美的 Life Style by 花千代2018/4/11

天蓋つきベッドというと皆さま西洋のお姫さまがお休みになっているようなイメージを思い浮かべるでしょうか?

今回泊まったバリ島の宿では、寝室もプールサイドに並ぶデイベッドも天蓋つきでしたが、熱帯リゾートでは天蓋つきはロマンチックな理由だけでなく、やはり蚊や虫が入ってこないようにという実用的な理由もあるのです。

 

 

 

 

私はというと、やはり子供の頃からお伽噺の絵本にでてくるような天蓋つきベッドは憧れでした。

ただし東京の天井高が低い住宅事情では実現が無理でしたから、海外の色々なリゾートホテルに泊まるようになってからは、小さい頃からの夢のキャノピーベッドで寝りに入ることができて幸せです!

 

もとはといえば「天蓋付きベッド」は中世ヨーロッパ時代に登場します。当時の上流階級においては「寝室」という概念がなく、寝室が他の部屋と区別されていませんでした。

つまり、「・・・のための部屋」というのではなく「広間」が生活の場だったようです。

そのような広間に「寝室」としての区切りをしたり、隙間風を防ぐ役割の、天井から吊るされたカーテンが「天蓋付きベッド」のはしりでした。

 

上流階級の建物は天井が高く、高いところのホコリは相当な量だったそうですのでそのホコリがベッドに落ちて来ないように・・・という理由もあったそう。

それに様々な意匠デザインが加えられ、現在の豪華なベッドに至ります。

 

 

 

天蓋つきベット以外にも私が好きなのは、大きな日よけ傘や、ビーチやプールサイドにあるカバナや、カフェの窓から外に向けて張り出されたサンシェードなど。

これらは日陰を作るだけでなく、天蓋つきベッドと同じように、単なるむき出しの空間から、自分のために引かれた境界線のような、あるいは秘めやかに覆われたテリトリーのような、、、ちょっぴりプライベートな空間を感じさせる要素があり、そんな感じに惹かれるのでしょうか。

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

 

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