美的 Life Style by 花千代2018/4/27

いよいよ来月連休明けに、私が舞台美術を手がける文藝ミュージカル「与謝野ワルツ」の舞台が開きます。

歌人、与謝野晶子の人生のある部分を切り取ったストーリーで、スミダガワミドリ先生の書き下ろし新作です。

音楽・演出は神尾憲一さんで、いわゆる神尾組で舞台美術を担当させていただくのはこれで4作目となります。

 

 

 

今では神尾組の舞台監督、照明、大道具など、それぞれの担当者の顔ぶれも、舞台美術を手がけるということも慣れてきましたが6年前にはじめて、美術をやってみないか、とお声がけ頂いたときは大変驚き、はたして畑違いのド素人の私にできるのだろうか?という不安でお断りしようと思いましたが、神尾先生のひとことで決心し、思い切ってお引き受けしました。

 

先生のお言葉は、「今回のテーマは猫からの視線で展開する芝居なので、あくまで猫が主役なんです。だから今までお願いしていた舞台美術の専門家ではない新しくユニークな舞台を作れる発想の人が必要なんだ・・・」

デザインする力とユニークな発想があれば、あとは現場で落とし込むのは、プロである大道具さん、小道具さんだから、とさらなるプッシュ。

そして決心してお引き受けした三越劇場での初作品の「三毛子」はおかげさまで、好評いただき、その後も「こころ」「乙姫さま」など続けて指名があり今回の4作目につながりました。

 

 

 

 

舞台美術ははじめてでしたが、私はフラワーデザイナーとしてイベントやパーティで装飾を経験してきたので、あくまでもそれをベースにして舞台美術を創り上げていきました。

まず脚本をよく読み、テーマと流れを頭に入れます。

そして脚本家、舞台監督たちとのディスカッションを経て、今回の舞台ビジュアルの主役を決め、それを引き立たせる脇の小物や背景などを創作していきます。

これらは、イベントで装花や装飾をするときにも欠かせない流れで、まずテーマのエッセンスを捕まえて、ビジュアル化して空間構成していくので、ある意味舞台空間を作り上げる過程と考え方は同じです。

ただ、舞台は役者さんがそこに息吹をふきかけて成立するものですから、舞台上でリアルであるよりは距離のある客席から見てリアルに感じるか、という目線が大事です。

 

それにしても、いくつになっても初めてのことは怖いですが、オファーがあれば出来る限りどんな分野でもチャレンジして行きたい、と考える自分がいます。

さて連休明けの三越劇場「与謝野ワルツ」ご来場よろしくお願いいたします~☆

 

2018年 5月9~11日 全席指定 チケット三越劇場0120-03-9354

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

 

 

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