「和田上」に名物のランチチラシを食べにワタシとポタポタ散歩。

 

途中、庶民派の「おにぎり三角山」を横目に見つつ、和田上へ。

 

実はこの「おにぎり三角山」、先月、お友達のトンさんと初めて遅めの14時半頃のランチで入って食べたところ。店頭に定食のメニューを見つけ、ここ定食屋だったんだと気づき入店。イートインできる店とは知らず、おにぎりのテイクアウト専門店とばっかし思っていた。

 

 

 

店の中に入ると、主婦やOL中心に男性もチラホラ客がいてほぼ満席。人気店なんだと認識させられたお店。

 

店内ではお母さんたちがお互い連携し合って作業をする。焼き物を調理するお母さん、前菜を皿にセットするお母さん、お金を扱うお母さん。。

 

 

注文はいくつものメニューの中から「豚の生姜焼き定食」にしてみた奥様とトンさん。

 

 

生姜焼きにはそれなりの大きさの豚肉が4枚、添えられたサラダにはドレッシングのかかったキャベツ、パブリカ、胡瓜が入る。そこに玉子焼きも少し付いてくるバリエーションの多さ。

 

 

さらには付き出し前菜に少しずつの「ひじき」、「切り干し大根」、「たくあん」、「おひたし」が付き、その他大根、人参、椎茸、あげが具に入った味噌汁が付く。

 

 

味はホント、おふくろの味って感じがすると奥さま。気持ちがこもっている料理。

おにぎりの具は「梅、おかか、昆布、ネギ味噌、青じその実漬け、シャケ、辛子明太子、たかな、焼きタラコ、海老チリメン山椒」の中から2ケを選ぶ方式。

 

奥様は「おかか」と「焼きタラコ」を選択。

 

 

これで最後に小さなアイスクリームまで付いて、750円と安い。

料理の味も優しいし、お財布にも優しい、W優しい良いお店だった。

 

 

そう、先月の事はともかく、今日のお寿司屋さん「和田上」に向かわなきゃワン。ここも少し遅くなると満員で入れなくなる。

 

 

荻窪の寿司と言えばここと言う代表的存在。

和田上の店主は西荻窪の「磯はん」と言うお寿司屋さん出身。

 

オーダーしたのはランチで限定10食の人気メニュー「チラシ寿司」。

 

 

寿司ネタは鮪、イカ、トビコ、胡瓜、玉子焼きなど。

敷居の高そうな店の割に良心的な値段で1000円ポッキリ。

 

人気店なので出来れば予約した方が安全。

奥様も大満足なランチだった。

 

 

ダンナ様は今日はお蕎麦を「本むら庵」で。

 

 

本むら庵と言えばここ荻窪が本店だが、リニューアル前の六本木店でも、(アメリカ人に蕎麦を広め今は閉店した)ニューヨーク店でも奥様と一緒に訪問した事がある。

 

大正13年の創業の老舗。

その本むら庵。蕎麦にも、新勢力が出て来ている中で良くも悪くも昔とあまり変わっていない感じがすると、奥様は言う。

今日ダンナ様は冷たい「せいろ1枚(756円)」と温かい「天ぷら蕎麦(2350円)」の2種をいただいたよう。ランチで合計3000円以上を軽くペロリと行ってしまった、と…。

 

 

奥様もここのお蕎麦はお好きで、次の機会には来たいとおっしゃっていた。

 

 

奥様とワタシは「杉並区立角川庭園」そばを散歩(角川庭園内にはワタシは入れないので周辺を散歩)。

 

 

この庭園、あの角川書店の創立者で日本文学研究者の角川源義(げんよし)さんの自邸がご遺族から寄贈され、のちに改修した「幻戯山房 すぎなみ詩歌館」と名付けられた近代数寄屋造りの邸宅が茶室や展示室として敷地内で使われている。庭は公園として開放されている。2009年(平成21年)5月から開園。国の登録有形文化財にも登録されている。

 

そこから、明日のパンを買いにB「えだおね」へ。

 

 

可愛らしい空間のお店。不思議な店名「えだおね」は山の尾根の幾重にも分かれている尾根、「枝尾根」から取った名前。山岳用語。

この店の手前側にあるテラスはワタシ達ペットも入って大丈夫。赤ちゃんベビーカーも共存。これだけで優しい気持ちになるワン。

このパン屋さんで買ったパンを奥のカフェスペースで食べることも出来る。今日はテイクアウトのみ。食パンの「えだおねソフト」、「あんバター」、「野沢菜おやき」を購入。

原材料の小麦はほぼ北海道産のモノを使っているのだそう。

店側としてはハードパン系がウリだそうだが、どうしてどうして、どれも美味しい。

 

 

その中でも今風にパンになった「野沢菜おやき」がユニークで好きだワン。

 

 

 

そうこうしているうちに18時を過ぎてしまった。

今日はダンナ様と坊ちゃんは男同士の話があるとかで、鰻の「川勢」へ。

最初は普通に美味しい鰻重を食べたいと思って南口にある「安斎」へ向かったものの残念ながら店は定休日でもないのに閉まった状態。電話もしてみたが留守電。

 

 

ならばと、串焼きも食べれる北口側にある「川勢」に切り替えた。

 

 

「荻窪北口駅前通商店街」いわゆる飲屋街の中にある鰻屋。

 

 

基本地元の常連で客が占めていて、常連ではないよそ者のダンナ様と坊ちゃんは若干アウェイ感がある。だがそこは店のご主人が優しくしてくれて徐々に溶け込むことができた。

店主がひとりで客全員分をスタコラ焼いている。外で待っていてもたまらなくいい匂いがしてくるワン。

 

 

ビールをまず一本を注文。キリンラガービール大瓶とお通しのキャベツのお新香が出てくる。

 

 

「一揃い」と言うメニューをオーダー。

 

 

目の前で美味しそうに焼けているのを見つつ、

 

 

一揃いのうちの串焼きのメニューでまずは3本、右からバラ、キモ、ヒレ(=ニラで巻いてる)。

続いてもう3本。「串巻き、レバー、八幡焼き=ごぼうを巻く」

タレが辛甘い、甘過ぎず嬉しい。

 

 

これで一揃い。

 

その他にも頼めば串には銀杏や野菜系もある。

この日は串はこれを2人前にして「上うな丼」を注文。肝吸い付き。十分美味しい。

 

 

飲みながらの鰻は男同士の距離を近づける。美味しさの追求と言うよりワイワイと楽しむには最高のシチュエーション。

予算もビールを2本飲んで2人で1万円程度とお値打ち価格。

 

「一揃い、八幡抜きで」。入ってきた瞬間、こう注文する常連。カッコいい。

この話あとで聞いてちょっと、キュンと来たワン。

 

 

奥様は今週は昔からのお付き合いのある阿佐ヶ谷のお友達のちーちゃん達6人で不思議な食事空間「坊千代」へ。

 

 

 

ここ本物の蓄音機があって聴けたり(しかもレコード1枚聴くごとに針を交換しないといけない、とか)、古い家具や道具、万華鏡などがあってタイムトリップしたようなお店。

 

 

料理も江戸時代やもっと古い時代のお皿で供される。

1日ひと組の客のみが入れる。

ひと月ほど前の予約時に事前に店主とコースを決めて訪問。

 

アミューズとかダチョウの肉を江戸時代の伊万里焼きのお皿で食べたり、

 

 

「サザエの壺焼き、クスクスと白キクラゲをサザエの肝出汁」、

 

 

「トウモロコシと真薯にトリフを添えて」

 

 

トウモロコシをズラすと真薯が出てくる。凝った作りのひと品。甘いトウモロコシとコクのある真薯と、香り豊かなトリュフと美味しい出汁と。奥様的には今日イチはこれだったそう。

 

 

和食屋かと思えば次は店で人気のピザ。それを2種類いただく。

「海老と枝豆のピザ」

 

 

 

「鰻と舞茸のピザ」

 

 

明治時代の台の上に乗せられたひと品。ドンとお腹には来ない、上品で軽めのピザ。

 

さらには「フォアグラとサツマイモのテリーヌ」。バルサミコ酢と一緒に。

 

 

〆のご飯と「イベリコ豚、モッツァレラチーズなど」

 

 

 

料理が軽やかだからか、そんなにお腹にドンとは来ない優しさ。グルメを楽しむと言うよりこんな不思議な時空間があるのも荻窪の面白さ。奥深いんだワン。

 

さて、来週はどこかな。すっかり春。散歩の楽しい時期だワン。

 

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、⚫️は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

 

 

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