ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/3/19

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

23、24回目のお散歩は古本のメッカ「神保町」。

ワタシはあの、古い紙の匂いが割と好き。たまに、この街に来るとずーといたくなる。ちょっとマニアックな犬。

 

神田から御茶ノ水、そしてこの辺りはカレーの激戦区。と言うより、色んな種類のカレーが楽しめる。ワタシは辛いものが食べられないが匂いを嗅ぐのは好き。

 

そんな中からランチ向けにカレー店を紹介。

まずは奥様推薦の「ガヴィアル」。欧風カレーから。

この店は1983年内神田にあって、元々フレンチシェフの方が高級カレーに挑戦。2009年に今の場所に移転して来た。

 

 

「ビーフカレー辛口 (税込1500円)」をオーダー。辛口を頼んだのに店の人が間違えたのか?と思うほど玉ねぎの甘みが舌に来た、と奥様が言う。

 

さて、しばらく経つと次の波が来た来た来た…辛いよ〜、美味しいよ〜、と奥様の心の声。

欧風カレーではここ「ガヴィアル」と老舗「ボンディ」、同系の半蔵門「プティフ・アラ・カンパーニュ」、三田の「ボンナペティ」、茅場町「キュイボンヌ」等は好みでもあり積極的に奥様が食べに行くお店。

 

 

「ガヴィアル」のライスはチーズがまぶされたチーズライス。カレールーの中には比較的大きな塊の牛肉が入っている。それはじっくり煮込まれて柔らかく、スプーンでスッと切れる感じ。複数のスパイス、玉ねぎや生姜、セロリなどが美味しさを演出する。カレールーは1982年開業以来の継ぎ足しソースがベースとなっているのだそう。

 

薬味は福神漬けとラッキョ。これも両者とももちろんルーと相性良し。

 

 

(ボンディ同様に)別皿で提供される「バター付きジャガイモ」も熱々ホクホクでうまい。カレー時々口直しにはドンピシャの美味しさ。

 

さて、もう一軒。ここは奥様とダンナ様推薦の「共栄堂」

 

 

大正13年から営業しているカレーの老舗店。しかも珍しい「スマトラカレー」なるモノ。

 

 

階段を降りて入店(店に余裕のある時は、降りて来るところを店の人が見ていて人数、カップル、男複数などによって席の配置を瞬時に決めているよう…)。

 

着席してテーブルに置いてあるメニュー表を見てオーダー。この店の一番人気メニューは「ポーク」。でも奥様とダンナ様はへそ曲がりで「ビーフ(税込1350円)」にした。

サービスのポタージュスープが約1分で運ばれる。意外にこれが美味い。

 

 

お店的にはカレーを食べてる合間の一休みで食べて欲しいつもりらしいが、奥様はカレーの味の強さに敵わないので、カレーが着く前にいつも飲んでしまう。箸(と言うかスプーン)休めにはラッキョウと福神漬けと、冷たいお水がよく合う。

 

 

ライスとカレーが2分で運ばれる。スマトラカレーが苦いと言う人がいるが、これも複数(26種らしい)のスパイスの醸し出す味なので、楽しまないと。気になる程の苦さではないし美味しい、クセになる味。頭の中の印象に残ってまた行きたくなる魔法カレー。

ルーは小麦粉が入ってないのでサラサラしたタイプ。野菜、肉汁などが溶け込んでいる。肉も相当柔らかい。

 

 

ライスがルーに対してやや多めなので食べる配分に注意。ルーだけを大盛りにする手もある。

 

 

ワタシも奥様にたま〜に、連れて行っていただくが、坊ちゃんが会社の先輩とよく使うのが神保町の名店「さぼうる2

 

 

 

先輩はタバコを喫うのでこの店は重宝している。店の人に頼めば、灰皿がでてくる。

 

 

喫茶のつもりで入るものの、「さぼうる」ではなく「さぼうる2」に入ったからには、いやが応にも周りの人たちが頼む「ナポリタン」が気にかかる。(隣にある「さぼうる」にはこのメニューはなくサンドイッチなどが用意されている)それにしても、この店に来るOLさんたち、よくこの大盛りをペロリといけるなぁ…と感心。っていうか食べれる人しか来ないか…。

 

という事でオーダーする事に。

 

 

相変わらずのてんこ盛り、味もトマトケチャップがんがんのナポリタン。具にはピーマン、玉ねぎ、ハム、マッシュルームが使われている。普通に美味しい。

先輩は食べながら、どうやら美味しさよりも昔おつきあいした彼女と来た思い出を懐かしんでいる様子。

この店に古くから来ている人は、その昔の思い出にふけるにも重要な店だそう。

 

さて、カヴィアルのカレーを食べた後に奥様とワタシは昭和23年開業の甘味の店S「大まる焼き」へ。

ワタシは外でお座りして待ち、奥様は店の奥の喫茶空間に入ってゆっくりする事の方が多いが、たまに手土産用にテイクアウトだけの時もある。

 

 

 

今回もいつも通りに「玉露と大まる焼き(600円)」をオーダー。玉露茶を入れる前に湯呑みにお湯を入れて温め、その少し冷めたお湯を急須に投入。しばらく、置いて、それからゆっくり飲むと、甘みの出た美味しい玉露茶がいただける。そこにスキンパックさらた焼きたての「大まる焼き」を頬張ると、ガツンと甘い味が、自分の忙しさを見つめ直させるきっかけになる。今川焼きとも違う「カステラ饅頭」と別名言うように生地はカステラ地で、ベビーカステラ的な味。

アンコはかなり甘め。酒と味醂が隠し味。

 

 

1週間は食べれるし、焼きたても美味しいが常温で置いていても、しっとり落ち着いた美味しさになる。

 

この店の店内は、外の空気と違いゆっくりした流れ。あくせくしてるのがアホらしくなる。

ホントにゆっくり、ほっとしたい時に奥様は行く。

なんだか、疲れたなぁ〜〜と、思っている人には甘いもの食べて、頭に栄養を与えて、自分をリラックスさせるのにオススメ。

そういえば、焼印サービスも始めたようで、会社名とか入れてくれるらしい。何かのタイミングでワタシの名前か肉球マークでも入れて配ってもらおうかな。

 

その後、古本の匂いを嗅ぎつつポタポタ散歩して、小一時間。

 

「新世界菜館」で今晩は夕食。

奥様はダンナ様と待ち合わせして上海蟹利権を持つ「新世界菜館」へ。10年くらい前から中国の2つの湖と独自に契約して日本へ持って来ているシロモノ。

 

 

一度この店のオーナーからダンナ様はその見学にも誘われた事もあるが、何かの都合で行けなかった残念な思い出もある。

 

2016年年末から2017年初めは上海蟹の輸入が禁止され食べれなかったので、今回は思いっきり特別に蟹づくしのメニューをサービスの方と相談しつつ選択。

とりあえず前菜は冷菜3品から。

 

 

続いて直ぐに主役登場。

 

 

「上海蟹老酒漬け」…前哨戦としては外したくない一品。1週間老酒につけた蟹をちゅうちゅう吸う至福の時間。このあたりで既に口数減るので接待としては変ではあるが…。

 

 

「活上海蟹のオスとメス姿蒸し」…この時期はオスとメス両方食べられるタイミングなのでそれをオーダー。タグを付けて自分の蟹をチョイス。メスの味噌もオスの味噌も濃厚で美味。この店はパレスホテルの「琥珀宮」や「礼華青鸞居」のように身をほぐして出してくれない分、食べにくい。…が、自分で殻を処理しつつ長い時間格闘する事を楽しめる。実はサッと食べる事が出来過ぎても、物足りないのも事実。この店は格闘する事が好きな常連が多い。

 

 

「上海蟹味噌とフカヒレスープ」…これまた外せないスペシャリテ。スペシャル美味。

 

 

一品、肉料理として「黒酢豚」を入れて最後は中華料理店独特のカレーで〆。

ま、また、カレー?。。

でも、充実のメニューだワン。この店は独自ルートで仕入れるので他店より上海蟹を食べられるシーズンが長いが、それでも確認して食べに行ってほしいワン。

 

パン屋さんの紹介は来週させてもらうワン。

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、Cはカフェ、数字を囲む◯は昼間の利用、⚫️は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

 

 

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