ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/4/4

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

24回目のお散歩は先週に続き「神保町」。

またまた、古本のなんとも言えない紙の匂いが嗅げて幸せ、クンクン。

 

先週書き残したカレーの名店の数々。そのうちのいくつかを改めてご紹介する。しつこいほど言うがワタシは辛いものが食べられないが匂いを嗅ぐのは好きなんだワン。

 

先回は奥様推薦の「ガヴィアル」、奥様とダンナ様推薦の「共栄堂」を紹介したが、今回はまずは坊ちゃん推薦、そして昔はよく食べていたダンナ様推薦のB級感漂うボリューミーな「まんてん」をまずご紹介。

 

 

場所は元々現在の場所にはなかったが昭和56年(1981年)創業の老舗店。

若い坊ちゃんはドーンと食べれるが今のダンナ様にはそこまではもう無理。

9割以上の客が「かつカレー(税込650円)」をオーダーする。坊ちゃんのお好みは「シュウマイカレー+ウインナートッピング(税込700円)」。

 

 

この店の特徴のひとつは「スプーン」はコップの水の中に入ってくる。すんごい楽しいくらいB級感漂う。そしてテーブル前に置かれているスプーンは、お勘定計算のためのモノ。このスプーンで食べてはダメ。

そしてデミタスカップに入ったアイスコーヒーも出る。最初に出てくるので一瞬、カレーにかけるウスターソースか?と思ってしまう。

 

 

ひき肉のたっぷり入ったカレーはそれ程辛くないが、旨味がある^ ^。野菜は煮込まれて溶けている…。

トッピングの素揚げしたばかりのウインナーはたまらなく可愛い赤いヤツ。これまたB級感漂う。しかも切り込みがまた魅力的。揚げたてシューマイも熱々で美味い。この店、注文を受けてから全て揚げ始めるのも素晴らしい。

 

 

しかもそれぞれ3個づつと言う、ありがたいボリューム。坊ちゃん大喜び。

坊ちゃんの話を聞いて、昔は平気で食べられたダンナ様もさすがに最近はちょっと食も細っているので、少し寂しそう。

 

この「まんてん」よりも新しいのにイメージは老舗感漂う有名店「エチオピア」を次はご紹介。

 

 

オープンしたのが1988年。今年で30年。

当時はバブル期だったそうだワン。

奥様もダンナ様も当時はイケイケだったので「チキンカレー」を辛さ30倍でオーダーしていたそう。

ちなみにメニュー表には、0で一般的な中辛、辛口は3からスタートで70倍まで、ある、と書いてある。

(裏情報では100倍まであるという話だが)

 

 

で、今日は奥様とダンナ様お二人とも久々訪問なので「チキンカレー(900円)」を辛さを以前に比べ気持ち和らげて25倍でオーダー。

ところが来る人来る人、辛さ3で、とか5でとか、、「え?、まさか以前と基準が全然変わって強烈に辛くなったのか?」と着皿までビクビクしたみたい。でも実は昔から変わっていない。

 

 

最初に出て来た小さめのジャガイモにマーガリンを付けて半分食べ、残り半分を後から来るカレーに投入するのは奥様。最初に全部食べてしまうのがダンナ様の方式。

 

 

待つこと10分(意外に待つんだワン…)、チキンカレー到着。

ワタシも匂いを嗅ぐが、中に入る複雑なスパイスを感じ、少し薬膳的でもあると感じたワン。

ユニークなカレー。

 

奥様曰く昔は福神漬けが真っ赤っかだったそうけど、最近は着色料の少ないものに変わったみたい。

 

 

美味しいけれど辛さはそれなりに来たみたい。特にダンナ様はハンカチで汗を拭いつつ、水も途中から飲みつつ、最後には+270円でセット出来る「マンゴーラッシー」まで飲んでいた。

 

 

さて食べ終わって汗を拭きつつ古本屋街をポタポタ散歩していたら、向こうから坊ちゃんも汗を拭きつつ歩いてきた。あれ?プンプン麻婆豆腐の匂いがしてる。

 

奥様が何を食べてきたのか聞いている。坊ちゃんはどうやら「源来酒家」の「麻婆麺」を食べて体がポッカポカして汗をかいている様子。

 

 

ランチ時なら「ハーフ&ハーフ(麻婆麺と炒飯のハーフサイズ)1000円」が人気メニューで注文するところであるが、今回はやや遅めに来たため、普通の「麻婆麺(1080円)」を注文。

 

 

豆腐もたっぷり入っているが、着丼の直後は豆腐の中心部が冷たい場合もあるので、出来るだけ少し後の方で豆腐は食べた方がいいと坊ちゃんが言っている。

 

 

でも、相変わらず美味しくて満足したご様子で結局、おツユまで完食したそう。

 

 

 

この後3人でポタポタ散歩しつつ坊ちゃんが特に大好きなパン屋さんBCAFE & BAKERY MIYABIへ、こだわりの食パンを買いに。

 

 

「MIYABI」は三宮店に続き、2015年4月10日(金)、東京の一号店を浅草橋にオープン、ただ、ここは昨年2017年6月末に閉店。

浅草橋と同じ年の2015年11月にオープンしたこの神保町店で今回は「チョコクロワッサン、玉子パン」も購入。ただ、あくまでもここは主役はデニッシュ食パン。それを1.5斤購入(864円)。

 

 

実はこのデニッシュ食パンは約10~11時間かけて焼き上げるモノ(普通のパンの倍の時間をかける)。甘みがたっぷり、バター感たっぷりで贅沢感のあるパン。

一種のケーキの生地のような味でもあり食感はクロワッサンのようでもあり、外はサクサク、中はしっとり。どこの宮家は存じ上げないが、宮家献上の品でもあるそう。さらに1日6回焼き上げるものの72本しか焼かないそうなので下手すると争奪戦になる。この日は小雨がパラついたりもしたためか余裕があったワン。

 

実はこのパン屋さん、居酒屋の「庄や」、「やるき茶屋」を展開する「株式会社大庄」直営のブランドというちょっと意外な構造。イメージとはちょっと違うけど、美味しければ、別にどこが経営していても良いんだワン。

 

 

そして、この日の夜は珍しくご家族で「サラファン」へ。

 

 

この地にはロシア料理の名店「バラライカ」が割と近い場所にあったが開発とともになくなってしまった。

サラファンは今時ラストオーダー19時半とはビックリの早さなのだが…。

 

ゆえに18時過ぎに入店。ただこの時間なのでさっきカレーを食べたダンナ様も奥様も、麻婆麺を食べた坊ちゃんもお腹の減り方が微妙だったため、この店の「小さな壷焼きセット」と言うボルシチ、ピロシキ、壷焼き、ロシア紅茶と言うマストアイテムをミニマムにセットしたモノをオーダー。これ、なんと2000円(税抜)と言うお値打ち価格。それにプラスして35年続くメニューと言う「ロールキャベツ(税抜1600円)」を追加オーダー。

 

 

 

着席まもなくオシボリではなく、店を仕切るマスターが「手ピカジェル」を持って来た。でも、一応、これでお手々をキレイキレイにして待つ。店内はカジュアルながら落ち着いたかんじ。

 

 

 

まず「ボルシチ」が出てくる。「サワークリーム溶かして食べて下さい」と言われ、そうすると、スープがややピンク色に変色する。

味はやや塩味が強く、深みのある味ではないけど、雰囲気は十分に味わえる。

 

 

「ピロシキ」…これはワタシも好きなのだが、いつも食べるピロシキと違ってナイフとフォークで食べるクレープ風な生地にひき肉が巻かれた「ブリンチキ」と呼ばれるタイプ。中身のひき肉もジューシー。やや弾力のある生地も面白い。

 

 

「小さな森の壷焼き」…キノコと若鶏のホワイトソース仕立ての壷焼き。熱々で普通に美味しい。

 

 

「ロールキャベツ」…さすがにじっくり煮込まれた肉も周りのキャベツも溶けるほど柔らか。スープも染み込んでいる。

 

 

セットの「ロシア紅茶」には赤すぐりが入り、かつてロシアンティーと言えば飲んだイチゴジャムの入った甘過ぎるタイプとは違い、こちらは奥様も好み。

ロシア料理の特徴はやや脂肪分が多いことが普通でそれはこの店でも当てはまり、全体に脂分が滲み出てくる。これはこれでもちろんオッケー。コスパの良い店だワン。

 

 

この日はこうして帰るが翌日あの古本の匂い好きを知っている奥様は再びランチに神保町から御茶ノ水方面の散歩にしてくださった。ありがたいワン。

 

 

奥様、久しぶりにお友達のトンさんと待ち合わせてランチ天ぷらするみたいだワン。

 

1954年創業の「山の上ホテル」。その時同時に開店した江戸前「てんぷら 山の上」

「山の上ホテル」と言えば池波正太郎、そして松本清張、三島由紀夫。沢山の文豪が愛したことで有名。この「てんぷら山の上」ももちろん彼らは愛好者でもあった。

 

 

 

その日の朝仕入れた素材を木の扉が並ぶ冷蔵庫へ。今も尚、電気で冷やすのではなく氷でネタを冷やして鮮度を保つ。

その素材を眼の前で少しも濁りもない透明でキレイな、胡麻油でからりと揚げる。

 

 

さて、料理。今回はランチでお二人とも「かき揚抜き」でいただいた。

 

 

 

どのネタももちろんレベル高く、「エビ脚」「キス」「穴子」などは極めて美味、と奥様は喜んでいらした。その他、野菜類も豊富で喜んでいらした。

 

 

 

そして最後の〆のご飯も赤出汁も、デザートの「抹茶アイス」までペロリと行ってしまった。

味とともに上品な客層がこの店のステキな空間を作っている。

 

 

 

ということで、今回の散歩はおしまい。古本の匂い、好きだけど次はいつ来れるかなぁ。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、⚫️は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

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